あさひかわ市議会だより第85号-2

最終更新日 2017年9月15日

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一般質問

一般質問は、定例会で議案に関係なく、市政の諸問題や将来の見通しなどについて市の考えを聞くものです。第2回定例会では、6月21日から23日までの3日間にわたり13名の議員が質問しました。その中から主な質問と答弁をお知らせします。

今定例会の質問者(発言順)

(1)小松あきら(日本共産党)

  • 市長の政治姿勢について
  • 地方交付税の変遷と旭川市の財政運営について
  • 再生資源回収促進事業見直しについて
  • プロポーザル方式による契約とカムイスキーリンクスについて
  • 地方自治法と地方公務員法の改正について

(2)久保あつこ(虹と緑)

  • 職員意識調査とLGBTについて
  • 高齢者の居場所づくりについて
  • 子育て支援について
  • 社会教育施設の利用について

(3)山城えり子(虹と緑)

  • 市学校給食におけるアメリカ産冷凍ポテト使用について
  • 使い勝手のより介護用紙おむつ助成事業への見直しについて
  • 旭川市のアイヌ政策について

(4)上村ゆうじ(自民党・市民会議)

  • 住民票等のコンビニ交付
  • 駅前広場のイベント活用
  • あさひかわ応援寄附金(ふるさと納税)
  • お盆時の市営墓地管理

(5)まじま隆英(日本共産党)

  • 保育士のキャリアアップ 、処遇改善加算等について
  • 国民健康保険の都道府県単位化について

(6)あなだ貴洋(自民党・市民会議)

  • 超高齢化社会への対応について
  • 危険看板の落下事故への対応について
  • 北朝鮮による弾道ミサイル発射への対応について

(7)高木啓尊(民主・市民連合)

  • 敬老会について
  • 老人クラブと高齢者いこいの家について

(8)高見一典(民主・市民連合)

  • 農業対策について
  • スポーツ振興について

(9)林祐作(自民党・市民会議)

  • 桜を活かした観光について
  • 合宿等を通じた官民連携について
  • 仮想通貨等がもたらす社会変化について

(10)中野ひろゆき(公明党)

  • 市職員の不祥事と防止策について
  • 下水道事業について
  • 企業誘致の取り組みと(仮称)動物園通り産業団地について
  • ふるさと旭川への愛着と誇りを醸成する「旭川市民の日」制定について

(11)金谷美奈子(無所属)

  • 人事評価制度と行政改革について
  • 市営住宅のアスベスト含有とその対策について
  • カムイスキーリンクスの運営管理と市の考え方について
  • 神居古潭小中学校の跡利用について
  • 市民文化会館のレストラン「ブンカフェー」について
  • 障がいを持つ人への結婚支援策について
  • 旭川大雪アリーナの整備について

(12)えびな信幸(自民党・市民会議)

  • 「道北・道東をつくり変えるダイナミック都市、旭川」へ
  • まちづくり
  • 旭川市の現状と課題

(13)安田佳正(自民党・市民会議)

  • 安心して暮らせるまちづくりの展望について
  • 各窓口における筆談対応について
  • 事務処理誤り等の防止とコンプライアンス強化の取り組みについて
  • ふるさと納税について

(1)カムイスキーリンクスの今後について

質問

カムイスキーリンクスについて、市が所有してからの10年間は存続のための期間だったと思います。その後、指定管理者を新たに選定するとともに、市も事業費をつけて整備を行いました。カムイスキーリンクスの運営は、他の指定管理者とは違った課題が求められていると考えますが、次の指定管理者のあるべき姿のイメージについてお聞きします。
 

回答

カムイスキーリンクスは、市民の心身の健全な発達及びスポーツ振興を図ることを目的とする施設でありますが、今後は、スポーツ施設としての位置づけに加え、北北海道を代表するスキー場として、周辺エリアとの広域連携などを図りながら、観光振興や地域経済の活性化に資する施設として集客力や魅力の向上を図っていく必要があり、来年度以降については、これまで以上にこうした大きな役割を担うスキー場としての展望を踏まえて運営をしていかなければならないと考えています。【副市長】
 

(2)児童相談所の設置について

質問

市独自の児童相談所の設置を検討していると新聞報道されましたが、設置に向けた検討について、現状の取組はどのようになっていますか。また、今後、具体的な検討が進むと思いますが、方向性はどのように考えていますか。
 

回答

昨年の児童福祉法の改正において、児童虐待対応における市町村の体制強化や児童相談所の設置促進などが規定されたことを受け、今年度から北海道との人事交流を実施しています。現在、交流職員を通して密接な情報連携や意見交換を行うことで虐待対応等の強化を図っています。そのほか、市の児童相談所の設置に関して必要な人員体制、財源などについての情報提供を受けています。また、新たに旭川市と道立旭川児童相談所の連絡協議会も設置することとし、児童虐待の未然防止や早期発見に向けた取組の充実はもとより、市の児童相談所の設置については、国の支援策等を見極めながら、さらに具体的な議論、検討を進めていきたいと考えています。【子育て支援部長】
 

(3)学校給食への規格外農産物供給について

質問

他の自治体では、規格外農産物を学校給食へ供給しているところがありますが、旭川市の農産物の状況から、同様に行うことは可能でしょうか。
 

回答

規格外農産物は、農家での自家消費や直売所での販売、廃棄する場合等があり、品目などでも対応状況が異なることから、全体量を把握することが難しいことに加え、特に少量多品目生産が特徴の本市の農業生産の現状において、学校給食へ提供できる規格外農産物は量が少ないことから、学校給食で使用する食材として規格外農産物を確保することは難しい状況であると認識しています。【農政部長】
 

(4)ふるさと納税に関する総務大臣通知への対応

質問

ふるさと納税に関する総務大臣の通知について、本市としてどのように対応していくのか、特に資産性という面で家具等について、今後、どのように取り扱っていくのか聞かせてください。
 

回答

総務大臣通知は、最近の地方公共団体間の返礼品競争が過熱している状況や、一部の地方公共団体で制度の趣旨に反する返礼品が送付されていることなどを踏まえて通知されたもので、内容は金銭類似性の高いもの、資産性の高いもの、価格が高額なもの、返礼割合の高いものは送付しないようにすること、返礼割合は3割以下にすること、当該地方公共団体の住民に対し、返礼品を送付しないこと等が求められています。このため、市民からの寄附への返礼品や返礼割合が3割を超える可能性がある返礼品は、8月末までの寄附申込みをもって中止することとしました。また、椅子、テーブルや木製の壁掛け時計など地域の特性を生かした返礼品を取り扱っていますが、地方創生や地域活性化を主な目的とするものであれば、返礼割合が3割以下のものはふるさと納税の趣旨から逸脱するものではないと考え、このような視点から上川総合振興局と協議しています。【税務部長】
 

(5)保育士の処遇改善について

質問

旭川市における認可保育所、認定こども園の保育士の平均勤続年数は5.8年とのことですが、長くはないと思います。保育士の定着には、働き続けられる魅力のある職場づくりが必要で、一部だけでなく、全体の改善が必要だと思います。保育士の処遇改善を含め、保育環境の充実について、これからの対応をどのように考えていますか。
 

回答

保育士の処遇改善は、国において段階的に行われているものの、十分とは言えないことから、今後もさらなる改善が図られなければならないものと認識しています。
これまでに、保育体制の充実を図るため、保育士の加配や保育現場のICT化など、保育士業務の負担軽減に取り組んできましたが、保育士は、子どもの命を預かるという重要な職業であり、本市の保育行政を支える土台であることから、その処遇を改善することは、子どもの成長を支える環境の充実につながるものと考えています。
今後も引き続き、保育士という職業にやりがいを感じ、継続した就労につながっていくよう、国に対しても保育士の処遇改善を要望していくとともに、労働環境の改善に努めていかなければいけないと考えています。【市長】

(6)看板落下事故防止への取組

質問

設置から数十年経過した落下のおそれがある危険看板について、市内の専門業者が、所有者に対し、補修や撤去を促しても、看板にかける費用がないなどの理由で対応が進んでないという意見を聞きます。これらが放置されると、大事故につながります。今後、どのように実態調査の強化を図り、安全管理の徹底を図るのでしょうか。
 

回答

旭川市屋外広告物条例では、広告主だけでなく、広告物を設置する広告業者にも登録制度を設け、危険防止に必要な指導や助言、勧告ができるとなっており、併せて広告物が設置されている建物に関わる建築業界とも連携を図り、複数の専門家の目による点検を促すほか、広告主などの関係業界の方々に法令遵守を強く呼びかけ、危険な広告物の放置や無許可広告物の抑止に努めていきたいと考えています。また、空きテナントなどの看板は、広告主の特定が難しい場合もありますが、粘り強く調査を行い、広告主を確認しながら適切な指導を行うほか、行政代執行も含め対応を検討するなど、安全管理の徹底を図り、危機感を持ち安全で安心なまちづくりに取り組みたいと考えています。【建築部長】
 

(7)敬老会の課題について

質問

敬老会について、財政的な課題、増え続ける対象者への対応の課題、市担当職員の事務作業量の問題、実施団体による開催内容の差異、この4つの課題がありますが、今後、どのように対応していくのか、市の考えを聞かせてください。

回答

敬老会について、今日の旭川を築くために御尽力された方の長寿をお祝いすることは意義あることだと思います。今年度、実施主体である地区市民委員会、地区社会福祉協議会などの関係者を交えた懇談会を設置し、対象者の要件、事業内容や市の負担のあり方などについて検討していきたいと思っており、また、旭川市社会福祉審議会の高齢者福祉専門分科会などの意見も聞きながら、今後の方向性を見いだしていきたいと考えています。【副市長】

(8)スポーツ支援について

質問

第2次旭川市スポーツ振興計画は、課題もある中、一定程度進んでいるとのことですが、スポーツ支援について、本市の将来的な考え及び方向性について聞かせてください。
 

回答

スポーツは、健康の増進や体力づくり、仲間や地域との交流、余暇の充実など、多くの効果が期待できるものであり、市民がスポーツに取り組む意欲の醸成や環境づくりに努めていくことが重要であると考えております。 第2次旭川市スポーツ振興計画においては、スポーツ支援を含めた施策の推進に関し、全ての市民がスポーツに参加できる社会、気軽にスポーツに取り組むことのできる環境づくり、そして、スポーツを支え、育てていく体制づくりの3つを基本的な方向性を掲げており、今後も、市民はもとより、スポーツ団体、学校、企業などスポーツ活動に関わる組織、団体との連携を進めながら、スポーツをする機会の充実や活動の支援を図るための各施策を推進していきたいと考えています。【市民生活部長】
 

(9)桜を活かした観光について

質問

旭川を含め、その周辺地域では山桜や芝桜など様々な桜を見ることができる場所が多くあります。こうしたものを活かして外国人観光客を呼び込むことが有効だと考えますが、これまでの取組と市の考え方を聞かせてください。
 

回答

外国人観光客にとって、桜は日本をイメージさせる代表的なものであり、四季の移ろいを感じながら花見などの日本文化に触れることができる春先の観光シーズンは、外国人観光客にも非常に人気が高くなっています。例えば旭山公園の桜が見ごろを迎える時期には、観光バスを駐車場に止め、写真を撮影するなど桜を楽しんでから隣接する動物園に入園する方々も多く、中には桜を見て、そのまま帰る観光バスもあるそうです。このように、桜は市内の宿泊稼働率が低下する春の観光客誘致につながるとの考えから、観光プロモーション等において積極的な情報発信を行ってきたところです。また、特に春先では、外国人観光客にとって、北海道は雪と桜を同時に見ることができる貴重な地域であることから、この特徴をしっかりと発信し、アピールしながら、観光客の更なる誘致に取り組んでいきます。 【観光・イベント担当部長】
 

(10)旭川市への愛着と市民意識の醸成について

質問

他都市の事例や状況を踏まえた上で、ふるさと旭川への愛着と誇りを醸成する「旭川市民の日」を制定する意義について、市の見解を聞かせてください。
 

回答

「市民の日」を制定し、多くの市民が連携と交流を深め、このまちに住む喜びを分かち合いながら市民であることの誇りを実感できる活動の輪を広げることは、市民憲章やまちづくり基本条例の理念とも合致するものと認識しています。例えば、「旭川市民体育の日」で実施されているように、公共施設の無料開放や関連したイベント開催などの取組は、市民の皆様が、本市への理解と関心を深め、愛着と誇りを育み、魅力あるまちづくりを進めるきっかけになるものと考えています。
こうした考えのもと「市民の日」の制定に当たりましては、その必要性が多くの市民に認識されるとともに、市民の間での機運の高まりが最も重要であることから、今後とも市民の御意見を伺いながら、更には既に制定しております他都市の状況や取組効果等を十分に研究し、制定する意義や必要性などについて、様々な視点からしっかり検討していきたいと考えています。【市民生活部長】
 

(11)大雪アリーナの整備について

質問

アイスホッケーの試合で使用されている電光得点盤が経年劣化により点滅を繰り返し、故障すると試合ができなくってしまうと心配する市民の意見がありました。整備には多額の費用がかかると思いますが、このままでは、次シーズンのアイスホッケーの試合の受入れができなくなります。早急な改修についてどのように考えていますか。
 

回答

大雪アリーナは開館してから30年以上が経過しています。アイスホッケーの電光得点盤も開館当時から使 用されている設備であり、例年、地元のアイスホッケー大会のみならず、アジアリーグ等の大きな大会の開催や練習会場としても、冬期間中はほぼ連日利用されている状況にあります。こうした状況を踏まえ、施設の安定した運営の継続を図り、引き続き多くの関係者に利用していただくためにも、アイスホッケーの電光得点盤を早期に修繕する必要があるものと考えています。しかし、数千万円規模の財政負担を伴うことから、関係部局と協議しながら計画的に対応したいと考えています。 【市民生活部長】
 

(12)災害対策について

質問

昨年8月に上陸した台風災害の教訓とその後の対策について、また、台風後、浸水深の変更がありましたが、今後の対応についてお答えください。

回答

昨年8月の台風災害の教訓として、災害対策本部を第二庁舎に設置したことにより、防災安全部の職員が情報機器のある総合防災センターと二分されたため、連携や情報共有に苦慮したこと、また、災害対策本部と各部局及び避難所間における情報共有が円滑に行われなかったことなどがあり、これらの対策として、災害対策本部室は原則として総合防災センターに設置し、事務連絡等の会議は状況に応じて第二庁舎で開催することや、情報共有及び意思疎通を円滑に図るために各部局の連絡員を災害対策本部に常駐させることで対応します。 また、国及び北海道が所管する市内の河川が氾濫した場合を想定し、平成22年3月に本市が公表した洪水ハザードマップがありますが、国の所管する河川の新たな氾濫想定については、昨年度に本市へ通知されている一方で、北海道の所管する河川の氾濫想定が見直されていないことから、北海道からの通知が本市へあった後、本市の洪水ハザードマップを見直す予定です。【防災安全部長】
 

(13)各窓口における筆談対応について

質問

聴覚障害者は手話でコミュニケーションをしていると思われがちですが、手話を主としている方は2割に満たないとのことです。平成28年7月1日から、旭川市手話言語に関する基本条例が施行されましたが、手話ができない方々のためにも、「筆談に応じます」という三角柱などを各部署の窓口に設置できないでしょうか。
 

回答

聴覚障害者は、手話や口語、筆談などの視覚によって必要な情報を得ており、来庁者の中にはそれぞれの状況に応じた対応を希望される方もいますが、特に筆談については、手話などの特殊な技術を必要とせず、容易に用いることができるコミュニケーション手段であることから、職員は求めがあったときには筆談により対応しています。しかし、筆談対応を行う旨の掲示については、市民が多数来庁する窓口を中心に設置していますが、庁内全体に行き届いていない状況であることから、改めて、各職場や職員に対して聴覚障害者への配慮に関する周知を行うとともに、筆談対応が可能である旨の掲示をすることについて、全庁に働きかけていきたいと考えています。【福祉保険部長】

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