第115回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2020年3月24日

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第115回は、北海道旭川北高等学校1年生の60班から選抜された2班(8人)が市長に政策を提言し、質疑応答を行いました。

【提言した政策テーマ(提言順)】

集合写真
集合写真
  1. 「空き地・跡地の活用と旭川の活性化」(1年6組7班)(PDF形式 1,792キロバイト)
  2. 「高齢者と免許返納」(1年2組2班)(PDF形式 1,267キロバイト)

(補足)本年度、1年生全員(240人)が第8次旭川市総合計画や旭川市の財政を学んだ上、旭川市の政策提言に取り組み、対話集会当日も参加しました。

日時など

日時

令和2年1月31日(金曜日) 午後3時30分から午後4時30分まで

場所

北海道旭川北高等学校体育館
(旭川市花咲町3丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 北海道旭川北高等学校生徒(1年生)
    (団体の出席者8人) 

対話の内容

市長あいさつ

市長あいさつ
市長あいさつの様子

皆さん、こんにちは。旭川市長の西川です。
本日は旭川北高等学校1年生の皆さんとのまちづくり対話集会ということで、楽しみにして学校に来ました。
私は市長の就任以来、いろいろな対話集会を進めてきました。町内会の方、保育所の方、高齢者の施設の方など、いろいろな人と対話してきました。
今年度は、これからの未来を担う若い世代との対話集会を進めています。高校生、専門学校生、大学生、若い社会人の方と未来に向けた対話や意見交換に力を入れています。
皆さん、この1年、「総合的な学習の時間」「探究活動」の中で、「市長への手紙」、「旭川市への政策提言」などに真剣に取り組んでくれて、本当にありがとうございました。
皆さんが私に寄せてくれた60の「市長への手紙」、「旭川市への政策提言」、全て目を通しました。高校生という若い発想で、いろいろな視点から、いろいろな事を考えてくれて、本当に素晴らしいと感じました。
今日は、たくさんの提言の中から、代表して、2つの班の皆さんに、提言を発表してもらい、質疑応答や意見交換を行います。皆さんと一緒に有意義な時間を共有したいと思っています。
このような素晴らしい機会をつくっていただきました先生、関係者の皆様に深く感謝申し上げます。それでは今日はよろしくお願いします。

市への政策提言と質疑応答

1.「空き地・跡地の活用と旭川の活性化」(1年6組7班)(PDF形式 1,792キロバイト)

発表1
発表1の様子

(市長)
素晴らしい発表、ありがとうございました。
市民の皆さんは、2016(平成28)年9月30日の西武旭川店閉店を、象徴的事例と捉えていると思います。
西武旭川店は、1975(昭和50)年に開店しました。当時、私は小学校2年生で、よく家族で買い物をしました。
まちの顔である平和通買物公園などの中心部には、現在、数多くの空き地、空きビルがあります。これらをしっかりと活用し中心部に賑わいを創出することは、旭川にとって大変重要なテーマです。皆さんがこの点に着目し、どのように空き地、空きビルを活用すれば中心部が賑わうかを考えたことは、大変素晴らしいと感じています。
私から皆さんに少し質問したいと思います。空き地にいろいろなコンテナを置く、空きビルの中にいろいろな施設を入れるという提案ですが、コンテナについて、どのようなお店であれば、高校生や大学生などの若い人が来ると思いますか。どのようなお店であれは、多くの人が来ると思いますか。高校生の視点で、アイデアなどはありますか。

(参加者)
カフェや勉強ができるスペースであれば、市民は打合せなどに利用でき、高校生などは勉強に利用できるので、来ると思います。

(市長)
空きビルについて、高校生の視点で、どのような施設が入っていればよいと思いますか。

(参加者)
Feeeal旭川(旭川市1条通8丁目)7階にあるような勉強ができるスペースであれば、多くの高校生が利用すると思います。また、イベントホールを入れ、そこで、多くの人を惹きつけるイベントが開催できれば、多くの人が来ると思います。

(市長)
高校生という視点から勉強スペース、若い人という視点からイベントにニーズがあるのですね。
私から皆さんに旭川市の取組をいくつか紹介したいと思います。
Feeeal旭川という商業施設の6階と7階には市の施設などがあります。6階には「もりもりパーク」という小さい子ども向けの屋内遊戯場、7階には自習スペースなどがあります。
現在、世界では「eスポーツ」が盛り上がっており、日本でも注目が高まっています。そこで、NTT東日本(東日本電信電話株式会社)などと協力して、来年度(令和2年度)から、平和通買物公園内にある空きビル(旭川市3条通8丁目)を活用し、eスポーツの拠点をつくる取組を行います。この取組は、国内外から旭川市に注目が集まり、大きな活性化につながると考えていますが、高校生からみてeスポーツをどのように思いますか。

(参加者)
高校生は勉強すべきであるという声もあり、高校の部活動にeスポーツをつくるべきではないという批判もあります。ただ、個人的には、ただのゲームがスポーツとして認められ、これが旭川市の観光やその他の産業にプラスになるのであれば、よいことだと思います。

(市長)
ありがとうございます。eスポーツは、若い人たちからいろいろな意見を聞かせてもらいながら進めていく必要があると考えていますので、いろいろな機会に教えてもらいたいと思います。
最後に、今日の感想、今までの意見交換を踏まえた新たな提案があれば、教えてもらいたいと思います。

(参加者)
個人的にはeスポーツはとても興味深く、中心部の空きビルを活用したeスポーツの拠点づくりは私たちの提言にもつながりますので、とてもよいと思います。

(市長)
ありがとうございます。なお、旧西武旭川店の空き地の方ですが、近々、ツルハ(ツルハグループ)が購入し、下層部は商業施設、上層部はホテルというような施設を建設する予定です。また、空きビルの方ですが、現在、関係者と協議しています。中心部の活性化に向け、頑張っていきますので、よろしくお願いします。
それでは、1年6組7班の皆さんとの意見交換を終了します。素晴らしい発表、ありがとうございました。お疲れ様でした。

2.「高齢者と免許返納」(1年2組2班)(PDF形式 1,267キロバイト)

発表2
発表2の様子

(市長)
素晴らしい発表でした。お疲れ様でした。
現在、高齢者の免許返納は、全国的に大きな課題となっています。皆さんがお話しされたように、加齢に伴い、遠くが見えにくくなる、音が聞きにくくなる、判断が鈍っていくことから、どこで自動車の運転をやめるかは非常に大切なことです。そして、万が一、事故を起こした場合、事故に遭った場合には、手遅れであることがほとんどなので、非常に重要なテーマだと思います。そこに視点を置いて研究してくれたのは、とても素晴らしいことだと思います。
本市では、自動車の運転に不安を感じる高齢者が免許を返納しやすい環境を整えるため、いくつかの取組を行っています。例えば、高齢者運転免許証自主返納サポート事業があります。これは、市内の企業などに協力してもらい、免許を返納した高齢者は、例えば、スーパーで買い物をした場合、荷物を自宅まで無料で配達してもらえるなどの特典を受けられるというものです。また、高齢者バス料金助成事業(寿バスカード)もあります。これは、寿バスカードの交付を受けた高齢者は、1回100円で、市内であればどこまででもバスに乗車できるというものです。このように、いろいろな取組を行っているのですが、お話を聞いて、周知が不足していると痛感しました。そこで、皆さんに質問ですが、高齢者に情報を伝えるには、どのようにPRすればよいか、御自身のおじいさんやおばあさんをイメージしながら、聞かせてほしいと思います。

(参加者)
高齢者に直接知ってもらうことだけではなく、その家族に知ってもらうことも大事であると思います。
ですから、ポスターであれば、スーパーやコンビニに貼ったり、学校などに貼ったりすることも効果的だと思います。

(市長)
なるほど。ありがとうございます。高齢者の家族の皆さんに知ってもらい、家族から免許の返納を言ってもらうことも大事ですね。参考にします。
限定免許ですが、とてもよいと思います。このような制度は、まだ日本にはありませんが、外国に倣い、できたらよいと思います。
高齢者がブレーキとアクセルを踏み間違え事故を起こすということが多く生じています。現在、ほとんどの自動車はオートマですが、オートマは足だけで動きます。他方で、マニュアルは手と足の両方を使う必要があり、クラッチを使わなければ自動車は前に進みません。そこで、高齢者はマニュアルでなければ運転できないとすると、踏み間違えのような事故を防止できると思います。また、自信のない高齢者は運転を諦め、免許を返納するので、事故が減少すると思います。
皆さんに質問ですが、どのような自動車やシステムであれば、事故が起きにくいと思いますか。

(参加者)
自動運転や踏み間違え防止の機能がある自動車であれば、事故が起きにくいと思います。

(市長)
ありがとうございます。将来、運転の自動化が実現して、事故が減ることを期待しています。是非、皆さんが頑張り、開発してください。期待しています。
高齢者だけではなく、若い人の事故も多いです。いくつか理由があると思いますが、運転して日が浅く、その技術が未熟であるということが考えられます。また、スピードを出すなど、少し危険な運転をしがちであるということも考えられます。皆さんは近い将来、自動車を運転すると思いますので、どうか「人に優しい運転」をよろしくお願いします。
最後に、感想などをお願いします。

(参加者)
このように市長と話せる機会はあまりないと思うので、よい経験になりました。また、高齢者の免許返納に関する提言を作成するため、取材などを行ったことも、よい経験になりました。ありがとうございました。

(市長)
イトーヨーカドーでのアンケートを含め、素晴らしい調査、研究でした。これからも頑張ってください。ありがとうございました。

会場からの感想等

会場からの感想など
会場から発言する様子

(市長)
会場の皆さんにも、御意見や感想などを聴きたいと思います。

(傍聴者)
今回、同じ学年の仲間が市長に政策提言をしていて、仲間として誇らしいと感じました。また、私も政策提言を作成しましたが、私が思い付かないような意見が多く出ていて、すごいなと思いました。ありがとうございました。

(市長)
ありがとうございます。本当に皆さんの仲間が立派な発表をしていました。

(傍聴者)
私も提言を作成しました。先ほどの方と同じですが、発表を聞き、自分の気付かなかったところを知ることができて、有意義な時間だった。

(市長)
あなたが作成した提言も、きっと、素晴らしいものだと思います。今回発表できず残念でしたが、是非、また頑張ってください。

(傍聴者)
仲間が市長に自分の考えを伝えている姿を見ていて、いいなと思いました。また、尊敬している市長とお会いできて、嬉しかったです。来ていただき、ありがとうございました。

(市長)
ありがとうございます。頑張ってください。

(傍聴者)
この体験を通して、これから旭川をどうしたいかという提言に向けて、みんなと相談したり、みんなの提言を聞いたりすることで、視野が広がりました。

(市長)
他の人の意見を聞くことはとても勉強になるので、これからも、このような視点で頑張ってください。

(傍聴者)
先ほど、市長が話された旭川市の新しい事業であるeスポーツについて、そのような新しい事業を進めていくことで、旭川市がよりよいまちになると思うので、是非、挑戦してほしい。

(市長)
分かりました。ありがとうございます。eスポーツという切り口から、旭川が元気になるよう、頑張ります。

(傍聴者)
今回の政策提言と意見交換をきっかけに、旭川市がよりよくなっていけばよいと思う。

(市長)
皆さんからいろいろ意見を言っていただき、とても勉強になりました。

講評・あいさつ

市長講評とあいさつ
市長講評とあいさつの様子

1時間という限られた時間でしたが、皆さんと一緒に有意義な時間を過ごすことができました。
高校生という人生の中で最も感受性の高い時期に、仲間と共に、多くのことに関心を持ち、研究し、発表したことは、とても素晴らしいことだと思います。
今回の経験を通して、是非、皆さんには旭川のことやそれ以外のことにより関心を持ってもらい、将来、皆さん全員が旭川のために、日本のために、ひいては、世界のために力になってくれればと思います。
発表してくれた二つのグループの皆さんは、大勢の前で緊張したかもしれませんが、とても立派でした。
今日は、皆さんと一緒に大変貴重な時間を過ごすことができ、改めて感謝申し上げます。
皆さん、これからもどうぞ頑張ってください。

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