人生会議

認定看護師リレーエッセイ No.31

緩和ケア認定看護師 畠山美樹

人生会議とは

もしものとき（患者さんの意思決定能力の低下時）のために、患者が望む医療やケア・療養について前もって考え、患者と家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。

言い換えれば「“もしも”のための話し合い」です。

人生会議はなぜ必要か

【実施後のメリット】

・最期の望みが尊重される
・医療やケアに対する考えを医療者に伝えておくことができる
・患者の思いを知ることで、家族が決断する時の気持ちの負担が軽くなる
・遺族のストレスや不安、抑うつが軽減する

いつ・どうやってするの？人生会議の進め方

【いつ】
・病気になる前
・病気になった時
・生活環境が変わった時
・入院した時 等

【方法】

下記の内容を参考に話し合ってみてください。

・がんになったら

→ どこまで病気について知りたいか、どんな治療を受けたいか
・治療が効かなくなったら

→ どんな治療を受けたいか
・余命が短くなったら

→ 知りたいか、その前にしたいことは何か
・苦痛が耐えがたいものになったら

→ どうして欲しいか
・残された時間が少ないとわかったら

→ どこでどう過ごしたいか（自宅・病院・緩和ケア病棟等）
・呼吸や心臓が止まったら

→ 延命治療をして欲しいか