発熱外来一時休止のお知らせ
発熱外来一時休止のお知らせ
市立旭川病院外来通院中の患者さまにおかれましては、日頃から当院をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
皆様、ご存知の通り、旭川市内でも8月に入りデルタ変異株の新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)患者が急増しております(第5波)。8月19~25日までの1週間で新規コロナ患者が408名発生しており、これは2020年11月の大規模クラスター発生時や2021年5月の第4波をはるかに凌いでおり、8月27日から北海道全体で緊急事態宣言が発令されました。
この新規感染者数の急増に伴い、当院発熱外来を受診される患者さまの数も急増しております。土日を除く、直近の7日間では176名(一日平均25名)の新患患者さまが発熱外来を受診されております。その中で保健所からの依頼による、具合の悪い自宅待機・ホテル療養等のコロナ陽性患者さまの診察・治療や、感染している可能性が高い濃厚接触者の診察が約半数を占めております。このような患者さまの診療も当院の大切な役割となっています。
一方、保健所からの紹介患者さまを除く、約半数の直接来院される発熱外来受診患者さまからは、これまでコロナPCR陽性は殆ど認められておりません。このような状況下では、保健所から依頼される陽性患者さま及び濃厚接触者と直接来院する発熱外来受診患者さまが診察場所を共有する結果となり、換気・ソーシャルディスタンスに十分配慮しているとはいえ、コロナ陰性の可能性が高い患者さまが、かえってコロナ感染の危険にさらされてしまうという望ましくない状況にもなってまいりました。
当院の発熱外来は、保健所依頼の帰国者・接触者外来をメインとして、「旭川に発熱難民を作らない」をスローガンに、2020年3月1日に開設いたしまして、これまでに延べ2,927名(~2021年8月26日)の発熱患者さまの診察を行ってまいりました。当初、発熱患者さんを診ていただける医療機関はごく限られておりましたが、市医師会をはじめ、市内各病院のご尽力により、現在、市内の多くの医療機関において発熱患者さんへの対応、コロナ抗原(及びPCR)の検査が行われております。
つきまして、8月27日(緊急事態宣言発令日)から、当院発熱外来を一時休止させていただき、旧発熱外来での診療対象患者さまを、原則保健所から依頼されるコロナ陽性患者さん及び濃厚接触者の患者さんに限定させていただきます。
発熱患者さまにおかれましては、ご不自由をお掛けして大変申し訳ございませんが、感染症指定病院として、急増する市内のコロナ患者さん及び濃厚接触者に対する診療を優先させていただきたく、ご理解・ご協力の程お願い申し上げます。なお、当院通院中の患者さまにつきましては、個別にご相談させていただきますので、お手数ではございますが、ご連絡いただけますようお願い申し上げます。発熱外来再開時には速やかにご報告申し上げます。
2021.8.27
市立旭川病院長