水のはなし(水道編その14) 旭川市の水道の歴史
旭川市の水道の歴史
旭川市内には数多くの川が流れ、豊富で清らかな地下水に恵まれていたため、生活用水はその地下水を利用していました。
しかし、明治42年、旧陸軍第七師団内でチフスが発生したことにより、衛生的な飲料水を確保するため上水道敷設の気運が高まり、大正2年に軍用水道が完成しました。これが旭川市の水道の始まりですが、給水対象は、軍関係者とその家族のみでした。
そして、昭和23年にこの軍用水道が旭川市に移管され、市民の水道になりました。
ちなみに現在も使われている春光台配水場は、軍用水道時代、ろ過池だった施設を配水池に造りかえたものです。建造当時は日本最北の水道施設でした。寒冷地対策として、レンガ積みアーチの覆蓋とその上部への覆土により凍結を防止する構造となっており、水道の技術史上大変貴重な施設です。
(100年以上現役で働き続ける「春光台配水場」)
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