あさひかわ市議会だより第123号-2
一般質問
一般質問は、定例会で議案に関係なく、市政の諸問題や将来の見通しなどについて市の考えを聞くものです。
第4回定例会では、12月8日、9日及び10日の3日間にわたり15人の議員が質問しました。その中から主な質問と答弁をお知らせします。
今定例会の質問者(発言順)
今定例会の質問者(発言順)
(1) あべ なお(自民党・市民会議)
- 農業施策に関する各種手続や情報入手の利便性の向上について
- 米飯出張所の閉鎖に伴う今後の各種申請の方法について
(2) 皆川 ゆきたけ(公明党)
- 誰もが落ち着けるカームダウン・クールダウンスペースの環境づくりについて
- 命を守るためのがん予防と早期発見の推進について
- 木質ペレット活用による旭川の未来エネルギー戦略について
(3) まじま 隆 英(日本共産党)
- 花咲スポーツ公園再整備と新アリーナ建設について
- 旭川空港の特定利用空港化について
- マンションの老朽化対策について
- 物価高騰対策について
- 令和8年度予算編成方針について
(4) 中村 のりゆき(公明党)
- 人事評価制度について
- 旭川空港の滑走路3,000メートル化への検討について
(5) 高木 ひろたか(旭川市民連合)
- 地域力の向上にむけて
- 蛍光灯製造中止への対応について
- 若年性認知症等への支援について
(6) 石川 まさゆき(自民党・市民会議)
- 要介護認定遅延の早期解決に向けて
- 中心市街地ドッグランを核とした旭川モデルの発信
- グリーンシーズンのカムイスキーリンクスの活用と発展
(7) 中野 ひろゆき(公明党)
- ヒグマ対策の現状と課題等について
(8) えびな 安 信(自民党・市民会議)
- 旭川市立の小・中学校を取り巻く環境について
- 花咲スポーツ公園の再整備について
- これからの旭川市について
(9) 金 谷 美奈子(民主・市民連合)
- 花咲スポーツ公園等テニスコート使用時間の朝練習対応について
- 燃やせるごみ及び燃やせないごみの指定ごみ袋値上げ方針について
- 東光地区の市道交差点における事故防止について
- 啓明小学校の通学路と市民要望について
- 長寿祝い金配付と民生・児童委員の負担軽減について
(10) 中 村 みなこ(日本共産党)
- 市営住宅の共益費について
- こども誰でも通園制度について
- ひきこもり支援について
(11) 駒 木 おさみ(公明党)
- 市民とともに育む持続可能な公園づくり及び景観づくりについて
- 不登校児童生徒の支援について
(12) 高 橋 ひでとし(自民党・市民会議)
- 産学官連携の推進によるラピダス参入可能性について
- 太陽光発電施設の条例による規律について
- カムイリゾート開発計画への市の姿勢について
(13) 江 川 あ や(民主・市民連合)
- 地域の移動を守る
- こどもの育ちに関する課題
- エゾヒグマと共生するということ
- マイセン展示会について
- 第5次旭川市障がい者計画について
(14) 上 野 和 幸(民主・市民連合)
- 2025年旭川市長選挙公開討論会の市長発言について
- 部活動改革及び地域クラブ活動について
- カムイスキーリンクスについて
- 花咲スポーツ公園球技場について
- 旭川市の在留外国人について
(15) 沼 﨑 雅 之(自民党・市民会議)
- 一次救急医療の提供体制について
- 学校医について
- 防災体制について
(1)米飯出張所の閉鎖に伴う今後の各種申請の方法
質問
本市でも人口減が進み、行政機能が縮小する中、行政サービスの維持のためにはスマホアプリの活用が不可欠と考えます。現在は市の各部局でアプリが乱発されているような状況にあり、市全体でアプリの在り方を含めて検討する段階ではないかと思いますが、市の見解を伺います。
回答
現在、本市で提供しているアプリについては、市のホームページに移動したり、別アプリの起動が必要なため、使いやすさに改善の余地があると考えます。
市民サービスのDX化については、窓口に行かなくても手続ができることを目指し、粗大ごみ受付や公共施設のオンライン予約などの手続のデジタル化を進めておりますが、市民にとって分かりやすく使いやすい手法を重視するとともに、高齢者を中心としたデジタル格差対策も踏まえ、現行アプリに対する課題やニーズなどを関係部局と共有しながら、今後の市民サービスのDX化について検討を進めていきます。【行財政改革推進部長】
(2)命を守るためのがん予防と早期発見の推進
質問
本市では、健康の「康」という字を「幸」という字に置き換えて健幸福祉都市という理念を掲げています。がんの早期発見、早期治療に加えて、予防医療を充実していくことは、健康寿命を延ばし、医療費の適正化にもつながる重要な視点ですが、予防医療の推進に対する認識と今後の方向性について市の考えを聞かせてください。
回答
がんは生涯のうちに約2人に1人がかかると推計され、本市においては死因の第1位であり、死亡者全体の約3割を占めています。がん予防の観点からも、病気にかかる前の健康増進や生活習慣の改善のほか、各種検診などの予防医療は健康寿命の延伸につながる大変重要な取組であると認識しています。
本市としては、誰もが生き生きと暮らし、幸せを感じることができる健幸福祉都市の実現を目指し、健康日本21旭川計画とスマートウエルネスあさひかわプランに基づき、市民一人一人の健康意識の向上を図るとともに、がん対策を含む予防医療の取組を一層推進していきます。【副市長】
(3)マンションの老朽化対策
質問
市内のマンションの老朽化が進む中、居住者の高齢化もあり管理が適切に行われていないところもあると聞いています。市として、管理不全マンションについてどのような対応を行っているのか、お聞きします。
回答
マンション住民による自発的な取組を促進するため、管理の重要性や適正な管理方法について市のホームページ等を通じて市民に周知し、定期的にマンション管理状況を確認することで、早期に問題を発見することが重要であると考えています。
また、市内には、旭川市及びその近郊の分譲マンション管理組合に対し、管理の適正化、相談支援、情報提供を行い、マンションの居住性向上と建物の適切な保全を図ること、さらに、まちのスラム化防止を通じて市民生活の向上に寄与することを目的としたNPO法人が存在することから、意見交換を行うとともに、NPO法人が実施するセミナー等に市が後援をするなどの連携を行っており、今後ともNPO法人をはじめ様々な専門機関や関係団体と役割を分担し、適切なマンション管理に対する取組を進めていきたいと考えています。【建築部長】
(4)人事評価制度
質問
本市職員の離職者が増えている中、優秀な職員を流出させないためにも、頑張って仕事をしている職員が真に報われるよう、人事評価制度の改正は急がなければならないものと思いますが、市長の考えを聞かせてください。
回答
人事評価制度は、職員の日々の業務、成果をしっかりと評価し、処遇で報い、さらなる飛躍と成長につなげるものであり、人事運営の根幹に位置づけられるものです。
現在、管理職を除く職員について、昇給への処遇反映の協議を行っていますが、今後は、職員の理解を得ながら勤勉手当においても取組を進め、公正かつ適正な制度の下、多くの方が市役所で働きたいと望み、若い職員が自身のキャリアを描けるような透明性と納得性の高い人事運営を実現したいと考えています。【市長】
(5)若年性認知症等への支援
質問
認知症、更には介護を必要とする方への本市独自の支援の中に家族介護用品購入助成事業がありますが、65歳未満の方を対象としていません。この要件について見直しが必要ではないかと考えますが、市の見解を聞かせてください。
回答
認知症施策のうち、特に若年性認知症に関する取組として、早期受診の勧奨や介護保険サービスの情報提供等を内容とするリーフレットを作成し、配付していますが、不安を抱く家族への支援についても、実情や特性に即した多様な取組を実施していくことが必要であると考えています。
令和9年度からを期間とする第10期旭川市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の策定作業において、関係団体と意見交換なども行いながら、家族介護用品購入助成事業の見直しも含め、若年性認知症に関する事業展開について検討していきます。【保険制度担当部長】
(6)中心市街地ドッグランを核とした旭川モデルの発信
質問
市営ドッグランの運用は、動物のまち旭川を具現化する新たな象徴となり、中心市街地ドッグランを核とした動物福祉と回遊を生む拠点への転換を図り、旭川独自の観光モデルの価値として発信することができると考えますが、市長の考えを聞かせてください。
回答
中心市街地におけるドッグランの設置については、動物福祉の向上や、人と動物が共生する社会の形成に資することはもとより、地域の活性化にも寄与すると考えています。また、ドッグランを核として動物に優しいまちとしての発信力を高めることは、将来的に拡大が見込まれるペットツーリズムのニーズを捉えた本市独自の魅力ある観光資源の確立につながるものと認識しています。
今後、河川空間や様々なスポットを結ぶ新たな仕組みづくりなど、関係部局で連携の上、対応を進めていきます。【市長】
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(7)ヒグマ対策の現状と課題等
質問
国や道の方針等を踏まえつつ、市としてどのような長期的な対策の方向性を示し、どのような独自の取組を展開していくのか、また、市長自身がどのような姿勢と決意を持ってヒグマ対策に臨むのか、市長の見解を聞かせてください。
回答
令和7年中に国が取りまとめるクマ対策ロードマップで示される内容を踏まえ、人とヒグマのあつれきの低減に向け、実効性のある春期管理捕獲などを展開していきます。
令和7年は本市でも住宅街へのヒグマの出没がありましたが、今後も決して人的被害を発生させることなく、市民が安心して暮らせる環境を守ることが何より重要であり、普及啓発を強化するとともに、猟友会や警察、北海道や周辺自治体、時には自衛隊の皆様とも連携強化を図り、他都市の対策も参考にしながら、1市8町を中心とした上川地域のヒグマ対策での中心的役割を担うよう取組を進めていきます。【市長】
(8)旭川市立の小・中学校を取り巻く環境
質問
いじめ問題で旭川市の教育行政は大変注目されています。これからの子どもたちの未来のためにどのような教育が必要だと考えているのか、市長の考えを聞かせてください。
回答
子どもたちの生命と尊厳を守り、予測困難な社会にあってもたくましく生きる力を育む教育が重要であり、他者の痛みを自らのこととして感じ取り、氾濫する情報に流されず、適切に判断し、行動できる自立した力を養うことが不可欠であると考えています。
そのためには、子どもたちが絶対的に安心、安全に学ぶ環境を作ることは当然として、信頼される学校づくりを進めるとともに、家庭や地域、行政が一体となって社会全体で子どもたちを見守り、支えていくことが必要だと考えています。
旭川市の子どもたちが、自らの可能性を信じ、未来に夢と希望を抱き、健やかに成長できるよう、教育委員会と連携し、本市教育の発展に取り組んでいきます。【市長】
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(9)燃やせるごみ及び燃やせないごみの指定ごみ袋値上げ方針
質問
現行の料金の1.5倍とするこの方針について、反対の意見が多くの市民からあった場合、値上げ方針を見送ることが必要ではないでしょうか。市の見解を聞かせください。
回答
平成19年度の指定ごみ袋の有料化以降、改定を行ってきませんでしたが、近年では物価や人件費の高騰などの影響により、ごみ処理に係る経費も増加しており、道内の主要10市のごみ袋1リットル当たりの料金についても、見直し案で3円としている本市と改定予定の市も含めて、10市のうち5市が3円となっています。
こうしたごみ処理経費の増加や他都市の状況を踏まえると、改定もやむを得ないものとは考えていますが、現在行っているパブリックコメントや説明会等での市民からの意見や、旭川市廃棄物減量等推進審議会からの答申等もしっかり受け止めながら、総合的に判断をしていきます。【副市長】
(10)健幸福祉都市の実現に向けて
質問
旭川市における新生児聴覚検査の自己負担額は、周辺自治体よりも高額になっています。市長の選挙公約にも、新生児聴覚検査の支援拡充が盛り込まれていましたが、今後どのようにご検討されていくのか、周辺自治体並みの水準への増額も視野に入れているのかどうか、今後の見通しを聞かせてください。
回答
新生児における発見の遅れがその後の言語発達や学習に大きな影響があるとされていることから、聴覚障害による音声言語発達等への影響を最小限に抑えたいという要望の趣旨は、しっかりと受け止める必要があります。
助成額の引上げについては、新年度の予算編成において、要望の趣旨も踏まえ、他自治体や周辺市町村の助成額、そして市内医療機関の検査額などを考慮し、しっかりと検討していきたいと考えています。【副市長】
(11)町内会の在り方
質問
社会構造の変化に伴い、町内会への加入率は年々低下しています。解決策としては、町内会の組織変更やスリム化、DX化などが考えられますが、こうした取組を市として促していくことについて、市の見解を聞かせてください。
回答
町内会を持続可能なものにしていくため、町内会業務の負担軽減やデジタル化は欠かせない要素であると認識しており、他都市や他地域の事例を紹介するほか、負担軽減に向けた方策について提案し、市からお願いしている資料の回覧や様々な会議体への参加についても庁内で調査、整理して地域負担の軽減に向けた取組を検討していきます。
また、電子回覧板や町内会役員チャットなど、町内会業務の負担軽減に役立つ機能を搭載した、あさひかわくらしのアプリを令和5年にリリースし、これまでも利用拡大に向けた操作説明会やスマホ教室を併せて開催してきました。今年度からは、町内会業務の負担軽減を図るため、AIの活用方法について紹介するセミナーも開催しています。
今後も、地域活動におけるDXを進めていきます。【市民生活部長】
(12)本市の農業と国営緊急農地再編整備事業
質問
気候変動や高齢化に後継者不足と、農業を取り巻く環境は大きく変化しています。スマート農業を導入し、次世代の農業へ向かう過渡期である今、市長として、本市の農業の未来をどのように描いているのか、考えを伺います。
回答
旭川村が誕生してから135年、厳しい環境の中で、本市の農業を守り、発展させてこられた農業者の皆様の御努力に心から敬意を表します。
近年では、高齢化、後継者不足、耕作放棄地、気候変動など様々な課題も抱えておりますが、私自身、これまで多くの農業関係者の方々と意見交換を行い、その声を反映させるため、農業基盤整備やスマート農業の推進、販路拡大、オーガニックビレッジ、高収益作物支援等に取り組んできました。
農業が持つ多面的機能を守っていくことは、本市を守っていくことにつながると考えています。今まで以上に農業関係者の方々の声を事業等に反映させるとともに、地域の現状や必要な支援等について国にしっかりと訴え、所得が向上し、持続可能な農業を確立できるよう、大きな可能性を持つ本市農業を更に発展させていきたいと考えております。【市長】
(13)災害と防災庁誘致
質問
国は令和8年度中の防災庁設置を目指し、地方への拠点や分局の設置を検討中ですが、地方拠点の誘致に当たって、本市の強みと広域を含めた意義についてどのように考えるか、また、今後の取組の方向性についてお示しください。
回答
防災庁の地方拠点誘致について、上川地域が持つ台風や大地震などの災害発生が少ないこと、北海道の中心部に位置する立地特性と、公共交通等、都市機能の充実、豊富な農畜産物を生かした食料備蓄、陸上自衛隊第2師団が常駐していることなど、その強みを存分に発揮することができるとともに、本地域のみならず、全道、そして東日本の災害応急対策にも貢献できる取組と考えています。
本年7月に中央要望に行った際には、国から、令和8年度の防災庁設置は進めているが、地方拠点については、具体的な検討は今後になるとの説明を受けています。
今後も、令和8年度に設置予定の防災庁の内容も含めて、情報収集に努めるとともに、北海道とも連携を密に図りながら、国の状況を見極め、上川地域全体で国や国会議員等に対して誘致活動を行っていく考えです。【市長】
(14)北海道遺産に選定された下の句歌留多の普及と継承
質問
北海道遺産に選定された下の句歌留多の活動について、旭川市として文化の継承につながるような取組に対しての支援や協力について、どのように考えているのか、見解を聞かせてください。
回答
かるた競技は、厳格な雰囲気の中での対戦や、緊張感の下で礼節やチームワーク等を学ぶことができ、世代を超えた交流や人間関係を体験するきっかけにもなっており、年齢や性別を問うことなく、競技を通して楽しみながら日本古来の文化に親しむことに加え、地域コミュニティの発展の場としても意義があるものと認識しています。
これまでも、下の句歌留多の大会の開催に当たっては、教育長賞の授与や教育委員会の後援なども行っており、引き続き、下の句歌留多の普及活動に対して必要な支援、協力等を行っていきます。【社会教育部長】
(15)防災体制
質問
災害時に粉ミルクが配付できない場合に乳児の命を守る重要なアイテムとして、液体ミルクは、最近は日本でも一般的になりつつあります。本市の防災備蓄には含まれていないとのことですが、その重要性に鑑みて導入するべきではないでしょうか。市の見解を伺います。
回答
液体ミルクは、持ち運びが容易で、水や煮沸消毒を必要とせず、容器内のミルクをそのまま飲むことができるなど、災害時の備蓄品として有効性が高いといった利点がある一方で、粉ミルクと比較すると、価格、保存期限や温度管理が必要となるなどの課題もあるものと考えています。
しかしながら、近年は、断水時における飲料水の確保が困難な場合も想定されるため、子育て世帯のほか、全国の自治体においても備蓄品として液体ミルクの普及が進んでいます。避難所生活の様々なニーズに対応するためにも、粉ミルクに加えて液体ミルクの備蓄も一定量必要と考えていることから、今年度の備蓄計画の改定に併せて乳児用液体ミルクの導入を検討していきます。【防災安全部長】









