水のはなし(下水道編その15) 下水道がなかった時代
下水道がなかった時代
産業革命以後、ヨーロッパでは都市部に人口が集中し、し尿の処理に困った人々が川や道路に投げ捨てるようになりました。そのため、都市の衛生環境は深刻な状態となり、19世紀にはコレラなどの伝染病が大流行しました。
日本では、し尿を肥料として用いていたため、川や道路に捨てることはあまりなかったようですが、明治に入り、都市部に人が増えてくると、大雨による浸水や低地に溜まった汚水が原因で、日本でもコレラなどの伝染病が流行しました。そのため、日本で初めて東京に下水道が造られました。
昭和30年頃からは、工場等の排水によって河川などの汚れがひどくなり、本格的に下水道の整備が行われました。
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