外来通院患者の皆様へ 4度目の外来診療制限強化のお願い

最終更新日 2022年1月21日

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外来通院患者の皆様へ
4度目の外来診療制限強化のお願い

新型コロナウイルス:旭川市の現況と当院の対応

市立旭川病院外来通院患者の皆様におかれましては、日頃から当院をご利用いただきまして誠にありがとうございます。

テレビや新聞紙上で存知のことと思いますが、旭川市内において2021年11月から落ち着きをみせておりました新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)患者数は、2022年1月に入りましてから、オミクロン変異株(以下オミクロン)に置き換わり急増しております(第6波)。市内の新規感染者は1月10日にはわずか5名でしたが、10日後の1月20日には51名と急増しております。また、1月20日現在、日本全体では43,717名、東京では8,638名、北海道では1,437名と、いずれも新規感染者数は過去最多を更新し、北海道全体でまん延防止等重点措置が発令される見込みとなり、医療レベルも1から2へと変更されました。また、AIによる予測では1週間後には日本全国の新規感染者は80,000名を超える、とされています。

今回の第6波はご存知のように、オミクロンによる感染者数の急増であり、特徴として、

1. 感染から症状出現までの潜伏期間が平均で約3日(従来株では約7日)と短い。   

2. 感染力が極めて強く、感染患者数が倍になるのに要する日数は2日(従来株では約2週間)でこれまでの2回のワクチン接種は感染の予防に殆ど無効である

3. 入院を要する重症化率は少ない(従来株の30-40%程度)、とされております。

しかしながら、今の所、感染者の多くは第5波と同様、高齢者ではなく小児を含む若年者であり、今後1-2週間のうちに高齢者感染者数の増加も十分予測されます。これにより旭川市内の医療機関においても、コロナ診療だけではなく、コロナ以外の通常の診療も今後ひっ迫されることも予測されます。

2020年12月より、皆様には外来受診制限をお願いして参りましたが、今回の診療制限のお願いは当院を受診される患者さま、皆様をお守りすることが主な目的であります。

すなわち、最近のオミクロンを主体とするコロナ感染患者数の再増加により、強力な感染力を有する無症状オミクロン患者さまの来院による、気づかない間に外来患者さまへが感染してしまう危険性が強く考えられ、それを予防する目的であります。

そこで今回、皆様へ早めに外来通院制限強化を今一度お願いをさせて頂くことと致しました(尚、これまで通りコロナ患者さまは感染症病棟内に隔離されており、外来患者さまへの感染の危険は全くございません。ご安心ください)。

市立旭川病院外来通院患者の皆様への4度目のお願い

1.症状(心配)が強い患者さまは、通常通りの外来受診をお願い致します(発熱や咽頭痛、鼻水などの風邪症状のある患者さんは事前に必ずお申し出ください)。

2.症状が軽度で、今しばらく様子をみることができそうな患者さまは、出来るだけ当院外来受診をお控え頂き、担当医にお電話でご相談されるか、お近くのかかりつけ医院・病院を受診頂きますようお願い致します。

3.当院外来通院中で症状が落ち着いている患者さまは、これまで通りできるだけ「薬のみ」での受診(電話による処方をご希望下されば、当院から近くの薬局へのFAXによる処方も可能であります)をお願い致します。

2020年12月以来、皆様には御不自由をお掛け致しますが、市立旭川病院が公的基幹病院として、感染力の極めて強いオミクロンから市民の皆様をお守りしていくためには、皆様外来患者さまのお一人お一人のご協力が不可欠でございます。4度目のお願いで恐縮ではございますが、何卒、再度のご理解・ご協力の程、お願い申し上げます。


2022.1.21
市立旭川病院長