建築物の防災に関するお知らせ
屋根やベランダ等の排水口の定期的な点検・清掃
陸屋根やスノーダクト方式の無落雪屋根は、屋根に設置した排水口から雨水や雪解け水を排水しますが、落ち葉やゴミの堆積により排水口が詰まると漏水する可能性が高くなります。
近くに大きな樹木がある場合は落ち葉が堆積しやすく、大きな樹木がなくてもカラス等がゴミを運んでくる場合があります。
漏水を防ぐために定期的に屋根等の排水口の点検・清掃を行い、特に本市のような降雪量が多い地域では、雪解け水による漏水事故を防ぐために、積雪期を迎える前に点検・清掃を行うようお願いします。
バリアフリートイレの呼出しボタン等の点検
令和3年6月7日、東京都の地下鉄構内にあるバリアフリートイレ内で、倒れている利用者が発見されその後死亡が確認されました。当該トイレは、呼出しボタンのブレーカーが切状態になっており、ボタンが押されても駅事務所に通報されない状態となっていたこと、トイレ内に30分以上在室した場合に、駅事務所へ警報するためのケーブルが繋がっていなかった状況であることが判明しました。
バリアフリートイレに設置される呼出しボタンは、トイレ内で緊急的な事態が生じたことを外部に知らせるための大切な設備です。
市内においても、同様の事故を防止するため、日常的に維持管理、点検を適切に行うようお願いします。
建築物の防火対策
令和3年11月に大阪市此花区で、大規模倉庫の過半が焼損する火災が発生しました。また、同年12月にも大阪市北区でビル火災が発生し、28名の死傷者を出す大きな被害が生じています。
火災による被害拡大を防ぐためには、防火設備や非常用照明装置を定期的に点検するなど、建築物の適切な維持管理を行う必要があります。建築物の所有者、管理者の皆様におかれましても、防火扉・防火シャッター等の閉鎖の妨げになる箇所や廊下・階段等の妨げになる箇所に物品等が置かれていないかなど、日常的な点検をお願いします。
屋外階段等の安全点検
令和3年4月に東京都八王子市内の木造3階建て共同住宅において屋外階段の落下による死亡事故が発生しました。
また、令和2年10月には北海道苫小牧市内の木造2階建て共同住宅において2階の外廊下の床が落下し複数の方が負傷する事故が発生しており、経年による部材の劣化等が原因と考えられています。
建築物の所有者、管理者の皆様におかれましては、このような事故を未然に防止するため、常日頃から、階段、廊下、手すり部分に著しいさびや腐食がないかなどの点検を行い、異常が認められた場合には、速やかに改善していただくなど、安全を確保することが求められていますので、適切な維持管理をお願いします。
外壁タイル等の落下防止
令和3年10月4日に市内中心部にある飲食店ビルにおいて外壁タイル等が前面の道路に落下する事故が発生しました。幸いこの事故による負傷者はいませんでしたが、外壁タイル等の落下は人身事故等に繋がる極めて危険性の高い事故となります。
建築物の所有者、管理者の皆様におかれましては、常日頃から、外壁タイル等に浮き、ひび割れ、はがれ等がないかできる限りの点検が重要となります。特に人通りの多い道路に面する部分に落下の恐れがある場合には、速やかに安全上必要な対策を講じていただき、同様の事故を未然に防ぐため適切な維持管理に努めていただきますようお願いします。
また、新築・改修(タイル張り替え)後、おおよそ10年以上経過した建築物の外壁タイル等については、 特に落下のおそれが高くなります。
日常点検のほか、専門家等による全面打診等の調査を依頼するなど安全性の確認に努めてください。
屋根の強風対策
屋根の耐風性能が十分でない住宅・建築物は、強風時に屋根の部材の一部が飛散することで周囲の建築物や歩行者に被害を及ぼすおそれがあります。
特に築年数が経過している住宅・建築物は、屋根材の経年劣化により、部材の一部が飛散しやすい状況となっている場合がありますので、定期的な点検や必要に応じて改修工事の実施をお願いします。
建築物の水災害対策
本市には、一級河川の石狩川、忠別川、牛朱別川をはじめ、多くの河川が流れているため、大雨による河川の氾濫によって、建築物に浸水被害が発生するおそれがあります。
特に本市の洪水ハザードマップにおいて、浸水のおそれがある地域にお住いの方は、避難場所の確認や土のうの準備など、水災害対策の実施をお願いします。
建築物に附属する塀(ブロック塀や組積造の塀)の安全点検について
平成30年6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震により、塀の倒壊被害が発生しました。
塀の安全対策については、広く一般の建築物を対象に、建築物の既設の塀の安全点検のためのチェックポイントが国土交通省により示されております。建築物の所有者の皆様におかれましては、このチェックポイントを用いて安全点検を行い、安全点検の結果、危険性が確認された場合には、付近通行者への速やかな注意表示及び補修・撤去等が必要となりますので、専門家等に調査を依頼するなど、対策をお願いします。
また、危険性のある既設の塀について、情報をお持ちの方は建築指導課まで御連絡ください。
ブロック塀の点検のチェックポイント(PDF形式 164キロバイト)