第5回旭川市の高等教育を考える会議会議録

情報発信元 公立大学課

最終更新日 2016年2月24日

ページID 005543

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会議概要

日時

平成27年2月19日(火曜日)午後3時から午後4時

場所

旭川市役所 総合庁舎議会棟2階 第4委員会室

出席者

  • 委員9人
    石井委員、岡田委員、小野寺委員、金谷委員、世木澤委員、高橋委員、原田委員、前田委員、吉田委員(50音順)
  • 事務局5人
    総合政策部政策調整課 赤岡部長、新野次長、佐藤主幹、梶山主査、矢上

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

7人

会議資料
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会議内容(要旨)

1 開会

2 議事

(1)報告書について

(委員長)
報告書(案)について、各委員から意見はあるか。
(委員)
学生の確保について、市内と道内を中心とした学生の確保が難しいというのは本当にそうなのかと思う。こういったマーケット意識だと、公立大学をつくる意味がないと思う。市内の学生を中心的に受け入れるという意識がないと思う。学部学科をどうするかによって道外の学生に広がっていくものだと思う。市内・道内で確保できるとならないと市立の意味が薄まってしまうのではないか。もっと前向きで、マイルドな書きぶりでもいいと思う。
(委員)
他の高等教育機関との関係の部分はネガティブな表現なので、相乗効果が期待できるような連携をしていくといった表現がいいのでは。学部については、現時点で狭めるのではなく、選択肢として今のままでいいのでは。
(委員)
学部や他の高等教育機関との関係についてだが、公立大学を設置すると他の大学から学生を取ってしまうというのは短絡的過ぎるのでは。同じ学部をつくるのは良くないという考えがベースになるのでは。道北の中心都市という視点で考える必要があると思う。
(委員)

「卒業生の域外流出」や「大学と地域活性化」の観点は間違いではないが、それが明確にできないと大学をつくる意義がないというのではなく、極論すると旭川は18歳人口の流出が非常に多いので、そこを止めるのが大学の一番の意味だと思う。4年間残って、その後どの位地元に残るかが課題だと思う。公立大学を設置することで学生を確保することができれば地域再生という観点からも意味があると思う。卒業後のことも重要な課題だが、まず18歳人口を残すことが「卒業生の域外流出」や「大学と地域活性化」の前提だと思うので、その辺も触れた方がバランスがいいのでは。
(委員)
大学のビジョンが重要だと思う。市の将来構想と大学のビジョンが合致していることがとても重要で、合致させるためには学部の構造や教育の仕組みを作らないとならない。大学が地域貢献、地域連携するためには、学部が独立していると協力できないことが多いので、協力できる仕組みになっていないといけない。地域貢献を前提にして教員や学生が入ってくれば、市の政策や将来ビジョンと大学のビジョンが上手くつながっていくと思う。そのためにも、政策ビジョンと大学の教育内容が地域連携や地域貢献にうまくフィットするような仕組みを最初から作っておく必要があると思う。公立大学にとって地域貢献は絶対的なミッションである。
(委員長)
地域貢献の意思がある教員を集められるようなビジョンを示せば、全国から教員も集まるし、学生も集まることになる。
(委員)
北海道の学生は地元に貢献したいと思っている人が多いと思うが、どうしたらいいのかが分からない部分があると思う。
(委員)

起業者を増やしていくことも重要だと思う。事業者を育てるという意味での大学の活用も可能である。
(委員)
社会人が大学院で学び直したいというニーズはある。しかし、いまの大学院は内容が難しい部分があるので、社会人でも対応出来るようなコースを作っている例もあるので、そういったことも必要になる。
(委員)
多くの学生は大企業に入ることを考えているので、ミスマッチが生じている。自分で起業することを考えた方が稼ぎが得られるとも言われており、いまの高等教育にはその部分が弱い。いまはサラリーマンになることを前提に教育しているのが実情なので、専門分野で独り立ちできるマネジメント的な部分をセットでできる学部・学科ができると同じ学部でも今までと全く違うものになる。スキルとマネジメントがセットで学べるところはほぼないと思う。
(委員)
これからはマネジメントができる人が重要になってくると思う。「学びの多様化」についても触れて欲しい。
(委員)
人口減少の中、今までと同じことをやっていると道北地域の発展は見込めないと思う。地方創生に取り組まなければならない時期に、旭川に大学を設置するということは適していると思うが、国家予算との関係もあり、設置する状況は非常に厳しい。大学の設置に向けては、市が先頭をきって強いリーダーシップをもって進めないといけないと思う。もっと中核都市としての自覚を持って欲しい。
(委員)
高校生の進路の意識には保護者の意向が反映されているので、市で行った意識調査の結果を尊重して欲しい。あくまでも主役は学生で、地域貢献するのも学生が中心になるので、そういった環境づくりをして欲しい。
(委員)
市のリーダーシップの話があったが、大学の設置に向けては資金的なものも含めて市民の協力がないと難しいと思う。報告書は第三者的な立場でまとめるが、最後に市民の協力についても入れた方が良いと思う。
(委員)
ニーズを把握するためにも、現役の高校生の意識調査は定期的に実施した方がよいと思う。
(委員)
日本中に大学が数多くある中であえて大学をつくるのだから、市民自らの手で作った大学だからこそ、大学や学生、職員を大切に支えていこうという気持ちになってもらうことが必要だと思う。多様な職業人を養成する大学、生涯教育に貢献する大学、社会貢献を行う大学に照準を絞ってもいいのではないか。しかしながら、こういった大学だと実学的な大学になり、単位との関係で地域貢献が難しい面も生じると思うので、工夫が必要だと思う。
(委員長)

本日、各委員からいただいた意見も報告書に盛り込みながら、まとめていきたい。とりまとめが終了した段階で再度確認してもらうので、よろしくお願いする。なお、市長への報告は3月中を考えている。
(委員)
了承

3 閉会

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