令和元年度市民と議会の意見交換会報告書-4

最終更新日 2020年4月15日

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観光立市旭川の更なる推進 ~文化・スポーツ・食と農~(経済文教班)

※テーマと異なる内容の意見交換については掲載しておりません。

  • 市民

永山で居酒屋を経営しています。観光に関する提案は、ゆくゆくは移住を見据えて一、二泊の短い宿泊ではなくて、長い期間ロングステイをしてもらうことで旭川の良さを知り、移住してもらいたいということです。お客様にモデルがおり、近畿地方に在住で、夏の間だけマンスリーマンションを借り、北海道の自然を丸ごと満喫する拠点として、旭川を利用しています。旭川は北海道の真ん中で、道内をあちこち行くにはとても良い立地でスーパーやコンビニなども充実し、公共交通機関さえ整えば、普段生活する分には何も不便はないと思います。旭川に実際ちょっと住んでもらって、北海道を丸ごと観光して、満喫してもらった上で、「旭川はいいところだな、これから先も住んでみたいな。」と思ってもらいたいです。
また、スポーツと絡めて、今バレーのヴォレアス北海道さんが盛り上がっているので、全国の小中学校、高校の部活の合宿誘致をしてはどうかということです。旭川を拠点として、長い期間、合宿生活を体験してもらい、ヴォレアス北海道さんや旭川実業高等学校、旭川大学高等学校などの部活と一緒に合同練習をすることで旭川の良さと、併せてスポーツの向上という部分も高めていけたらどうかという意見です。

  • 議員

移住を見据えた長期滞在の旅行について、大変貴重な御意見だと思います。市では、「ちょっと暮らし」という取組もやっており、そういう期間で住めるような場所も用意しているのですが、これから、ますます需要が増えてくると思いますので、市民の方からもそういう声が出てくるのはとてもうれしいことです。これからもっと研究して、進めていきたいと思います。
また、プロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」を活用したスポーツ合宿誘致ですが、市には、ヴォレアス側から合宿をしたいので協力をしてほしいという要望があるようです。こういったものに行政側が乗っていくというのも面白い提案ですので、しっかり受け止めたいと思います。(※1)

※1 補足説明 「ヴォレアス北海道」の活動を支える全市的な体制を整備し、チームの更なる発展や本市のスポーツ振興等につなげていくため、平成30年2月8日に、株式会社VOREAS、(一社)北海道バレーボールクラブ、(公社)旭川市体育協会及び旭川市の4者で協力協定を締結しています。株式会社VOREASと(一社)北海道バレーボールクラブは、バレーボール教室の開催などのスポーツ振興、試合や各種イベントの開催を、旭川市はヴォレアス北海道についての広報活動や、試合の練習等に係る会場の優先確保、会場使用料の減免などの協力を行うこととしています。

  • 市民 

2年前に大阪から移住し、東旭川に住んでいます。本当は、旭川にちょこっと住んで東川町に引っ越そうと思っていましたが、一旦住むと、北海道のど真ん中ということでどこでも行けますし、空港もありますから非常に便利なことに気付きました。私は単車乗りで、バイクの聖地ということに憧れて北海道にやって来ましたが、旅行するのと住んでみるのとでは違っていて、住まないと分からない良さがたくさんあります。不動産会社で働いていますが、ちょっとだけ住むというお試しのような住み方はニーズがあり、今シーズンも飛び込みでお客様からの御要望もありました。空き家対策としても積極的に取り込んでみようと考えているところです。
スキー場が旭川空港を中心に七つもあります。そういうところは、余りないと思いますが、スキー場を一つ一つ見ると、どちらかというとファミリーとか初心者向けです。台湾や中国など暖かい地域から来られる方は、スキーはそれほど上手なわけではなく、雪を見るだけでも喜んでいる方々なので、そういう方々にスキーを体験していただくにはうってつけのスキー場が空港から近くにあります。そのスキー場の間を循環するシャトルバスに無料で乗れて、午前中はサンタプレゼントパークに行って、昼からはカムイスキーリンクスに行くとか。それを1週間滞在してもらう、また、七つ全てのスキー場に行ってもらったらリフト代が半分になるというように、このエリアのスキー場をファミリーで楽しんでもらう。中国から来られる方は、何家族かで来られて、15から20人くらいで行動しますので、いろいろなスキー場に一、二週間滞在してもらう。スキー場とおいしいものと温泉があれば成立するというアイデアです。

  • 議員

移住定住の促進については、市では、移住促進費という予算を付けており、東京でも移住に関するイベントを行っていますし、住宅を用意してそこで滞在できるような体験もできるようになっています。もし、相談したい方がいましたら、市の窓口にお尋ねください。

  • 市民

提案したいことは単純明快で、旭川空港から関西国際空港への直行便の就航開始です。直行便がないので、大阪などからのお客さんから、一番の不便の声として私にも届くくらいです。冬の旭川空港は絶対降りますと宣伝をしていますが、関西国際空港便がないのは残念です。例えば一定数の署名を集めて提出したら考えてくれるなど、市民としてできる方法があるのなら行動したいと思いますし、議員の皆さんとしても考えて行動してくれているのかが分からないので、それを聞きたいと思います。

  • 議員

以前は、関西国際空港便がありましたが、運航会社の都合により中止になっています。復活するように、これから我々も運動していきたいと思いますので、期待していてください。
実は、日本航空と全日空には、市長とともに本社に直接伺って、関西国際空港、伊丹空港便も含め、関西便を就航してほしいと要望しています。

  • 市民

旭川の食といえばラーメン。フリーペーパー「ライナー」で春と秋には、大々的にクーポンを出していますが、私は一度も利用したことがありません。全てのラーメン店を回りたいんですが、行くとなると大変で、期間中に行けないし、なかなか食べて歩けないという状況です。ホテルや旅行会社のイベントの中に入れるなど、そういうものと上手にリンクしたり、シャトルバスや周遊バスを設けていただくなど、観光客や地元の方も活用できるように便宜を図っていただきたいと思います。
また市内には、旭山動物園がありますが、お土産では、クッキー系のものがとても多く感じていて、チョコレート系が足りないのではないかなど、女性としての意見が周りからもいろいろ聞こえてきます。チョコレート系も加えていただければと思います。ラーメンチョコレートという商品もあったようです。例えば地元のしょうゆ、酒、米や大豆などを生かした旭川特有のおいしいチョコレートなどがあれば、旭川の食文化も伝わるのではないかと思います。

  • 議員

皆さんからの熱い意見を聞きまして、旭川が大好きなんだということを確信しました。クッキーが多い、チョコレートが少ないということでしたが、動物園に限らず、旭川にはたくさん銘菓の会社もありますので、農業との6次産業、旭川でも農業の施策で作っていますが、それとタイアップした銘菓みたいなものを提案させていただけるようにしたいと思います。
先ほどのスキー場の話に限らず、旭川は車がないと移動できないということもあり、現在、1年の期間で、環状通り循環線の実証実験をしています。(※2)私たちからもそういう政策をプロモーションやモデルという形で提案していきたいと思います。

※2 補足説明 環状線を主とし、高等学校や医療機関、大型商業施設が配置されている路線を循環する路線バスの需要を把握するため、道北バス株式会社と旭川電気軌道株式会社の2社が連携し、令和元年10月1日から令和2年9月30日までの1年間運行することとなっています。

  • 議員

スキー場に関していえば、以前に、富良野スキー場とカムイスキーリンクスが共通チケットを扱っていました。現在、(一社)大雪カムイミンタラDMO(以下「DMO」という。)で取り掛かっているのが、トヨタとソフトバンクの合弁会社の「MONET Technologies(株)」という会社で、今後、自動運転の技術開発等を進めていくという話があります。覚書を締結しており、スキー場への移動などで同社の技術を活用する準備をしていると思います。(※3)
チョコレートに関しては、大町にある「久遠」が、高級チョコレートを作っており、また、障害者の方々の仕事を作るという意味でも営業しています。そのほか、「壺屋」が「RAMS」というブランドを立ち上げ、ベルギーに実際に修行に行かれた方が、地元で採れる食材を使って高級チョコレートを作っていますが、これが売れているようです。動物園とのコラボレーションなども提案していくのが我々の仕事だと思いました。

※3 補足説明 都市型スノーリゾートの形成に向けた交通手段の在り方を検討する一つの手法として、MONET社の予約プラットフォームを活用したデマンド運行を行っています。その内容は、スマートフォンなどの専用アプリから必要事項を入力し、申し込むことによって、市内中心部のホテルや駅前に設定された停留所からタクシー車両などに乗車し、サンタプレゼントパーク、ぴっぷスキー場、キャンモアスキービレッジに行き来できるもので、移動に関わるニーズや課題の把握を通じ、圏域の新たな交通体系の検討を行うものです。

  • 市民

私たちの発言が長い場合は途中でも切ってください。それから、事前に質問を受け付けて、その回答をプリントして配れば、発言時間がもっと有効になると考えます。質問には共通なものもありますし、ここで時間を取らなくても事前に受け付けるようにして、皆さんがいろいろ調べた回答や、要望した資料が配付されるよう、来年度以降考えていただきたいと思います。
農泊はあちこちにありますが、旭川では江丹別が農泊に適した場所で、税金などいろいろな面で優遇して開発すればよいと思っています。嵐山からの風景が非常に良いので、そこを大型バスが3台くらい停まって降りられるようにしてはどうですか。通過型だと1万5,000円、泊まると5万円と言われていますが、その観光客が泊ってくれれば、旭川に落ちるお金が大きくなると思います。
また、旭川の観光情報サイトは、はっきり言って駄目です。時間は分からない、電話を掛けても英語は通じない、何曜日が休みかも分からない、一応作ったというだけです。函館などは24時間8か国語で対応してくれます。観光情報はもっとすごいです。是非、旭川の観光情報を作り直してもらってください。

  • 議員

市民と議会の意見交換会の進め方等の改善案だと思います。御意見があったことは、今後、広聴広報委員会を通して記録として残していきます。旭川駅前にある観光情報センターは、一応、英語と中国語を話せる方がいらっしゃるのですが、函館のように8か国語までは対応できていません。

  • 議員

宿泊型の観光開発について、江丹別では、冬の遊びや生活体験ができる農泊のようなものを考えている方もいます。是非、市として、そういうことに取り組んで生かせるように努力したいと思います。旭川の観光の特徴として、なかなか宿泊型にならないということがありますが、日帰りで旭川に来て札幌に泊まるという流れを変えるような仕掛けが必要だと思います。
先ほどの循環バスの話もそうですが、文化資源などがたくさんありますが、それらを結び付けるような仕組みが、まだ十分ではないと思いますので、それを研究して実現できるよう努力したいと思います。

  • 市民

札幌や千歳に行けば、2,000円から3,000円程度で泊まれるゲストハウスがたくさんあるので、旭川でもそういうものを提案してはどうかと思います。それから、3条通9丁目を経由する路線バスは、午後9時半頃になくなってしまいます。午後10時とか10時30分頃までバスがあれば、飲み屋に出てくれる人も増えるのではないでしょうか。
もう1点は、私は、身体障害者手帳を持っていますが、精神障害者手帳になるとバスの割引が受けられないようです。旭川に限ったことではありませんが、もし、そういう手帳を持っている方がいれば割引してもよいと思います。身体障害者手帳を持っていれば、道北バスと旭川電気軌道のいずれも運賃が半額になりますが、療育手帳はどちらかが割引にならないはずです。そこも市として対応していただければ有り難いと思います。

  • 議員

障害者の方のバスの割引についてですが、国土交通省では、これまで精神障害の方には割引を適用していませんでしたが、数年前に適用の項目に入れました。国が補助したわけではなく、交通事業者が割引に対応したり、していなかったりしています。市は、それについて精神障害者の家族会からの要望を受けて取り組み始めました。市が利用者割引の調整をしているので、市内のバスは対応していますが、全道、全国的な基準になっていないので、ほかの町から来る場合などは適用していません。(※4) また、最終バスは路線によっては、早い時間で終了するため、不便を感じます。バス事業者と市とで話し合いをしなければならない課題であり、循環バスについても、試験運行などを行っていますので、それも広げていければと思います。

※4 補足説明 障害者の方のバス運賃の割引について

障害者の方のバス運賃の割引について
対象者 割引率
  • 第2種身体障害者
  • 第2種知的障害者
  • 第1種身体障害者と介護者1人
  • 第1種知的障害者と介護者1人
  • 写真付きの精神障害者保健福祉手帳(1~3級)交付を受けている方

50パーセント

(半額)

  • 議員

新旭川地区に2件ほど、3,000円から4,000円で宿泊できる所があり、結構、はやっています。永山では、そこを拠点にして、旭川近郊を四、五日で回るという計画で事業を始めた方がいます。

  • 市民

私は、もう数十年、旭川に住んでいますが、地元の方は旭川の何が良いのか悪いのかよく分からないと思います。観光客の人数は夏が相当多く、冬になるとかなり減ってしまうといわれています。先ほど、スキー場の件がありましたが、個人的には、市内ではカムイスキーリンクスが一番良い所だと思います。平日に行くと外国の方も来ていますが、センターハウスなど古くなっており、現状の施設では余り集客が見込めないのではないでしょうか。外国の方の多くはバックカントリーをしますので、どのくらいできるのかということも大きな目玉になると思います。
また、旭川にはゴルフ場がたくさんありますが、大変な経営状況です。市の予算も関係するので難しいかもしれませんが、冬のスキー、夏のゴルフなどのスポーツとタイアップできるもので観光客を呼び込んだり、観光と旭山動物園でタイアップできるようなものを作ってはどうでしょうか。

  • 議員

ただいまのお話は、平成31年3月に策定された市の観光基本方針の中に入っています。その中で、DMOが、旭川の観光をつなげるため取り組んでいるところです。既に、カムイスキーリンクスの観光客を増やすため、IC自動ゲート、コンシェルジュデスクなどで外国人向けの対応をしており、前年比で126.7パーセントとなりました。DMOは、設立されて間もないので、今後、そこに期待ができると思います。ゴルフ場の話はまだ出ていませんが、スキー場については旭川市を中心に、他の市町村も含めた滞在型のリゾート地にする計画を立てていますので、注目していきたいと思っています。

  • 市民

本当に旭川には、良いものがたくさんあります。気が付いたことを周りの人と話し合ったりすると、いろいろなアイデアを持っています。今日もたくさんのアイデアが出ていますが、散らばっていてうまく連携ができていないように思います。それらが噛み合えば、よい相乗効果になって回り出すと思います。例えば、レンガの建物が結構残っていて、スクラップされずに残っている古い建物を、逆に観光資源にしてしまう。昭和のレトロな建物がいっぱい残っているところにスポットライトを当てたり、イルミネーションを施してはどうかと思いました。

  • 議員 

近頃、いろいろな方がよくプロモーションという言葉を使いますが、この街の観光資源や観光の素材に、一回プロモーションを掛けることが必要だと思っています。細かい作業をする中で、一つ一つをつなげていくことが、今の旭川の観光を発展させていくためには大事だと思っています。
それから、旭川は冬が寒くなりますけれども、それが最高の観光資源になる可能性が高いと思います。ニセコは有名ですが、こちらには隣町にワールドカップが開かれた富良野スキー場がありますので、そういう大きなスキー場と旭川のスキー場をタイアップしていくほか、以前使用していた嵐山ジャンプ台を整備して、小中学生のジュニア大会を誘致できるような組立ても大事ではないかと考えています。

  • 市民

皆さんからのいろいろなアイデアは、すごいと思って聞いていましたが、結局、市はどうやって旭川を売り込みたいのか、もっと市民の私たちにも分かればと思います。そうすれば、うちの近所のこの辺をこうしてみたらどうかなど考えることができます。少し郊外に行ったら、新鮮な野菜が食べられるなど、ずっと住んでいると全然気付きませんが、それはすごく素敵なことで、ゴルフ場やスキー場もちょっと行けば遊べるのに、なぜ旭川の人たちは行かないのでしょうか。市の姿勢として旭川をこう打ち出したい、売り込みたいというものを市民にもっと分かりやすく伝えていただけないかというお願いです。

  • 議員

観光とは何か、どうあるべきなのかということを常に考えていますが、まず、見ること、体験すること、食べることの三つが基本の柱だと思います。旭川から全国に「旭川にはこんなものがありますよ。これが売りなんですよ。」と発信しても効果は余りないと思います。市外にいる人、先ほどの大阪から移住された方など、外から見て旭川に何の魅力を感じて来てくれるか。来てくれたら「旭川のこういうものに観光客の皆さんは興味があるんだ。」ということに気が付いて、そこをもっとグレードアップしようとか見やすくしようという順番で進める形しかないのではないかと思います。
日本全国どこの観光地に行っても、人間が作って、きらびやかに飾りを付けて観光客を呼び込んでいるものは、恐らくユニバーサルスタジオジャパンと東京ディズニーランドくらいで、あとは、昔から自然にその街にあるお寺だとか、神社だとか普通にあるものをたまたま観光材料にしているに過ぎないのではないでしょうか。そういう観点で考えたら、変に金を掛けて作り上げるのではなく、先ほど申し上げたところをブラッシュアップするというのが筋だという気がしています。その関係から、外にいる方はどこを見ているのか、逆に先ほどの大阪の方のようにこちらが聞きたいという思いを持っています。

  • 議員

観光ということにものすごく特化してプロモーションしているかというと、なかなかそこまでいきません。観光以外にも、都市と自然の調和がとれた街をつくろうとか、道北の拠点都市なので、交通や経済や産業や農業などの拠点、要衝としての役割を果たそうということなど、いろいろなものを掲げています。ですから、中にあるものをどうやって打ち出していくかという工夫が必要だと思います。10月に、別府市に行きました。そこで働いている人の9割は、観光業などの第3次産業に携わっており、観光の一本だけでも成り立ちます。旭川市は観光だけでは駄目だと思います。そして、地元にあるものを地元の方自身が良いというふうに称えて、地元の魅力や底力というものを作り出さないと、結局、よそから来た人も観光的な魅力を感じないと思います。動物園も厳しい時期がありました。それでも市民がずっと支えて、その魅力を発信し続けたからこそ、一大産業になったと思います。だからまだ、この旭川の中の魅力を発信し切れてない、絞り切れてないと思うので、文化も芸術もスポーツもこれから作り出せるものがもっとあると思います。
別府では、市民も市役所の職員も本気になって、バスタブで踊ったり歌ったりするような「何だこりゃ、ハレンチじゃないか。」と思うような動画に出て、プロモーションしています。そんな姿を私たちも考えていかなければいけないと思っています。バスタオルを巻いて踊るという意味ではなく、本気でやるということです。

  • 議員

小さい頃から旭川に住んでいると、どこが素晴らしいのか分からないと思います。ですが、たまたま本州や九州から友人が来ると、その方々は、きちんとよい観光コースを見付けてきます。本当に勉強になります。
一つだけ、全国的に宣伝していただきたいのは、旭川で、今日ゴルフをして、明日スキーができる場所を御存じですか。コート旭川カントリークラブでゴルフをして、黒岳でスキーができますので、是非宣伝してください。私は徹底して宣伝しています。

  • 議員

東京のサラリーマンが転勤で旭川に来て感動するそうです。1時間以内でゴルフができて、スキー場に行けて、温泉にも入れると。大体1年間転勤で来られた方がゴルフだけは上手になって帰られるとも伺いました。私たち自身が、大雪山の恵みというか素晴らしい資源を持っている街なんだということを、もう少しプロモーションできる能力を高めるなど、質の向上を図っていきたいと思います。

  • 市民

欧州連合(EU)から日本に来る旅行者に「日本の野菜は汚染物質だ。」というプリントが配られています。日本の野菜は安心安全だと思っているようですが、向こうから見ると桁違いに許可されている添加物というか農薬が多いんです。今年になって、福岡県の宇美町が地方分権一括法を利用して町から、遺伝子組換食品を全部ボイコットしました。この法律を使うといろいろなことができます。旭川の野菜は、ほかとは違うとPRすればよいと思います。
もう一つは、海外の方、特に東南アジアから、SNSのフォロワーが50万、100万いるような方を何人か呼ぶことができれば、その人たちが自分で観光地を探して、その写真をアップするとドッと人が来るようになります。それから、別海町に農泊できる所がありますが、そこに京都大学の学生さんや旭川以外の看護師さんなどが泊まるそうです。別海町にある病院には、旭川医科大学出身の看護師さんがいて、その人がPRしています。京都大学には北海道農業の歴史を勉強する科があるらしく、学生さんが来ています。旭川でも、このような取組がもっとできると思います。

  • 議員

旭川の野菜を含めた農産物は、相当厳しい基準があります。農薬基準も徹底しており、野菜だけでも20種類程度の北のクリーン農産物表示制度(イエスクリーン)の認証を受けています。ですから、もしそういう、うわさが伝わっているとしたら、否定してください。また、市の保健所と農業センターでは0.01ppmの残留農薬が出ただけで分かる機械で検査をしているので、ごまかしは利きません。そういう取組を行っていますので、間違いのないように、正しくお伝えいただきたいと思います。

  • 市民

旭川美術館に私の故郷の方の絵が展示されていたので、そこに行った後、そばにある資料展にも行きました。平日ですから、観光客もいますが、ほとんどは高齢者です。そこに行ってみて、私も美術館のにぎやかしをしている。活気があるように見えることに貢献していると感じました。平日に旭山動物園に行ってみると、そこにいるのは観光客や高齢者です。観光客がうろうろしていたので、声を掛けると、トイレがどこか分からないようで、「向こうですよ。」と言っただけで、きっとその人は私が善いことをしたと感じてくれると思います。観光客にとって一番良いと感じることは、地元の人が、方言等で声を掛けてくれることです。ですから、地元の人が市の施設に行く取組を増やす施策も必要だと思います。

  • 議員

私も同感です。市内のいろいろな作家の作品も含めて、貴重な財産があるはずですが、そういったものをしっかり見る機会も少ないので、市民自身がそういう財産があることに気付かないでいると思います。子どもたちもよく知らない。子どもたちが知らないということは、きっと大人が知らないからだと受け止めています。市として、市民がその価値に気付くような施策に取り組むべきだし、私たちも声を上げていかなければならないと思います。配付資料の中に「歴史探訪マップ」がありますが、この資料を含めて、いろいろな情報があるのにもったいないと思います。私も旭川生まれですが、旭川を出てみるとその価値が分かります。特に自然環境は素晴らしいです。時々、嵐山に行きますが、外国の若い女性の方が一人でふらっと来たりしています。そういう価値に気付いている方がたくさんいるけれども、私たち市民がどこまで気付いているのか考えています。美術館、文学館、アイヌ記念館、博物館もありますので、是非、市民自身が足を運んでほしいと思います。

  • 議員

私も先日、井上靖記念館に行きました。井上靖さんの裏話や御家族の話を詳しく説明してくれたので好きになってしまいました。子どもの時には学校で行ったりしますが、改めて大人になってから行くと新たな発見があると思いました。

  • 市民

以前は東旭川に住んでいました。旭山動物園の奥の方に行くと、上水道も下水道も整備されていませんが、東旭川町豊田地区、瑞穂地区には、東日本大震災で被災された方たちが避難されています。バスは予約制で走っており、Wi-Fiや携帯も通じづらい地域ですが、もっとインフラ、ライフラインが充実すれば、たくさん移住をしてもらえると思います。

  • 議員

皆さんがこんなに旭川市に期待していただいていることが本当に驚きです。他の自治体をみると、もう市に対する要望を諦めて自分たちで取り組む方が増えています。観光にしても旭川の場合は、よいところがあり過ぎて、行政としても絞るのは難しいので、市民の方から「これがいい、あれがいい。」という意見を聞くべきだという声を頂いています。確かにインフラが整っていない状況だと思いますが、逆にそれが特別感があってよいという方もいますので、それを武器にしていくことも一つです。整備して今後維持することを考えると、どこまで税金を使うべきなのかも考えなければなりません。貴重な御意見として受け止めながらも、議員それぞれ会派ごとに、また議員同士でも話をしていますので、協議をしながら提案していこうと思っています。

  • 市民

永山地区でサッカー少年団に携わってきました。スポーツ合宿の誘致でレスリングや全日本柔道などの選手たちが来ることがありますが、合宿をするためには、財政上難しいかもしれませんが、サッカーであれば、花咲のサッカー場を人工芝にしたり、東光や富沢の天然芝を半分人工芝にするなど、拠点を作っておく必要があります。
そのほかに、子どもたちが、買物公園でフットサル、野球やバスケットなどができるようにすれば、親が付いてきます。お金は掛かりますが、何か目玉になるようなことができればという意見です。

  • 議員

私も議会でサッカー場のことについては質問しましたが、サッカー施設にかかわらず、旭川のスポーツ施設は土木部が管轄しており、運動や大会の誘致はスポーツ課が担当しています。分担はしていますが連携が思うようにいっていないのではないかという指摘をしました。先ほどスポーツの合宿等のお話がありましたが、サッカーに関していえば中途半端なところがあります。
例えば、2023年に高校総体のサッカーが旭川でできないかという話が持ち上がっていますが、一番の難点がサッカー場の数です。全国規模の大会にしては数が相当少ないのです。そういったことを含め、旭川全体でスポーツについての将来像がなかなか見えていないところがあります。これからの人口減少に伴って、どんな施設をいくつ作っていくのかも見えていませんし、観光も計画はありますが、その具体的な施策がなかなか出てきていません。お金が掛かる問題ですが、お金を使い分けるだけでは発展していきませんので、収入についても検討しなければならないと思います。
先ほどから出ているプロモーションを含めて、市民が他のスポーツ団体にも強く働き掛け、旭川でも大きなスポーツイベントを開催しているということを示せればよいと思います。私も別府に行きましたが、その時にラグビーのワールドカップが開催されており、外国の方がぞろぞろ歩いていました。昔の別府のイメージでは全くありませんでした。プロモーションは本当に大切なことで、市民と市役所職員がタオルを一本巻いて撮った別府の動画が、3日間で100万回再生されました。そのおかげで観光客が増えたことを目の当たりにして、旭川でもそういうことを考えなければならないと思います。

  • 市民

外国や本州からの観光客という視点ではなくて、市民がどう見ているのかが大事だと思います。神居古潭や江丹別のパンフレットには、東旭川や神楽岡も掲載されていますが、これらを見ている人は市民のごく一部です。なぜ、市民広報誌に掲載しないのだろうかと思いながら見ています。掲載することによって、「江丹別でこういう所があるんだ。」、「東旭川や神楽岡に行ったらこんなお店があるんだ。」と、出掛ける人もいるかもしれません。自分の住んでいる地域をPRすることに援助することも必要だと思います。東光に約40年住んでいますが、最近、東光9条1丁目に採石場があったことを知りました。そういう歴史を掘り出すことなど、市民委員会も使ってどうPRしていくか、それによって市民の交流が大きく変わってくると思います。
二つ目に、以前運行していた市内を巡回する観光バスについてですが、運行エリアが広いため継続することは難しいと思います。もう少し場所を区切って、今日は東光エリアとかジャンルごとに分けて巡回するという方法もあるのではないでしょうか。月曜日はどこ、火曜日はどこだとか、又は、季節ごとに考えてもよいのではないかと思います。

  • 議員

広報のことですが、常任委員会で質問させていただきました。市の情報は多すぎて、現状では、載せられない情報がたくさんあるようです。現在、市のホームページや公式LINEなどで情報発信していますが、情報を発信する方と受ける方のバランスがよくないというのは確かです。これを、フリーペーパーなど、皆さんの目に届くようにできないかという提案もさせていただきました。広報以外にもたくさんポスターが貼ってありますが、なかなか目に留まらない状況だと思います。もっと皆さんの欲しい情報が入手できるような、そんな広報活動をしていただけるように伝えていきたいと思っています。
インターネットを利用していない世代の方もいらっしゃると思いますが、その辺りも課題として持ち帰らせていただきます。

  • 議員

循環バスのことが話題になっていますが、この車社会の中で、どこの町もバス利用ということを考えていかなければなりません。先ほどお話がありました、曜日ごと、季節ごとの運行についてですが、バス会社からは運転手が不足しているとの話を伺っています。道北バスと旭川電気軌道が一つのカードで利用できるようになったのも、もっと利用者を増やしたいという考えがあったからだと思います。多大な費用を掛けて民間会社に取り組んでいただきましたが、循環バスに関しても、まだまだ工夫が必要だと思います。

  • 市民

話を聞いていて思ったことは、議員の皆さんも市民も旭川の良さに気付いていないというか、みんな旭川の名産品と思っているものはいろいろあるけれど、それに気付いていない。同世代に聞くと、「旭川には遊ぶ場所がない。」という話が必ず出てきます。しかし、もう少し先輩の方に聞けば、「博物館とか記念館などがあるよ。」と言います。市民一人一人が旭川の良さにきちんと気付いていれば、市外の人に自然に口コミで広がって、観光資源になっていくと思います。市民が旭川の良さを知る機会を増やすために、もっと議員の方と連携して今回のような意見交換会を開催したり、旭川の良さに関するアンケート調査をするような機会を増やすことは難しいでしょうか。

  • 議員

先日、東京で生まれ育ったいわゆる江戸っ子の方と話をした際に、私が、「東京は遊ぶところがいっぱいあっていい、旭川の人たちは皆そう言う。」と伝えると、東京の方は「東京は遊ぶところがない。」と言うのです。自分たちの生まれ育った町に良いものがたくさんあるのに、それが当たり前になってしまっていることは全国共通の問題だと思います。「旭川の良いところは何ですか。」と言われると、皆さんの頭に浮かぶものもたくさんあるし、私たち議員も思っているところがたくさんあります。しかし、この意見交換会の趣旨は、議員たちの考え、主張を皆様に訴えることではなく、皆さんの意見を受け取った上で、今後、議会として議論していくことなので、実は歯がゆい思いをしながら答えているところがあります。市民の皆様からすると、「もう一歩踏み込んだ答えがほしいのに。」と思われているかもしれません。ただ、旭川の良さというのは、皆様方もSNSやいろいろな形で発信してほしいと思っています。私たち議員もしっかりとニーズを把握することが求められると思います。
市では、Facebook、LINEやInstagramも始めています。市民の声として文書で届けることもできますので、是非とも活用していただき、私たち議員に、そして市の職員の方々にもそういった声を届けていただきたいと思います。

  • 市民

札幌や大阪に行くとたくさんの中国人観光客が来ています。この人たちがいなければ、それこそシャッター商店街なんだろうと思うようなところばかりです。やはり海外から来ていただいた方に、お金を落としてもらうことを積極的に考えなければならないと思いますが、その外国の方にいろいろな旭川の良いところを説明したいと思っても、言葉が通じないわけです。案内しようというお話もありましたし、いろいろな掲示物を掲示する方法もありますが、やはりしゃべる方が手っ取り早くて、一番温かさが通じ合うはずです。それで、少なくとも英語さえ話すことができれば中国、韓国、台湾、ヨーロッパの方とも意思疎通ができますので、市民を対象に、英語を話せるようになる取組をしてはどうでしょうか。そう考えて私自身は、レッスンに通い始めました。多少話せるようになると外国の方と話をしたくなってきます。時間とお金に余裕がある元気な高齢者の方がたくさんいますので、そういう方々に英語を学んでいただき、外国人観光客におもてなしをすることでリピーターを増やす。とても時間が掛かることだと思いますが、「旭川は英語を話せる人が多いね。」と言ってもらえるような取組をしていただきたいと思います。

  • まとめ

今年度、経済文教班では「観光立市旭川の更なる推進 ~文化・スポーツ・食と農~」をテーマとして設定しました。
近年、本市も順調にインバウンドの恩恵を受けていますが、今年は東京オリンピック・パラリンピックがあり、更なる観光需要が見込まれます。そこで、市民の皆様方から更なるヒントや様々なポイントでの改善等の御意見を頂くため、例年行われている意見交換会よりも意見交換する時間を増やして実施しました。
市民の皆様からは、比較的安価で泊まれる民泊やゲストルームの必要性、外国語対応のおもてなしの推進など多くの御意見と素敵なアイデアを頂き、あっという間に終了時間が来てしまったという印象です。
意見交換会終了後も、個別で市民の皆様と議員が話し込んでいる様子もあり、非常に充実した会になったのではないかと思いました。
頂いた御意見やアイデアを市政にどのように生かしてくかが一番重要なことですので、経済文教班一同、これからも精進してまいります。

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