市長定例記者会見(令和7年11月27日)
開催概要
日時:令和7年11月27日(木曜日)16時00分~16時45分
場所:大会議室A
動画
令和7年11月27日定例記者発表・質疑応答(新しいウインドウが開きます)
資料
発表項目
皆さん大変お疲れさまでございます。
11月定例記者会見、お集まりをいただきましてありがとうございます。
まず、冒頭私から4項目お話をさせていただいて、その後、質疑をお受けをさせていただきたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。
マイセン展示会の開催について
まず初めに1項目、マイセンの展示会の開催についてでございます。
「旭川で出会う マイセン展-福嶋コレクションより」と題しまして、令和7年12月17日から翌年2月6日までの期間、旭川市総合庁舎2階の臨時窓口スペースにて、マイセンの展示会の開催をさせていただきます。
マイセンは1710年に、ドイツで誕生したヨーロッパ初の硬質磁器でございます。
300年以上の歴史があり、世界中で広く愛されている美術品でございます。
今回の展示会開催に当たりましては、旭川出身の実業家であり、テレビゲーム、ドラゴンクエストで有名なスクウェア・エニックスのですね、名誉会長でございます、旭川出身の福嶋康博さん、そして奥様の美知子さんご夫妻が長年に渡り収集されたマイセンのコレクションをご厚意により、令和6年度に旭川市へご寄贈いただいたものとなっております。
これらの作品は世界的にも非常に貴重なコレクションでありまして、市民の皆様や旭川市に訪れる方々にご覧いただき、世界的な文化に触れる貴重な機会とするとともにデザイン都市としての文化芸術の取組の一つとして、また、旭川のにぎわいの創出につなげてまいりたいという思いから、今回、展示会を開催することといたしました。
展示作品の一部、ご紹介をさせていただきたいと思います。
画面向かって左側の「王冠付チュリーン」はですね、1860年から80年頃にかけて制作された作品で、この透かし彫りあるいは浮き彫りそれから風景などなど、当時のマイセンの技術を全てつぎ込んだ名作というふうにされているものでございます。
ちなみに、鑑定額は約1,000万円ということであります。
スライド右側の「コンメディア・デッラルテ」こちらはですね、1740年代にイタリア喜劇の登場人物を題材にした作品で、全18種類で構成されるシリーズのうち11種類を展示させていただきます。
全18種類のうち、今回は11種類を展示いたしますが、この作品の保有数で言いますと、トロントのガーディナー美術館が13種類、そのガーディナー美術館に次いで世界で2番目の規模となっております。
ちなみに、この11体の合計の鑑定額は4,750万円ということでございます。
次に、こちら作品の一覧でございますが、2階の庁舎の会場では、魅力あふれる数多くの作品を詳細、説明を付けまして、ご覧をいただくようになっておりますので、ぜひ足をお運びいただき、じっくりと名作の数々、53点、1億1,880万円分のマイセンの展示となりますので、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。
次は内容についてでありますけども、展示会場は、この市役所2階の臨時窓口スペースでございまして、入場料無料となっています。
期間は、先ほど申し上げましたとおり、12月17日から令和8年2月6日ということでございます。
土日、祝日、年末年始を除く開場日としておりまして、午前9時から午後5時までご覧になっていただけます。
なお、12月21日と1月11日、これは日曜日でありますけども、市民の皆様に足を運んでいただきたいという思いから、この2日間は特別開催として開催をし、開催日数は合計で35日間というふうになります。
250点のご寄贈いただいた、マイセンの中から代表作、それから希少価値が高いもの、これら厳選した約50点を展示いたしますけれども、この展示に使用する什器には旭川家具を使用し、旭川らしさを感じていただけるよう、そういう準備を進めておりますので、世界中の人々を魅了する名品をご鑑賞ください。
展示会初日の12月17日の正午から、展示会場前、2階にてオープニングセレモニーを行います。
多くの皆様にご来場いただきたいと思っておりますので、何とぞよろしくお願いをいたします。
中核市市長会の活動について
続きまして、中核市市長会の活動についてでございます。
10月30日、31日、2日間にわたり、中核市サミット2025in福井への出席、その後、東京都で実施した中核市市長会の提言活動について報告をいたします。
まず、サミットでありますけれども、こちら中核市市長会では、様々な課題について検討し、国に対し提言を行うプロジェクト会議、こういったものを設置をしておりまして、今年度は3つのプロジェクト会議がございました。
私どもは、子どもの学びの環境充実に向けた取組検討プロジェクトということの幹事市というものをお受けをいたしまして、本年の4月から、不登校いじめ対策の充実に向けた施策の検討をテーマに構成市の皆様とともに議論を重ねてまいりまして、このたび、いじめ防止対策旭川モデルを展開する本市の経験を踏まえ、国に求める支援策を提言書として取りまとめたところでございます。
その中では特に教職員定数の拡充、校内教育支援センター等における支援員の安定的な配置、学校内における多様な学びの場と居場所の整備促進の3つを重点項目としております。
また加えて、残り2つのプロジェクト会議がございます。
広域連携による地域経営に係る提言、もう一つが災害対応、防災力の強化等に関する提言、この3つのプロジェクトチームと併せて、毎年のことでありますけども、令和8年度の毎年、税制改正に関する要望もプラスワンで行っておりまして、中核市市長会で、10月31日に採択をいただいて、提言活動も行ってきたところでございます。
10月30日のサミットの中では、次回開催市の市長として挨拶を行い、軍都として発展してきた本市の歴史、あるいはデザイン創造都市の取組、豊かな食が集まるグルメタウン、さらに旭山動物園といった本市の魅力といったものをですね、アピールしながら、日本最北の中核市で開催をされる、なおまた北海道で初となる中核市サミットをPRしてきました。
こちらについてはまた後ほどお伝えをさせていただきます。
11月10日に、先ほども申し上げましたプロジェクトチームの各省庁及び政党に対します提言活動を行ってまいりました。
今回は、私どもも含めてですね、3班に分かれて提言活動を行ったところであります。
私は文部科学省の中村裕之文科副大臣に、子どもの学びの環境充実に向けた取組に係る提言について、説明をさせていただいたところでございます。
加えて、いじめ防止対策についての先進事例を、中核市のみならず、全国の市町村に共有するための意見交換、自治体協働による関係省庁への要望活動を行う(仮称)いじめ防止対策首長連合の設立を目指す考えを改めて、説明をしご理解をいただいたところでございます。
また総務省の梶原大介総務大臣政務官には、広域連携による地域連携に係る提言及び令和8年度税制改正に関する要望を行ったところでございます。
また私の政党担当は、立憲民主党さんと公明党さんでございまして、立憲民主党のこの本道選出の逢坂誠二衆議院議員と小沢雅仁参議院議員、公明党の谷合正明参議院議員、角田秀穂参議院議員、西田実仁参議院議員、宮崎勝参議院議員、横山信一参議院議員に説明をして、国の支援の充実強化についてご支援のお願いをしてまいりました。
翌11日には、中核市とともに地方分権を推進する国会議員の会、勉強会、これ私昨年まで担当しておりました。
この会は、国会議員の中核市市長会の活動に対する理解を深め、その事業活動に対する支援を通じて、地方分権型社会の実現を推進する議員連盟であり、11月1日現在で、衆議院126名、参議院104名の皆様が加入されておりまして、ご覧のとおりの北海道選出の国会議員の皆様に参加をいただいたというところでございます。
私から、子どもの学びの環境充実に向けた取組に関わって、お手元に今日資料をお配りをしておりますが、こちらの説明をさせていただいたところです。
また併せて、経済団体に対する提言活動を行っておりまして、日本商工会議所の荒井恒一理事・事務局長、経済同友会の岩井睦雄代表監事代行こちら日本たばこ産業、JTの会長さんでいらっしゃいます。
野田由美子地域共創委員長、こちらは、ヴェオリア・ジャパン合同会社の会長さんでいらっしゃいます。
次に伊達美和子副代表幹事、こちらは森トラスト株式会社の社長様でございます。
また加えて、日本経済団体連合会の堀内産業政策部長とも意見交換を行ってまいりました。
この項目、最後に改めて、来年度の中核市サミット2026in旭川について、説明をさせていただきます。
来年の10月29日、30日の2日間、旭川の地で開催いたします。
約500人から600人の皆様が参加をいただけると見込んでおりまして、中核市62ある市の市長さん、議員の方々、職員さんに加えて、一般の方にもですね、参加いただけるようなサミットにしたいというふうに思ってます。
中核市サミットそれぞれプロジェクトチームに分かれて、それから分科会があって、講演会、メインの講演会などがあるんですが、私どもとしては旭川スタイルといいましょうか、できる限り市民の方にもお越しいただけるそういった設えを行っていきたいと思います。
来賓としては、総務省、全国市長会、全国市議会議長会、中核市議長会の皆様をお招きする予定をしております。
この2日間で宿泊延べ数は約1200泊以上が想定されまた、飲食、それからお土産、こういった消費も見込まれますし、観光宿泊面、経済効果が大いに期待をされます。
旭川の持つ自然、都市機能、文化、デザイン、食といった旭川のですね、まちの魅力を全国の中核市の皆様に発信をする、温かい非常にありがたい機会をいただいたわけでありまして、中核市市長会の取組、地方分権の推進などをしっかりとつなげられるようにですね、全国62の中核市の皆様と連携をしながら、成功に向けて取組を進めてまいりたいと考えております。
ユキノワ アサヒカワ~雪と光がつなぐ街~について
続きまして、まちを歩いていただけると、その皆さんきらめきにもう既にお気づきになっていただいてると思います。
昨日の夜9時頃、9時40分頃、私、車で近辺1条2条運転をしてましたら、外国人の方が写真を皆さん撮っていただいて、うれしくなりました。
ユキノワ アサヒカワということで、新たなこの30周年記念をして、今までのイルミネーションを新しく名称もつけましてですね。冬の大きな観光の柱となるように、地域活性化の目玉となるように取組を進めてまいりましたので、お話をさせていただきたいと思います。
22日イルミネーションの点灯式が行われました。
イルミネーションの事業が始まってから30周年の節目という年でもございます。
買物公園の冬の魅力を高める、あるいはまちなかの魅力を高めていく、市民の皆さんや市外の皆様に旭川の魅力を感じていただけるよう、冬の景観づくりに取り組んだものです。30周年の歴史、イルミネーションの歴史を紡いでこられた先輩方への敬意をまずは申し上げたいというふうに思いますし、また、これから新たな冬の魅力を創出したいという思いで、街あかり実行委員会の皆様と協議を重ねる中で、このイルミネーションの球数をですね、令和4年度14万球から令和5年度は21万球として、そして令和6年度から23万球として、そして、今年度は選択と集中を、行ってきたところでございます。
この間、多くの皆様から御寄附御協賛、御協力を賜り、今回、事業を実行することができました。改めて感謝申し上げますとともに、協賛企業の皆様や地元商店街振興組合の皆様、金融機関の皆様、ホテル旅館等観光関係の皆様など、開催にあたり、御尽力をいただいた皆様に改めて感謝を申し上げたいと存じます。
名称は、これまで以上に、街あかりイルミネーションとしての魅力を高めるため、市民の皆さんをはじめ、全国から新名称を募集した結果、何と367件、御応募があって、一つ一つ実行委員会の方々で慎重に審議し、投票の結果、「ユキノワ アサヒカワ~雪と光がつなぐ街~」と決定をしたところです。
このユキノワ アサヒカワという名称は、旭川の冬を語る上で欠かせない、美しく豊かな雪、そして人と人、人とまちのつながり、そして調和、未来へと続いていく環(わ)という、様々な意味が込められているものでございまして、ちなみに、このユキノワ アサヒカワを御応募いただいた方は、旭川市の職員で、浅田さんという観光課の方で、当日は、お子さん3人と、奥様5人の御家族で点灯式にも御出席をいただいたところであります。本当にありがとうございます。
見どころは、11月22日から来年の3月8日まで、平和通買物公園の宮下通から7条通の緑道までを主な会場としております。
点灯エリアにメリハリをつけ、樹木のイルミネーションを昨年の約2倍に増やす箇所を設けるなど、光を集中的に配置することで輝きが増し、これまで以上に見どころがパワーアップしています。
またデザインが大きく最も変わったという部分として挙げられるのは、この買物公園の入り口にありますようにですね、宮下通のシンボルエントランスゾーンにございます、新たに旭川市のデザインシステムを取り入れまして、デザインを一新しました。
スライドの右側のイメージ図、こちらは空を舞う雪を照らすサーチライト、雪の結晶や足元の雪面に川のまち旭川を思わせるきらめく水面を幻想的に映し出すプロジェクターなど、様々な光の演出が施されているところでありましてもう少し雪が積もってくると、さらに幻想的な風景が御覧になっていただけると思います。
加えて街灯にはですね、旭川の森を抜ける風こちらをイメージしたイルミネーションを新設しているところでございます。
その他のエリア、7条通緑道の野外彫刻、開拓のイメージは、イルミネーションの増設、あるいは動物イルミネーション、周囲に新たなイルミネーションを設置するなど、さらなるバージョンアップも進めています。
ユキノワ アサヒカワでありますけれども、まちを明るく美しく彩るだけではなくて、市民の皆様や観光客の皆様の心も温かく照らす街あかりとしてさらに輝きを増し、魅力的な取組となるよう、市民の皆様と一緒に育てていきたいと思います。
ぜひ、雪と光が織りなす旭川の冬をお楽しみいただき、その魅力をですね、できれば、SNS等でどんどん発信いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
デフリンピック陸上日本代表合宿・東京2025デフリンピックでの活躍について
続きまして、デフリンピック陸上日本代表合宿、及びデフリンピックでの活躍についてでございます。
7月の記者発表の際も御説明させていただきましたが、8月13日から18日までの6日間、デフリンピックに出場される陸上日本代表選手団50名が花咲スポーツ公園内の陸上競技場において合宿を実施しました。
この1階でも歓迎会を行ったところでございます、写真が載っております。
合宿期間中には陸上教室やパラ陸上競技の理解啓発研修会を開催していただくなど、市民の皆様と触れ合う機会を設けてくださり、選手団の皆様と旭川市は、ますます強いつながりを持つことができたと考えております。
代表の皆様は、今月の15日から26日まで開催された東京2025デフリンピックに出場され、市といたしましても、SNSを通して、応援メッセージを送るなど、注目をしておりましたが、日本代表全体でもメダル獲得数は、前回のブラジル大会を大きく上回る51個となったということでございまして、観客動員も目的を大きく上回ったということが報道されております。
このうち、陸上競技では金メダル5個、銀メダル3個、銅メダル3個の11個獲得する大活躍、大変な快挙となりました。
この陸上競技でメダルを獲得した14名のうち10名の方々が本市の合宿に参加されていたというのも非常にうれしいニュースでございまして、合宿にあたり、選手団の方々が市役所にお越しいただいた際、選手を代表して挨拶をいただいた、佐々木琢磨選手は、2大会連続でメダルを獲得。前回が金メダル、今回は銅メダルという偉業を成し遂げられました。
本市としましても、今後も、合宿の受入れなどを通して、選手の皆様が世界で活躍するためのお手伝いをさせていただきたい、というふうに考えております。
以上が発表項目となります。
質疑応答
発表項目外
物価高騰対策について
北海道新聞
市長は今年の市長選の公約の中でも物価高騰対策を訴えられておりましたが、12月2日開会予定の市議会の補正予算に子ども向けの給付金と、それから福祉灯油の補正予算計上されております。
改めて市長選の公約と今回の物価高騰対策、関連ですとかねらい、概要について教えていただけますでしょうか。
市長
おっしゃるとおり、私も今回の選挙戦を通じて、物価高騰対策を実行するということをお話をさせていただいたところでございます。
この物価高騰対策については、市民生活や地域経済の状況はもとより、対策の主たる財源となる重点支援地方交付金の動向も踏まえた上で、対策の内容や規模を検討する必要があると考えておりました。
特に、石破総理はですね、当時の政権が全国民1人当たり2万円、そして子育て世帯や非課税世帯に1人当たり2万円ということを訴えられて参院選戦ったわけでありますけども、その後、高市総理への交代などもあり、高市総理は、積極的な財政を訴えられていらっしゃることから、国の動向がどのように変わっていくのか
ということを注視しておりまして、このタイミングの実施となったところでございます。
今回、補正予算を提出する内容でありますけれども、物価高の影響が特に大きいと考えられます。
生活困窮世帯や子育て世帯を支援するため、福祉灯油購入助成事業、そして、子育て世帯生活応援給付金事業、こちらをこれから始まります第4回定例会に提出をする予定でございます。
福祉灯油購入助成事業については、生活困窮世帯1世帯当たり1万円を支給いたします。
対象世帯は、令和7年度住民税非課税世帯のうち、70歳以上の高齢者世帯、重度障害者世帯、独り親世帯、そして生活保護世帯の合計38,000世帯、こちらを見込んでいるところでございます。
なお、今回の福祉灯油購入助成金は、愛称をですね、旭川あったかサポート給付金とさせていただいたところです。灯油燃料代はもちろんでありますけど、やはりこれから寒い冬を迎えるに当たって、例えば毛布だとかですね、手袋だとか、コートだとか、そういったものにも幅広く、私どもとしてはご使用いただきたいという思いから、愛称として、旭川あったかサポート給付金とさせていただいたところでございます。
また子育て世帯生活応援給付金につきましては所得制限を設けずに、18歳以下の児童を扶養する子育て世帯に児童1人当たり1万円を支給させていただきます。
対象児童は42,000人を見込んでいるところでございます。
北海道新聞
市長
選挙戦で訴えていた対策の一つではもちろんあります。さらに、今後ですね、私どもの試算によりますと、国のほうからいろんな様々なこの物価高騰対策支援金をいただける予定をしておりまして、まだ定かではないんですけれども、11月21日付けの内閣府地方創生推進室からのこの事務連絡というのがございました。
こちらでは、市区町村の限度額は、食料品の物価高騰に対する特別加算含め、令和6年度、限度額のおおむね330%以上と記されておりますので、この通知によりますと、本市の限度額は、特別加算を含め、最大で35億程度になるものと予想をしておりますので、今後、国から支給される交付金を活用しながらしっかりと物価高騰対策を行っていきたいと思います。
北海道新聞
その上でもう1点お伺いしたいのが、この物価高騰対策重点支援交付金ですけれども、既に令和5年度から始まって、各市町村、それぞれ独自事業をされております。
旭川においては、各世帯への支援というのが、申し訳ないですけど非常に少ないといいますか今回、福祉灯油の対象になる高齢者世帯ですとか、生活困窮世帯、それからまた子育て世帯に対しては直接給付がありますけれど、一方でそれ以外の世帯に対する支援というのが少ない印象があります。
例えば上川管内であればほかの町村では、プレミアム商品券ですとか、お米の引換券、それから旭川市と同規模の市でも、例えば、水道料金の基本料金の減免ですとか、あと同じようにプレミアム商品券やってるところもあります。
こういったところと比較をして、旭川市のこれまでの支援というのをどのように総括されているか教えていただけますか。
市長
旭川市のですね、これまでの、ここ何年かの物価高騰対策の予算規模と主な市独自の対策については、国の低所得世帯への支援金も含めて、令和5年度はですね、全部で101億円ですね。
内訳はですね、物価高騰重点支援金62億円、それから均等割の給付金7億円、低所得世帯子ども加算金4億円、こういったものに加えて、市独自の支援も28億円、これは福祉灯油でありましたり、子育て世帯給付金でありましたり、介護・障害者事業等への支援金なども行ってきたところでございます。
令和6年度が70億円ございまして、国からはですねこの減税ですね、定額減税の給付金27億円。
それから、物価高騰重点支援給付金で25億円。
また、均等割の給付金6億円となっておりますが、このほかにも8億円程度、子育て世帯への給付金や、学校給食費値上げの部分の支援や、貨物運送事業者への支援などを行ってきたところでございます。
令和6年度が17億円プラス今回引き上げる給付金がプラスアルファというふうになりますが、今年度も学校給食費値上げ分や、バス事業者の支援など、様々な対策をこの3年間実施をしてきました。
また、加えてですね、市独自の支援としても、子育て世帯への1人当たり5,000円の給付金、それから所得が低い世帯への給付金これは均等割の課税世帯に1万円ということでございます。
小・中学校の給食費値上げに対する支援、貨物自動車運送事業者への支援、市民の足である路線バス事業者への補助金あるいはスマート農業を導入する農業者への補助金といったものを実施したところでございます。
各自治体の考え方によると思うんですが、今おっしゃったような商品券であったり、お米券であったり、あるいは減免などですね、それぞれ地域のことを実情に踏まえた対策をとっていただいてるというふうに思います。私どもも今までもこのような対策を行ってきましたけれども、これから行っていくこの対策については広く、より多くの皆様のですね、ご意見を聞いて、議会とか、事業者の皆様とか、あるいは団体の皆さん、さらには、個人の皆さんのご意見をお伺いをさせていただくと同時にですね、国や北海道の対策をしっかりと注視して、市民や事業者の皆様からのご意見、あるいはこの、正式にいくら来るのかそういった限度額も踏まえて、国の推奨事業メニューも決まっておりますので、こういったものも参考にしながら、市民生活や地域経済を守っていくことの対策を検討して、必要な対策を進めていきたいというふうに考えているところでございます。
北海道新聞
市長
いえ。そんなことはなくてですね、やっぱり私たちの考え方としては、やっぱり今非常にお困りになってる方にしっかりと手を差し伸べていくのが今回の給付金の意義だというふうに思っておりますので、そういった皆様を重点的に対応してきたということでございます。
また中間層まではいきませんけれども、生活保護世帯、低所得世帯とこの中間層のちょうど間のですね、均等割の皆様の支援も今まで行ってきたところでございます。
また経済全体の活気を維持していくっていう意味では、貨物の支援、貨物事業者への支援でありましたり、様々事業者の皆様への支援も行ってきたので、そういったことを幅広く、総合的に考えて対策を行ってきたということでございまして、私たちとしては、今申し上げたとおり、困ってる方にまずしっかりと手を差し伸べていくことが大事なことかなというふうに思っておりまして、また決して中間層の皆様に何もしないということではなくてですね、またご意見を聞きながら、対策も考えていきたいというふうに思います。
HTB
市長
従来の生活者支援、あるいは事業者支援とは別にですね、食料品の物価高騰に対して1人当たり3,000円程度の特別加算、これがですね、今回私たちが示される限度額の中にも入っている約9億円をちょっと少し超えるぐらいだというふうに思います。
その中にですね、お米券それから電子クーポン、それから現物給付などの方法による支援が示されているところなんでありますけども、より効果的な支援となるように、これからまた検討を進めている他の対策とあわせて、事業内容を速やかに検討していきたいというふうに考えておりまして、お米券の配布については、現状のところが未定というところでございます。
機構改革について
北海道新聞
来年の春予定されている機構改革についてお伺いします。
今のいじめ防止対策推進部という、いじめ防止の中心的役割を担う組織を廃止する狙いを教えていただけますでしょうか。
市長
まず機構改革をなぜ行うかということでありますけども、私も1期4年間市政を担ってきまして、私なりにですね、この組織の課題なども感じた部分がございます。
このたび2期目の再選を果たさせていただき、市民の負託を受けたということですから、さらにこのまちづくりを推進する上で、機構改革を行っていくことを決定をさせていただいたということでございます。
その中で、御指摘のいじめ防止対策でありますけども、いじめ防止対策推進部は、令和5年度の新設以来、いじめ防止対策、旭川モデルの構築、こういったものを取り組んで、またその中で、いじめの認知件数や相談件数、重大事態の認定件数の増など、一定の成果を上げてきたというふうに考えているところでございます。
また一方で、取組を進める中で、いじめの相談に加え、この中核市市長会の要望でもさせていただいた、不登校の相談など、子どもの生活に関わる幅広い課題に対応するには、今の1部1課という組織体制では不十分さが感じられるようになってきたところでございます。
そのようなことから、今回、現在の子育て支援部に、このいじめ防止対策推進部に、さらに、女性活躍推進部の業務も集約して、そして、女性に加えて若者の活躍を応援する施策を新たに取り組むこととし、この部の名称も、こども・女性・若者未来部として、子どもあるいは女性、若者、いじめ、あるいはそういった不登校含めて、有機的に包括的に対応していく必要があるといったことから、今回、このいじめ防止対策推進部を廃止というよりは、むしろ、この子育て支援部の連携を図りながら、同じ部の中で位置づけすることによって、あらゆる場面において、子どもファーストで守っていくことを軸において、連携を強化していくということを図ったものでありまして、部の廃止というよりも、発展的な解消というふうに捉えていただければ、ありがたい。
同時に担当部長でございます。
いじめ対策監の設置により、専門的、機動的な体制を維持しながら、より大きな組織の中において、臨時的な応援体制など、柔軟な職員配置が今後可能になるメリットも考えているところでございます。
北海道新聞
市長
そのようなイメージを広がらないようにぜひ、お力添えいただきたい。
1部1課がなくなったからといって、いじめ対策監、専門家もおりますし、また、よりこの課の名前もですね、新しく変わって、より発展をしていくわけでありますので、女性・こども・若者とそういったものを全体に踏まえて、旭川市の人たちを守っていくというようなことなので、決してなくなってしまうわけではありませんので、そこだけは十分に御理解いただければありがたいなと思います。
北海道新聞
市長
もちろん、維持されます。
1部1課の場合は、何か非常に不測の事態や大変な事態が起こってるときに、どうしても人手不足になってしまうとかあるんですよね。
もともとのいじめ対策の認知件数がこれだけ増えてきてますので、その対応に追われてるところにいろんな事態ができてくると、どうしてもマンパワー不足することが発生するときも多々あったと伺っていますが、これからは、同じ部の中でさらに協力し合えることから、そういった課題も解消されるのかなというふうに思っています。
ちなみに、この機構改革は、私先ほど申し上げましたように、やはり旭川をいじめの問題含めてさらに取組を充実させていきたいという思いで今回実施するものなんですよね。
例えば、観光スポーツ部は観光スポーツ・シティプロモーション部といたしまして、このシティプロモーションを前面に打ち出していくということなんですけども、例えば、旭川市の今年度の前年度の観光客入り込み客数も335万人と105%まで伸びてきている。宿泊延べ数の53.6万泊ということでありまして、121%前年度比伸びてきており、外国人の方の宿泊者数も16万人、108%に戻ってきてるんですよ。
それで、この間、観光戦略会議というものを旭川市と観光課、観光コンベンション協会、それから、加えて、DMOはわたし理事長でありますけども、それぞれ3者が集まって、文書なしでこれからの観光の課題を話し合ったところなんですよ。
海外の観光客が増えている、それから国内観光客も増えている中において、オーストラリア、それから台湾、韓国、東南アジア、あるいは、スイス観光賞も頂きましたけどそういうヨーロッパ本土、イタリアとの連携を進めております、あるいはアメリカ本土など、しっかりと私たち意思疎通を合わせて、ペルソナなども設定しながら、食でいくのか、スキーで行くのか、あるいはゴルフみたいなものでいくのか、あるいはデザインでいくのかを、それぞれの国ごとにしっかり戦略を考えていきたいというふうな思いがあって、観光戦略会議を開いたわけですけども、まさにこれから3者一体となってやっていこうというときに、この観光スポーツ・シティプロモーション部というものを設置して、さらに、都市交流、観光スポーツの振興を進めていこうというものです。
それから財政課について、総合政策部にある財政課というものをこれから行財政改革部に、今のところ、移して、政策立案部門の政策調整課と、この行財政改革課と分ける。
これは財政、それから税あるいはふるさと納税という歳入歳出を一元的に管理して徹底的に行財政改革を行っていこうと、今までも行ってきましたけども、これからより一つの部署となって、連携をさらに密にして、行っていく。
役所の組織上、ここまでは自分の職務、あるいはここからは、他の部局の内容、やはりこれはお互いルールがありますもんですから、この壁というのが結構厚いものがあって、これは当然そうあってしかるべきなんですよ。
自分の担当課以外のことを、手を伸ばしてやるわけにいきませんから。
そういったものも、財務、あるいはふるさと納税の歳入歳出が一つになっていくことでより、改革を行っていけるというふうに私ども考えております。
また、総合政策部にデザイン・マーケティング課、これもつくる予定をしていますけども、このデザイン・マーケティング課は、デザイン思考で、横串を刺して、市の職務を行っていくことだったり、あるいはマーケティング課というのは市の強みや弱みを分析して、その上で政策調整に落とし込んでいく。政策に落とし込んでいって、そういうようなことがあるわけでありまして、しっかりと私自身もですね、この意味あるいは効果、こういったものも、議会の皆さんへ質疑があれば、議論を通じてお話ししていきたいなというふうに考えているところでございます。
またいじめの部分はまた丁寧に改めて説明させてください。
共同通信社
こども・女性・若者未来部の中で、一つの課でいじめ防止対策の機能が維持されるということでいいでしょうか。
市長
いじめ事案関連の訴えについて
読売新聞
市長
まず1点目でございますが、口頭弁論や弁論準備手続については、裁判所が実施や日時を決定しており、可能なものは裁判所において公表されると考えておりまして、今後も裁判所の指示に従い対応していきたいというふうに思っております。
2点目でございます。告訴の件について、私自身は、現在まで報道ベースでまだ知る限りでございまして、私自身事実としては把握をしておりませんが、仮に事情を聞かれるようなことがあれば、誠実に対応させていただきたいというふうに思っております。
読売新聞
市長
中国の渡航自粛の影響について
北海道新聞
中国の渡航自粛の影響について何か考えられていることがあれば、教えていただきたいと思います。
また、影響が長引くと、春節など、多くの中国の方が旭川にいらっしゃっている状況がこれまでもありましたが、この先何か影響と感じられることがありますでしょうか。
市長
現在のところ、中国人の観光客の方が減ってきたとか、そういったものを肌感覚で感じるものはございません。今後は、様々、実際に来る方がそれだけ減ったというデータも出てくるのかなという思います。
中国の方がたくさん今までも旭川市にお越し頂いておりますし、中国ハルビン市という姉妹都市もあります。国は国として、いろんなそれぞれの立場があるのは理解できますけど、私どもは、そういったところからは一線を画して、今までしっかりとつなげてきた民と民との関係、あるいは観光客の方々がお越しいただいたときには、しっかりとおもてなしをしていく、そういう対応をこれからもしていきたいと思いますし、あまり影響がないように、トランプ大統領と高市さん、いろいろお話をしたとか、習近平さんがトランプ大統領とお話した、ということなど、何かいろいろありますけども、そういったことが今、私たちの生活に影響を与えないようにですね、今後、政治のほうもいろいろ配慮してくれるということを期待をしているところでございます。
関連ファイル
マイセン展示会の開催について (PDF形式 3,295キロバイト)
中核市市長会の活動について (PDF形式 16,378キロバイト)
ユキノワ アサヒカワ~雪と光がつなぐ街~について (PDF形式 3,652キロバイト)
デフリンピック陸上日本代表合宿・東京2025デフリンピックでの活躍について (PDF形式 4,137キロバイト)










