第127回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2020年12月7日

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第127回は、「新型コロナウイルス感染症による影響」「6次産業化の取組、地域農業の課題」をテーマとして、旭川市農産加工協議会の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

令和2年11月11日(水曜日) 午後3時から午後4時まで

場所

旭川市農業センター多目的ホール
(旭川市神居町雨紛)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 旭川市農産加工協議会 

(団体の出席者10人)

対話の内容

市長あいさつ

市長あいさつの様子
市長あいさつの様子

皆さんこんにちは。
今日は、旭川市農産加工協議会の皆さんとの対話集会ということで御案内をさせていただきましたが、お忙しいにもかかわらず、参加いただきましてありがとうございます。
対話集会は私が市長に就任してから継続してきておりまして、今回が127回目になります。その中で、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が年明けから続いていたこともあり、新型コロナウイルス対策の緊急まちづくり対話集会ということで、少し形を変え、時間もいつもより短くして、10回ほど開催させていただいたところです。
農業関係あるいは食品関係に携わる皆さんとも、もう少し早い時期にと思っていましたが、農作業等も忙しい時期でもありましたので、作業が一段落したこの時期に皆さんと対話集会をもつ機会ができました。感染拡大中は時間を短くしていましたが、今日は1時間という時間で設定させていただいていますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今日は農業の6次産業化についてや地域農業等の課題、あるいは新型コロナウイルスに関連した話でも結構ですし、それ以外にも皆さんそれぞれの立場で様々な視点から是非御意見を聞かせていただいて、意見交換をさせていただければと思いますし、今後も市の様々な事業の参考にさせていただければと思っておりますので、今日はどうぞよろしくお願いいたします。

意見交換

(参加者)
昨今、6次産業化というものは日本中で色々な話が飛び交っていますが、実態としてはそんなに生やさしい話ではないということを市政側というか方策を打つ側がどこまで認識されているか常々疑問に思っています。協議会が立ち上がって間もなく、馬路村や九州の方も見せていただいて、今は何とかやっていますが、なかなか採算が取れるところまでにはそう簡単にはいかないというところです。
何年か前から銀行や北海道などが、かなり大規模にサハリンなど海外と北海道農業が連携するプロジェクトを始める話も一部ありますが、要するに「できないところに何かを作ろう」という話なので、そんな簡単な話ではないと思いながら見ていました。
自分たちの考えは、加工はあくまで自分たちの庭先というか、家の屋敷内で行い、それにプラスアルファで、できればよそに出ていくということなのですが、どうしても、色々な話が来るのは大組織がある所からで、商業ベースの話になります。あくまでも自分たちの問題なのですが、クリアしていかなければならないハードルが次から次に出てきます。やった人でなければ分からない話がたくさんあって、二段階飛んで三段目の話が来ても、まだそれは対応できないということがあります。情報提供という意味で、日本全国の成功事例など6次産業を経験したことがある人のお話が聞けると一番いいと思っています。例えば、馬路村にしても、先例を切った人たちの中でも認識の違いが多々あったと思います。色々な意味で細かい話、くだらない話をもう少し聞けたらいいと思います。自分たちが出かけて行って聞くのが間違いないのですが、つまらない話が集まった失敗談や成功例を、インターネット上に書き込め、見られる場所があるといいと個人的には思っています。人に見られるところにアップするのは、恥ずかしいこともありますし、こんなこと書いていいのかと考えることもありますが、当事者にとってはつまらない話でも、現場で日々苦しんでいる者にとっては、色々な意味でヒントや励ましになると思います。少し表現を間違えるとバッシングされて大変なことになるので難しいところがあるのですが、そういうものがないかを、日々インターネット上をさまよいながら探しています。
協議会の中にも、九州まで出かけていって物販をしなくてもいいと考える人もいれば、国内だけではなく海外も含めて考えている所もあって、みんなが同じではありません。だからこそ、つまらない話がたくさんあり、その中で、それぞれの人にとって救いや助けとなるヒントがあるのではないかと思っています。
(市長)
貴重なお話をありがとうございます。
お仕事される中で、きっと色々経験されていると思いますので、そのようなことがまとまったものがあるといいと思います。

(参加者)

国外展開は台湾や香港の方がメインだと思いますが、そのきっかけは商談会からですか。

(参加者)

一つは商談会です。もう一つは、もう20年近く前になるのですが、百貨店で食品課長をしていた方が、なんとかして北海道から台湾へ販売できる方向性を探りたいということで農家の生産者を探しており、その担当の方が台湾の方たちと一緒にうちの畑を見てくれて、こういう所でやってるのであれば是非とも取引したいという話がありました。台湾に販売するのであれば生鮮物では扱いが難しいということで、是非とも加工品でやってほしいという話になりました。加工品をやるにあたって、どれぐらい輸出できるかという面と賞味期限が課題になりました。賞味期限は、とにかく最低でも1年以上保たせるような商品を作らないと輸出は難しいということでした。常温品だと船便で行くことが多いのですが、台湾でもだいたい20日間くらい、それより南になると1か月以上掛かるため、そのロスを考えると1か月か2か月ぐらい賞味期限の幅が短くなってしまうので、そうなると向こう側の取引としては、最低でも1年以上保たせる商品を作ってほしいという依頼がありました。急に依頼が来ても、我々としても急に生産量を増やすのは難しく、自分の畑の面積だけでは足りないですから、契約農家を探しながらやって、今は台湾のほかに香港とシンガポール、去年の5月くらいからはマレーシアも始めています。マレーシアの数はまだそれほどではなく、少しずつ出ているような状態です。
輸出は、最初はコロナの影響が出ていて、本来なら輸出が出る8月から9月くらいが特に全く出ないような状況に陥っていました。国の方からの持続化給付金などの支援がありましたが、均衡の面で言うと、一昨年が農産物が不作で量が取れなくて、去年が豊作だったものですから、グラフ的に逆になったような感じで、なかなか難しい面もありました。10月半ばを過ぎて少しずつ出るようにはなって、今に至っています。
補助金、給付金は提出書類が多く、どれだけ書けば給付金がもらえるのかが分かりづらいので、申請すればもらえるかどうかの目安などが分かるといいと思います。

(市長)

色々と情報共有していただきたいと思いますし、行政もそのような機会を作るお手伝いができればいいと思います。
協議会の皆さんは定期的に集まって意見交換の場面は持たれているのですか。

(参加者)

意見交換の様子
意見交換の様子

基本的には役員会で方向を決めながら年に1度総会と研修会を併催していますが、日常的に集まることはそれほどありません。それは、例えばりんごジュースとチーズで共通の話があるかというとあまりないように、それぞれやっていることがまるっきり違うということです。
協議会から抜けた会員の中にもそれぞれ考え方があります。生活をかけてやっていると半端なことではやってられないというところがあります。失礼な言い方ですが、農家のお母さん方が始めようとすると、だいたい味噌や醤油、トマトジュースという話になりまして、影響力のある人たちは、家族なり人材を巻き込んで加工場を造ったり、一時は盛り上がったりするのですが、これを毎日の生業として次代に引き継いでいくことは難しいです。農家自体もそうですが、なかなか跡取りがいません。跡取りのことはある程度の年齢になると切実な問題で、例えば自分のチーズをどうやって販売数量を上げて生業として成り立たせて、端から見て魅力的な職業、魅力的な生活にたどり着けるかというところが、6次産業化の課題の一つだと思っています。

(市長)

皆さんそれぞれやり方や立場が違いますから、今日は色々な方に発言していただいて、いい機会になるといいと思っています。

(参加者)

旭川は、旭山動物園が有名になって観光客の方がたくさん来ますが、旭川市自体にお金が落ちないという話は市長も聞いたことがあると思います。旭川に来られて動物園に寄って、そのまま夜は富良野、美瑛、札幌に行って泊まってしまうので、旭川にあまりお金が落ちないという話は結構言われていて、コロナの影響でなおさら来なくなっているところだと思います。このコロナの動きもいつまでもこのままということはなくて、どこかでは落ち着いて、活動が再開した時に、今は旅行に行きたくてうずうずしている人たちがまた旭川に来るということは十分考えられることだと思っています。そうであれば、今のコロナに対しての対応も大事ですが、それがある程度落ち着いた後、他の都市に負けないように乗り遅れないように、復活した時のことも考えて動いていってもらえればすごくうれしいと思っています。観光で言うと、動物園で一日を過ごして次の日には市外に行ってしまう人が多いということは、次の日も旭川のここに行ってみようという「観光のはしご」のようなことができていないのではないかと思っています。
うちは江丹別で酪農を主体に、チーズの加工や乳製品の加工体験をやっています。
農家民泊もやっており、お客様が旭山動物園に行った日の夜にうちに泊まって、次の日に加工体験をした後にどこか別の場所に行く方が毎年夏場におられました。市内で観光のはしごができる所が増えると、旭川で一泊してもらい、飲みにも出てもらえるなど、旭川にお金を落としてもらえると思いますので、コロナ終息後に向けて取り組んでもらいたいと思います。
今、古い牛舎を改装して、直売所兼団体の方を受け入れられる体験スペースにしようと準備をしています。旭川市でも6次化に向けての補助金はありますが、加工や直売所には使えても体験の方には使えないなど一つの建物に対して目的が違ったものが合わさっていると使いづらいこともあります。もし可能であれば、6次化であってもプラス何か関連するものを含めた形で使えるようなものにしていただければ、とても使いやすくて有り難いです。体験で来た人はお土産を買って帰り、お土産を貰った人は旭川や牧場に興味を持ってまた来てくれるという循環が生まれますので、もし可能であれば来年度は加工と体験両方に使えるような事業があるとうれしいと思います。

(市長)

加工、体験というのは、これはセットでPRされているわけですから、市の方も知恵を絞っていかなければならないと思います。
今回、コロナの関係でも設備投資していただくための補助金を作っています。利用していただいている方もいるかもしれませんが、それはそれとして、新年度に向けても事業を考えていきたいと思います。

(参加者)

私は米をやっています。
最近の課題、問題点は、基盤整備について、生産者は言いづらいことだと思いますが、農業のためになるかというと、決してそうではないということです。御年配で農業を引退される方は、後継の方が負担金を払うので整備されたらいいと思うと思いますが、我々現役からすると、うちは60ヘクタールやっていますが、掛かる費用は補助金を入れても約3,000万円です。ほかの生産者の方は経費をローンで払っていると思いますが、現状では収量がとれていますので、決して整備によってコストが省力化になるというわけではなく、逆にリスクになっている方がいます。そこがまず1点です。
もう1点は、年間休まないといけないということです。うちの場合は10ヘクタール以上休ませていますが、10ヘクタール休んだら単純に2,000万円くらい違ってきます。その補償は若干しかなく、会社のような形態にしていると、社員を減らさなければならないという現状があり、必ずしも整備がプラスになるとは言えません。
あと、もう1点は、面積が減るので出荷量が落ちます。ということは、農協の資財も落ちます。それが原因で負担金が上がってるということにもなっています。今、市で土地改良区と話をしていると思いますが、やり方が若干強引に見えます。あくまでも、それぞれの考え方がありますので、生産者と対話しながら進めていただきたいと思います。最後に決めるのは生産者です。それを最初から全部整備する方向性でやっていると思いますので、しっかり生産者、特に若い世代の方と対話しながら将来設計をしていただきたいです。皆さんがずっと農業をやるとは限りません。いつ辞めてもいいという考えの人もいるかもしれず、整備が負担になるとこれから農業をやりづらくなる方もいるかもしれませんので、やはり若い生産者の方と対話しながら基盤整備は進めていただきたい。私はおかげさまで対話しながらやっていて、面積を減らしながらやれますけど、それを知らない方もいらっしゃいます。会議を見ていると強引にやっている感じがするので、対話しながら進めていただきたいです。もちろん、大きくやりたいとは思いますし、全部が悪いとは言いませんが、それぞれの経営に合わせた形で進めていただきたいというお願いです。

(市長)

旭東地区の国営基盤整備事業は長年の地域の皆さんの念願で、西神楽でようやくスタートしましたが、これから、かなり長い期間の事業になっていきますので、一人一人生産者の方と情報交換しながら進めていくことが大事だと思います。減収の関係や土地の色々な問題が出てくると思います。
担当者にも伝えておきます。

(参加者)

富沢でソフトクリームのお店を営業しています。平成9年度に喫茶店を始めて、ソフトクリームは20年になるのですが、喫茶店をやっていた空き家があり、その建物を何かに利用していただけたらと思っています。家賃は要らないので、市でも市以外でも検討していただけたら有り難いと思います。裏がキャンプ場になっているので、お客さんも見えると思います。うちもキャンプ場の裏で土日は結構お客さんが来ます。建物をただ置いておくと駄目になってしまうので、何かに利用してもらえたらと思っています。

(市長)

建物は何年前くらいまで使っていたのですか。

(参加者)

7年くらい空いています。

(市長)

結構経ってますね。喫茶店で使っていたのですね。

(参加者)

喫茶店です。下がカウンターになっていて、上が和室になっています。
主人が今、病気で入院しているため、私一人ではできないので、ソフトクリームのお店もどうするかを考えている最中なのですが、なんとか今年もやりきりました。土日は何百人と来てくださっているのですが、今年は平日に道外の方やリピーターの方たちに来てもらえず、売上げは3割くらい減でした。

意見交換の様子
意見交換の様子

(市長)

コロナの影響ですね。
場所はちょうどカムイの杜の近くですね。

(参加者)

そうです。もし、その建物を市でも何かに利用していただけたらと思いますので、お願いします。

(市長)

市の方でも、活用できるかどうか検討してみます。

(参加者)

その建物は市以外の方でも借りたり使いたいという話があった時には相談に乗っていただけますか。

(参加者)
以前、おそば屋さんやラーメン屋さんをやっていたのですが、都市計画課から貸すのは駄目だと言われました。農家レストランだから貸すのは駄目だということですぐにやめたのですが、それからずっと空いています。
(市長)
そういう関係があったんですね。場所としての土地の用途の関係ですかね。

(参加者)

宅地だから大丈夫なのですが、ただ、農家レストランなので、貸して営業するのは駄目だということでした。

(市長)

確認してみます。
借りて使いたい方がいるのではないですか。

(参加者)

富沢は景観も良く、いい地区なので、使いたい方もいるのではないかと思います。

(参加者)

冬は雪が多く、お客さんも見えないので、無理だと思います。
(参加者)
やりたい方もいるんじゃないかなと思いましたが、規制があるなら難しいですね。

(市長)

そこも含めて確認します。

(参加者)

私は2008年に農政の方やJA東旭川さんのお世話になって1次就農をしました。2018年からトマトジュースの加工場を借りてトマトジュースの加工を始めたので、農産加工協議会に入れていただきました。私が就農したペーパン地区は、豊田、米原、瑞穂という地名なのですが、高齢化が非常に進んでいて離農者が増えている状況にあります。地域で唯一の旭川第一小学校も現在の児童数が5人という危機的な状況にあります。そこで、ペーパン地区で新規就農できるような、地方再生のモデルケースのような形で、新規就農希望者向けに住宅とか研修を受けられるような事業を用意していただいて、ゆくゆくはペーパン地区に定住してもらえるようなシステムを創っていただけないかなという要望です。場所としても旭川空港から車で20分あれば着きます。旭山動物園とも近いという地理的な強みも生かして、住む人や遊びに来てくれる人、滞在してくれる人にお金が回るようなシステムができたらいいと考えているので、是非、お力を貸していただきたいと思います。

(市長)

ペーパン地区は、景色もいいですし、21世紀の森にもつながっていく場所ですから、いい地区です。市内全域、郊外全部で人が少なくなってきていて、学校がどんどんとなくなってきている状況で非常に寂しいのですが、第一小学校はなんとか残ってほしいと思っています。

(参加者)

たまたま御縁があって、4月から学習指導員のお仕事を頂いて、お手伝いさせていただいています。小さいので密も避けられますし、小規模校ならではの良さがあります。今でも小学校の田んぼで毎年田植えをしていて、1年生の女の子が別の小学校が田植えをしないと聞いてびっくりしたと言っていました。そういう地域ならではの良さが生かせたらと思います。

意見交換の様子
意見交換の様子

(参加者)

私は蜂蜜をやってます。コロナの影響で売上げもすごく下がりましたし、これがいつ治まるのか分からないですが、インターネットでの販売を何年か前からやっていて、コロナのことでネット通販がすごく伸びています。仮にコロナのワクチンができたり生活様式が変わった時に、人の流れはまた元に戻るのかもしれませんが、もしかしたらコロナ以上に危険なことがまんえんする可能性も5年に1回や10年に1回はあり得る話なので、この様式をもっと徹底した中で商売をやっていくと考えたら、私たちはコロナのことで10年や20年先にタイムスリップしたぐらいの感覚で、地方都市として、ネット通販や、旭川の魅力を伝えられるような仕組みづくりにもっと力を入れなければならないと思っています。例えば旭川でネット販売する時に不利な点として、送料などの部分が重くのしかかります。全国どこでもネット通販は力を入れているので、初期費用や物流の面でも競争になります。市の協力が必要かどうかは分からないのですが、例えば大きな物流センターのような所に物を集約して、今は飛行機に人が乗らないので物を載せて旭川空港などを活用しながら全国に行き渡らせるような物流網を構築し、北海道の物を旭川空港から飛ばしていけるようなビジネスモデルはどうかと考えました。そうすると、売りにつながり、物が売れるということは、生産の部分でも雇用が生まれるなどの側面にもつながっていくと思います。また、都内で働いている人たちが旭川に来たら仕事があると思ったり、新規就農の体制が整っていれば、そこで物を作って売れると思ってもらえると思います。
あとは、商品力の価値を上げるために、うちの場合だと食品検査に出すことによって、この成分が入っているなど付加価値を高めるよう取り組んでいます。特殊な成分の検査は結構お金が掛かったりするので、そのような部分の補助があるといいと思います。また、旭川市の中で検査機関があれば相談しながら食品を見てもらうことができるのではないかと考えています。そういうことで商品価値を高め、旭川の価値も高まっていくのだと思います。ツールをベースにした物流やものづくりからそのようなことを考えていただけたらと思います。

(市長)

旭川は北海道の真ん中にある関係で、流通のまちとしてこれまでも発展してきた経緯もあります。流通の部分では物も集まりやすい場所なので、可能性はあると思います。お話にあった一元的に集約するようなセンターはないですが、そういうものがあると、また少し競争力が違ってくるのかもしれません。
検査は種類にもよりますが、例えば、食品産業支援センターという所が旭川市にあって、内容によってはそこで色々とお手伝いできる部分があると思います。農産物については、この農業センターでも色々と検査業務を行っています。もし合致するような検査であれば、お手伝いできるのではないかと思いますので、内容について個別に御相談いただければと思います。食品でしたら食品産業支援センターになるかなと思いますが、緑が丘のリサーチパークの中にあって、専門の職員を何人か配属しています。

(参加者)

東鷹栖の方で農業をやりながら、加工場は東鷹栖農村活性化センター野土花という旭川で初めて販売の加工施設を作ってもらった所で加工しているのですが、メインは農家なので、グループの方も農家のお母さんたちが集まってやっています。販売する物は、トマトジュースや南蛮味噌、お味噌といった物で、加工が始まった頃にみんな立ち上げたので、どこでも作っているものは同じなのですが、トマトジュースや南蛮味噌の瓶詰めであれば賞味期限まで1年や1年半あるので作れるということで作っています。
インターネット販売に1回は参加したことがあるのですが、ほかのところで販売されている物が結構多いですし、うちはこれが凄いというものがなかなか作れないということもあって、今ではインターネット販売はしていなく、東鷹栖にあるJAたいせつの直売所で、野菜といっしょに加工品も少しずつ販売しています。今のところは、加工をやっていますが、それをメインでやっているわけではなく、どうにかみんなで楽しくやっているという感じのグループなので、皆さんのそれ一本でやろうというものとは温度差があるのですが、おかげさまでどうにか少しずつやっていられるのではないかと思っています。

(市長)

今、メンバーは何人くらいいますか。

(参加者)

メンバーは13名ですが、糀とお味噌のグループは13名プラス5名くらいというように、だいたい二十数名くらいがグループに分かれて加工して作っています。

(市長)

野土花も元々学校の跡なので、地域の皆さんに有効に活用していただいていて本当に有り難いと思っています。

(参加者)

おかげさまで、そこで立ち上げから携わらせていただき、現在もやってます。

(市長)

是非、皆さんでまたこれからも進めていっていただければと思います。

(参加者)

私は果樹をやっていますが、2年前にさくらんぼのハウスを見にきていただいて、今年は新型コロナ関連で、さくらんぼの小学生への無料券で観光農園を応援してもらいました。果樹代表で言うわけではありませんが、旭川の果樹は基本的に市外への販売をあまり考えていなく、どちらかというと市内に向けた周知を考えています。旭川の果樹は百年くらい続いているのですが、旭川市民にまだあまり知られていなく、さくらんぼの無料券で政策を打ってもらった時に来てくれたお客さんの中でも、「果樹園があったことを知らなかった。」という方が結構いたので、僕らとしては、市内でもう少し周知していただきたいと思いました。果樹ばかりじゃなくほかの野菜やチーズなどに関しても、旭川にあるいい物を旭川の人が知らないということが多い気がします。それを旭川の人に知ってもらうようなものがあればいいと思います。9月に商業施設で販売を行ったときに、「こういうものがあるんだね」という声を聞いたので、やはり旭川市民の方が旭川のいい物をもっと知れるようなものがあればいいと思います。今日もここに来る前に旭川市役所の地下売店でりんごを売ってきたのですが、そこでも市の職員の方から「こういうおいしいりんごがあるんだね」という声を聞いたので、そういうところでも、もっと知る機会が何かあればいいと思います。
観光に関しては、市外、道外のお客様も、去年は結構来てたのですが、今年はそんなに多くないです。その代わりに旭川市内の人が少し来ているという感じがしています。

(市長)

市の事業でやらせていただいた子どもたちのチケットで、結構子どもは来ましたか。

(参加者)

多分、例年の1.5倍から2倍くらいは来ました。「こういうものがあるんだ」ということで、お子さんと親御さんのほかに、せっかくだからとおじいちゃん、おばあちゃんもという感じで来て、だいたい1グループ4、5人ぐらいはいらっしゃってたので、そういう面でも大分告知できて、農政さんには有り難いと思いました。

(市長)

りんごやさくらんぼやプルーンなどおいしいものがたくさんありますから、PRしていただきたいと思います。

(参加者)

「また来年もしてください」という意見がアンケートに書かれてあって、それはどうかなと思いながら見ました。私たちもPRしますが、市の方でも機会があるといいと思います。

(市長)

大事だと思いますので、私どももしっかり頑張ります。

(参加者)
JA東旭川で兵村味工房として味噌、糀、ラーメン、ビールを売っています。味噌、糀はここ15年くらい販売している経過がありますが、味噌、糀の売上げが年々落ちてきていることが、今抱えている問題です。というのも、高齢化が進んでいくにつれて、味噌、糀の使用量も減っていますし、糀については、「最近よく耳にするんですけど、これどうやって使うのですか」と聞かれます。実際に、そういうところでこのような加工品が周知されてきてないということが、今感じていることです。
今年2月に、オール上川という名目で、上川町の三輪商事と旭川大学とキッコーニホンとうちとでラーメンを開発したのですが、これの売上げというか周知度がなぜか高く、今年発売したにもかかわらず、ラーメンの話題がお客さんから絶えません。大学生が関わっているということもあって、デザインやラーメンができ上がるまでのストーリーなどが非常に簡潔で分かりやすく、お客さん側にとっても、「大学生が関わってこういうデザインにしたんだ」というのが分かりやすいこともありますし、やはり若い人に刺さりやすいのだと思っています。先日、NHKの『沼にハマってきいてみた』という番組でもラーメンを紹介していただいて、沖縄県からも注文が来ている状況になっています。味噌や糀の売り方には苦戦し、逆にラーメンの売上げが伸びているということで、幅広い世代のお客さんに刺さる商品が何かというところがいまいちよく分からないという状況です。物流基地の旭川で、実際に旭川の人は道内外問わず色々な物が選べるわけで、その中で地元の物を選んでもらうことが非常に難しいと思っています。物がありすぎてどれを選んでいいか分からないということもありますし、地元の物は人件費や原材料費で価格が高くなってしまうということもあります。商品がどのくらいの値段でどのような客層に刺さるかを考えていくと、この旭川では難しいと感じているところです。
多くの消費者にPRするためにインターネット販売も考えてはいますが、やはり地元である東旭川の生産者の物を使って地元の物として売ることをモットーにしており、地元の物を地元の人に食べてもらう地産地消を進める上では、地元の商店街なりお店で、地元の人に向けて販売していきたいという思いはあります。
農政課で地域支援金の事業で商店街でビールや米を販売させていただいています。とても有り難いことに、注文もかなり入っています。そういう事業をもっと増やしていくことができれば、簡単に旭川市民の人が地元の商品を知れるということにつながっていくと思います。
(市長)
今年はコロナの対策として、なんとか地場産品の消費を拡大したいというのでやらせていただいていますが、皆さんに知っていただけるいいチャンス、きっかけになります。これから、市内のお菓子屋さんが作ったお菓子のセットも売り出すのですが、なかなか旭川の人も旭川で作ったお菓子ばかり食べている訳ではないですから、PRのいいきっかけになればいいと思っています。
やはり大手の企業が大量に生産するとコストは下がりますが、小さい規模で、物や味にこだわるとどうしても価格は高くなるので、売るターゲットは違ってくると思います。うまくターゲットが当たるとすごく売れるということで、ラーメンはそのターゲットに当たってるのではないでしょうか。
市も応援させていただきますので、是非、これからも色々と頑張ってみてください。

(参加者)

我々が高校生の時は、商業高校は商業的な授業を受けていて、農業高校は農業の関係の授業を受けているというイメージがすごく強かったのですが、今は、商業高校も旭商ラーメンを作ったり、農業高校も色々な商品作りを手がけていることを耳にします。ただ、それが高校3年間だけで終わって、そのあとに例えば大学に進学した時に、せっかく身に付いた技術が生かされればいいのですが、生かされないままになってしまってるように感じています。若い人の考えが我々には分からない面が多いので、どういう考え方があるのかを知りたいということがあります。
毎年、全国市町村別の魅力度ランキングがありまして、今年、旭川市は27位でした。去年は16位でした。道内の順番でいうと、函館、札幌、小樽、富良野に次いで旭川が5番目です。今言った上位の4市にはすごい魅力がある所が多く、旭川にないようなものが備わっているので、やはり旭川独自のものがもう少しあるといいと思います。今、企業誘致にも取り組んでいると思いますが、「農」に関する取組もあって若い人の考えに合致することで、若い人がこのように農家の加工をしている所に就職したいなどと思ってもらえるような魅力あるまちづくりができればいいと思います。

(市長)

今年は修学旅行も目的地を変えるなど大変だったのですが、旭川にも色々な所から修学旅行で来て、農業体験してもらって帰るという学校も結構増えてきています。民泊していただいている所でも農業体験をしてもらったり、修学旅行でそれぞれ農家さんに分かれて泊まって、そこで農作業してもらって帰るというパターンがあるのですが、今年はいずれもコロナの関係で色々な影響が出たりしています。是非、たくさんの方に農業を知ってもらいたいと思うので、これからもそういったことに力を入れていかなければいけないと思います。
修学旅行は例年、札幌・小樽に行っている学校が多いのですが、そのような所が感染拡大地域ということで、目的地を旭川に変えたという学校も多くて、今年は、農家民泊は別ですが、全体として旭川は増えてはいて、来年以降に継続していけばいいと思っています。早い時期の修学旅行であれば、農業体験もしていただけると思います。
感染拡大がまた広がってきていて、冬場またどうなっていくかが心配ですが、なんとかここで収束してもらいたいと思ってます。

市長お礼のあいさつ

市長お礼のあいさつの様子
市長お礼のあいさつの様子

1時間という短い時間でしたが、皆さんにはそれぞれ貴重なお話をしていただきありがとうございました。
協議会の皆さんもそれぞれ色々な事業に携わっていらっしゃって、協議会のメンバーもそれぞれ色々な事業をされていることを再認識させていただきました。また、本当にそれぞれの立場で非常に頑張っていただいているということも、心強く思いました。
私たちの地域は、やはり基幹産業は農業ですし、それに関連する食品関係産業というのは非常に大切な産業です。ここが本当に旭川地域の産業の基盤をつくっているといっても過言ではないと思いますので、これからも皆さんがこの地域で大いに御活躍していただけるように私どももしっかり頑張っていきたいと思います。引き続き、皆さんから色々とお知恵やアドバイスを頂ければと思いますので、よろしくお願いします。
また、12月にそばのイベントを予定しておりまして、今年はコロナの関係で色んな農産物に影響が出ているのですが、そばも非常に消費が減っているということで、今回イベントを出していただきます。協議会の皆さんから御参加、御協力いただける方が何人もいらっしゃると聞いています。今のところは開催予定でいます。このあとまたコロナが急増して、万が一ということはあるかもしれませんが、そうならないように祈っていますので、その際には、どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。
今日はどうもありがとうございます。

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