地域で防ぐ「孤立死」
地域で防ぐ孤立死
孤立死を未然に防ぐためには、地域住民による見守りが大切です。自分が暮らしている地域で何か異変を感じたときには、いつでもご相談ください。一人一人の気づきによる早期発見で救える命があります。
また、地域の見守りだけで孤立死を防ぐには限界があります。日頃から自分で地域や家族など、人とのつながりを持っておくことも大切です。今、心配なことや悩んでいることがあれば、気軽にご相談ください。
見守りが必要とされる世帯とは・・・
次のような世帯は、地域での見守りが必要とされています。
・一人暮らしの高齢者世帯
・高齢者夫婦のみ世帯
・近隣住民とのかかわりがない世帯
・近隣住民とのかかわりがあっても身寄りがいない世帯
周囲の方でできること
地域での孤立死を防ぐために、周囲でできる見守りポイントがあります。
(1)郵便受けに新聞や地域情報紙、郵便物が数日分たまっている
新聞が数日以上たまっているほか、年金や税金などの公的な郵便がたまっている、宅配便の不在連絡票がたまっているなどの場合は、室内で何らかの異変が起きている可能性があります。
(2)室内の明かり(居間・玄関・寝室・トイレなど)が点灯、または消灯したままの状態が続いている
(3)カーテンや雨戸が閉まったまま、あるいは開いたままになっている
(4)洗濯物が数日間干したまま取り込まれていない
(2)~(4)は、いつもと違う状態が数日間続いている場合、室内で何らかの異変が起きている可能性が高いです。
(5)玄関付近が異常に散らかっていたり、草木が伸びっぱなしである
今までは綺麗に片付けられていた玄関付近や庭の草木が荒れている場合、異変を感じるまでに一定程度の期間が経過しているため、早期の異変発見にはつながりにくいですが、大切な見守りポイントの一つです。
(6)家の前が除雪されておらず、出入りした足跡がない
冬の積雪時に除雪された形跡がなく、家に出入りした足跡がない場合は、室内で異変が起きている可能性が高いです。
(7)近隣住民から「最近姿を見かけない」などの話を耳にした
日頃からごみ出しや町内会など地域の活動に参加していた人を見かけなくなった、定期的に姿を見せていた買い物先や病院、趣味の集まりなどで見なくなったなど、一定程度の期間を経過しなければわからないことですが、見守りポイントの一つです。
(8)本人の状態が極端に以前より痩せている、着衣に汚れがあるなど不自然である
認知症状等の進行により、自分のことに無関心である状態(セルフネグレクト)であれば、食事を摂らなくなったり、入浴しなくなったりする傾向があり、その方の生命が脅かされます。そのような世帯の早期発見により、市や地域包括支援センターが介入することができ、孤立死を未然に防ぐことができます。
※上記以外にも、回覧板が回ってこないなど、小さな気づきや違和感があれば、ご相談ください。
周囲の方が心配しないように・・・
自分でできること
誰かとつながりを持つなど、地域で孤立しないよう自分でできることに取り組んでみましょう。
地域とのつながり
・普段から近隣住民とあいさつを交わしたり、ごみ出しの際に声をかけたりする。
・ふれあいサロンや町内会、老人クラブなどの活動に参加する。
家族とのつながり
・市内に住んでいる家族と顔を合わせる機会を増やす。
・遠方に住んでいる家族と電話やメールなどで小まめに連絡をとる。
その他
・一人でも緊急時に対応できるように緊急通報システムホットライン119を利用する。(詳細はこちらのページでご確認ください)
・遠く離れた家族も安否確認ができるように見守り機能のある電化製品やスマートフォンアプリを利用する。
・引きこもりがちにならないように介護保険サービスにおける通所介護(デイサービス)を利用する。
・室内で倒れてしまったり、動けなくなったりした時に、助けに来た人がわかりやすいように安心カードを冷蔵庫に貼っておく。など
連絡先
地域で異変を感じたときや、困っていること、相談したいことがあれば、下記の連絡先まで気軽にご連絡ください。
◎介護119番(0166-25-9119)
◎各地域包括支援センター(各センターの連絡先等はこちらのページでご確認ください)
◎地域の民生委員
旭川市民間業者と連携した見守りの強化事業
旭川市においては、一人暮らしの高齢者を含む市民の方が、地域から孤立することなく安心して暮らせるよう、民間事業者と協定を締結しています。事業者が日常業務のなかで気づいた異変を市の担当課へ連絡することで、異変の早期発見につなげる取り組みです。
協定を締結する協力事業者一覧
通報があった際の対応フロー図
