生ごみ堆肥を活用した栽培実験(令和4年度~6年度)
生ごみ堆肥の効果を検証するため、令和4年度から令和6年度まで、生ごみ堆肥を使って花や野菜を室内で栽培する実験を行いました。
その結果をまとめました。
栽培実績
品目 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 |
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花 | マリーゴールド、マーガレット、矢車草、百日草、ベコニア、ペチュニア、カリブラコア | ガザニア、ロベリア、アスター、サルビア | ガザニア、アスター、ペチュニア、マリーゴールド |
野菜 | リーフレタス、ベビーリーフ、大葉、バジル、ミニトマト | 小松菜、ベビーリーフ、春菊、ベビーキャロット、二十日大根 | 九条ネギ、ミニトマト、リーフレタス、チマサンチュ |
ハーブ | バジル | オレガノ、ルッコラ、 | バジル、カモミール |
果物 | イチゴ、スイカ | イチゴ、スイカ、メロン | なし |
※栽培植物は、市販されている苗や種を使用。
条件 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 |
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土 | 職員宅の庭土と生ごみ堆肥を2対1の割合で混合 | 市販の土(初期肥料入り) | 令和5年度に使用した残土と生ごみ堆肥を2対1の割合で混合 |
追肥 | 約1か月ごとに土の表面に厚さ1cm程度の生ごみ堆肥を追肥 | ||
栽培期間 | 5月23日から翌年3月29日まで | 5月25日から11月30日まで | 5月20日から翌年3月31日まで |
室内環境 | 高温多湿(夏期) 冷涼乾燥(秋~冬期) |
高温多湿(夏期) 冷涼乾燥(秋期) |
温度20度前後、湿度40%前後 |
栽培場所 | 東側窓際 | 東側窓際 | 東側窓際、南側窓際 |
※生ごみ堆肥は、職員が自宅で作ったものを使用。
実験結果
大葉、バジル、リーフレタスなどの葉もの野菜が多く収穫できました。
花は比較的長く観賞でき、ベコニア、マーガレット、ガザニアは、1年を超えて鑑賞できました。
日照量を多く必要とする植物は生育状況が悪く、徒長(茎や枝がひょろひょろと細長く生育)しました。
ハダニなどの小さい虫が発生することがありました。特に、暑い日が続いたときや、休暇などで手入れが行き届かなかったときに増殖しました。
連休などで三日以上水やりしないとしおれていることがありましたが、水やりをすると半日ほどで回復しました。
実験中の様子
苗の植付・種の発芽
花
野菜・ハーブ
生育状況
花
野菜・ハーブ
収穫
令和4年度
令和5年度
令和6年度
その他
令和4年度の実験中、生ごみ堆肥の中で生きていたと思われる種が発芽し、植えていないトマトやピーマンが育ち収穫できました。また、令和6年度も、植えていないトマトが育ち収穫できました。
これらは秋頃に発芽し、冬に収穫しました。
栽培後植物の堆肥化
収穫後に残った茎・葉などは、バッグ型の堆肥化容器に投入して堆肥化し、次の栽培実験に活用しました。