認定看護師リレーエッセイNo.36(水虫について)

最終更新日 2021年12月16日

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認定看護師リレーエッセイ No.36 水虫について

皮膚・排泄ケア認定看護師 大崎 希世子

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水虫の原因は、白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌)の一種です。

ジメジメした所が大好きで、特に夏場に多くみられますが最近は暖房やブーツの流行により冬場でもみられます。

感染する部位によって病名が変わり足白癬・爪白癬など、一般的には水虫と言われます。

爪白癬は、足や手指に感染した白癬菌が、爪にまで広がったもので、痛みやかゆみなどの自覚症状ないため自分の身体のほかの部分やまわりの人にうつる可能性があります。

 

白癬菌は皮膚表面にみられ、皮膚科では剥がれた皮膚の一部を採取しKOH(水酸化ナトリウム)で溶かし顕微鏡で観察する検査で菌を確認します。2

日常で気をつけることは?      

靴が蒸れたり、濡れたりしたときには乾燥させましょう   

・靴下は通気性の良い木綿製のものや5本指ソックスがよいでしょう

・白癬菌は剥がれ落ちた足の皮、切った爪の中にもいます

爪切りはまわりに飛び散らないよう注意し、こまめに掃除をしましょう

・洗濯は一緒にしてかまいません。水虫の治療中はうつすことはありませんが、未治療の方はスリッパやお風呂のマットの共有はさけましょう。

・毎日入浴、シャワー浴、足浴のときはゴシゴシ洗わず、指の間も泡立てた石鹸でやさしく洗い流しましょう

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薬の使い方

・洗った後は水気を拭き取り、乾燥させてから外用薬を塗布して下さい

・白癬菌は広範囲に存在しています。両足の足の裏全体・すべての指の間に塗布して下さい

・塗布した後は、他の部位にうつさないよう良く手を洗ってください

・「治った」と思っても白癬菌が残っている可能性があるので医師の指示を守って治療しましょう

皮膚科を受診しきちんと調べる方がよいですが、市販薬の薬をつけて改善しなければ皮膚科を受診して下さい