第126回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2020年11月27日

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第126回は、「旭川の印象は」「林業の現状と未来について思うこと」「今後の目標は」「市長に聞いてみたいこと等」をテーマとして、北の森づくり専門学院1期生の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

令和2年11月9日(月曜日) 午後2時55分から午後4時まで

場所

林産試験場講堂
(旭川市西神楽1線10号)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 北の森づくり専門学院1期生 

(団体の出席者32人)

対話の内容

市長あいさつ

市長あいさつの様子
市長あいさつの様子

皆さんこんにちは。旭川市長の西川です。今日は、北の森づくり専門学院のみなさんとの対話集会に、お忙しい中で時間をとっていただきまして、心から感謝申し上げます。

皆さんは第1期生ということでありますが、今年は年明けから新型コロナウイルスの感染拡大が続いて、カリキュラム等も変更になったり、講義実習などにも影響が出ているのではないかと思っております。

私ども地域としても、この学校は財産であり、旭川に北の森づくり専門学院ができたというのは、本当にうれしく思っております。学校と地域あるいは行政も含めまして、しっかり連携をしながら、この学院がこれからも発展して、そしてここで学んだ皆さんには卒業後、それぞれの立場で大いに活躍していただくことができる、そんな学校になればなという思いであります。

今日は約1時間という限られた時間でありますが、いくつかのテーマに沿って皆さんからお話を聞かせていただいて、また私も皆さんと意見交換をさせていただきたいと思います。今日聞いた話を参考にしながら、地域の林業、林産業の振興発展とそしてこの学院がますますこれからも発展していくために、どのようなことができるかを考えさせていただきたいと思っております。今日はよろしくお願いします。

意見交換

旭川の印象は

(参加者)

自分はもともと帯広市に住んでいて、最初に旭川へ来たときの印象はとても美人の方が多くて、都会だなと感じました。
旭川駅内を歩いていると勉強している学生がいっぱいおり、その光景が自分にとって衝撃でした。
勉学に励んでいて将来はすごい人たちになるのかと感心して、そういう面で旭川はいい街だなと捉えました。

(市長)

帯広も大きな街で、きれいな女性やかっこいい男性もたくさんいるかと思います。
旭川に良い印象を持っていただきありがとうございます。旭川駅には、椅子やテーブルが置いてあり、学生が勉強に使ってくれて良かったなと思っております。
是非、いろいろな人に活用していただきたいと思います。

(参加者)

自分は東京出身であり、旭川の印象は自然の景色がすごくきれいなところだと思います。
趣味がサイクリングであり、昨日も白金温泉までサイクリングしましたが、自転車で走っていると見える山や川とか空や星、美瑛の丘がきれいであり、旭川に来て良かったなといつも思います。

(市長)

もうすぐサイクリングの季節が終わってしまいますが、来年も是非楽しんでください。

(参加者)

私は札幌出身ですが、今まであまり札幌から出たことがなく、この学校へ来るために初めて旭川へ来ました。
印象としては、カラスが多いなと思いました。駅の近くに住んでいますが、カラスが多くて結構怖いです。

(市長)

旭川は特に街中に多くいます。
市役所の周りも昼間はいなくなって、夕方になると戻ってきます。
カラスが多すぎるのは嫌ですよね。何かいい方法がないか、考えてみないといけませんね。

(参加者)

自分は東京出身ですが、特に旭川駅の構内には、木材をふんだんに使っており、壁には提供者の名前の表示や学生が利用している椅子とかも旭川家具とか旭川周辺の家具メーカーさんのものを使っています。
この講堂も同じく使っており、ここまで木材を使っているのは、東京では見たことがなく感銘を受けました。

(市長)

空港もそうですが駅にも木材を多く使っており、皆さんは今後木材を使ったお仕事に就かれるわけですから、その木材の良さをいろいろなところで伸ばしていただければと思います。

(参加者)

私は出身が横浜であり、千葉から来ました。
親の地元が旭川であったので、幼い頃は何度も旭川に来ておりました。
そのため、今回旭川に来て特にイメージが変わったということはないのですが、初めて旭川に暮らしてみて、小さい子どもが遊ぶ公園はすごく広くてきれいで良いと思いましたが、自分の子どもが中学生、高校生となったとき、遊ぶ場所がそんなにないのかなと感じました。
要望となってしまうのですが、せっかく林業の学校が旭川にできたので、木の上にアスレチックだとか木育をする施設だとか、そういうのがあればいいのかなと思います。

(市長)

小さい子どもが遊べる場所は多いのかもしれませんが、少し大きくなると遊べる場所がなかなかないということですね。少し参考とさせていただきます。

意見交換の様子1
意見交換の様子

(参加者)

埼玉出身の函館育ちです。
旭川は北海道の中でも雪が多く降ると聞いており、きちんと生活ができるか心配でした。
去年の1月に体験して、これくらいならなんとかいけそうだなと思いました。
きっとウインタースポーツは函館よりも充実していると思いますので、この冬は楽しみたいです。

(市長)

雪がたくさん降りますので、スキーやスノーボードを楽しんでくださいね。

(参加者)

札幌出身ですが、旭川にいとこが住んでおり、動物園に行くため、結構毎年のように旭川には来ており、なじみ深い所かなと思っていましたが、住んでみると札幌と違うことを感じました。
少しマイナス面をいいますと、街灯が少ないなと思います。
夜は自転車で移動しますが、乗っていると結構暗いなと感じることが多々あります。
国道の所や神楽岡の駅周辺なども暗くて、その辺が危ないかなと感じました。

(市長)

札幌の方が街も大きくて、街灯以外にもネオンも多くあるのが原因かもしれないですね。
街灯も増やせられればいいのですが、市が設置する街灯と町内会で設置する街灯と種類があり、確かに神楽岡の辺りは暗いところも結構あるかもしれないですね。

(参加者)

自分は四国出身ですが、四国は冬でも全く雪が降らない所なので、旭川で11月の始めから雪が降るなんていうのは初めてであり、毎日刺激的で、面白いなと思っています。

(市長)

もうすぐ根雪になります。是非旭川を楽しんでください。

(参加者)

札幌から来ました。旭川に来て最初に思ったことは、街路樹がきれいだということです。
札幌と比べると、いろいろな種類の木が生えていて、秋になるといろいろな色に紅葉して、見ているだけで楽しいなと思います。
先ほど、カラスが多いとの意見がありましたが、それだけ良い木がたくさん生えており、カラス以外にも、ムクドリも見ていたらいっぱい来てますので、人にも動物にも住みやすい場所なんだなと思います。

(市長)

旭川は山が近くにあるから、鳥の行き来が都市部と周辺部とで多いのかもしれませんね。
札幌は都市部がずっと広がっているから、周辺は鳥が多いかもしれませんが、中央区とかになると、そういった理由であまりいないのかもしれませんね。

林業の現状と未来について思うこと

意見交換の様子2
意見交換の様子

(参加者)

大きな問題として人手不足があげられていまして、人工林の利用期が迎えられている中で、林業従事者は少ないと思います。
こういう学校が建てられたことで、ある程度は林業従事者が増えると思うのですが、すぐには人手不足が改善できないので、そのためにも自分たちが労働災害対策の徹底や労働環境の見直しなどを行えば、世間にも良いアピールができるのではと思っております。

(市長)

旭川地域は、森林が豊富であり林産業が発達している地域でありますことから、人が足りなくてそれぞれの企業の皆さんが苦労なさっております。
卒業して、それぞれの企業で大いに活躍していただきたいなと期待しております。

(参加者)

かつての林業は、3Kと言われていて、きついとか汚いとか危険と言われていました。
それが現状は少しずつ良くなってきて、機械化が進んだりしています。
でもまだまだチェーンソーでの事故などで危険という部分が拭い切れていないと思います。
それでもドローン化などで労働の人力作業が少なくなってきているので、ゆくゆくはきつい、汚い、危険というのがどんどん払拭されて、女性の社員とか増えるようになってくるのかなと思っています。

(市長)

林産業も機械化やAI化が進んでいくと思います。
大きな木を扱うこともありますし、機械も扱うこともありますので、ちょっと油断をすると怪我や事故につながる部分もあるかと思いますが、科学が発展していけば、イメージも変わっていくかもしれないですね。

(参加者)

この学校に入学するに当たって、林業というのはどういうものなのかを調べました。
そうしますと、労働災害の確率が全産業で1位だとか、3Kだとかが挙げられていて、入学してからですがとんでもない産業に入ってしまったなということをひしひし感じていました。
ただ、いざ学校に入ってみて、いろいろな実習ですとか、先日インターンシップをして感じたのですが、その中にいる人たちは、変えようとしていく意識というのがあり、機械化など段々と進んでは来ているので、林業は今後良い産業になるのではないのかなという感想は持っています。

(市長)

木を育てて、森を育てて、そしてそれを切って、そこから製品を作っていくということと、森林には二酸化炭素を吸収するという大きな役割を持って、たくさんの動植物がその中で生活をして生命が育まれているという素晴らしい場所なので、そういったところで活躍をしてもらえる人たちが増えていけばいいなと思っております。

(参加者)

この学校に入るまで林業に興味は無かったものであり、林業の現状は分からなかったのですが、学校に入ってから感じたのは、他の産業と比べて高齢化が進んでいるのではないかということです。
インターンシップに行ったときに、会社の方たちはほとんどが50歳代や60歳代であり、若手の方々が少なくなっていると思っていたのですけど、これから化石燃料が尽きていく中で、バイオマス発電とかが中心となっていって林業の需要が増えていくのではないかと思っています。

(市長)

バイオマス燃料もありますし、森林の様々な活用法というのはあると思います。良い産業に入ったと思いますので、是非頑張ってください。

(参加者)

担い手不足が問題かなと思います。
インターンシップに行ったときも、いろいろな企業の社長さんから、若い人が少なくて困っていると言われて、都会の人とかはまだ林業という職業があること自体を知らない人もいるのではないか。情報発信をいろいろなところで行うことが大切かと思いました。

(市長)

そうですね、たくさんの人にそういう職業があるということを知ってもらいたいですね。

(参加者)

この学校に来るまでは、あまり林業のことは知らなかったのですが、ここで講義を聞いて、フィンランドを始めとする林業が盛んな国に比べて、日本の林業はかなり遅れているという話に衝撃を受けました。
日本は高性能な林業機械を導入したりしているのですけど、安定面と仕事の効率の面でまだ意識が少し遅れているのかと感じます。
特に日本よりも森林面積の少ない国の方が、木材の自給率が高かったりして、原因の一つとして、林道が敷かれているかどうかであり、日本はあまり敷かれていないので、林道を始めとしてもっと効率よくなってほしいなと思いました。

(市長)

林業の先進国に比べるとまだまだ改善しなければならないところがたくさんあるのですね。
林道もきちんと整備しないと、木の手入れができないものですから、良い木を作るには、しっかりとした林道を作っていくのが非常に重要なので、森林組合の皆さんが市有林や国有林など、育てていくという部分で整備をしていかなければならないと思います。

(参加者)

大阪出身であります。大阪には北海道と比べてあまり自然というのがないので、林業という職業が聞きなじみのないものであります。
進路を考えていたときに農林水産の関係の職業に就きたかったので、探していくとたまたま林業というのがありました。
漁業や農業と比べて、林業はあまりテレビでは取り上げられないと思うので、ネットとかでできるだけ多くの人に見てもらえるような動画や、この学校に関するSNSや画像をアップすることが、興味を持ってくれる人が一人でも増えてくれることにつながり、担い手不足が解消されるのではないかと思います。

(市長)

私もテレビで機械で木を切っていくのを見た時に、すごい機械を使っているなと思いました。
人の手で切っていくのだとずいぶん時間がかかるような木も機械だと一瞬で切って、皮もむいて、そのあとチップにするなどの機械もあったりして、すごいなと思い見ていました。
都会の人たちにもそういう産業があるのだと、たくさんの人に知ってもらいたいですね。

今後の目標は

(参加者)

林業業界は人材不足で作業員が少なくなっていますが、自分の学校は即戦力となれるような人材を作るという目的で作られたと聞いています。
自分はもともと普通科高校出身であり、林業には興味がなくて教育の方へ進みたいと思っていました。
この学校に入って林業は面白いなと思いつつ、教育への道も夢を諦め切れていない部分もあり、卒業すると民間企業へ就職することになるとは思うが、自分の学校であったり、他の都府県の林業大学校や林業の専門学校などと協力して、後進の育成事業に携わっていければなと個人的には思っております。

(市長)

技術と知識を身に付けていただいて、また次の若い人たちを指導していくという仕事も大事であると思います。
これから経験を積んで将来その方向へ進められますように頑張ってください。できれば北海道に残っていただければと思います。

(参加者)

チェーンソーをうまく扱えるようになりたい。
少し前の授業で、チェーンソーで木を切ることがあり、そのときに大きめの木を切ることとなったが、怖くて先生や他の生徒に頼りきりで、それを恥ずかしく感じました。
先生が木を倒す方向を調整する姿もかっこよく、うまくなり2期生に教えられるようになりたいなと思いました。

意見交換の様子3
意見交換の様子

(市長)

しっかりやらないと跳ね返ったり、違うところを切ったりという動きもするんですね。
木が最後に倒れるときにうまく行わないと変な方向に倒れて、事故とか起きることを聞いたことがあります。
先生方はそういうところは上手なんでしょうね。先生から技術を吸収して上手に木を倒せるようになってください。

(参加者)

自分は将来、樹木医になろうと思っています。もっと勉強をして、いろいろな木を見てもっと自然を豊かにしたいなと思っています。

(市長)

街路樹が多くあり長い年月が経ってくると中が腐ってきて、倒れると歩いている人に当たって大きな事故になることもあります。
私たちも定期的に木の診断というのは行っており、そのときには樹木医の方に診てもらって、目視や機械を使っていろいろな検査をしております。
街の中でもそういう仕事はたくさんありますし、森林の中でもそういう仕事はたくさんあると思いますので、是非頑張ってください。

(参加者)

旭川農業高校出身で森林科学科という学科に所属していて、卒業後ここに来ました。
将来はチェーンソーを持って山の中に入って、大きな木を倒すという漠然としたイメージがあったんですけど、明確な将来の目標というのはまだ決まっていないです。
この学校に入って、見学とか実習をしている中で、考えが混ざってどこへ行ったら良いのだろうかと感じており、数多くある道の中で自分にとって一番プラスになる道を選ぶのが一つの目標であります。
林業というのは肉体一つを使う仕事であるので、ついて行けるように体重を落としたいと思っております。

(市長)

体が大きいとその分、筋力もあれば良い仕事もできるかもしれません。
林業といってもいろいろな分野があると思いますので、その中で学校での2年間でどこまで自分の夢を具体的に決められるか、そんな簡単なことではないかと思いますが、まずは毎日与えられたやるべきことをしっかり積み上げて、その中で自分がいいなと思うところに進めたら良いですね。
また、そのあとも仕事している間に、ちょっとこっちの方もいいかなといろいろ悩むことがあるかもしれないけども、木と接する仕事という部分で頑張ってもらいたいなと思います。

(参加者)

僕は新得町の普通科高校から来ました。スキーをやっていて、それに関して森づくりに関われたらなと思っています。
森づくりに関わるために今後の目標は、即戦力となるような知識をこの学校で身に付けられればいいなと思っています。

(市長)

是非たくさん知識を身に付けていただいて、即戦力になってください。
新得町は、そばにサホロスキー場がありますね。旭川にも近くにたくさんスキー場がありますので、今年の冬は是非楽しんでください。

(参加者)

まずは、授業をしっかり受けて、単位を取って卒業することが目標であり、卒業後はここで培った技術や知識を生かして、ゆくゆくは北海道の林業を引っ張っていける人材になりたいと思っています。
そして林業先進国のオーストリアやフィンランドから逆に手本とされるようになりたいと思います。
それで子どもがなりたい職業で、ユーチューバーでなく林業関係が1位になれるよう頑張りたい。

(市長)

フィンランドなどは、日本よりかなり進んでいるとの話を先ほども聞きましたが、どういうところが違うのでしょうか。

(参加者)

林道が整地されていたり、機械化が大幅に進んでいて、労災の確率もかなり低かったりなどです。

(市長)

しっかり整備されて、制度も整っているということですね。将来林業を引っ張っていく人材になってください。

(参加者)

今後の目標としては、高性能林業機械の操作をうまくなることです。
操作がうまくなることによって、現場作業が早く終わることができ、手作業よりも安全に作業ができます。
高性能林業機械に乗っている人は、現場によって臨機応変に作業する力が必要なので、そういうことも今後学んでいければいいなと思っています。

(市長)

その機械というのは例えばどういうものですか。

(参加者)

木をつかんで運んだりとか、木を切り倒したりとか、あとは機械が通るための道を作るものがあります。

(市長)

結構大きな機械で、迫力がありますね。
非常に作業を効率的に安全に進める上で、大事な役割を担っていますよね、頑張ってください。

(参加者)

今後の目標については、まだそんなに深く考えていなくて、まずはしっかりと授業を受けることです。
また実家が旭川なので、旭川でしっかり就職して、働き続けていきたいなと思っております。

(市長)

是非旭川で活躍してもらいたいなと市長の立場としては一番そう思います。旭川で就職して、林業の発展のために頑張ってください。

市長に聞いてみたいこと等

(参加者)

旭川は家具が有名であったり、銘木市場や林産試験場、今年から林業学校など林業に対してすごく力を入れていただいているなと思いまして、この林業や森に近い街であると思っています。
旭川の市長として、今後林業に何を期待されているのかなというのと、旭川の森に対してここが魅力的だよというのがあれば教えていただきたいと思います。

(市長)

かつては木材の自給率が高く、旭川でなぜ林業、林産業、木工業、家具業が発展したかというと、周りにたくさん木があって、また良い木がたくさん採れたことから、これらの産業が基幹産業の一つになったという経緯があります。
しかし海外からの安い輸入材が入ってきて、せっかく工場はここにあるけども、木は遠くから運んで来なければならないという状況の中で、林業や林産業に関わる企業がどんどん少なくなってしまったという歴史もまた持っています。
そんな中で、旭川だけでなく上川地域、あるいは広くいうと北海道全部が、木というものと絶対に離れることはできない、またそれを活用していかなければ地域の活性化を生み出すことは非常に難しいという思いで、道庁が旭川にも林産試験場を作ってくれました。
植林した木が、今どんどん適齢期を迎えていて、道産材が活用できる良いタイミングが来ています。
できるだけいろいろなところで地域の道産材を使っていきたいなと思いますし、そのためには林業に携わる人たちがしっかりと育成されていかなければならない、そういう意味で学校が旭川にできたというのは素晴らしいことだと思っています。
私はこれからこの地域の一つの産業の柱として、林業あるいは林産業が発展していくことができるように旭川市としても一緒に頑張っていきたいと思っています。
私はあの永山の銘木市のすぐそばに住んでおり、せり、市場の時には声が家の所まで聞こえてきます。全国から木のバイヤーの方が来てくれていると聞いております。
国内でも有数の市場になっているということなので、これも私たち地域の一つの優位性だと思います。
森の中には、良い木がたくさんあると思います。ヤマメ釣りが好きであり、釣りをするときには川伝いに山の中に入っていくのと、スキーも好きなので冬に木を見ていることはあります。きっと素晴らしい木、森がたくさんあると思うので、是非活用していただきたいと思います。

(参加者)

今年の3月に本州から来て、住んでいるのは旭川市内ではないですけど、市内の保育園に子どもを預けており、子育て環境は非常に良いのかなと感じていたりするのですが、市長からみて旭川市を住みよい街にするために一番しなければならない課題があれば教えてください。

意見交換の様子4
意見交換の様子

(市長)

その人の年齢であるとか、その人の立場によって、これだけたくさんの市民の方がいると、ここを一番やってほしいとか、いろいろな意見があると思います。
私もいろいろな意見を多くの方から伺いますが、その中でいくつかの柱として分けるのであれば、私も市長に就任させていただいて14年くらいになりますが、この間ずっと取組の柱の一つとして頑張ってきたのが、子育てであり、子どもを産み育てやすい街づくりをどう進めていくかに結構力を入れました。
例えば保育所とかも今は待機児童がほとんどいなくなりましたが、10年くらい前は300人とかいるような状況でしたから保育所を増やしました。
あとは、まだまだ足りないのですが、医療費の助成を拡大したりとか、いろんな子育ての施策に力を入れており、たぶんそれをやるとここで結婚して家庭を持って子どもを産んで頑張っていこうという若い人たちの意識にも少し影響していくのではないかと思います。
それとやはりいくら子育て環境を整えても仕事がなければ、なかなか定着できませんので仕事をどう作っていくか増やしていくかという部分で大事なことだと思っております。
そういう意味でここに学校ができたということというのは、皆さんが卒業されてこの場所で家庭を持って仕事に就いて活躍してもらえるという部分もあり、そこも非常に重要だなと思っています。
お年寄りの方に対しても、もっとやらなければならないことはたくさんありますので、それはそれでまた力を入れてやっていかなければならないですけど、ちょうど皆さんの中には子育て世代の方もおりますので、またそういったところも力を入れて頑張っていきたいなと思います。

(参加者)

市長が個人的に、あるいは旭川市が政策として、私たち北森カレッジの学生に期待していることがあれば、教えていただきたいと思います。
私たちも少なくとも2年間はここで地域の住民として暮らしていきますので、こういう貢献、あるいはこういう良い影響を旭川にしてほしいなということがあれば、あるいは旭川は林業が盛んな街ですので、何人か旭川に残って暮らす人もいると思いますので、こういう旭川市民になってほしいとか、こういう風に旭川の発展に協力してほしいとかございましたら教えてください。

(市長)

学生としては2年間、この旭川に住んでいただくということですが、この2年の間に休みの日などでいろいろな所へ行って、森はもちろんですが森以外にも良い所がたくさんありますので、是非いろいろな所を見ていろいろなことを体験してもらえたらなと思います。
それとここにいる間に旭川の人とたくさん接してもらって、学校以外にもたくさんの友人や知人を作っていただければいいなと思います。
卒業後は、それぞれ皆さんはいろいろなところで活躍されることになると思いますが、そのときにもこの地で学んだことを忘れないでほしいですし、学んだことを生かしていろいろなところで更に活躍していただきたいなと思っています。

(参加者)

直接市長とお話しできる機会も少ないので聞きたいと思ったのが、西川市長が現在の職業を続けていく上で、モチベーションをキープさせている何か特別な方法はあったりするのでしょうか。

(市長)

モチベーションを保つというのは結構難しいことですよね。やはり流されてしまったりとか、マンネリ化になってしまったりとかは、人間なのでどうしてもそういう方向へ行きがちになります。
私の場合は、市長という仕事は選挙を通じて市民の皆さんに選んでいただいたということがありますので、その選んでいただいた人たちの期待を裏切らないように頑張ろうというのが、自分の中でモチベーションを保つという一つの大きな原動力になっているのかなと思います。
それと体の調子が悪くなったりするとどうしても仕事に力が入らなくなってくるので、健康には気を付けてなるべく運動したりとか、あまりお酒を飲み過ぎないとか、そういうことは気を付けなければと思っております。

(参加者)

私は倶知安町の山の方で育ちまして、札幌市で建設業を10年くらいしてこちらに来ました。
感じたのが、大都市では坪庭のような公園ですとか、本当に狭いというか全部が圧迫してくるような、そういう環境であったのですが、旭川市は空も広くて雲を見ているだけですごいきれいであったり、大雪山も見えたりとか公園が広くて、スペースがいっぱいとれて、自分の子どももすごく楽しく遊ばせてもらっています。
そうして半年近く生活していますけども、その中で旭川は良い所だよと知り合いの人にPRする機会もあるのですが、市長に聞いてみたいというのが、そういったときにここをPRしてほしいというのがあったら教えてください。

(市長)

旭川には大都会とは違い公園がたくさんありますので、私の子どもが小さかった時は近所の公園によく連れて行きました。
比較的整備された大きな公園がいくつもありますので、これは子育てしていく上では良いことかなと思います。
冬に雪が降ることについては、好き嫌いがあると思いますが、スキーなどが好きな人には車で30分ぐらいで周りにあるスキー場へ行けますので、ウインタースポーツを楽しめるのも良いと思います。

(参加者)

市長になってから一番大変だったことはなんですか。

(市長)

いろいろな市民の方から要望を頂きます。たくさんの要望を頂いて、こういうことをしてほしいというお話を伺うのですが、それに応えることができるときはすごく嬉しくて達成感を感じますが、なかなか全てに応えることは難しくて、そういう皆さんの期待に応えることができないというのが精神的に一番つらいかなということがあります。

(参加者)

市長からみて、旭川の魅力はなんですか。

(市長)

私は、旭川で生まれ育った人間なので、もともとふるさとでもありますが、大学から旭川を出て、31歳の時まで東京に住んでいました。
改めて思うのはすごく都市機能がしっかりとあって、買い物を含めてだいたい欲しいものを揃えることができ、病院も学校もしっかりとあるのですけど、車や自転車で外に出ると雄大な大自然が広がっていて、そこで釣りをしたり、スキーをしたり、山の中を走ったり、いろいろなことができるのが、私が旭川に住んでいて本当に良いところだなと思っております。
市長という仕事で休みも不規則で定期的に取れることではないですが、なるべく時間の取れるときには自然に親しむようにしています。

(参加者)

駅周辺を中心に再開発され、デパートがあった所にビルが建設されていたりとか、新たに病院が建設されているとかありますが、一方で買物公園の4条以北とかが、シャッター街になっております。そういう部分ではどう感じておられますか。

(市長)

中心市街地の活性化で特に4条以北の活性化というのは、私が市長に就任する頃から大きな課題であり、なんとかそこを元気にしなければならないと取り組んでおります。
ただ、なかなか思うように人の流れができないという状況が続いており、特にデパートがなくなってからは、更に人の流れが駅中心に寄ってしまい、以前よりも4条以北は寂しくなっている感があります。
今、デパートのあった跡地の再開発とか、その向かいのビルがあった場所も再開発が行われているところでありますので、そこをまた一つのきっかけにして、人の流れを4条からその先にも作れるようなことをしていきたいと思います。
ちょうど市役所も新しい建物を造っているので、市役所の完成を機に市役所周辺から駅までの新たな人の流れにつなげていけたらなと思っております。

市長お礼のあいさつ

市長お礼のあいさつの様子
市長お礼のあいさつの様子

今日は1時間という時間でしたが、全員の方から発言をしていただきまして、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございます。
皆さんの林業、林産業に懸ける熱い思いを感じることができました。これからいろいろ具体的に進路を決めていく上で、悩むこともあるかと思いますが、是非卒業して地域の林業の発展のために、大きく活躍していただきたいと思います。
旭川市もこちらの学校と連携しながら、皆さんが勉強していく上で少しでも快適に進めていけるよう、しっかりサポートさせていただきたいと思います。
また何かあれば学校を通じてでも結構ですので、市へ伝えてください。
今日は、先生の皆様にも学生の皆様にもお世話になりました。ありがとうございます。

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