第112回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2020年1月17日

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市長と参加者の写真
市長と参加者の皆さん

第112回は、「旭川家具の未来」をテーマとして、旭川家具・木工に携わる20代・30代の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

令和元年10月16日(水曜日) 午後6時から午後7時まで

場所

旭川デザインセンター1階ヒュッゲライブラリー with ジュンク堂
(旭川市永山2条10丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 旭川家具・木工に携わる20代・30代
    (団体の出席者8人) 

対話の内容

市長あいさつ

市長あいさつ
市長あいさつ

皆さんこんばんは。
今日は対話集会で、旭川デザインセンターの場所を借りて、旭川家具製造に携わっている若い世代、これからの地域の家具産業、そして地域を引っ張っていく人たちとの意見交換をさせてもらう。
対話集会はこれまで継続し、今日が112回目になる。これまで高校生、保育園関係者など団体、地域の人と、いろいろな形で開催してきた。
家具は旭川にとって非常に大切な産業だ。また、旭川家具は、全国、海外からも大変高い評価と注目を受けている。是非、皆さんと有意義な意見交換をさせていただき、今後、行政としてのまちづくりの中で、皆さんの意見を生かしていきたい。皆さんも新たな気付きや発見があるかもしれない。それぞれの立場の仕事を頑張る中でのヒントになることがあればいい。またそのことは皆さんそれぞれの会社の発展につながり、そのことが、この地域全体の家具業界の発展につながっていく。
旭川は、皆さんもご存じだと思うが、国際家具デザインフェアとデザインウィークを長く継続している。現在、旭川のまち全体をデザインという切り口で世界にPRしていくため、ユネスコの組織に創造都市ネットワークのデザイン部門での登録を目指している。書類は提出したので、今月末に結果が発表される。なかなかハードルの高い審査なので、1回で通過できるかは分からないが、デザインなので、家具とも今後連携して進めていく分野だと考えている(補足)。
今日は限られた時間だが、技能五輪に出場した人も何人かいて、家具という部分では非常に高い技術を持った技術者がいる地域でもあるので、是非、そんな視点から旭川家具の魅力や課題について意見交換したい。
よろしくお願いします。

(補足)令和元年10月31日、本市はユネスコから「ユネスコ・クリエイティブシティーズネットワーク(ユネスコ創造都市ネットワーク)」デザイン分野での加盟が認定されました。

(詳細)

意見交換

旭川家具の魅力

参加者

木工を学べる場所が多いのが魅力(北海道おといねっぷ美術工芸高等学校、旭川高等技術専門学院卒)
学校でも学べるし、入社して数年で独立し工房を開いている人たちを見ることも勉強になる。
工房などが増えていくことは旭川家具の財産になる。

市長

おといねっぷ高校を含めて、学べる場所があるのは道北全体の魅力だ。

参加者

他の家具産地と違い、江戸時代から続く伝統がないので、デザインにフォーカスすることができる。
気候的に四季がはっきりしていて寒暖差があるので室内に居る時間が長く、暮らしに関心を持つ人が多い。
日本の家具産地の中で一番北なので、暮らしを提案する際、説得力がある。

市長

たしかに北国は、特に冬、室内に居る時間が長いので、家具が身近だ。

参加者

先程の発言の補足として、道北には学ぶ所があり、そこから企業への発信力も高く、木工関係の企業同士の横のつながりが強い。

市長

家具業界が集積しているので、その分、横のネットワークがあり情報交換できるのが強みだ。

参加者

先程の発言の補足として、横とのつながりが強い。設備等の関係で、自社ではまかないきれない部分は、他社にやってもらえるので、全体として出荷数が増える。

市長

お互いに助け合えるのは大事だ。皆さん仲がいい。

参加者

継続的に技能五輪に挑戦しているので、全国の若い人に旭川をアピールできる。

市長

技能五輪で技術力の高さをPRするのは、とてもいいことだ。

旭川家具の課題

参加者

学校でデザインを勉強できる環境がない。東海大学では、造ることとデザインすることを両方学べた。工房があった。

市長

高等技術専門学院にもデザイン学科はある。ただ、デザインだけ学べ、家具造りとともに学べる所はない。
東海大学では両方学べたので、旭川からなくなったのは残念だ。設備が充実していた。
今、旭川大学を公立化してデザイン系の学部ができないか、旭川家具やデザインの関係者と検討している。

参加者

旭川家具というブランドは、発信力が必要。旭川家具は有名だと思って来たが、地元の人に知られていなかった。

市長

旭川は、川のまち、家具のまち、彫刻のまちと言われたり、音楽のまちと言われることもあるが、家具産地としての地位は揺るぎないものがある。市内外にPRしていく必要が、行政にもある。

参加者

PRについて

デザインウィークもやってるが、目的はPRではなく、使ってくれる人の暮らしが豊かになること、そういう時間や空間。もっと、売れるイベントを目指してもいいのでは。実際に使ってもらって広まっていくもの。まずは、買ってもらわないと。
PRが行政主体だと各事業所を公平に載せる。そうではなく、第三者のレビュー、例えばあさっぴーが使ってみた感想を書くとか。

市長

おもしろいですね。
買って使った人が「旭川家具いいんだよ」と言うのが、実感がこもってPRになる。どれだけ多くの人に使ってもらうかだ。
デザインウィークも海外から多くの人が来るからPRになってる。私たちも応援したい。

参加者
対話集会の様子
意見交換の様子

PRについて

ADWやIFDAをやっているが、技術力やポテンシャルの高さはあるのに、デザイン力が不足している。
ADWをもっと魅力的にするには、ミラノサローネならぬアサヒカワサローネと呼ばれるくらい、こちらから発信できるイベントを目指してもいい。
ポテンシャルの高さを生かしたデザインや企画力を高めていきたい。

市長

デザインは難しい。ここにも洗練されたいい家具がたくさんあるが、それ以上に世界に際立つようなデザイン

参加者

PRについて

道外から来た人には、旭川は家具のまちとして有名と言われるが、私は旭川高等技術専門学院に行って初めて知った。道内で知られていないのは、もったいない。家具業界も若手が少なく年齢層が高くなってきているので、道外から作り手を呼び込むのもいいが、地元から引き込めたらいい。家具造りの楽しさを伝えられたらいい。

市長

先程も、意外と地元の方が知らないという意見があった。もっと地元から優秀な人材が家具業界に進んでもらえるようにPRしていくことが大事だ。
道外から来てくれている人が多い。
地元の中高生にPRしていきたい。皆さんからもPRしてほしい。

感想等

参加者

働き始めたばかりで、国際大会の準備をしていたので仕事を始めて2か月くらいである中、いろいろな経験を積んだ方と意見交換できてよかった。後輩ができたら伝えていきたい。

市長

新たな出会いがあったと思うので、大切にしてほしい。

参加者

普段、自分は、ものづくりしか考えていなかった。皆さん、いろいろ考えていることが分かった。旭川家具のために何ができるかを考えていきたい。

市長

そういう視点で仕事をしてもらうと、ぐっと仕事が楽しくなって、新たな楽しみができる。

参加者

道内出身で工場勤務なので、外から見た木工、旭川は分からない。道外から来た人の、外から見た話が聞けたので、新たな視点が開けた。

市長

技能五輪に出たのは8年前ですね。頑張ってください。

参加者

これまで、違う会社の違う年の人たちと話す機会がなかった。皆さんそれぞれの視点があって、興味深かった。
「旭川家具」は組合名としてはいいが、ブランド名が別にあってもいい。洒落た名前があったら、もっと紹介されやすい。

市長

旭川家具をイメージできるような、ブランド力を高められるようなキーワードだね。家具組合と知恵を絞って頑張っていこう。

参加者

旭川の技術力は高い。技能五輪を通じて技術力が高まっている。その反面、生産力は上がらない。日々ものづくりをする中での工程管理の面では、ITの活用など新しいものを取り入れていかなければならない。本州では取り入れている。コンピューター技術も取り入れて、旭川家具全体で生産の効率をアップすると、認知度も高くなる。若い人たちが率先して進めていかないと。
私たちの使う機械は、道外生産と海外生産の両方がある。

市長

生産力や生産効率を向上させるには、機械化だ。皆さんの工場の機械は、汎用機か特注品か。その機械は地元生産なのか道外生産なのか。今後の課題は、家具業界と機械メーカーが連携することだ。

参加者

工場で働いているので、普段は、旭川家具の魅力や課題は考えたり伝えたりしていない。何が自分にできるのかを考えて実行していきたい。

市長

今後の仕事の中で考えるきっかけになってよかった。

参加者

工場ではなく管理する会社に勤めているので、考えることはある。工場勤務だと考えている時間的余裕はないと思うが、組合に加盟している人数は多いので、全員が同じ方向を向くとものすごい力になる。こうやって意見交換して、問題に向っていく場を持てたのはいい時間だった。

市長

是非皆さんで同じ方向を向いて力を出してもらえたら、もっといい方向にいく。

参加者

3年前からADWのプロジェクトメンバーをやっている中で、各市町、各団体のバックアップがないとADWは成り立たないと感じる。
各市町にとっては、一種の投資。各企業が予算を切り盛りしていて、企業が潤うことが、各市町への恩返しになる。長くやってきた成果が出てきている。ずっと続けていくことが大切だ。

市長

継続は大切だ。ADW、IFDA、いろいろな事業があるが、旭川市も応援していきたいと思うし、東川町、東神楽町とも連携していきたい。

市長の御礼等

集合写真
集合写真

家具は旭川が誇る素晴らしい産業であり技術だ。
若い人たちに将来の旭川家具をリードしていく役割を担ってもらいたい。 

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