令和7年度第3回旭川市緑の審議会
日時
令和7年11月10日(月曜日)午後6時から午後8時8分まで
場所
旭川市総合庁舎 7階 大会議室A
出席者
委員
11名
安藤委員、内村委員、江口委員、岡本委員、小泉委員、滝沢委員、田中委員、成田委員、藤倉委員、舟橋委員、森崎委員
事務局
10名
公園みどり課 星課長、和田主幹、櫻井主査、白瀬係長、安田主任
北海道造園設計・ダイイチプラニング共同企業体(5名)
欠席者
4名
小平委員、塩田委員、菅委員、堀委員
配布資料
会議内容
《概要》
1 開会
(事務局)
・会長挨拶願う。
(会長)
・<開会に当たっての挨拶>
2 議題
(1)第2次旭川市緑の基本計画中間見直し
(会長)
・議題について事務局から説明願う。
(事務局)
<みどりの市民アンケート結果について みどりの市民アンケート基礎データ比較に基づき説明>
<緑被率の調査について説明 資料なし>
・今回の緑被率の調査について報告する。緑被率は市街化区域とその間を通る河川区域の面積に対して、農用地、森林資源や都市公園、街路樹等の緑がどの程度を占めるかという割合を示したものである。
・緑被面積の抽出は、衛星画像を基に、植物に当たる光の反射の特性を活用して、緑の濃度による色分けを行い、目視によって草地、樹木、田畑、水辺などに区分するという方法で行った。解析画像の面積を計算したところ、緑被面積は2884haであった。
・対象区域の総面積8895haで緑被面積2884haを割ったところ緑被率は32%という結果になった。平成27年策定時は28.3%だったので、この10年で4%程度上昇した。
・緑が丘地区、愛宕地区と中心部にある既存都心地区は、若干緑被率が下がり、それ以外の地区は、現状維持又は少しだけ増加という傾向になった。
・増加傾向の一番大きな要因に、既存樹木の成長による枝張りの拡大がある。
住宅取壊しによる空き地もかなり緑被率に影響しているのではないかと考えている。
(会長)
・何か質問はないか。なければ、次の説明を願う。
(事務局)
<主要な修正項目の報告 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
(会長)
・公園の種別だが、常磐公園は何公園か。どこの公園に統廃合するというのか。
(事務局)
・常磐公園は都市公園の中の総合公園である。永山中央公園は地区公園である。具体的にどの公園を統廃合するかという例はまだ示せない。
(会長)
・児童遊園は都市公園か。都市計画上、一定の市街地に置かなければいけないという公園のことでよいか。
・あまり使われてない公園を何公園に統廃合する想定か。
(事務局)
・廃止しようとする児童遊園の近くの、街区公園などを想定している。
・都市計画法上の開発行為で緑地を3%確保することを求める法律に基づき、これまで児童遊園を設置してきた。
・なお、都市公園は、都市公園法に基づく告示をしている公園であり、総合公園という一番大きい公園があり、次が地区公園である。その下に近隣公園があって、その下に街区公園がある。児童遊園は公園と言いつつ都市公園法の対象ではない。
(会長)
・ある一定の市街地の中には、児童遊園、緑地などを設けなければいけないということだ。私の近くに木も植えられていないような、砂場だけなどの公園もある。
(事務局)
・塀だけ、遊具一つだけというような小さいものもある。
(会長)
・全く使われていないであろう公園をどこかに統廃合していくということか。
(事務局)
・どの公園かは決めていない。近隣の大きめの公園への統合を想定している。
(会長)
・使われていないような公園、不思議に思われている公園があると思っている。それを近隣の公園に統廃合していくということだが、どのように行うか、例えば売却するなどという方針はまだ決まっていないということだ。
(A委員)
・大きな公園を作って、小さい公園を無くす場合、元々あった緑は残すことができるのか。確かにあの小さな公園は、本当に使われていないと感じるが、宅地造成などに際し必ず何%か必要だという前提の下で作られたものが無くなることに法律上問題はないのか。
(事務局)
・A委員の意見のとおり、開発行為で決まっている3%の土地を市に寄贈するよう求めてもらっている土地をすぐに売っていいのかと言われると、そこは疑念が生じる。
・今は、40年前とか50年前から使われているなど古くからある児童遊園の統廃合を想定している。時代の流れの中で、子どもの数や使用頻度が少なくなり、その児童遊園の中にある、例えば遊具などが老朽化したところなどについて、今後どのようにしていくのか、地域の方の意見を聞きながら、廃止も含めた流れも、状況も見ながら考えていかなければならないという趣旨で記載した。
(会長)
・開発の時には、一定の公園を確保しているが、開発が済めば、もうそれは無くしてもいいということか。
(B委員)
・昔関わったことがあるので、当時の内容をわかる範囲で少し話す。
・基本は既に3%取得され、帰属されている児童遊園を完全に無くすということは少し問題があると考える。ただ先ほどから説明があるように、新たに大きな公園に隣接される状態で、市が3%と同等ないしはそのぐらいの公園・緑地等の用地を確保できるとすれば、元あった公園を廃止することは可能で、旭川市で内規もあるのではないか。
・札幌市では、昔から小さな開発行為において取得されたものを統廃合するということは、かなり行っている。旭川も一時期統廃合可能なものを行ったと聞いている。
・小規模な開発行為が隣接して複数行われてきた経過によって小さい公園・緑地が開発面積の3%の範囲内で多数できてきたというように理解している。
・一定の時期、そのような開発がなされたという経過から、昭和50年代に入ると、計画的にある程度大きな公園等の面積を確保できるように指導してきたと聞いている。
(会長)
・今の話では、廃止する小規模公園の面積を統合先の公園に加えて集約する。統合する公園の面積を増やさなければいけないということのようだ。そのような理解でよいか。広くするには用地買収が必要ということだがその理解でよいか。
(事務局)
・資料2の9ページの図では、統合先の公園が広くなっているが、現実問題として公園に隣接する民地を用地買収してまでやるというイメージでは考えてはいない。
(会長)
・B委員が指摘したようにはならないかもしれないということか
(B委員)
・用地確保できるかどうかに依存するので、公園周囲に空地がなければ統合はほぼ困難と思われる。完全な廃止は、おそらく旭川市も行っていないと思っている。
・行政財産を普通財産にする場合、廃止する公園に見合う代替行政財産を確保できたと判断されて統廃合したことはあると考えている。難しいのかもしれないが、今後そのような統廃合の方法しかないのかなと私は考えている。
緑地で残すという考え方もあるが、それは統廃合とは言わないだろう。
・児童遊園は、旭川市独自の呼び方である。過去に遡ると、児童公園と呼ばれて、今は街区公園だが、これが国庫補助対象になるのは、1000平米という大きさだった。それより小さいものについては各自治体が独自に整備しなければならなかったため、そこで呼称を区分したと考えている。
(会長)
・とても勉強になった。使われることが極めて少ない児童遊園等を、将来的には、比較的中核的な公園へと統廃合していく方針を持っているという認識でよいか。
(事務局)
・そのとおり。そのような方針を持って検討していきたい。
(会長)
・具体的にそれを売買するところまではまだ考えていないが効率性を考えて統廃合していくという方針を持っていきたいという方向性だけで、具体的なところは、ここでは俎上に載せないということでよいか。
(事務局)
・そのとおり。質問があったことは、次回までに整理して話をできるようにしたい。
(会長)
・次に進行を願う。
(事務局)
<主要な変更項目について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
<重点・非重点項目について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要 別紙及び別紙●に基づき説明>
(会長)
・非重点化項目を重点化するのが4つ、重点項目を非重点化するのが7つであり、重点化する項目が減るということでよいか。
(事務局)
・3個減る形になる。
(C委員)
・a-2-1拠点となる都心の公園の快適性向上だが、是非実施してほしい。常磐公園についてそう考える。常磐公園に前回の花火大会の時や、身内と散歩で訪れるが、10年ぐらいずっと、池周囲の柵が老朽化し危険として、接近禁止するコーンなどが設置されたままである。チューリップなどの花が綺麗に植えられているが、突然に途切れているところもある。あと神社の前のあたりは管轄が違うのか、急に何か雑然としているように感じる。
・東川の高校生の話だが、暗かった町道が皆LED化され、それから通行が怖くなくなったということだ。予算の制約はあると思うが、旭川の公園も明るくして、薄気味悪い、怖いなどという思いをしない公園にしてほしい。
・いじめ問題の中学生が最後を迎えた公園は全国の人が知っていると思われるが、その公園に行ったときに、暗く気持ちが悪いなどとは思われたくない。爽やかで綺麗で行くとほっとする、そのような公園にしてほしい。
・予算の関係や様々な要因もあって新たに重点化する項目を4項目に絞ったと思われる。そうしたことは理解でき、現状で他にも素敵な公園はあるが、私は市外に住んでいた時から、旭川といえば常磐公園というイメージがとても強く、また旭川で一番の目立つ公園だと考えているので、是非力を入れて、明るく爽やかで、みんながまた行きたいと思う素敵な公園にしてほしい。
(事務局)
・整備の関係などは重点化としている。
(会長)
・重点化項目が非重点化になった経緯を少し説明願う。
(事務局)
・今回非重点化した部分は、今後10年で成果に繋げることがなかなか難しいと考えられるためで、それよりも整備に重きを置きたいので重点化とした。
(会長)
・非重点化にしたというのは、今後少し難しいかなというのを非重点化にしたということ。重点化はなぜ重点化したのか
(事務局)
・例えばa-1-1については花咲スポーツ公園の整備はこれから間違いなく実施していくことなので、力を入れていきたいということ。
・a-2-1については先ほどC委員の発言にあった常磐公園など既存の街中の大きな公園の魅力向上にさらに努めていきたいということ。
・a-4-1に関しても、駅周辺の公園を含めた、北彩都ガーデンを含むエリアの全体として水に親しめる空間づくりを今後整備していきたいということ。
・C-2-2に関しては、ゼロカーボンシティを表明したことや、省エネルギー化、再生可能エネルギーが、今後重要になることなどから重点化が必要と考えた。
(会長)
・ということは、これら4つは10年前はそれほど重視していなかったが、10年の経過で重視する必要が生じたから重点化したということでよいか。
(事務局)
・そのとおり。10年前には明確に話が出ていない、具体的な事業がない状態であったが、現在は、具体化されて行う必要がある事業について重点化が必要と考えている。
(会長)
・今回10年前と比較して、現在どうかというように議論が進んでいるようだ。10年前はこれら4つはそれほど重視していなかったが、10年経った今となってはこれを重視したいと。非重点化した7つについては、将来的に少し難しいというよりも、10年前と比べて今は重点度が下がったということか。
(事務局)
・少し落ち着いたと考える。
(会長)
・重点度が少し落ちた項目を非重点化対象としたということのようだ。
(D委員)
・趣旨は理解できるが、例えば別紙●で赤字のところは、今までの施策のタイトルが良くなかったということもあってタイトルを変えている部分だと考える。しかし例えばこのc-3-4は公共施設の緑化推進に変わっていて、例えばe-2-1は野生生物との共存が項目名を変えた形になっているが、この赤く変えたものが今回の案のところで重点化されていない理由について少し疑問に思う。タイトル変更など内容を検討したが、他の項目との兼ね合いで、少し重点項目を調整したということか。
(事務局)
・重点項目を減らすことを目的にしているわけではない。例えば、先ほどのe-2-1については、野生生物の共存というヒグマのことで10年前にはここまでのことは想定していなかったということも含めて文言を足すなど、修正をしている。
(D委員)
・ただ今回案で重点化するまでには至ってないということか。
(事務局)
・そのとおり。重点項目に挙げようという項目のトーンを考えたときに、この項目が重要ではないという意味ではないが、少しトーンが異なると判断した。
(会長)
・D委員の発言のようにこの赤字のところは、この追加は、プラスに考えていいか。マイナスか。
(事務局)
・野生生物との共存の点では、ヒグマの問題を取り上げたところはプラスだが重点化するまでには至らず、それでもヒグマは表記に加える必要があると考えた。
(会長)
・大まかに言えば4つの重点項目へのシフトと、7つを非重点化へ少し重要度の低下ということでいいか。ヒグマは重点化に入るのか。
(D委員)
・重点のほうがいいのではないか。
(事務局)
・重点に入れた方がいいという意見があれば対応する。
(会長)
・では重点に入れるということでいかがか。このような方針でいきたいということだ。他に何か意見はあるか。
・これを非重点化したのはアンケート調査などに基づいてということか。
(事務局)
・アンケートだけではなく市の事業としてなかなか進んでないなどという部分も総合的に見ている。
(会長)
・この計画は夢や理想などではないということか。田園文化の育成、創造などは、重点として継続されてももいいと思うがどうか。
(事務局)
・夢や理想を語るのは基本計画として大事であるため、どのようにするか検討している。例えば話のあったe-2-1野生生物の共存について、我々は重点項目から非重点化としたが、これだけ話題になるということであれば、重点にすることを再考するなど、委員の意見に基づき、検討したいと考えている。
(会長)
・野生生物との共存は、重点化とすべきではないか。
・各委員において、未来を見据えて、実現不可能とか可能とかいう観点ではなく、これは重点化した方が市民が方向性を理解しやすいなどの理由により、非重点よりも重点とした方がいい、また逆に、重点化する必要はないという項目があれば、意見を伺いたい。
・いずれにしても重点化や非重点化ということは、程度の問題なので、この非重点化というのは施行しなくてもいいというわけではない。非重点は非重点で施策の実現を目指すが、特にこれが重点ということを4つ新たに設けたということだ。何か意見はないか。
(D委員)
・繰り返しになるが、C-3-4は、元は公共施設緑化指針の作成とガイドラインの作成になっていたが、赤字で公共施設の緑化推進という形に文言が修正になった。ガイドラインの作成は諦めたのか。どのような状態か知りたい。
(事務局)
・D委員の発言のように、ガイドラインについては、これまで緑の審議会の中でも毎年アクションプログラムの進捗説明の中で、なかなか進んでいなかったところがある。今回そこの部分については赤字で書いているが、ここは現計画よりも少しトーンを落とした形としている。
(D委員)
・トーンを落としたので、今回案では重点化としていないという理解でよいか。
(事務局)
・そのとおり。
(D委員)
・内容を修正したが重点化しないことをやや不思議に感じた。ガイドラインの設定は厳しかったということで理解した。
(会長)
・意見がなければこの方針で進めるということで、承認してよいか。また何かあればこの審議会のときに意見すれば、修正ができると考えられる。
(事務局)
・意見のあったe-2-1野生生物との共存も重点化するため、新たに重点化する項目は5つになる。
(会長)
・基本計画の改定においてはこれが明記される。次に改訂するのは何年後か。
(事務局)
・次は10年後である。
(会長)
・10年間はこれでいきたいということでよいか。かなり大事な問題だと思うが、基本計画であり、具体計画ではないため曖昧さがあり、いろいろな考え方はできるとは思う。意見がなければ、緑の基本計画はこれでいきたい。
(出席委員)
・異議なし。
(会長)
・承認があったと判断する。
(事務局)
<数値目標の修正について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
(会長)
・1ページの表の一番上の欄を見ると、平成27年(調査は26年)の緑被率は28.3%だった。10年後の中間目標を29%に立てたが、現況は32%に増加し達成している。今回は策定時の最終目標値30%について、現況が良かったので35%に上方修正したということだ。
・数値目標1-1などはアンケート調査結果に基づくものということでよいか。
(事務局)
・そのとおり。
(会長)
・アンケート結果を見ながら、目標値を少し上下したということだ。目標値を上げたところはあるか。
(事務局)
・アンケート結果では中間目標値に近い現状であったため、最終目標値の修正なしというところはあるが、上げているところはない。
(会長)
・市民が緑に対してどのように思っているかということを、アンケート調査の結果を受けて、10年前と10年後である現在を比較し、次なる目標値の修正・改定をしていくという提案だ。改定目標値の設定理由を今から説明してもらう。
(事務局)
<数値目標2について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
(会長)
・数値目標2「自然の評価」は、当時59%の方から良いという評価を得たため、10年後となる現在は65%まで持っていきたいと計画したが59.4%しか良いと回答しなかった。さらに20年後は上昇志向で70%に目標値を設定していたが、到達しないと想定されるため60%にした、というように見るようだ。
(事務局)
・データ上、緑被率は上昇して自然豊かに、自然が良くなったように見えるが、自然の評価のアンケート結果は、横ばいとなった。今回行ったみどりの市民アンケートでも、似たような質問を設けていたが、やはりコメントの中に、例えば落ち葉がひどい、雑草が多い、植樹帯の管理が行き届いていないというようなことが何件か見受けらた。おそらく緑を増やすというだけでは、自然に対して良いと評価してもらうことが難しくなってきていると考えられる。管理が行き届いた綺麗な芝や、雑草も生えてない緑などのように、良いという判断基準が少し高くなっているように考えられるので最終目標値を10%下げたい。
(会長)
・回答者の属性の分析はないか。落ち葉は昔もひどかったので、それにより下がったという説明では委員は納得できないと考える。
(事務局)
・こちらは総合政策部で実施した旭川市民アンケート調査結果のため解析データが用意できていない。
(会長)
・回答者の年齢層の情報などあったと思うが、クロスさせて関係がなかったのか。
(事務局)
・違う項目では解析を行うなどしているが、この項目に関しては回答者の年齢層の情報がなく、クロス集計が用意できなかった。
(会長)
・10年前と比べて答える人の属性、年齢層や、その他男女も含めて、就業の有無などの属性も変わってきていると考えられ、回答の結果も変化が考えられる。今回アンケートを3000件送って1000件超返ってきている。優秀なサンプル数、有効回答であると評価はしているが同時に誰が回答してきたかということが問題である。
(事務局)
・別の項目では回答者の属性を踏まえるなどしているが、この設問についてはそれができていない。
(会長)
・この設問は属性を踏まえていないので、あくまでも推察、そうしたことが考えられるということのようだ。自然の評価については、設定時の59%から現況が59.4%とほぼ変わらない数値のため、あまり変わらず推移しているということだ。
説明を続けてほしい。
(事務局)
<数値目標2-2について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
(会長)
・家庭菜園を作っている人を増やしたいと考えたが、減っている。一戸建てに住んでいる方が全体的に減ったかどうかは別として、一戸建てに住んでいない人の回答が多くなったため、おそらく家庭菜園などしていないだろうということだ。
(事務局)
・場所がないという理由はとても大きいと考えている。
(会長)
・年齢に関してはどうか。
(事務局)
・どの年齢という偏りなく、全体的に家庭菜園をしない方が増えていると受け止めており、結果一戸建てに住んでいても、家庭菜園をしていない方も増えているように考えられる。
(会長)
・一戸建てに住んでいる回答者の回答が少なかったので、農園やガーデニングを楽しむことを行っていない人が増えたと判断していいかということだ。何か質問はないか。
(B委員)
・最近の流行として、庭を作らない、畑を作らないなど、雑草が生えない作り方をしている家がかなり多くなっているように見られ、それが反映されているように感じる。
(会長)
・B委員の指摘では一戸建てであっても、手間暇がかかる敷地を設けない方が増えてきていることも、ここに影響しているのではないかということだ。
他に提言や指摘、意見などはあるか。
(E委員)
・私の周りでは、年をとって体力的にも畑を起こせないので、もうそろそろ家庭菜園をやめようかという人がかなり増えている。若い人の家が何軒か増えたが畑は作らない。共稼ぎをしている。子供もいるが畑は作らないという人が増えている。この状況から、10年位経って高齢者が増えると、畑を作らない人が増えることもあり得る。
(会長)
・目標値を下げることに関しては致し方ないということでよいか。
(出席委員)
・異議なし。
(会長)
・この件は承認とする。次の説明を願う。
(事務局)
<数値目標3-1について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
・アンケートの年代ごとの回答を分析した結果、全体的にみどりの維持管理を実施していないと回答した人が増えていた。先ほどと似た理由になるが、公園や道路の花壇づくりにおいては「肉体的負担が大きい」「参加する時間がない」という世帯が増えてきていると考えている。
・次の項目でも説明するが、協働団体、例えば町内などで活動している団体が減ってきており、参加に当たってのハードルも上がってきていると考えられるので、現況値である8.8%から、最終目標値である25%を目指すことは難しいと考え、最終目標値を10%に修正したい。
(会長)
・これも回答者の高齢化の問題か。
(事務局)
・60代や70代の方は10年前は20%程度参加していた。しかし、次第に肉体的に厳しいのか、参加する時間の問題なのかは明らかではないが、10%程度に半減しており、この世代の参加が減ってきていることが一番大きな要因かと考えている。
(会長)
・みどりの維持管理とは具体的には、街路樹や道路端の花壇を整備するなどということか。
(事務局)
・道路脇の植樹枡などに植えられた花などの維持をしている方や、公園のトイレの掃除をしている方など、そうした活動に参加している方々の人数自体が減っているということである。
(会長)
・当初の状況は13.6%だったが、こうした活動への参加は大変と思われるため、未来に向けて最終目標値は大きく上げるというよりも、10%程度にしておきたいということのようだ。各委員は納得できるか。
(出席委員)
・異議なし。
(会長)
・これは承認としたいと思う。
(事務局)
<数値目標3-2について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
(会長)
・みどりに関わる協働団体というのは具体的にはどのような団体か。
(事務局)
・例えば町内会など公園を維持管理している団体や、それ以外の緑の関係で活動している団体などの数となっている。
(会長)
・平成27年には、町内会を含め、緑に関わる団体の数を増やしたいということを掲げていたが、前の説明と同じように、高齢化などが進んで思うようにいかない。現在367団体なので、370団体を最終目標値としたいということだ。
(事務局)
・下がらないようにしたいということである。
(会長)
・当初392団体あったが、どうしても現在の高齢化社会の中でいろいろな活動が、なかなかできないような状態になっているので、無理に実績を上げるよりも、この現状に合わせて最終目標値を少し減らしたいということだ。別に異論はないと思われるがどうか。
(出席委員)
・異議なし。
(会長)
・これを承認したいと思う。次の説明を願う
(事務局)
<数値目標5-2について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
・平成27年と令和7年のアンケート結果を年代別に分析したところ、全体的に参加したことがあると回答した人の割合が下がっていた。
・令和7年のアンケートにおける自由記述欄において「インターネットで十分だ」というコメントが複数寄せられている。講習会よりもインターネットの方が早く手軽に情報収集できると考えている人が出てきており、おそらくそれが参加率低下の要因ではないか。
(会長)
・みどりの普及啓発活動への参加者だが、平成27年は10.9%だった。現状は参加者が若干減ったが、最終目標値は現状より少し増やしたいということだ。
・平成27年は旭川の人口は34万程度はいたと思われるが今は32万を切るような状況にある。相対的に見た場合、人口が減ると、それなりに参加する人の数は減ると思われ、令和17年度にこれだけの参加者を確保することは相当に大変ではないかと考える。それでも最終目標値を現状よりも少し上の14%にしようということだ。
承認してよろしいか。
(出席委員)
・異議なし。
(会長)
・承認としたいと思う。
(事務局)
<数値目標4-2 公園が安全(事故など)と感じている市民の割合について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
・年代別に分析したところ、安心という人と不安に感じるという人も70代が増えていた。どちらかといえば不安というの人はあまり変化がない。20代は、どちらかと言えば安心という人が若干増え、不安という人が減っていた。
(会長)
・20代はいい傾向であったようだ。いろいろな断言はここではできないが、最終目標値を50%に下げることが適当ではないかということのようだ。何か意見はないか。承認は各委員の意見を聞いてからにしたい。
(F委員)
・先ほどの重点事項で挙げている公園の整備について、目標を下方修正して大丈夫なのか。そこについて今後指摘が行われることはないか。
(事務局)
・ここの項目は公園の安全安心感を高める、安全確保(事故など)ということで、公園の整備に繋がる話であり、F委員の発言のように先ほどの公園を重点的に整備していくこととリンクする。
・説明したとおり、アンケート結果を踏まえて、現実的な目標値という観点で、改定素案を作っており、70%から50%に下方修正するので、少し下がった見え方にはなるが、我々はこの数字でも、先ほどの重点施策と合わせて、進めるべきところは、実行していきたいと考えている。
(F委員)
・承知した。
(会長)
・他の施策とのリンクは踏まえているようなので、承知を願う。これは審議事項なので、 審議内容に基づき、最終目標値は決まる。そのつもりで意見してほしい。
次の説明を願う。
(事務局)
<数値目標4-2 公園が安心(防犯など)と感じている市民の割合について 資料2 旭川市緑の基本計画改定(素案)概要に基づき説明>
・「公園緑地の安全・安心感を高める」のうち安心(防犯など)の設問について、70代の方のどちらかといえば安心という回答数がかなり増えていたが、全体としては4%程度の上昇にとどまった。
・公園灯のLED化や、維持管理における草刈りや剪定などは、我々も頑張って行っているが、それでも例えば夜の暗さへの不安、監視カメラがないということに対して不安というコメントもあり、より高度な防犯対策が求められていると思われるため、安心という回答が大きく上昇することは、見込めないと考えている。
(会長)
・LED化すると、電気料金が安くなるのか。
(事務局)
・安くなる。場合によっては、明るくなることも期待される。
(会長)
・ということはLED化は実行していいということだ。だが、防犯カメラは、設置を考えると柱などの問題もあり、かなり難しいようだ。今でもクマの問題などを見ていると、至るところにきちんと防犯カメラをつけているというケースが見られるようだ。
(事務局)
・山など出没しやすい場所に関してはセンサーカメラを設置している。
(会長)
・市街地でも民間の方々の家のカメラなどを利用しているようだが、公園などはカメラをつけた方が、防犯対策としてはいいと思う。前向きにそこを検討してもらうと市民が安心できるのではないかということなど、何か意見はないか。
・最終目標値は7割という高い目標であったが、半分の人は安心だというように修正したいということだ。意見がなければこの目標値で次の10年間進めていきたいと思う。
(出席委員)
・異議なし。
(会長)
・承認があったものとする。次の説明を願う。
(事務局)
・審議項目は以上。これまでの内容で何か質問・意見等あれば説明する。
(会長)
・旭川市は経済的に厳しいか。LED化や防犯カメラを付けることも大事なことだと思うが、なかなかできない状況か。
(事務局)
・既存の水銀灯などが製造停止になっており、LED化は必須。随時進めていきたい。
・例として体育館の照明更新などを予定している。他にも対象はあるが、まとめてできるかと言われると難しいので、随時・順次更新することを考えている。
(会長)
・防犯カメラは常磐公園などに結構ついているのではないか。
(事務局)
・公園に防犯カメラという形では付いていない。
(会長)
・付けてもいいのか。
(事務局)
・防犯カメラを設置する際に、個人情報の取扱いや、屋外の効果的な設置場所、常磐公園という15ヘクタールあるような広い公園の設置台数など、様々な課題がある。クマの監視用に嵐山や突哨山、旭山にカメラをつけているが、人の防犯対策の観点では、今のところ屋外の公園では設置していない。
(会長)
・利用者のプライベートな状況を撮影するわけにはいかない。個人情報の観点などで、どこにどう付けるかということには、多くの課題があるということか。
(事務局)
・どの公園に付けるかといった課題はある。現状で考えるとすれば、例えばトイレに火を つけられた、何回も四阿を壊されたなど、実害のあったところの監視用につけることは考えられる。
(会長)
・明るくするぐらいしか安心は確保できないということか。
(事務局)
・防犯カメラに頼らないとすれば、LED化も含めて明るくする、あるいは今木が鬱蒼と生い茂っているところを剪定して、光が通るようにするなど、いろいろ工夫しながらやっていくことになる。
(会長)
・最終目標値に関しては、今、議論していただいたところの数値でいきたいと思う。
(C委員)
・4-1公園緑地のバリアフリー化率について、ここは最終目標値が50%であったものが、下方修正で20%になっている。団塊の世代はこれからどんどん老齢化していき、車椅子の人や、施設に入れずにあふれる人が出てくると考えている。
・先ほどの常磐公園はバリアフリー化されていないと思うので、大きな公園と中心部の公園ぐらいは車椅子でも安心できるような状態にしてほしい。このため、もう少し最終目標値を上げてほしい。
(会長)
・常磐公園は1ヶ所は緩斜面化してから車椅子が通れるようになっていると思う。市の方針、これまでの努力も含めて説明願う。
(事務局)
・実績値として17%だったものが18.5%に、10年間で1.5%しか伸びてないというところを踏まえて20%という数字を設定している。
・C委員の意見のように、大きい公園、旭川市のメインの公園の整備は大事であり、バリアフリー化を考えていく上でもまずは大きい公園への注力が必要と考えている。実際に、この10年にバリアフリー化したところは、トイレを新築の際に、接続する園路を公園の入口からバリアフリー化するなど、極めて限定的な形のバリアフリー化の整備になっている。そのような現状から、バリアフリー化率がそれほど伸びていない。
・今後もいろいろ確認しながら、状況の改善をしていかなければならないと思うが、大きい公園やメインの公園への注力も含めて考えていきたい。
(会長)
・他に何かないか。
(事務局)
・最後に今後のスケジュールについて説明する。本日11月10日は、令和7年度第3回目の審議会となっており、今回、改定素案の審議をお願いした。
・次は、12月下旬に4回目の審議会を開催予定である。現在、緑の審議会と並行して、市役所内の関係部局によって旭川市緑の基本計画庁内連絡会議を開催しており、本日の意見に連絡会議において受けた意見も合わせて、改定案を作成したいと考えている。次の4回目の審議会において最終的な改定案として提示するので、審議願いたい。
・12月下旬に予定している次の4回目の審議会の終了後、1月中旬から2月中旬にかけてパブリックコメントの実施を予定しており、その結果を報告するため2月下旬に5回目の審議会を予定している。その際には答申書案についても説明し、3月下旬に審議会から答申書を提出してもらうことを予定している。
・4月上旬を目標に、今回の緑の基本計画改訂版を作成したいと考えている。以上。
(会長)
・今日の議論が4月上旬の改訂版に反映されるということだ。特になければその他に移る。
3 その他
なし
4 閉会
・本日の審議会はこれをもって終了する。
以上
関連ファイル
R7第3回議事次第 (PDF形式 38キロバイト)
みどりの市民アンケート基礎データ比較 (PDF形式 182キロバイト)
令和5年度旭川市民アンケート調査 (PDF形式 278キロバイト)
資料1_旭川市緑の市民アンケート【中間報告】 (PDF形式 1,042キロバイト)
資料2_第2次旭川市緑の基本計画(素案)概要 (PDF形式 3,470キロバイト)
資料2_別紙1_現重点施策 (PDF形式 612キロバイト)
資料2_別紙2●重点施策の構成一覧 (PDF形式 166キロバイト)
資料3_第2次緑の基本計画改定素案(修正部分朱書き) (PDF形式 4,476キロバイト)
R7第3回審議会議事録 (PDF形式 343キロバイト)










