旭川の可能性無限大(旭川理容美容専門学校)

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2025年2月28日

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若い世代の考えを引き出し市政運営の参考とするため、旭川理容美容専門学校の生徒の皆さんと意見交換を行いました。

開催内容

日時

令和7年2月12日(水曜日) 午後1時50分から午後2時50分まで

場所

旭川理容美容専門学校 講堂(旭川市4条通12丁目1444番地9 )

参加者

・旭川市長 今津 寛介

・旭川理容美容専門学校の生徒の皆さん

意見交換の内容

(1) 市長あいさつ

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皆さん、こんにちは。「旭川の可能性無限大」にお集まりいただきありがとうございます。

若い人が旭川から出て行ってしまって、その後戻ってこないケースも多いということで、今日は、どうしたら若い皆さんがこのまちで安心して暮らしていくことができるか、皆さんから意見を聞きたくてこの会を開催させていただきました。旭川から出て行くことは決して悪いことではありません。札幌や東京、あるいは海外へ行き、行った先で色々なことを勉強して、またいつでも帰って来やすい旭川とはどういうものかということも意見を聞かせていただきたいと思います。

今は私たちが若かった頃よりも少子高齢化が進んでいるので、若い方一人一人に対して求められるものは高まっていきます。若い人たちの負担を少しでも軽減できるよう、皆さんから御意見を頂いてまちづくりをしていきたいと思っています。

私自身も皆さんと同年代の子どもが4人いますが、遊びに行く場所、買物に行く所がないという話を聞いています。

今日は率直な意見交換をしたいと思っていますので、よろしくお願いします。

(2) 意見交換

JRの本数を増やしてほしいです。普段は16時台の列車に乗りますが、授業が早く終わる日は掃除当番で13時45分の列車に乗れないと、15時33分まで待たなければなりません。14時台と19時台を増やしてほしいです。
(市長)
JRの問題は非常に難しくて、市でも石北線、宗谷線、富良野線に色々と支援をしていますが、どうしてもJR本体の経営が厳しいので、なかなか本数を増やしていくことは厳しいのが実情です。ただ、私たちは行政としてJRに伝える役割を担っているので、このような若い方の意見があるということをお伝えしたいと思います。
皆さんがJRに乗ってもらえれば経営状況が改善して、列車の本数も増えていくかもしれませんので、皆さんに乗っていただけると大変助かります。
工場の方に案内していただきながら工場を見学しました。見学の後には、シャウエッセンなどの試食もさせていただきました。
排雪が大きい道路には入っているのですが、中道の方があまりされていなく車が埋まってしまいます。また、除雪された雪が積もりすぎて交差点で左右確認がしづらいので排雪をお願いします。
(市長)
地域の皆さんからも除雪の要望は頂いています。3年前から排雪回数を増やしたので、以前に比べると良くなっているのではないでしょうか。家の前の生活道路は市が管理しており、国道は国、道道は道と管理が別なため、それぞれで除雪をしていたのですが、3年前からみんな一緒にやりましょうということで連携協定を結んでいます。
最近の除雪はすごく大変です。今までは雪が降ったら除雪して、ある程度貯まったら排雪していたのですが、最近は冬でも暖かい日が増えて、雪が解けてしまうので排雪作業と同時にざくざくの道路の雪を除雪しなければなりません。除雪の企業の皆さんはすごく大変な中、昼夜を問わずに排雪をしてくれています。
道路に雪を出してはいけないということで条例も作りました。道路に雪を出すとそれが解けてざくざく道路になってしまい、救急車や消防車などの通行の妨げになるので、雪を出さないでくださいとお願いしています。
そのような取組もあって、4年前まではもっとひどい道路状況だったのが最近は改善されているということを分かっていただけるとありがたいと思います。
本当は何月何日に排雪が入るということをお知らせできれば良いのですが、そうすると道路に雪を出す人が出てくるのでそこまでは言えないという状況です。ただ、「あさひかわ くらしのアプリ」で月の上旬、中旬、下旬のいつに排雪が入るということはお知らせしているのでアプリを見てみてください。
スポーツ観戦や色々なアーティストが来られるようなコンサート会場となるアリーナを作ってほしいです。
(市長)
旭川でライブが少ない理由の一つに会場がないということがあります。旭川市民文化会館がありますが、市民の方から優先的に予約を受け付けるので、アーティストのコンサートは空いている日にしか予約できません。どうしても週末などは予約が埋まっているので、それ以外の日で予約しようとするとツアーの日程と合わないこともあって有名なアーティストが来られない状況となっています。
かつては大雪アリーナでもライブを開催していたことがあるのですが、夏はクーラーがなく、冬はスケートリンクになるので、会場としてはあまりふさわしくないということもあります。ライジングサンロックフェスティバルやジョインアライブのような大規模なフェスを開催するには広い敷地がないという課題もあります。
そこで、ライブをしてほしいという若い方の意見を聞いていたので、スタジアムライブをやってみようということで2年前にスタルヒン球場で開催しました。市制施行100年だったので、そのようなライブをスタルヒン球場でできるということを行政が見せて、民間の人にやってほしいと思って企画したものです。もしライブをしたいという人がいればスタルヒン球場を使ってもらいたいと思っています。
今、総合体育館が築45年と古くなっていて、その辺一帯を新しくしようと検討を進めています。先日、市が公表した素案では5千人ぐらい入れるアリーナにして、バレーボールやバスケットボールのプロの試合ができるようにしたいと考えています。そして、そこができれば、今までは有名アーティストが札幌だけの公演で帰っていたのですが、旭川にも来てライブをするという流れがおそらくできると思っています。札幌は色々なイベントが重なると泊まれるホテルがなくなるということで、旭川に泊まったりしているので、それを逆に利用して、旭川でもライブをしてもらって、ライブを見た人に旭川に泊まって楽しんでもらうというようなことをこれからしていこうと計画をしています。総合体育館の再開発は北広島のボールパークのようなイメージで、アリーナを拠点にカフェもあり図書館もあり子育て施設などもあったりする楽しい場所にしたいと思っていますので、もう少しお待ちいただければと思います。
私はみんなより年齢が上なのですが、自分が中学生や高校生だった頃、買物公園は古着屋さんやデパートがあったりして活気づいていたイメージがあります。今も食べマルシェを開催したり人を集めようとしている感じは受けるのですが、旭川といえば買物公園だと思うので、もう少しお店などを増やしてほしいと思います。
(市長)
私にとっても買物公園は大切な場所で、小さい頃、デパートの屋上で遊んだ後にお菓子を買ってもらって帰るというのが最高の楽しみでした。CDショップや靴屋、本屋と色々なお店が揃っていました。
買物公園はまちの顔なのでなんとか元気を出したいと思っています。そこに行く市民の方、商店街の方、みんなの気持ちでもう一度リニューアルをしたいという思いで取組を進めてきました。
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一昨年、市民の集まりを作って、皆さんの意見を形にしようということで昨年に社会実験をしました。買物公園に芝生を敷いたり、ブロックを置いたり、ハンモックを置いたりしましたが、短期間だったので、今年は期間を延ばして面積も広げてやろうと思っています。買物公園に行きたいということは、居場所がある、楽しめる、おいしいものも食べられる、仲間がいる、ゆっくりできる、くつろげるなど、皆さんの色々な買物公園の理想像があると思いますので、もう一度御意見を頂いて、今年も社会実験をしますので是非期待していただきたいと思います。色々な意見を投げかけていただいて、一緒に買物公園を作っていきたいと思っています。
旭川にファミリーマートを作ってほしいです。コストコもあったらうれしいです。
(市長)
昨年、志峯高校に行って話をした時にもファミリーマートの話が出ました。
ファミリーマートの親会社の方とお話しする機会があり、その会社の方にお願いしたのですが、ほかのコンビニがあって、旭川に出店するとなると何店舗か計画してからでないとなかなか採算が合わないということでした。でも、これからも前向きに考えてくれるとその方には言っていただきました。
コストコのこともよく言われます。コストコは商圏の人口が50万人以上の所に出すこととなっていて、旭川市と周辺の町の人口を足しても40万人に満たなく、上川管内を全部足しても50万人にいかないです。ただ、地域によって50万人以上でなくても出店している所もあるので引き続き交渉をしていきたいと思います。
コストコができることによる課題もあります。地元のスーパーに人が行かなくなってつぶれてしまっては困るので、そこはバランスをとりながら、コストコも使ってもらえて、地域のお店の売上げも減らないということを考えていきたいと思っています。
バスの遅延証明書が、雪害と事故でしか出してもらえないのはなぜですか。
(終了後確認)
 ・旭川電気軌道は、遅延証明書の発行により更なる遅れが生じることから、事故、故障の場合のみ証明書を発行している。
 ・道北バスは、理由を限定せず、運転手や営業所への申出を受け遅延証明書を発行している。
高校生の時に授業でふるさと納税の返礼品について調べることがありました。おいしいものなどもっと納税したいと思えるような返礼品を増やすと良いと思います。
(市長)
皆さんに選んでもらえる返礼品を考えていきたいと思います。最近もAmazonのふるさと納税を始めたり、楽天の登録枠を増やしたり、高額な家具を出したり、食品も増やすなど、色々とバージョンアップしているので、これからもしっかり改善していきたいと思います。
アニメや漫画の展示会を増やしてほしいです。
(市長)
漫画家さんの中には旭川出身の方が多くいらっしゃいます。図書館では旭川ゆかりの漫画家さんの展示会を開催したりしています。
イベントを自分で開催するというのはどうでしょうか。旭川市の事業で「市民の企画提案による協働のまちづくり事業」というものがあります。例えば、「こういうまちにするためにイベントをしたいけれど、お金がかかる」といった時に、この制度を使ってもらえれば20万円とか50万円とか負担金が出ます。それを買物公園でやってもいいですし、普通の公園でやってもいいですし、市と市民の人が一緒に事業ができるというものです。もしそういったものも提案してもらえると、行政と一緒に取り組めておもしろいのではないかと思いますので、考えてみてください。
燃やせるごみのごみ袋はお金がかかるので、安い透明の袋でごみを出せたらいいと思っています。
(市長)
燃やせるごみの焼却には重油を使うなどのお金がかかるので、その負担として1リットル当たり2円を頂いています。ごみを出すのにお金がかかっているというイメージをお持ちかもしれませんが、そのお金で市民の皆さんのごみを燃やすことができると考えていただけるとありがたいです。旭川市のごみ袋はほかと比べても高くはないです。値上げも考えなければならないのですが、値上げするとしても、物価なども上がっている時代で市民の皆さんにも御迷惑をおかけすることになるので、意見をしっかり聞いて、御理解いただかなければならないと思っています。ただ、今はまだ値上げをしないので、黄色いごみ袋を買って燃やせるごみを出していただけると助かります。
就職の関係で東京に行くことが多いのですが、飛行機代がすごく高いです。あと便数も少ないので、検討してもらいたいです。
(市長)
一昨年、LCCのジェットスターが就航しました。LCCを何とか通してほしいと誘致活動をして、やっと2年前から市民待望の初めてのLCCジェットスターが就航しました。JALやANA、AIR DOと比べると確実に安いので、是非使ってほしいです。
料金を更に安くするためには、もっとたくさんの人にジェットスターに乗って旭川に来てもらうことです。今、搭乗率が80パーセントぐらいですが、これを85パーセントにすれば今は1日1便のものが2便に増える可能性があるので、我々としては是非2便を達成したいと思っています。1便だと乗りたい時に観光客がたくさん来る時期と重なってしまうと高い飛行機にしか乗れないこともありますが、2便になれば安い方を選べるようになってくるので、どんどん皆さんにジェットスターに乗って旭川に来てもらって、そして便数を増やして料金を下げるという取組をしていきたいと思っています。
温泉を増やしてほしいです。また、タトゥーをしてても入れる所を増やしてほしいです。
(市長)
お風呂の数は確かに減っています。私が以前行っていた所も無くなって、行く所が減ってしまったと思っています。旭川は銭湯やサウナの名店があって、私もよくお邪魔しています。
タトゥーの件は、そういった意見があるということを銭湯の組合の方にお伝えします。
(終了後確認)
・公衆浴場法令において入れ墨やタトゥーに係る規定等はなく、旭川市として入浴を規制するものではない。
・入れ墨やタトゥーに係る入浴制限等については各浴場施設それぞれの判断において行われている。
・入浴可否については各浴場施設にお問い合わせいただきたい。
 
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(3) 結び

(市長)

本日は貴重なお時間を頂きありがとうございました。
率直に感じたのは、皆さんは元気で馬力があるということです。皆さんのような若い人たちが旭川に住んでいて良かった、楽しい、わくわくすると思えるまちを一緒に作っていきたいと思いますし、皆さんは10代から30代ということで、これからの旭川は自分たちが元気にするのだという気持ちでいてくれると本当にうれしいと思います。
最後に3点だけお話しさせていただきたいと思います。
一つは、これからこの旭川理容美容専門学校を世界で有名にしてほしいです。私たちは旭川の理容美容専門学校を卒業して頑張っていますということを、旭川だけでなく日本を代表するようなアーティストになって発信してほしいと思います。世界で活躍する方、あるいは旭川で市民の皆さんにとても大切にされる理容師さんや美容師さん、ネイリストさんになるというような道を歩んでほしいと思います。
二つ目は、自分を大事にしてください。私が若かった時代と違って情報が氾濫している時代です。時として、「これは心配だな」、「もしかしたら闇バイトかもしれないけれど、もう抜けられない」など、色々な不安なことがあるかもしれません。それから、人間関係で悩んだり、仕事のことで悩んだりする方もたくさんいると思います。ですが、絶対に何とかなりますから一人で抱え込まないで、友達や先生、親や親戚など大人に相談してください。そうしたら必ず解決策が出てきます。一人で悩まないで、自分を大切にして、自分の尊厳を守った生活、人生をこれからも送ってほしいと思います。
三つ目は、夢は絶対叶うということです。皆さんそれぞれ色々な夢があると思います。その夢は必ず叶います。そのことを思い続ければ必ず叶うということを忘れないでこれからも頑張ってほしいと思います。私は幼稚園の頃から政治家になりたいと思っていました。なぜかというと、私の父が政治家だったので、周りに政治家の人が出入りしていて、こんな大人になりたいと思ったのがスタートで、それから大人になっても政治家になって世の中のために役立ちたいと思い続けて今があります。私は一度落選しています。最初の市長選挙の時も出ると言ったら「無理だから、やめておけと」と言われました。でも、自分と正直に向き合って、世の中を良くしたいと立候補しましたけれど負けてしまいました。そこからもう一度自分の心に問いかけて、それでもまだやるという思いで、2回目の市長選に立候補しようとした時もやはり「やめておけ」と言われましたが、悔しくて諦められなくて街頭演説を重ねて当選することができました。私が市長になれたのは市民の皆様のおかげなので、市民の皆様のためにしっかり頑張りたいですし、今日ここにいる皆さんが旭川でもっと元気に活躍できるような場所を作りたいと思っています。ただ、皆さんと私では年代が違います。私たちの頃は携帯電話もなかったですし、今はSNSもどんどん進化しています。皆さんと私たちでは価値観が違うとも言えます。ですから、これからの旭川や日本を作る皆さんの意見を聞かせてほしいという思いで今日は来ました。
今日は本当に貴重な意見を聞かせていただきました。今日発表されていない方の御意見もすべて読ませていただいていますので、それを常に頭に入れながら、そして今日ここにいる皆さんの一人一人の顔を思い浮かべながら、皆さんとの約束を守る、皆さんの思いを市政にしっかり反映していいまちを作るためにこれからも頑張っていきたいと思っています。一緒に楽しいまち、わくわくするまちを作っていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。皆さんの活躍を心から御祈念申し上げます。本日はありがとうございました。

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