なぜたばこ対策が必要なの?
たばこについて
たばこの煙には、約200種類の有害物質が、その中には約70種類の発がん性物質が含まれています。
また、他の人が吸っているたばこの先から出る煙(副流煙)には、喫煙している本人が口から直接吸い込む煙(主流煙)よりも数倍高い濃度の有害物質が含まれています。
喫煙は、吸っている本人の健康によくないのはもちろん、周りの人の健康にも悪影響を及ぼしていることが明らかです。
みんなでなくそう#望まない受動喫煙(PDF形式 21,871キロバイト)
たばこを吸っている本人はこんな病気になりやすくなる
たばこを吸っている本人は、がん、心臓病、脳卒中など多くの疾患にかかるリスクが高くなることが科学的に明らかになっています。
疾患分類 | 疾患名 |
---|---|
がん | 肺がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、膀胱がん、食道がん、口腔・咽頭がん、子宮頸がん、咽頭がん、鼻腔・副鼻腔がん |
その他の疾患 | 脳卒中、虚血性心疾患、腹部大動脈瘤、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、末梢性の動脈硬化、2型糖尿病の発症、結核、呼吸機能低下、歯周病、ニコチン依存症 |
妊娠・出産 | 早産、低出生体重・胎児発育遅延 |
疾患分類 | 疾患名 |
---|---|
がん | 前立腺がん、大腸がん、乳がん、腎盂尿管・腎細胞がん、急性骨髄性白血病、子宮体がん(リスク減少) |
その他の疾患 | 腹部大動脈瘤、気管支喘息(発症、増悪)、結核、認知症、特発性肺線維症、関節リウマチ、閉経後の骨密度低下、大腿骨近位部骨折、う蝕(虫歯)、歯の喪失、口腔インプラント失敗、日常生活動作の失敗 |
妊娠・出産 | 子宮外妊娠・上位胎盤早期剥離・全治胎盤、子癇前症・妊娠高血圧症候群(リスク減少)、生殖能力低下 |
たばこを吸っている人のまわりの人はこんな危険が高くなる
たばこを吸っている人のまわりの人も、がんや心臓病、脳卒中など多くの疾患にかかるリスクが高くなることが科学的に明らかになっています。
分類 | 疾患名 |
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大人 |
肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、臭気・鼻への刺激感 |
子ども | 喘息の既往 |
妊娠・出産 | 乳幼児突然死症候群(SIDS) |
分類 | 疾患名 |
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大人 | 乳がん、鼻腔・副鼻腔がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息の発症・コントロール悪化、急性呼吸器症状(喘息患者・健常者)、急性の呼吸機能低下(喘息患者)、慢性呼吸器症状、呼吸機能低下 |
子ども | 喘息の発症、喘息の重症化、呼吸機能低下、学童期の咳・痰・喘息・息切れ、中耳疾患、う蝕(虫歯) |
妊娠・出産 | 低出生体重児、胎児発育遅延 |
出典:厚生労働省「喫煙と健康影響に関する検討会報告書(平成28年8月)」
喫煙や受動喫煙による様々な影響
- 国民の8割以上は非喫煙者です。(厚生労働省 平成27年国民健康栄養調査)
- 受動喫煙による年間死亡者数は約15,000人とされています。(国立がん研究センターの発表)
- 受動喫煙による超過医療費は年3,000億円以上とされています。(厚生労働科学研究班による推計)
- 喫煙による経済損失は、4.3兆円にのぼります。これに対し、税収などの経済的影響は2.8兆円にとどまると推計されています。(医療経済研究機構2005年度推計)
各項目の詳細については、厚生労働省のホームページをご覧ください。
受動喫煙防止対策の強化について(基本的な考え方の案)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000153190.html
北海道受動喫煙防止条例について(令和2年4月1日一部施行)
受動喫煙の防止については、健康増進法の改正により、「マナー」から「ルール」へと対策の強化が図られました。
北海道では、こうした国の動きや、成人喫煙率や肺がんの死亡率・罹患率が全国よりも高いといった本道の現状を踏まえ、令和2(2020)年3月に「北海道受動喫煙防止条例」を制定し、全ての方に望まない受動喫煙を生じさせない「受動喫煙ゼロ」の実現を目指し、道、道民、事業者及び関係団体がそれぞれの責務の下、協働しながら道民運動として、受動喫煙防止対策を推進することとしています。
詳しくは北海道受動喫煙防止ポータルサイトをご確認ください。
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