旭川の可能性無限大(旭川理容美容専門学校)
若い世代の考えを引き出し市政運営の参考とするため、旭川理容美容専門学校の生徒の皆さんと意見交換を行いました。
開催内容
日時
令和7年2月12日(水曜日) 午後1時50分から午後2時50分まで
場所
旭川理容美容専門学校 講堂(旭川市4条通12丁目1444番地9 )
参加者
・旭川市長 今津 寛介
・旭川理容美容専門学校の生徒の皆さん
意見交換の内容
(1) 市長あいさつ
皆さん、こんにちは。「旭川の可能性無限大」にお集まりいただきありがとうございます。
若い人が旭川から出て行ってしまって、その後戻ってこないケースも多いということで、今日は、どうしたら若い皆さんがこのまちで安心して暮らしていくことができるか、皆さんから意見を聞きたくてこの会を開催させていただきました。旭川から出て行くことは決して悪いことではありません。札幌や東京、あるいは海外へ行き、行った先で色々なことを勉強して、またいつでも帰って来やすい旭川とはどういうものかということも意見を聞かせていただきたいと思います。
今は私たちが若かった頃よりも少子高齢化が進んでいるので、若い方一人一人に対して求められるものは高まっていきます。若い人たちの負担を少しでも軽減できるよう、皆さんから御意見を頂いてまちづくりをしていきたいと思っています。
私自身も皆さんと同年代の子どもが4人いますが、遊びに行く場所、買物に行く所がないという話を聞いています。
今日は率直な意見交換をしたいと思っていますので、よろしくお願いします。
(2) 意見交換
JRの本数を増やしてほしいです。普段は16時台の列車に乗りますが、授業が早く終わる日は掃除当番で13時45分の列車に乗れないと、15時33分まで待たなければなりません。14時台と19時台を増やしてほしいです。
JRの問題は非常に難しくて、市でも石北線、宗谷線、富良野線に色々と支援をしていますが、どうしてもJR本体の経営が厳しいので、なかなか本数を増やしていくことは厳しいのが実情です。ただ、私たちは行政としてJRに伝える役割を担っているので、このような若い方の意見があるということをお伝えしたいと思います。
排雪が大きい道路には入っているのですが、中道の方があまりされていなく車が埋まってしまいます。また、除雪された雪が積もりすぎて交差点で左右確認がしづらいので排雪をお願いします。
スポーツ観戦や色々なアーティストが来られるようなコンサート会場となるアリーナを作ってほしいです。
私はみんなより年齢が上なのですが、自分が中学生や高校生だった頃、買物公園は古着屋さんやデパートがあったりして活気づいていたイメージがあります。今も食べマルシェを開催したり人を集めようとしている感じは受けるのですが、旭川といえば買物公園だと思うので、もう少しお店などを増やしてほしいと思います。
旭川にファミリーマートを作ってほしいです。コストコもあったらうれしいです。
ファミリーマートの親会社の方とお話しする機会があり、その会社の方にお願いしたのですが、ほかのコンビニがあって、旭川に出店するとなると何店舗か計画してからでないとなかなか採算が合わないということでした。でも、これからも前向きに考えてくれるとその方には言っていただきました。
コストコのこともよく言われます。コストコは商圏の人口が50万人以上の所に出すこととなっていて、旭川市と周辺の町の人口を足しても40万人に満たなく、上川管内を全部足しても50万人にいかないです。ただ、地域によって50万人以上でなくても出店している所もあるので引き続き交渉をしていきたいと思います。
コストコができることによる課題もあります。地元のスーパーに人が行かなくなってつぶれてしまっては困るので、そこはバランスをとりながら、コストコも使ってもらえて、地域のお店の売上げも減らないということを考えていきたいと思っています。
バスの遅延証明書が、雪害と事故でしか出してもらえないのはなぜですか。
・旭川電気軌道は、遅延証明書の発行により更なる遅れが生じることから、事故、故障の場合のみ証明書を発行している。
・道北バスは、理由を限定せず、運転手や営業所への申出を受け遅延証明書を発行している。
高校生の時に授業でふるさと納税の返礼品について調べることがありました。おいしいものなどもっと納税したいと思えるような返礼品を増やすと良いと思います。
アニメや漫画の展示会を増やしてほしいです。
燃やせるごみのごみ袋はお金がかかるので、安い透明の袋でごみを出せたらいいと思っています。
就職の関係で東京に行くことが多いのですが、飛行機代がすごく高いです。あと便数も少ないので、検討してもらいたいです。
料金を更に安くするためには、もっとたくさんの人にジェットスターに乗って旭川に来てもらうことです。今、搭乗率が80パーセントぐらいですが、これを85パーセントにすれば今は1日1便のものが2便に増える可能性があるので、我々としては是非2便を達成したいと思っています。1便だと乗りたい時に観光客がたくさん来る時期と重なってしまうと高い飛行機にしか乗れないこともありますが、2便になれば安い方を選べるようになってくるので、どんどん皆さんにジェットスターに乗って旭川に来てもらって、そして便数を増やして料金を下げるという取組をしていきたいと思っています。
温泉を増やしてほしいです。また、タトゥーをしてても入れる所を増やしてほしいです。
タトゥーの件は、そういった意見があるということを銭湯の組合の方にお伝えします。
・入れ墨やタトゥーに係る入浴制限等については各浴場施設それぞれの判断において行われている。
・入浴可否については各浴場施設にお問い合わせいただきたい。
(3) 結び
(市長)
本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
率直に感じたのは、皆さんは元気で馬力があるということです。皆さんのような若い人たちが旭川に住んでいて良かった、楽しい、わくわくすると思えるまちを一緒に作っていきたいと思いますし、皆さんは10代から30代ということで、これからの旭川は自分たちが元気にするのだという気持ちでいてくれると本当にうれしいと思います。
最後に3点だけお話しさせていただきたいと思います。
一つは、これからこの旭川理容美容専門学校を世界で有名にしてほしいです。私たちは旭川の理容美容専門学校を卒業して頑張っていますということを、旭川だけでなく日本を代表するようなアーティストになって発信してほしいと思います。世界で活躍する方、あるいは旭川で市民の皆さんにとても大切にされる理容師さんや美容師さん、ネイリストさんになるというような道を歩んでほしいと思います。
二つ目は、自分を大事にしてください。私が若かった時代と違って情報が氾濫している時代です。時として、「これは心配だな」、「もしかしたら闇バイトかもしれないけれど、もう抜けられない」など、色々な不安なことがあるかもしれません。それから、人間関係で悩んだり、仕事のことで悩んだりする方もたくさんいると思います。ですが、絶対に何とかなりますから一人で抱え込まないで、友達や先生、親や親戚など大人に相談してください。そうしたら必ず解決策が出てきます。一人で悩まないで、自分を大切にして、自分の尊厳を守った生活、人生をこれからも送ってほしいと思います。
三つ目は、夢は絶対叶うということです。皆さんそれぞれ色々な夢があると思います。その夢は必ず叶います。そのことを思い続ければ必ず叶うということを忘れないでこれからも頑張ってほしいと思います。私は幼稚園の頃から政治家になりたいと思っていました。なぜかというと、私の父が政治家だったので、周りに政治家の人が出入りしていて、こんな大人になりたいと思ったのがスタートで、それから大人になっても政治家になって世の中のために役立ちたいと思い続けて今があります。私は一度落選しています。最初の市長選挙の時も出ると言ったら「無理だから、やめておけと」と言われました。でも、自分と正直に向き合って、世の中を良くしたいと立候補しましたけれど負けてしまいました。そこからもう一度自分の心に問いかけて、それでもまだやるという思いで、2回目の市長選に立候補しようとした時もやはり「やめておけ」と言われましたが、悔しくて諦められなくて街頭演説を重ねて当選することができました。私が市長になれたのは市民の皆様のおかげなので、市民の皆様のためにしっかり頑張りたいですし、今日ここにいる皆さんが旭川でもっと元気に活躍できるような場所を作りたいと思っています。ただ、皆さんと私では年代が違います。私たちの頃は携帯電話もなかったですし、今はSNSもどんどん進化しています。皆さんと私たちでは価値観が違うとも言えます。ですから、これからの旭川や日本を作る皆さんの意見を聞かせてほしいという思いで今日は来ました。
今日は本当に貴重な意見を聞かせていただきました。今日発表されていない方の御意見もすべて読ませていただいていますので、それを常に頭に入れながら、そして今日ここにいる皆さんの一人一人の顔を思い浮かべながら、皆さんとの約束を守る、皆さんの思いを市政にしっかり反映していいまちを作るためにこれからも頑張っていきたいと思っています。一緒に楽しいまち、わくわくするまちを作っていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。皆さんの活躍を心から御祈念申し上げます。本日はありがとうございました。