あさひかわ市議会だより第97号-2

最終更新日 2020年5月15日

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代表質問

代表質問は、第1回定例会の場で新年度に関わる議案等を含めた市長の市政方針、教育長の教育行政方針などについて質問するものです。今定例会では、3月12日と13日の両日、各会派を代表して5人が質問しました。
その中から主な質問と答弁をお知らせします。

民主・市民連合

松田 ひろし

人口減少の抑制策

質問

総務省が公表した2019年の住民基本台帳人口移動報告で、本市の転出超過が初めて1,000人を超え、道内最多という報道がありました。現在、改訂が進められている本市人口ビジョンでも、前回の平成27年10月推計を上回るペースでの人口の減少が示されたことについて、受止めと抑制策の考え方を聞かせてください。

回答

今回の人口ビジョンの改訂において、前回と同様に2060年の人口を推計したところ、若年層を中心に社会減が前回を上回るペースで推移しており、当初推計から約1万人を下回る18万1,228人となりました。

将来にわたり、都市機能や産業を支える人材を維持するためには、人口減少のスピードを抑制することが喫緊の課題だと受け止めています。このため、人口減少の約8割を占める自然減の抑制に向けて、引き続き、子育て環境の充実を図るほか、社会減の抑制については、若年層の地元定着や移住等を促進するため、本市の魅力ある資源を効果的に発信する取組を充実させることが重要だと考えます。【市長】

自民党・市民会議

杉山 允孝

公立大学設置の意義

質問

新年度予算において、設置準備費が計上されたので、公立大学の設置について正式な決定を表明されたものと受け止めます。

今後、更に人口減少が進むと推計されている中でも、公立旭川大学は後世の本市に恩恵をもたらす存在となるのか。その見通しと、この決断に込めた覚悟を聞かせてください。

回答

旭川大学の公立化は、平成28年度から検討を始めており、有識者懇談会などの取組を進めてきたほか、議会においては調査特別委員会でも2年にわたり議論され、令和元年度は、公立化後の運営収支などの課題整理を行うことができたと判断し、公立大学設置の考えを表明しました。

大学を取り巻く環境は、18歳人口の減少などの厳しい要素もありますが、私の公立大学設置の思いとしては、学生の学びの場だけではなく、地域経済など、この街や圏域全体の将来を考えたときに必要な取組であると考えて判断したところであり、地域が必要とする人材の供給や産学連携による地域経済の振興など、持続可能なまちづくりを行っていくためにも大きな意義があると考えています。【市長】

公明党

中村 のりゆき

新庁舎での総合窓口の整備

質問

新年度にRPA*やAI-OCR*を導入するようですが、窓口機能のワンストップサービス化にもつながるものと期待しています。

新庁舎の運用開始が令和5年度を予定しており、準備段階だと思いますが、福祉総合窓口機能やお悔やみに関わる手続など一元的に相談を行える窓口を整備できるのか見解を伺います。また、新年度に担当部局にはどのような指示を行うのか聞かせてください。

*RPA:Robotic Process Automationの略称で、AI(人工知能)の技術を活用し、業務効率化や生産性向上を実現するテクノロジー。

*AI-OCR:AI(人工知能)の技術を活用し、OCR(光学文字認識)処理による読み取り精度を高める技術。

回答

新庁舎については、基本計画に定めている市民が利用しやすい市役所を目指し、現在の市民課や税に関する業務のほか、福祉やお悔やみに関する手続など、可能な限り1か所で行うことができる総合窓口を導入することとしています。導入に当たっては、窓口業務を支援するシステムなど、様々なICTを活用し、本人確認手続の簡素化や来庁者による書類の記載を不要とすることで、手続に掛かる時間の短縮を図るなど、市民サービスの向上につなげられるよう検討を進めていきます。【市長】

日本共産党

能登谷 繁

市立児童相談所の設置

質問

市立児童相談所の設置の方向が示されましたが、課題整理はこれからではないでしょうか。設置を目指す児童相談所の理念や方向性を聞かせてください。

また、児童虐待防止の実践を強化することが喫緊の課題だと考えますが、新年度において、児童虐待防止に向けた強化策はありますか。

回答

設置の課題については、新年度に学識経験者等の専門家にご意見を伺いながら、目指す児童相談所の在り方に関する考え方をまとめ、具体的に整理していきます。

設置する児童相談所は、これまでの子育て支援施策や児童虐待予防の取組、そして住民に身近な関係機関や地域の方々との緊密な連携を図れるというメリットを生かしながら、児童虐待の対応までを含めて一貫した支援を行い、市の責任で子どもや家庭の安全・安心をしっかりと確保することを目指していきます。また、虐待予防には心身が不安定になりやすい妊娠期から早期に支援を行うことも必要であることから、新年度は、産後ケアの拡充や産前・産後ヘルパー事業の開始など支援の強化を図っていきます。【市長】

無党派G

上野 和幸

GIGAスクール構想の取組

質問

今後も技術革新は更に進み、より便利でスピーディーな時代が来ることが予想されます。そのための端末機の技術習得やそれらを活用した様々な創造的な取組は魅力的ですが、そういう時代だからこそ、感性を養う教育が必要だと考えます。また、学校現場には、ほかにも取り組まなければならない課題や整えなければならない教育環境も数多くあることから、学校現場の声を聞いて、計画的に時間を掛けて丁寧に進めるべきだと考えますが、見解を伺います。

回答

国のGIGAスクール構想の実現は、子どもたちの情報活用能力の育成のための環境整備を進めるものであり、本市でも、しっかりと取り組みたいと考えています。

また、外国語教育の充実など、新たな時代に対応した教育、学力や体力の向上、きめ細かな教育の推進、施設の老朽化・耐震化対策などハードとソフトの様々な課題にも対応していくことが重要です。こうした課題を先送りすることなく、学校との緊密な連携を図るとともに、市長部局との協議や国及び道への要望などを行い、子どもたちが安全に安心して学び、次世代を生き抜いていく力を身に付け、社会で活躍できるよう毎年度着実に対応していきます。【教育長】

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