平成27年度市民と議会の意見交換会報告書-6

最終更新日 2016年3月1日

ページID 056845

印刷

中心市街地活性化基本計画について~これまでの取組と今後の方向性~

※テーマと異なる内容の意見交換については掲載しておりません。

  • 市民

中心市街地活性化についていろいろと調べてきましたが、活性化は限界だと感じています。中心部には住みたい人も商売したい人もいません。市庁舎は上川総合振興局のように郊外へもって行くべきです。中心部の土地は高く売れるので高い値段で現庁舎の敷地を売って、そのお金で農地を買って、市庁舎を郊外へ移すべきです。
道の駅を他へ移すべきです。市長は議会と相談が必要という答えでしたが、そもそもどうして道の駅を神楽へもっていったのですか。例えば剣淵のようにPR目的も兼ねて、国道沿いに移すべきじゃないですか。近文の墓地の辺りはいかがですか。富良野からの道路も引っ張ってくれば、可能性が更に膨らむと思います。

  • 議員

道の駅は、(一財)道北地域旭川地場産業振興センター(以下「地場産業振興センター」という。)の中に後付けで入れたという経過があります。そもそも他の自治体は、道の駅を作ると決めてから場所を決めています。平成19年に動物園通りに移すべきじゃないかという議論もありましたが、新しい場所に移すまでの投資をするというところには至りませんでした。今は現在の道の駅をもっと活用していただくために、一定の投資をし、リニューアルをして、機能を充実し、運営をしていこうという考え方であると理解しています。

  • 市民

地場産業振興センターでイベントが開催されているときには、神楽の大型店の駐車場もいっぱいになっています。その大型店に確認したところ、駐車場を利用しているのは店のお客さんではないそうです。商売妨害になっています。道の駅を移すのは、1億円ぐらいでできるはずです。近文の墓地の近くなら土地代はタダみたいなものです。同じ考えの市民も市議会議員も多いはずです。

  • 議員

意見として受け止めさせていただきます。

  • 市民

買物公園の5条以北にヤギなどの小動物を集めて、ミニ動物園をつくって、人を集めるべきではないですか。市庁舎の関係も含めて、中心部に人を集めることを考えてほしいです。旭川においてもドーナツ化現象が起きていると聞いていますが、どう捉えているのですか。農地転用も厳しくしてほしいです。まちなかの空き家を建て替える方が優先ではないのですか。

  • 議員

貴重な提案であると思います。
買物公園は4条以北が厳しいと言われています。居住系のスペースにしていこう、更に奥に行くと文化芸術のスペースにしていこうという構想もありますが進んでいません。市も4条以北の賑わいづくりに力を入れているところですが、ミニ動物園に関しては即答できません。買い物だけでは駄目で、まずはそこに住む人が活用できる、生活できることを考えていかなければいけないと思います。
また、農地転用は厳しくなっているというのが現状です。市の方でも、農地転用については、中心部にどう人を集めるかに焦点を当てて、北海道と調整しながらやってきています。

  • 議員

空き家対策についてですが、4条以北に少しずつ一軒家が建ち始めていて、その需要が出てきていると感じています。市でも、宅地協会の協力をいただき、空き家の情報を集めてホームページに載せるなどの取組を行っています。郊外の方に、まちなかに住みませんかといったアンケート調査も実施していますが、結果としては住み慣れた場所を離れたくないという意見がかなり多かったです。一人暮らしも辛くなってきた時に肩を寄せ合って住めるところにするためには、今後アレンジが必要となってくると思います。住宅を移動する時に補助金を出すといったような政策誘導が必要かなとも思います。まちなかに移住された方にお会いできた時に、どうして移ったのかということを聞いてみたいと思います。

  • 議員

宮下通13丁目に市営住宅が建ちましたが、倍率が70倍となっており、中心部の人気はあると考えます。先程の話にもありましたが中心市街地に人も住み始めています。
空き家対策については、この意見交換会の初日のテーマとなっていました。危険な空き家をどうするかがまず先で、今後空き家の活用法を良い方向で考えていきたいと思います。

  • 市民

全国に先駆けて作った買物公園、そして中心市街地の衰退ぶりが悔しいです。郊外に大型店ができて、4条以北を中心に買物公園が寂れました。お客も売り手も少なすぎて、そのような商店街が必要ですか。その一方で旭川駅直結ショッピングモールは賑わっています。4条以北を盛り上げるために市庁舎建て替えとつなげてお話します。古くなった文化会館を建て替えるべきです。文化会館はあと10年ももたないと思います。買物公園にもっていくのはどうですか。新しい市庁舎は現在の第三庁舎のところへ、北彩都には警察署をもっていくべきです。現在の市庁舎の跡地にセントラルガーデンはどうですか。名称は公募でも構いませんが、カムイミンタルという名前はどうですか。他国では市庁舎の周りには公園広場があります。札幌の大通のようになればいいと思います。ベルギーのグランパレを見本にすればいいのではないですか。これができれば中心部は劇的に再生すると思います。トマムも見習うべきです。

  • 議員

まず4条以北についてですが、議員も市役所も賑わい創出が課題と認識しています。市も様々な取組を行っているところです。観光課とコンベンションセンターをフードテラスに一元化して、人が集まるセンターにしたいということで、旭川総合観光情報センターを設置しました。7条にまちなかぶんか小屋もできました。各店舗ごとに講座を開いてもらい、そこでお店の魅力を知ってもらうといった街ゼミといった取組も始めており、店の魅力を発信する機会もできています。市内の購買力が落ちている中で、民間も積極的に取り組んでいくべきであると思いますし、それをどこまで行政が支援するということを考えていかなければいけないと考えます。
今回中心市街地活性化をテーマにしていますが、買物公園自体が当時の時代背景含めて、全国初だったということもあり、もてはやされたということもあったと思いますが、やはり時代が進んでいく中でどういう在り方が適切なのかを改めて議論していかなければいけないと思います。
現在の中心市街地活性化基本計画は、平成28年3月末までの計画となっています。その後の買物公園を含めた中心市街地をどうしていくのかということを議論していかなければならないですし、庁舎の建設場所等もまちづくりの基本だと考えていますので、買物公園と市庁舎を絡めながら考えていかなければいけないと思っています。
さらには市の総合計画が来年から切り替わります。都市計画のマスタープランも平成32年の見直し時期を前倒しして、更新することになっています。今が旭川市にとって大きな転換期であると思いますので、皆様の意見を伺いながら、議論を深めていきたいと考えています。

  • 市民

中心市街地活性化基本計画について興味があり、いろんな会合に出て、いろんな話を聞いてきました。資料に書いてある目標が達成できてないと思います。目標ばかりで市が具体的に何をするかが見えませんし、具体的な政策がわかりません。この計画自体が上から目線であると思います。市民からもっと意見を聞くべきです。常磐公園の時もそうでしたが、何か大きなことをする時に、市側の人たち中心で協議会を組織していることはおかしいと思います。官主導型を変えるべきです。市民がおとなしいのも問題ですが、議員も地域専門では駄目です。先程あったように、旭川市のまちづくりも転換期にきておりますので、発想の転換が必要だと思います。過去にこだわらないで新たに見直すことが大事だと思います。クリスタル橋や氷点橋ができて車の流れが変わりました。これにあわせて交通アクセスを変える発想を持つべきです。常磐公園へ人の流れを作ることも考えるべきです。石狩川の近くに駐車場を作っても、常磐公園や買物公園に人の流れを作れないと思います。買物公園を生き返らせるには、2条、3条、5条の一方通行を対面通行にすべきです。交通量もそれほど多くありませんし、一方通行を知らないで入ってくる方もいます。観光客にとってもいいと思います。是非とも考えていただきたいです。また、常磐公園は観光公園ではなく市民の憩いの場です。市民が集まりやすくするためにも売店がなくなったことがまずいと思います。東京の公園にはツリーハウスが出来ていて、人が集まりやすくなっています。常磐公園に市民が集まりやすくなるような発想を見直してほしいです。

  • 議員

一方通行を対面通行にしてはどうかといったことはよく言われていますが、もう少し大きな声にならないと厳しいと思います。そういう声が多いのであれば調査が必要になってくると思います。
常磐公園の売店がなくなって寂しいですが、商売なので厳しいかと思います。東京と違い、冬場も冬まつりを除けばビジネスとしてはかなり厳しいと思います。今も来ているワゴン車などの移動型の売店の受け入れを増やすのはいいなと思います。

  • 市民

今後の取組に関して2つ質問させてください。
まずはフォローアップに関する報告です。平成26年の取組の中で中心市街地活性化協議会の存在がわからないという方もたくさんいると思います。どんな人がいるのですか。あわせて基本計画の方針に、まちづくり会社というのが載っていますが、旭川にもあるのですか。
これまでの中心市街地活性化の取組の中でうまくいったことはありますか。また、逆に失敗したことはありますか。

  • 議員

中心市街地活性化協議会は基本計画の推進母体であり、商工会議所が事務局で47名で構成しています。大学の先生や、ハイヤー協会、商店街、青年会議所などです。
旭川にもまちづくり会社はありますが、フードテラスだけを運営しています。中心市街地活性化の先進自治体の中には、まちづくり会社という組織が様々な中心市街地活性化に関わる事業を展開しているところもありますが、そういったものとは少し違う、商店街から発展したものが旭川のまちづくり会社です。

  • 議員

失敗したというわけではないですが、予定をしていた事業のうち、検討段階で終わっているものもあり、すべての事業に取り組めていないのが現状です。現時点で取り組めていない事業について課題を整理することが必要です。

  • 議員

事業の中には、冬まつりや夏まつり、音楽大行進も含まれています。長い歴史がある事業も中心市街地活性化の一助になっています。これが成功事例だと考えています。
先程もありましたが、今はまちづくりの転換期であります。これからも市民の皆様から広く意見を聞いていきたいです。

  • 市民

本日は中心市街地活性化についてですが、移住政策よりも少子化対策が大切であり、必要であると思います。子育てしやすい街を作ることが基本だと思います。子供が少ないことは寂しいことです。私の子どもが小さかった頃は、一学年に4クラスありましたが近年では、単独で野球チームを作れない学校が増えてきました。子どもを増やし、育てやすい街にすることが必要だと思います。
買物公園の4条以北についてですが、文化芸術の発展のない街に経済発展はないと思います。金沢には駅前のビルの中に市立の音楽ホールがありました。まちなかにそういったものがあってもおかしくないですし、そういう観点も必要だと思います。
次に道の駅ですが、市内の人間は行かなくてもいいと思います。市外の人が来てわかりやすければいいですし、中心部から離れていても宣伝になるのでいいと思います。今後、場所を変えることはないのですか。深川市の道の駅は人が多いです。雰囲気が明るくて、陳列もいいですし、2階の食堂もいいです。旭川市の職員に聞くと行ったことがない人が多くて、いかがかと思いました。情報を得るスピードも必要です。全国のいい施策を調べて市民にもっと教えてほしいです。議員も地元の人たちに役立つような情報発信に力を入れてほしいです。

  • 議員

まちなかの子供の減少ですが、例えば野球少年団のお話をさせていただくと、去年までは野球少年団の野球チームが12チームありました。一つの学校に1チームありました。現在は7チームになりました。さらには、4、5年生で作るABCチームがなくなりました。また中心市街地では、3つの中学校が中央中学校に統合されましたし、本当に子どもたちの声が聞こえなくなったと思います。市では子育て住宅等に取り組んでいます。北海道も北彩都で子育て住宅に取り組みます。なるべく中心市街地に子ども、子育て世代に住んでもらう取組をやっておりますが、生活が郊外型になってきているので、急激に中心市街地で人口が増えることは難しいと思います。
道の駅ですが、中核市で道の駅がある市は数少ないです。小さな市町村において、国道沿いに道の駅を設置するというのがトレンドでできたという認識を持っています。市においても、とりあえず今の地場産業振興センターの場所に作ろうということで始めた記憶があります。改装する前は道の駅がどこかわからないという意見も多く、あそこは何のための道の駅だというような議論が交わされました。最近は、パン屋や直売所もいれることで活性化を図り、道の駅らしくなってきたと思います。財政が厳しく優先順位を考えなければいけないので、例えば、給食センターや市庁舎の建て替えなどもあって、お金があればできますがなかなかできないのが現状です。
全国の情報を市民発信すべきとのことでしたが、視察により具体的にここが変わったということをお伝えするのは難しいですが、このような意見交換会も含めてお話をさせていただくことがよりよいまちづくりの本来の在り方だと思っています。今後も意見交換会を続けていきたいと思います。

  • 議員

文化芸術にもっと取り組んでほしいということですが、7条にまちなかぶんか小屋がありますが、ミニシアターを開催するなど熱意があります。質の高い映画を見ることができます。経済効果には大きくは繋がっていませんが、人の流れはつくれます。息の長い目で見ていくべきと思います。

  • 議員

旭川市は、都市機能として一定以上の水準を保っているのは確かで、大自然も近いことから、バランスのとれた街を目指すべきです。市民の活動として、芸術家を呼べばいいということではなく、市民が豊かに幅を持って活動できるということが重要であり、中心部にそれが必要だと思います。4条以北に芸術文化が必要であると考えています。2、3年前に視察で沖縄に行きましたが、中心市街地で空き家対策に取り組み、地区ごとに絵や音楽といったジャンル分けをしています。無料に近い家賃で若者を集めて、文化づくりを行っています。今後も皆さんからの意見を聞きながら考えていきたいと思います。

  • 市民

中心市街地の駐車場が入りやすいようにすべきです。そのためにも対面通行が必要です。急いで調査をするよう求めます。
平和通商店街のお店が閉まるのが早すぎます。朝昼晩平日や週末の人の流れを見てほしいです。あまりに早くに閉まるのでウィンドウショッピングができません。買物公園が明るくないです。デザインも良くないです。雪国を理解してない京都のデザイナーじゃ駄目です。ホテルからも店を開けておいてほしいという要望がありました。旭川で観光するのは夜なので、その点を考えてほしいです。また、トイレがないので観光バスが寄ってくれません。さらには、団体客が食事をする場所がないです。夜に爆買いをしてもらう対策が必要です。

  • 議員

中心市街地の活性化に必要なことは、試験的にでもやってみるという発想が必要だと思っています。今後、各個店、商店街、行政といった三者の更なる協議が必要だと思います。
商店街の閉店時間が早いということですが、確かに4条以北は一気に暗くなります。観光客も不安になります。今後も、観光客のニーズに対しての話し合いが必要となります。また、その後の行政の働きかけが重要だと考えています。

  • 市民

先程、中心市街地活性化基本計画の推進母体が市役所ではないとおっしゃられたが、実態は市役所じゃないですか。パブリックコメントで一方通行をやめるべきといったことやバスの駐車場が必要といった要望を受けているはずなのに市は動いていません。議会基本条例の第14条に政策提言とあります。議員は、今回の意見交換会のアンケートで書かれていることも、是非やってほしいです。ここ2、3年で時代が変わろうとしています。市民が、もっと行政に意見を言うべきです。議員も、もっともっと意見を聞くべきです。

  • 議員

御意見ありがとうございます。

  • 市民

マスタープランの前倒しの話も出ておりましたが、地図を見たときに買物公園だけを考えて進めると狭い考えになってしまうと思います。旭川空港に観光客が来ても、旭川は通過地点でしかないと思います。流れを作る前に滞留するための考えが必要です。例えば、人を道の駅に流す方法があればいいと思います。市民の意見を掘り起こして参考にすべきです。回遊するような方向で考えるべきです。大学を旭川に作ったときにはそれを点で結び、まちづくりを考えたと聞いています。また、観光客との距離感のズレが大きいと思います。駅前から旭橋の道が素敵だと思います。歩けるようにしてみてはいかがですか。

  • 議員

空港活用は議会でも度々議論になっています。道の駅の話も出ていますが、現在空港付近に空の駅構想があり、そこから中心部に人が流れるようにといった議論も交わされています。先程もあったように、人口減少問題という大きなテーマもありますが、まちなかの居住人口を増やすための取組もしています。
先程来申し上げてきたように、旭川は大きな転換期をむかえていると認識をしています。そういった時期だからこそ、抜本的に見直しを行っていかなければいけないこともあると考えています。
行政はやってきた部分をなかなか変えたがらないですが、議員は変えていきたい、どうしたら変えることができるのかということを考えています。そういった中では、中心市街地活性化だけでいいのか、旭川全体といった視点からの議論も行っています。
我々議員みんな、旭川を良くしたいと思って、日々議会活動に取り組んでいます。
本日の意見交換会のこともしっかり受け止めながら、今後の議会活動の中で、反映させていきたいと思いますので御理解いただきたいと思います。

  • まとめ

私たち総務班は、平成23年3月に国の認定を受けた中心市街地活性化基本計画をテーマとして設定させていただきました。
旭川市では、この基本計画に基づいて、大規模商業施設の郊外化などにより衰退が顕著だった中心市街地の活性化に取り組んできたところでありますが、平成28年3月末をもって計画期間の終期を迎えることとなります。
現在、平成28年度以降の基本計画の在り方について、市の内部において協議が進められているところであり、これまでの取組と今後の方向性ということで意見交換をさせていただきました。
参加された皆さんと中心市街地における課題認識を共有する中で、ミニ動物園、文化芸術施設の設置、道の駅の移設や常磐公園までの導線整備、現在一方通行となっている2条、3条、5条通を対面通行にするといった積極的な御提言等もいただきました。中心市街地の活性化は、市内経済の活性化、さらには本市のまちづくり全般にも繋がる課題であり、基本計画の今後の在り方については、議会としてもしっかりと課題を整理し、今後の施策に反映させていかなければならないと考えています。今回の意見交換会でいただいた御意見等については、委員会としてもしっかりと受け止めて、今後更に議論を深めてまいりたいと考えております。
最後に、開催に当たり御協力いただいた関係団体の皆様、御参加をいただきました市民の皆さんに、心より感謝申し上げます。

お問い合わせ先

旭川市議会事務局議会総務課

〒070-8525 総合庁舎1階
電話番号: 0166-25-6380
ファクス番号: 0166-24-7810
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(土曜日・日曜日・祝日及び12月30日から1月4日までを除く)