生ごみ堆肥づくりの様子
生ごみ堆肥づくりの様子
市販品の生ごみ堆肥化キットを使い、令和3年11月から令和4年4月まで、庁舎内で生ごみ堆肥づくりに取り組んだ経過と結果をまとめました。
生ごみ堆肥づくりの方法は、生ごみ堆肥化のすすめ(生ごみ堆肥づくり講習会で配付しているもの)と生ごみ堆肥化キットの説明書を参考にしました。
第1週(令和3年11月29日~令和3年12月3日)
生ごみ堆肥化キットに付属している基材を最初に入れ、次に生ごみ、発酵促進剤を混ぜました。
投入状況
年月日 | 投入物の種類 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和3年11月29日 | リンゴ皮、根菜皮 | 400 | 17 | |
令和3年11月30日 | 果物皮、根菜皮、茶殻、コーヒーかす | 400 | 20 | 水140mL添加 |
令和3年12月1日 | リンゴ皮、根菜皮、エノキ、長ねぎ、茶殻 | 400 | 21 | |
令和3年12月2日 | リンゴ皮、根菜皮、野菜へた、茶殻 | 300 | 20 | 水250mL添加 |
令和3年12月3日 | エビ殻、根菜皮、野菜へた、茶殻 | 150 | 21 |
第2週(令和3年12月6日~令和3年12月10日)
第1週と同様、生ごみと発酵促進剤を投入するとともに、水と米ぬかも添加し、混ぜ合わせました。
投入状況
年月日 | 投入物の種類 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和3年12月6日 | リンゴ皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす | 500 | 22 | 水100mL添加 |
令和3年12月7日 | リンゴ皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす | 400 | 30 | |
令和3年12月8日 | リンゴ皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす | 250 | 30 | 米ぬか50g添加 |
令和3年12月9日 | リンゴ皮、根菜皮、野菜へた、エノキ、茶殻 | 400 | 33 | |
令和3年12月10日 | みかん皮、根菜皮、野菜へた、コーヒーかす | 450 | 33 | 米ぬか50g添加 |
第3週(令和3年12月12日~令和3年12月17日)
引き続き生ごみ、発酵促進剤を投入するとともに、より発酵を促進させるため、廃食用油を添加し、米ぬかの添加量を増やして混ぜ合わせました。
中心部温度が上昇し、発酵が順調に進んでいるようです。
投入状況
年月日 | 投入物 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和3年12月12日 | リンゴ皮、根菜皮、コーヒーかす | 250 | 28 | |
令和3年12月13日 | リンゴ皮、根菜皮、野菜へた、エノキ、茶殻 | 400 | 30 | 米ぬか50g添加 |
令和3年12月14日 | 根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす | 550 | 36 | 米ぬか50g添加 |
令和3年12月15日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、かつお節、茶殻、コーヒーかす | 300 | 37 | 廃食用油100mL添加 |
令和3年12月16日 | リンゴ皮、根菜皮、野菜へた、エノキ、パン粉 | 300 | 42 | 米ぬか100g添加 |
令和3年12月17日 | リンゴ皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす | 450 | 43 | 米ぬか100g添加 |
第4週(令和3年12月20日~令和3年12月24日)
土日祝日は生ごみの投入や撹拌をしないためか、週明けは温度が下がっています。
今まで投入してきた生ごみが、小さくなっていて、分解が進んでいるようです。
温度がさらに上昇してきたので、100度Cまで測定可能な温度計に交換しました。
投入状況
年月日 | 投入物 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和3年12月20日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、コーヒーかす | 550 | 22 | 米ぬか50g添加 |
令和3年12月21日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、豚肉(約100g) | 600 | 37 | |
令和3年12月22日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、エノキ、コーヒーかす | 600 | 45 | 米ぬか50g添加 |
令和3年12月23日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、コーヒーかす | 500 | 42 | |
令和3年12月24日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、ホッケ皮、エノキ | 500 | 37 | 米ぬか50g添加 |
第5週(令和3年12月27日~令和3年12月29日)
週明けは温度が下がっていましたが、生ごみを投入し、発酵促進剤や米ぬか、廃食用油などを混ぜると、温度が上昇していきました。
投入状況
年月日 | 投入物 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和3年12月27日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、エノキ | 400 | 16 |
米ぬか50g、廃食用油100mL、水50mL添加 |
令和3年12月28日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす | 4052 | 52 | |
令和3年12月29日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、かつお節、コーヒーかす | 500 | 37 | 廃食用油100mL添加 |
第6週(令和4年1月5日~令和4年1月7日)
年末年始休暇の間、生ごみの投入、撹拌作業などをしなかったため、水分が抜け、全体が固まっていたので、水を加えほぐしました。
その後、これまで同様、生ごみと発酵促進剤を入れて混ぜ合わせると、温度が上昇していきました。
投入状況
年月日 | 投入物 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和4年1月5日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、エビ殻、昆布 | 500 | 23 |
米ぬか50g、水500mL添加 |
令和4年1月6日 |
果物皮、根菜皮、野菜へた、エビ殻、コーヒーかす、そば打ち粉 |
450 | 51 | |
令和4年1月7日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、エビ殻、茶殻 | 400 | 40 |
第7週(令和4年1月11日~令和4年1月14日)
これまで様々な生ごみを投入してきましたが、その多くは判別がつかないほど分解されています。
投入状況
年月日 | 投入物 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和4年1月11日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす | 550 | 22 |
水500mL添加 |
令和4年1月12日 |
果物皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす |
450 | 42 | |
令和4年1月13日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、茶殻 | 400 | 31 | 米ぬか50g添加 |
令和4年1月14日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、エノキ、茶殻 | 500 | 32 |
第8週(令和4年1月17日~令和4年1月21日)
様子が少しずつ変化し、団子状のかたまりが増えてきました。
新たに別の生ごみ堆肥化キット(2号基)を用意し、最初の堆肥化キット(1号基)と並行して、同じ要領で堆肥づくりを進めていきます。
1号基の生ごみ堆肥の一部を菌床として2号基に投入します。※2号基の投入状況については省略
投入状況(1号基)
年月日 | 投入物 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和4年1月17日 | 鶏・豚の肉、軟骨、果物皮、根菜皮、野菜へた、エノキ、茶殻、コーヒーかす | 550 | 24 |
水300mL添加 |
令和4年1月18日 |
果物皮(パイナップル含む)、根菜皮、野菜へた、エビ殻、茶殻 |
500 | 47 |
水250mL添加 |
令和4年1月19日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、コーヒーかす | 300 | 42 |
水200mL添加 |
令和4年1月20日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、鶏・豚の肉 | 300 | 35 | |
令和4年1月21日 | 果物皮、野菜へた、エノキ | 250 | 28 | 水200mL添加 |
第9週(令和4年1月24日~令和4年1月28日)
生ごみ堆肥づくりを開始してから約2か月経過し、累計で17kgの生ごみを投入しました。
かたまりが多くなってきたことに加え、今までと同じ生ごみの量を投入しても分解速度が遅くなってきたようなので、生ごみの投入をやめて、堆肥を熟成させるために寝かせる(定期的に撹拌する)ことにしました。堆肥づくりは、2号基で継続します。
投入状況(1号基)
年月日 | 投入物 | 投入量(g) | 温度(度C) | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
令和4年1月24日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、魚(ニシン骨、白子)、茶殻 | 400 | 23 |
水100mL添加 |
令和4年1月25日 |
果物皮、根菜皮、野菜へた、かつお節、キノコ類、茶殻、コーヒーかす |
500 | 32 |
米ぬか50g添加 |
令和4年1月26日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、茶殻、コーヒーかす | 400 | 39 | |
令和4年1月27日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、茶殻 | 400 | 32 | |
令和4年1月28日 | 果物皮、根菜皮、野菜へた、エノキ、茶殻 | 400 | 32 |
米ぬか50g添加、投入終了 |
第10週(令和4年1月31日~令和4年2月4日)
1号基は乾燥しないよう水分調整しながら週2回程度、定期的に撹拌します。
2号基で堆肥づくりを始める際に、1号基でできた堆肥を菌床として混ぜているためか、発酵が進んでいる証拠である白カビが早くも発生しています。
第11週(令和4年2月7日~令和4年2月10日)
2号基が稼働して約1か月が経過し、生ごみも順調に分解されています。
第12週(令和4年2月14日~令和4年2月18日)
米ぬかなどの添加はしていませんが、中心部温度は30度Cを超えており、安定している様子です。
第13週(令和4年2月21日~令和4年2月25日)
1号基と同様に、かたまりが多くなってきたので、熟成させる時期が近づいてきているようです。
第14週(令和4年2月28日~令和4年3月4日)
2号基も約2か月に渡り、累計約15kgの生ごみを投入した結果、分解速度も鈍化してきたようなので、1号基と同様に熟成させることにしました。
3号基を用意し、1号基、2号基同様に生ごみ堆肥づくりを継続することにしました。※3号基の分解状況などの写真や投入状況は省略。
生ごみ堆肥づくりのまとめ(令和4年4月28日)
投入期間 | 投入量 概算 |
主な未分解物 | |
---|---|---|---|
1号基 |
11月29日~1月28日 (熟成期間90日) |
17kg | パイナップルの葉、柿のへた、きのこ類の軸など |
2号基 |
1月20日~3月4日 (熟成期間55日) |
15kg | 落花生の殻、栗の皮、ローリエの葉、鶏ガラ、きのこ類の軸など |
3号基 |
3月10日~4月15日 (熟成期間13日) |
13kg |
豚骨、柑橘類の皮、玉ねぎの皮、にんにくの皮、鶏ガラなど |
生ごみ堆肥の様子
1号基の分解状況
1号基の生ごみ堆肥については、やや乾燥してはいるものの、未分解物も少なく、堆肥づくり当初の基材に近い状態となっていました。
パイナップルの葉は分解されていませんでしたが、パイナップルの皮はほぼ分解されていました。
2号基の分解状況
2号基の生ごみ堆肥については、分解は進んでいましたが、1号基よりも未分解物が多い状況でした。
熟成させた日数が1号基より約1か月少なかったためか、1号基では分解されていた卵の殻や柑橘類の皮が多く残っていました。
3号基の分解状況
3号基の生ごみ堆肥については、熟成期間が13日間と短く、熟成させる前の様子と大きくは変化していませんでした。
1号基、2号基では分解されていたバナナの皮や玉ねぎの皮など多く残っていました。
できあがった生ごみ堆肥の活用について
できあがった生ごみ堆肥を活用して、令和4年度から6年度まで室内で栽培実験を行いました。
栽培実験の様子を公開していますので、どうぞご覧ください。