旭川市生物多様性保全推進協議会
旭川市生物多様性保全推進協議会は、本市内の生物多様性を保全することを目的として設立されました。市民団体や事業者等との協働のもとで、特定外来生物の捕獲や市民への「生物多様生」や「外来種」に関する普及啓発活動などを行い、生物多様性の保全を計画的に推進しています。
構成団体(5団体)
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旭川市(環境総務課)
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旭川市森林組合
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突哨山と身近な自然を考える会
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人と野生生物の関わりを考える会
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旭川ウチダザリガニ防除隊
協議会の事業について
アライグマ捕獲効率化事業
北米からペットとして持ち込まれたアライグマは、野外に逃げ出したり、飼いきれなくなって人間が野に放したことで野生化し、現在では特定外来生物として北海道にも広く生息しています。アライグマは、その可愛い見た目とは違いどう猛で環境適応能力や繁殖力が高く、急速にその分布域を拡げています。本協議会ではアライグマが生態系に及ぼす影響を防ぐことなどを目的として、専門家などの協力のもと、箱わなによる捕獲を実施しています。
(協議会におけるアライグマ捕獲数の推移)
アライグマの特徴
- 眉間に黒い縞があり、尾が縞模様
- 猫やタヌキと違い、人間のような長い指を持つ
- トウモロコシはきれいに皮をむいて食べ、スイカやメロンは一部だけ切り抜き中身をくり抜いて食べる
など
※アライグマに関する詳細はこちら→アライグマについて
ウチダザリガニ協働事業
北米から食用として持ち込まれたウチダザリガニは、人の手によって道内各地に持ち出され、現在では特定外来生物として本市内河川にも生息しています。ウチダザリガニは湖や川の水草や貝などを食べてしまうことにより、本来の生態系のバランスを崩してしまったり、日本固有の在来種であるニホンザリガニに対し、捕食(直接的被害)や保有するザリガニペストの感染による致死(間接的被害)による影響を与える危険性が高いことから、本協議会ではかご罠を使用した捕獲や手捕りによる捕獲などを実施しています。
また、こうした現状を一人でも多くの市民に正しく知ってもらうために、春から秋にかけては本協議会が実施する捕獲体験を開催しております。
(協議会におけるウチダザリガニ捕獲数の推移)
ウチダザリガニの特徴
- 体長15cm以上に成長する大型のザリガニ
- 第1胸脚(はさみ)に白い模様が発生するため、英名でシグナルクレイフィッシュとして総称される
- はさみが大きく、頭の先端が鋭くとがっている
など
※ウチダザリガニに関する詳細はこちら→ウチダザリガニについて
生物多様性普及啓発事業
「生物多様性」や「外来種」に対する認知度や理解度を高めることを目的に、さまざまな動物を題材とした専門家によるセミナーを年に複数回開催しています。また、各種環境イベント時には、パネルを展示することにより、外来種等の知識について、広く市民に周知する普及啓発事業を実施しています。
セミナーによっては座学形式の講座のみではなく、野外で実際に活動する自然体験などを取り入れ、多様な視点から生物多様性を理解できるようにしています。
※生物多様性セミナーの詳細はこちら→生物多様性セミナーのお知らせ