第9回新型コロナウイルス対策緊急まちづくり対話集会開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2020年9月2日

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第9回「新型コロナウイルス対策緊急まちづくり対話集会」は、新型コロナウイルスを乗り越えるために市民と行政がそれぞれの立場で何ができるのかをテーマとして、旭川ホテル旅館協同組合の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

令和2年7月15日(水曜日) 午前9時から午前9時30分まで

場所

旭川地場産業振興センター
(旭川市神楽4条6丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 旭川ホテル旅館協同組合
    (団体の出席者5人) 

対話の内容

市長あいさつ

市長あいさつの様子
市長あいさつの様子

おはようございます。本日は、朝早くから対話集会ということで、お声がけさせていただいたところ、皆さまにはお時間を取っていただきましてどうもありがとうございます。旭川ホテル旅館協同組合の皆様方には日頃から、地域の振興や観光を含め、様々お世話になっております。この場をお借りしまして感謝申し上げます。今回、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、旭川地域においても2月から今日に至るまで、様々な業界が色々と影響を受けておりますが、その中でも特に観光関係に従事する業種の皆さん、旅行関係の皆さん、ホテル旅館関係の皆さんは、非常に大きな影響を受けていらっしゃるのではないかと思っております。先日、要望書を届けていただきまして、旭川市としても少しではありますが、市内のホテル旅館の皆さんへ支援金制度を作らせていただき、市の事業として進めさせていただいているところでありますが、しかしまだまだ先行きが見えなく、観光客の方もまだ地域には来られておりませんので、この影響がどこまで長引くのか、まだ分かりませんが、本日はホテル旅館業界の皆さんから現状についてお話を聞かせていただくとともに、今後中期的にこの地域のホテル旅館の皆さんが、どのような事業を計画し、以前の状況に戻った時に、観光客の皆さんを受け入れていただくことができるようになるかという視点からも是非意見交換をさせていただければと思っているところでございます。30分という非常に短い時間ではありますが、有意義な時間を過ごすことができればと思いますので、本日はよろしくお願いします。

意見交換

(参加者)

国や道などからの支援金の対応の中でも、市からの対応がホテル旅館に対して一番早かったことをありがたく思う。
固定資産税の減免について、今年の2月以降、1か月の売り上げが50%以上減少する状態が3か月続くと、次年度の固定資産税が全額免除になると聞いている。我々としては、できれば今年度に前倒ししてもらえると助かるが、制度として無理な部分もあるのだろうとも思っている。
上下水道料金の減免についても、可能であれば、是非対応していただきたい。
本日の参加者のうち3名は宴会場を持っているが、宴会が無くなっている。3月からコロナの影響で全てと言っていいほどキャンセルされており、前年と比べると本当に悲惨な状況である。
ニュース等で東京や札幌を中心に感染者が出ていると伝えられているが、旭川の現状からすると少し考える余地はあると思っている。
新北海道スタイルなどの感染防止対策について、我々の業種はそれを前提に動いているので、対応できているものについては大丈夫であるということを発信するなど、会合を開けるような雰囲気を是非作っていただきたい。
商売でも商売以外でも、人と人が面と向かって話をすることによって世の中が動いているはずだが、それがいけないという風潮になっていると、我々の商売にも影響が出てくるので、そのような風潮を払拭してもらいたい。立場上難しいと思うが、お願いしたい。
前回の要望でもそうだったが、市でできることをお願いしようと思っているので、今取り組んでいただいていることも一歩進めていただけるとありがたい。
小中高生のスポーツ大会その他の大会、イベントがないということで、宿泊客が見込めなく非常に困っている。
8月に関しては野球やサッカーなどの大会が開けるような段取りになってきているがまだまだなので、特に旭川はほかの地域に比べると感染のリスクが少ないことを何らかの形でアピールしていただきたい。
色々な助成や補助金もありがたいが、世間にそのようなアピールをすることで、宿泊だけでなく飲食業界にも波及し、うまくいく面もあるのではないだろうか。
我々の業種は、クリーニング業界やごみ収集、食材などあらゆる業界に波及していく。
旭川は、本当に大丈夫なんだということを何らかの形で発信していただけると、全ての業種に良い影響をもたらすのではないかとも思う。

意見交換の様子1
意見交換の様子

(市長)

ありがとうございます。市の中でできることは、減免できる部分を含めてしっかりと検討させていただきたいと思います。
旭川は対策をとっているので大丈夫であるというPRについても、どのような媒体でどのような形で行えば効果的であるかということも検討させていただきたいと思います。

(参加者)

保健所でもPRなどの取組を行うという話を聞いている。
対策をとっているところは大丈夫という言い方しかできないと思うが、その部分を大いにPRしていただきたいと思う。
色々な対策をするとしても、あまり細かいことを言うと、結局自分たちの首をしめることになりかねない。その辺のバランスは難しいが、何か良い対策をとっていただきたい。

(参加者)

旭川市からの支援という部分では、とても早く動いていただきありがたく思う。
GoToトラベルキャンペーンやどうみん割などの施策はあるが、市としては、外から旭川市に人が来ることに対して、ポジティブに捉えているのかネガティブに捉えているのか。
我々は商売上そこをポジティブに捉えていきたいという気持ちは当然あるが、様々な業種があるし、市民を守るという意味では、市がどのように捉えているのか聞きたい。
このような状況の中で、例えば東京からたくさんのお客さんを誘致するとなると、個人的にも大丈夫かと思う部分もあるが、そうであれば、このような機会に例えば市民の人たちが旭川市内の宿に泊まってもらうなどの動きができればいいと思っている。
旅行にも行けず、夏まつりなどイベントもなくなり、楽しみが減ってしまっている状況で、せめて旭川市内のホテルや旅館に泊まることで小旅行をしたような気分になってもらえたらいいと個人的には思っている。
それを、我々個人が発信するよりも、市から呼びかける方が、今は受け入れられる時期なのではないかと考えている。
市長もサイクリングで外の空気を吸ってリフレッシュしているなどの発信もされているが、市長が実際に市内のホテルや旅館に泊まり、そのことを発信することにより、市民の皆さんに、街の中にもこんなに楽しいことがあると思っていただけるとすごくうれしく、業界としても後押しをしてくれているなという気分になれる。
支援となると税金を使うことにり、特定の業界だけに投入することになると色々な意見が出てくると思うので、最小資源で最大の効果を生むような動きがあればいいと思っている。

(市長)

ありがとうございます。まず近場の人に小旅行に行っていただくのが第一ステップだと思います。
旭川市民の方もしばらく旅行にも行っていないと思いますので、是非近場のホテル旅館にちょっとした小旅行をして、旅行の魅力を再発見してほしいというPRは、行政も行った方がいいと思いながら聞かせていただきました。
まずは市内、それから道内、全国へということで、海外となるとまだちょっと先になるかもしれませんが、まずは道民の皆さんに周遊していただく雰囲気を醸し出していくことが非常に大事だと思います。

意見交換の様子2
意見交換の様子

(参加者)

まずは市で迅速な対応をとっていただいた各種支援について、我々ホテル業界に対し、他の地域より旭川が先行して、かつ手厚くしていただいたと思っている。
市内の7月の状況は、どうみん割や7月25日から執行されるGoToキャンペーンを含めて、国や道の支援の部分もあって動いてはきているが、今日現在の7月の主要11ホテルの稼働状況は40%程度の状況で、まだ回復にはほど遠い状況である。
8月のお盆期間を中心に予約は少しずつ伸びてはきているが、東京方面で発生している感染拡大の懸念もあって、予約は当初我々が想像していたよりは増えていない状況である。
そのような中、市の観光課と一緒に、教育旅行の誘致の関係で道東方面に行かせてもらった。
今年に関しては当ホテルでも8月から11月までの間に、道東方面、胆振方面、札幌を中心とした中学校、小学校の修学旅行、宿泊研修で、現在38校の予約を受けている。
この時期は、高校の団体がいくつか修学旅行で道外から来るということがあったが、道内でここまで需要があるとは思っておらず特需となっている。札幌を回避して旭川という選択をしていただいている。
市からも教育旅行に対する予算を付けてもらっているので、そこをキラーコンテンツとして今年1年で終わるのではなく、来年も持続していただく形で私どもも動いているので、是非、行政の面からも各種施策をお願いしたいと思っている。
市内のイベントや宴会について、現在大きな会場を提供できるのは2施設のみとなっている状況だが、宴会が自粛傾向にある中、ようやく200名規模の宴会を受注し、先日無事終えることができた。
我々事業者の方でも、お客様を検温するサーモグラフィーの導入、換気、ソーシャルディスタンスをとるためのテーブルの導入などの対策をしている。
是非市長には街に出ていただいて、市の方々にもしっかり対策をとりつつ経済を回していくような形で動いていただきたいと切実に思っている。
ようやく自衛隊や警察関係をはじめ会合等も入りつつあるので、市の方も積極的な取組をお願いしたい。
9月の食べマルシェが中止という判断がなされ、現状としてイベントはやはり少ないが、我々が一番懸念しているのは、年が明けた1月、2月のいわゆる冬まつりの時期に全くイベントがないということである。
旭川に来るお客さんをどう引っ張ってくるかを考えた時に、冬まつりは国内のお客様の関心が高いものである。札幌の雪まつりが縮小の方向という情報もある中、少し早めに実施の可否について判断していただき、仮に中止となるなら、代替策を含めて検討に入っていただきたいと思っている。
大規模事業者の場合、資金繰りという部分では、11月くらいまではなんとかなると思うが、11月以降は宿泊に関しても閑散期に入る中で、お客様が戻らないということになると、事業者の中でも資金繰り等で非常に厳しくなり、休館等を含めた対応が十分考えられる状況となる。市独自の支援策なども検討していただき、市長の方で状況判断をして、適時御支援をいただければありがたいと思っている。

「よくばりキャンペーン」ということで、観光施設に関連した、お客様がお得になるような企画をしていただきありがたく思っている。また、給付金等についてもとても助かった。
ニュースやマスメディアでは、第2波、第3波という話も出ているが、どうか旭川市においても来年以降長い期間の支援を続けていただくようお願いしたい。
市の方の媒体を通じて、ホテル旅館が新型コロナウイルス対策に一生懸命取り組んでいることを伝えていただければありがたい。

意見交換の様子3
意見交換の様子

(市長)

色々と皆さんから、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございます。
冬まつりのイベントは、まだ判断しておりませんが、例年8月には総会が開催されますので、それまでには判断をしなければならないと思っています。例年と全く同じ形ではできないと思いますが、規模を縮小するのか、どういう形でできるのかということを色々と検討中であり、少し形を変えてでもなんとか開催できればと思っているところです。
これも今の感染状況が続くという前提であり、第2波や第3波がくると状況が変わってくるのかもしれませんが、現時点ではそのように考えています。
旅行という部分では、影響が中長期に及ぶのではないかと思っています。旭川は昨年、年間で20万人を超える海外からのお客さんが宿泊されましたが、これが戻るのは何年先になるのだろうかと思っています。
国内のお客さんも、まだしばらくは戻ってこないと考えると、私どもも、今年だけでなく次年度以降も市の経済を守る視点から対策を継続していく必要があると思っています。
市の財源でできる部分は限界がありますので、今回、旭川市にも国から数十億円単位の地方創生臨時交付金が交付されましたが、是非次年度以降もこのような交付金を全国の自治体に交付していただきたいということを、色々な機会に国にも伝えていかなければならないと思っています。
今回、今までは旭川に来ていなかった修学旅行の皆さんが来ていただけるということで、これをビジネスチャンスと捉えて、来年にも継続していただければ非常にありがたいと思いますので、観光課が皆さんと連携して地域の魅力をPRできるように頑張っていきたいと思っています。

(参加者)

これまで市で施策を考えてもらっているが、施策に関して、どこかからは必ず不満は出てくる。
施策を決定する前の段階で、机の上だけで考えるのではなくて、現場の者と一度話をして進めると、意外と不満がなくなると思う。
全てにとって良いということはないが、我々だけではなくそれぞれの業種があるので、その現場の声を把握して検討すると良いと思う。
さんろくプレミアム飲食券についても、最初から全市にわたって行えば良かったと思う。だから、まずは現場の話を聞いてから検討を進めるようにしていく方が良い。せっかく良い施策なのに、ただ批判されるのはつまらないと思う。

(市長)

ありがとうございます。是非、そのような形でこれからも事業を組み立てていきたいと思います。

市長お礼のあいさつ

本日は非常に短い時間でしたが、皆さんから貴重なお話を聞かせていただき、どうもありがとうございました。
地域の活性化にとって、旅館ホテル、観光というものは必要不可欠だということをこれまでもこれからも思っておりますので、本日伺ったお話をしっかりと参考にさせていただき、地域をどのように以前の状況に戻すか、戻るまでにどれだけの努力をしなければならないかということも検討させていただきたいと思っています。
皆様方には、しばらく大変な時期が続くかと思いますが、どうぞよろしくお願いします。

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