あさひかわ市議会だより第101号-4
大綱質疑
今回の大綱質疑は、予算等審査特別委員会に付託する議案に対して質疑するものです。今定例会では3月8日に3人の議員が質疑しました。
その中から主な質疑と答弁をお知らせします。
今定例会の質疑者(発言順)
(1)能登谷 繁(日本共産党)
- 予算編成に当たっての市長の政治姿勢について
- 2021年度予算の特徴について
- 新型コロナウイルス感染症対策について
- 市民のくらしや福祉、まちづくりについて
- 経済・雇用施策について
(2)高花 えいこ(公明党)
- 令和3年度市政運営の基本的な考え方について
- 「こども 生き生き 未来づくり」について
- 「しごと 活き活き 賑わいづくり」について
- 「地域 いきいき 温もりづくり」について
- 地域歩行空間等整備費について
- 選挙執行費について
- 議案第57号 旭川市動物の愛護及び管理に関する条例の制定について
(3)上野 和幸(無党派G)
- 財政について
- 少子化と人口減少に対する対応策について
- 市民生活について
- アイヌ文化について
- スポーツ振興について
- 旭川大学の公立化について
- 児童虐待防止策と対応策について
- 放課後児童クラブについて
- 近文コミュニティ施設の考え方について
(1)雪対策の抜本的な見直し
質問
気候変動はこれからも顕著になると予測されることから、雪対策基本計画の抜本的な見直しが必要ではないでしょうか。また、担当部長を配置するなど雪対策を強力に推進していただきたいと考えますが、見解を伺います。
回答
今シーズンは特に気象状況が目まぐるしく変化し、ザクザク路面の対応などで事業費も過去最高額となるなど、様々な課題が改めてクローズアップされました。
除排雪は市民生活や経済活動に大きな影響を与えるものであり、市民の皆様の声をしっかりと受け止めながら、基本計画の見直しを含め、将来を見据えた総合的な雪対策事業を力強く推進するため、組織体制を強化する必要があるものと認識しています。【市長】
(2)期日前投票所の設置
質問
令和元年度の参議院議員選挙において期日前投票所が設置されたイトーヨーカドー旭川店は、5月に閉店することになりました。それに代わる期日前投票所の設置をどのように考えていますか。
回答
当面は、これまで使用していた場所への期日前投票所の設置は難しいと考えています。このため、市庁舎や市役所周辺の空きビルで一定の広さがあり、駐車場やバリアフリーなどの要件を満たした施設を選定し、開設していきます。
また、新たにイオン旭川西店に期日前投票所を設置するほか、旭川大学北辰会館では設置と併せて学生の投票事務従事を予定しています。若年層の投票率の低さが課題であることから、学生が投票所の運営に携わることで、投票への参加の重要性を理解し、その後も継続して投票に参加することを期待しています。【選挙管理委員会事務局長】
(3)アイヌ文化の振興
質問
令和3年度の市政方針では、アイヌ文化という文字が昨年以上に何度も取り上げられ、本市のアイヌ文化に対する思いの変化を感じました。そこで、アイヌ文化の振興に寄せる思いと、その思いが予算にどのように反映されているのか聞かせてください。
回答
令和元年にアイヌ新法*が施行され、本市としても、法の趣旨や国の政策、地域の歴史を踏まえ、アイヌ文化の伝承を始め、市民への理解の促進などについて重点的に取り組む必要があるものと認識しています。
令和3年度は、国のアイヌ政策推進交付金を活用し、川村カ子トアイヌ記念館との協働事業のほか、アイヌ文化の講習会や普及啓発、アイヌ文化の森・伝承のコタンの看板や案内板等の設置、観光モデルコースの開発などに取り組みます。
また、アイヌの人々が自主的に取り組む活動を未来へ発展させていくため、(仮称)アイヌ施策推進基金を創設し、継続的に支援していきます。【総合政策部長】
* アイヌ新法:正式名称は、アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律。アイヌの人々が民族としての誇りを持って生活することができ、その誇りが尊重される社会の実現を図り、もって全ての国民が相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資することを目的としている。