ASAHIKAWA 100 PRIDE 最新号(高橋製菓株式会社様)
高橋製菓株式会社
お菓子を作り続けて108年!
今や市民のソウルフードとなった商品や、お土産の定番を生み出しました。
本場、長崎でカステラ作りの修行をした創業者が、旭川でお菓子作りを始めました。
以来、100年以上、時代を超えてここ旭川市から全国にお菓子を届け続けてきました。
市民のソウルフード「ビタミンカステーラ」
そんな多くの方々に愛されてきたのが「ビタミンカステーラ」。発売は大正10年。
旭川だけでなく北海道民なら誰もが知る定番商品です!
「ビタミンカステーラ」のこだわりについて、同社社長の秋元民枝(あきもとたみえ)さんは「仕上がりが毎日同じになるように意識しています。毎日同じ作り方では、焼き上がりに違いが出てしまいます。そのため、焼きの工程などで機械は使いますが、オートメーションではなく、生地から手作りしています。小麦粉1つとっても、気温、湿度によって水分量が変わるため、1日1日各原料の状態を確認しながら、その日にあった原料の練り具合や焼き加減を調整しています。」とのことで、高い技術で作られていることがわかります。
焼き菓子なので、出来たてが一番おいしいのでは?と思いますが、同社の熟練スタッフほど「出来上がってからお店に並ぶ1~2週間後のものが油が程よくなじんで、甘みを引き立てるのでおいしい」といいます。
内閣総理大臣表彰を受賞「氷点下41°」
そんな老舗が嬉しいニュースに沸いたのが令和7年。
大々的に開催されたあさひかわ菓子博2025で看板商品の「氷点下41°」の味と品質が認められ、内閣総理大臣表彰を受賞したのです!
その時の思いを、秋元社長はこう語ってくれました。
「自分たちのお菓子がこのような名誉ある賞を受賞するとは想像していませんでしたが、驚きがゆっくりと喜びに、そして感謝の気持ちに変わっていきました。先々代の試行錯誤から、今まで続けてきた積み重ねが目に見える形で評価していただいたことは、本当にありがたく光栄に思っております」。
「氷点下41°」は平成元年発売。明治時代に記録された日本最低気温の-41度をモチーフに、スライスアーモンドで大地を、ホワイトチョコレートで雪と氷を、そして「ふやき」でダイヤモンドダストというように、極寒の地の寒さと美しさを巧みに表現しています。優しい甘さと、アーモンドの香ばしさのバランスが人気で、お土産としても認知度が非常に高い商品です!
発売当時は、他に似たお菓子や製造方法があまりなかったため、お菓子としては珍しく北海道地方発明表彰で、日本弁理士会会長賞も受賞していて、味、技術ともに高く評価されています。
最後に、今後のお菓子づくりの思いを聞きました。
「高橋製菓といえばビタミンカステーラと氷点下41°といってもらえるよう、これからも技術に誠実に、味に真摯に向き合いながら、1つ1つの製品に心を込めて、食べる人の記憶に残るようなおいしさを追求し続けていきたいと思います。」
YouTubeでも公開中!製造工程の様子も見ることができます!
結び
あさひばしでは、ASAHIKAWA 100 PRIDEを不定期連載しています。
旭川の良いところをみんなに広めよう!