あさひかわ市議会だより第117号-9
緊急質問
緊急質問は、質問が急を要するとき、真にやむを得ないと認められるときに行う質問です。
今定例会では、9月17日に、「9月13日の理事者発言(市長等)」について、4人の議員が質問しました。その中から主な質問と答弁をお知らせします。
- 今定例会の質問者(発言順)
- (1)いじめ問題再調査委員会の答申と報告書(公表版)について
- (2)市長等の発言に対する緊急質問
- (3)旭川市いじめ問題再調査委員会報告書(公表版)と理事者発言
- (4)今後の対応について
今定例会の質問者(発言順)
(1)品 田 ときえ(民主・市民連合)
- いじめ問題再調査委員会の答申と報告書(公表版)について
(2)能登谷 繁(日本共産党)
- 市長等の発言に対する緊急質問
(3)上 野 和 幸(無党派G)
- 旭川市いじめ問題再調査委員会報告書(公表版)と理事者発言について
(4)横 山 啓 一(無所属)
- 旭川市いじめ問題再調査委員会答申及び報告書の評価について
- 今後の対応について
(1)いじめ問題再調査委員会の答申と報告書(公表版)について
質問
再調査委員会から提出された答申を受けての市長の見解を改めて聞かせてください。
回答
いじめの認定の再検証、いじめと自死との関連性の再検証、学校及び市教委の対応についての再検証と再発防止策の提言、以上3点の諮問事項について、委員会としての考え方とそれに基づく委員会としての見解が明確に示され、極めて精度の高い報告をいただいたと感じています。
報告書では、再発防止のための様々な提言が本市が果たすべき責任として期待を込めて盛り込まれていますが、このような痛ましく悲しい出来事を二度と起こすことがないよう、旭川モデルの更なる充実を図り、また、この取組を全国に広げ、いじめ防止の先駆的な自治体として全力で取り組んでいく必要があると考えています。【市長】
(2)市長等の発言に対する緊急質問
質問
現在、旭川市では16件のいじめの重大事態の案件を抱えているとのことです。旭川モデルもスタートしている中で早期の解決が図られるものと思いますが、進捗状況はどうなっているのか、聞かせてください。
回答
本件を含む3件は調査を終了しています。調査未了13件のうち、1件は報告書の作成を終え、保護者への説明を行っている段階であり、10件は報告書を作成中のため、年内の終了を見込んでいます。残りの2件は、聞き取りなどの調査を要しているため、年度末頃までの終了を見込んでいます。【学校教育部長】
(3)旭川市いじめ問題再調査委員会報告書(公表版)と理事者発言
質問
この報告を受け、発達障害の児童生徒への対応や、発達障害児童の中学校入学時や転校の際の引継ぎ及び通常生徒の個々の特性の引継ぎについて、教育委員会はどのように考えているのか、考えを聞かせてください。
回答
発達障害を含め、課題を抱える児童生徒については、本人と保護者が保管する支援計画を定めた「すくらむ」を活用し、個別のニーズに対応してきています。中学校進学や転校時の引継ぎについても「すくらむ」を活用していますが、報告書では学校が主体となって活用すべきとの提言が示されており、今後は、学校が個別の教育支援計画などを作成することなど、取扱いを検討していきます。
また、個別の教育支援計画の内容を見直す際には、家庭との連携を図るとともに、必要に応じて学校内外の教育資源の活用や専門機関との連携を図ることを求めるとの提言を受け、連携の在り方も含めて効果的な手法を検討していきます。【学校教育部長】
(4)今後の対応について
質問
報告書の最後にも、いじめ防止の先駆的な自治体として先進的役割を果たすということが期待をされています。改めて、予算増、人材確保など、学校現場が今抱える諸課題の解決にどう踏み込んで取り組むかということに対して、市長及び教育長の決意と覚悟を聞かせてください。
回答
この度の再調査委員会による提言を踏まえ、取組の着実な遂行と更なる強化を進めるとともに、この旭川モデルをいじめ問題を抱える他の自治体においても活用可能な仕組みとして確立し、全国に発信するなど、いじめ問題の解決に向けた先進的な役割を果たすことができるよう取り組んでいきます。【市長】
二度と同様の悲しい事態が起きることのないよう、旭川市いじめ防止対策推進条例の目的である、児童生徒の生命と尊厳を守ることができ、かつ、全ての児童生徒が安心して生活し、学ぶことができる社会の実現に向け、教職員の負担軽減も見据えながら、学校、教育委員会、市長部局が一体となり、旭川モデルの一層の充実に取り組んでいく決意です。【教育長】