認定看護師リレーエッセイ No.37(ストレス対処法について PART2)
認定看護師リレーエッセイ No.37 ストレス対処法について PART2
~アロマテラピーでリラックスを~
緩和ケア認定看護師 中村 浩美
皆さんは花や樹木などの香りを嗅いだときに心が落ちつく経験をしたことがありませんか?
好きな香りを嗅ぐことは、とても心地がよく不安や緊張をほぐす効果を促してくれます。
今回はストレス対処法の一つとしてアロマセラピーを紹介します。
アロマセラピーとは
植物の花、葉、種子、幹、果実、樹脂などの部分から抽出された100%の精油(エッセンシャルオイル)を使い、疾病の治療や予防に用いる植物療法の一つです。
どうしてリラックスできるの?
嗅覚は視覚や聴覚などの五感のうちで唯一、脳の大脳新皮質を経由せず直接、大脳辺縁系に伝わる感覚です。
大脳辺縁系は感情や記憶を司っている脳の中でも本能に近い部分です。
香りを嗅ぐと 鼻の奥にある嗅神経に作用し大脳辺縁系に働きかけ、一瞬にしてリラックス状態をつくることができます。
香りを取り入れやすい方法
芳香浴
ハンカチやティッシュなど・・・精油を1~数滴垂らし机や枕元に置く。
アロマポットやディフューザーなどでも簡単に行えます。
全身・部分浴
バスタイムや足湯に・・・バスタブのお湯の中に精油を1~5滴、
足浴では1~3滴入れて全体によく混ぜましょう。
出典:浦上克哉著 「アロマの香りが認知症を予防・改善する」
香り選びのポイント
※ 自分の好きな香りを選ぶのが第一条件です!
鎮静作用・抗うつ作用・精神安定作用のある精油は
(1) ラベンダー
(2) オレンジスイート
(3) ローズマリー
(4) レモン
(5) グレープフルーツ
(6) ゼラニウム
気に入った精油を組み合わせて使うことで相乗効果があります