第6回新型コロナウイルス対策緊急まちづくり対話集会開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2020年8月17日

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第6回「新型コロナウイルス対策緊急まちづくり対話集会」は、新型コロナウイルスを乗り越えるために市民と行政がそれぞれの立場で何ができるのかをテーマとして、旭川大学、旭川大学情報ビジネス専門学校及び旭川調理師専門学校の学生の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

令和2年7月6日(月曜日) 午後1時30分から午後2時まで

場所

フィール旭川7階シニア大学
(旭川市1条通8丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 旭川大学、旭川大学情報ビジネス専門学校及び旭川調理師専門学校の学生
    (団体の出席者6人) 

対話の内容

市長あいさつ

市長あいさつの様子
市長あいさつの様子

皆さんこんにちは。
今日は、皆さんそれぞれ忙しい中、学校の授業等もあるかもしれませんが、対話集会ということで、時間をとって参加をしていただきまして、どうもありがとうございます。
御承知のように、新型コロナウイルスが感染拡大をして、2月頃から4か月以上にわたって、様々な不便、不自由な生活をしながら、なんとか終息に向けて様々な取組を進めてきたところです。
旭川は2月22日に最初の感染者が出てから12名ほど、市内で感染者が出て、4月18日が最後の感染者の確認で、それから2か月半ほど新しい感染者が出ていない状況です。
なんとか市内については、現在のところ落ち着いている状況ではありますが、連日、市外あるいは首都圏等での感染者数が報じられているように、まだまだ油断をすることができない状況が国内でも続いていまして、これからの第2波、第3波に向けてのしっかりとした備えと、この大変厳しい経済状況に追い込まれておりますので、一日も早い経済の立て直し、こういったことが大変重要だと思っています。
その中で、今日は、学生の皆さんとこういう会を持たせていただいきましたが、皆さんもコロナ自粛ということで、学校はしばらく授業ができなかった時期もありましたし、それぞれ、アルバイトなどをしながら毎日の生活費あるいは学費の一部を担っていただいている中、アルバイト等にもいろんな影響が出たと思います。
今回、学生の立場で、本当に色々な困難に直面したのではないかと思います。是非、皆さんには、これからも夢と希望を持って学校で勉強してもらい、卒業して社会で活躍していただきたいと思っている中、今日は少しでも学生の皆さんの思いに沿った応援をすることはできないかという思いで、こういう会を企画させていただきました。30分と短い時間ではありますが、皆さんが今回色々と感じたこと、あるいは、旭川市や様々な行政機関等にお願いしたいことがあれば、聞かせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

意見交換

(参加者)

イベントについて、どういう規模なら開催していいのか、どういう対策をすればいいのかなど、イベントの開催に当たってのガイドラインを旭川市で出してもらいたい。
(市長)
イベントも結構中止になるなど、皆さんもこれまで本当に苦労していると思います。
実際にイベントを始めるにしても、どういう形でやったらいいのかなど、それぞれ皆さん苦労があると思います。
一般的なガイドラインとしては、例えば規模が何百人まで、定員の半分まで等、大きな枠は国や北海道などから示されています。それに加えて、例えばマスクをしてもらう、手洗い、うがいをしてもらう等、色々と気を付けなければいけないことが、細かくたくさんあります。これから夏に向けて、様々なイベントが、色々な主催者で行われていくと思いますが、市としても、イベントの開催方法等について、ホームページなどで分かりやすく情報提供できるように、知恵をしぼっていきたいと思っています。
是非、学生の皆さんのイベントも、感染対策を取りながら進めてもらえたらと思いますので、よろしくお願いします。
(参加者)
私は大学に通っていて、4月、5月の自粛期間を通して、大学側はリモートを駆使して講義をした。
旭川大学は、学生に向けてWi-Fi設備を目的とした補助金を3万円程度出し、それで非常に助けられたという学生も多かった。
今後、新型コロナウイルス第2波、第3波、もしかしたらもっと続くかもしれない今のこの現状を加味すると、大学として補助金を出す方向性も大事だが、それに加えて、市からも各大学、小中高などの学校に対し、Wi-Fiを設備できるような補助金等を出した方がいいと思う。

(市長)
今回は大学サイドからWi-Fi環境の実現に向けた支援があったということですが、約2か月間、リモート授業で本当に大変だったと思います。
旭川市内の小中学校は、インターネット環境が完備されていない状況です。
市としては、小中学校にパソコン及びWi-Fi等の環境を整備する準備を進めているところです。
万が一、また秋以降、学校が休校になってしまうようなことが起きた場合に、家庭で子どもたちがしっかり授業を受けられるように、体制を構築していきたいと考えています。
できれば高校や大学も市で支援したいという思いはありますが、高校等は設置者である北海道など、国公立、私立と様々な主体がある中で、できれば、国等で広く全国的に平等になるような形で進めてもらうのが一番だと思います。
国から、それぞれの大学に対して色々な補助や助成等が、今後また出てくる可能性がありますので、そういったことも見極めながら、場合によっては、高校以上の学校についても、市として何らかの応援や手立てができないか視野に入れ、中期的に考えていく必要があると思って聞かせていただきました。

(参加者)

新型コロナウイルスの影響で、学生の就職がとても難しい状況になっていると思う。
食に関する職に就きたいと考えているが、今は食に関する就職も結構難しい状態である。
市内に就職したいと思っているが、市から学生の就職を斡旋するなどの対策はあるのか。

意見交換の様子1
意見交換の様子

(市長)

是非、卒業したら旭川市内で就職していただきたいと思います。
良い就職先を見つけていただくために、市でもこれまでに色々と取り組んできています。
例えば、高校3年生あるいは専門学校を卒業する方に対して、市内にはこのような企業があるといくとを紹介したり、合同の就職説明会や、色々な学生と企業とのマッチング事業なども行ってきています。
今年も行いたいと思いますが、特に今年は、新型コロナウイルスの関係で企業の皆さんも業績が非常に落ち込んでいて、もしかすると、例年のように求人が出てこない場合もあり得ると思います。
是非、旭川市と商工会議所などの色々な経済団体が連携して、学生の皆さんに地元で職を探してもらえるように、分かりやすく情報提供できるよう努めていきたいと思います。
企業の皆さんには一人でも多く地元の若い人たちを採用していただきたいとお願いしたいと思っています。
なんとか地元で就職先を探せるよう頑張ってください。
しっかり行政の方も頑張って取り組んでいきます。
(参加者)
私は市内で家電量販店のアルバイトをしている。
新型コロナウイルスの影響で、ワイドショーなどで話題になった物を売り始めると、通常時より来店者が多くなるので、販売店内でも感染のリスクが高まり、二重の負担になる。
販売店内でも新型コロナウイルス対策はしているが足りない状況で、店舗スタッフ数やコスト面で限界がきている。
行政側から感染対策の告知はあるが、その上で具体的な感染リスクのある行動を細かく伝えてほしい。
経済活動とのバランスも分かるが、業種に応じた行政の告知や指導などもしてほしい。

(市長)

色々な業種の事業所が、旭川市内にもあります。
国から、業種別の感染予防対策の指針、ガイドラインが示されていて、それぞれの事業所の皆さんがそれに沿って感染症の予防対策を、取っていただいていると思います。
ただ今回、家電量販店などのお店には、日によって結構お客さんがたくさん入っていて、アルバイト、仕事をしている人にとっては、非常に不安に感じた面も多々あったと思います。
例えば、マスクをしていないお客さんが、中には結構いらっしゃったでしょうし、レジの前に並ぶのも、間隔を空ける工夫として足のマークを付けている店もありましたが、必ずしもその通りに並んでくれない場合もあったかもしれません。
私ども行政が、もっと情報発信して、皆さんに、「今こういう時期なので少し不便ですが、そういうルールを守って安心して暮らせる街を実現しましょう」と呼び掛けるなどの取組を進めていかなければいけないと思っています。
より多くの皆さんに御協力をしてもらえるように、旭川市としても、これからもそういった生活様式をしっかりPRしていきたいと思っています。
夏になって暑くなってくると、マスクをするのも、かなりの負担になってくると思います。なんとか多くの皆さんに御協力いただくことも、これからまたしばらく続くと思います。
レジの所にビニールを付けてくれている店もたくさんあります。大変ですけれども、皆さんには頑張ってほしいということPRをしていきたいと思います。
(参加者)
今回、新型コロナウイルスは、集団で行動する際に感染リスクが高くなるということで、学校でもマスク着用、アルコール消毒をしている。
マスクや消毒液が足りないところがあるので、市から市内の学校に配付を検討してほしい。

(市長)
市内には色々な施設がありますが、マスクや消毒液等の衛生用品が不足している場所は、たくさんあると思います。
市も優先的に、絶対必要な施設、例えば、お年寄りや障害者の方が入っている社会福祉施設などから、優先的に衛生用品を確保してもらえるよう取組を進めているところです。
学校でも、不足している施設等もあると思いますので、今後、情報等聞き取りながら、必要に応じて衛生用品の支給等も検討していきたいと思います。

(参加者)
市内のラーメン屋でアルバイトをしている。
若い方よりお年寄りの方が、意外とマスクをしていないお客さんが多く見られる。そのような方たちに、市としてマスクをするように伝えてほしい。
私が働く店は、席数を減らしたり、元々席に置いてあった箸をその都度出したりして、環境を整えている。
お客さんにもマスクをするなどの対策をしてほしい。

意見交換の様子2
意見交換の様子

(市長)
食事をする時以外、入ってくる時と出ていく時は、是非マスクをしていただきたいと思います。
先程の話にもあった「こういう時期なので、色々と不便ですけれども、よろしくお願いします」ということは、市としても、しっかり情報発信していきたいと思います。
(参加者)
マスクを着けていない若い人が同級生にもいる。
一人暮らしをしてると、情報はスマホからしか得ない。
実家に帰ってよく分かったが、家でテレビを見てる人たちと、スマホのニュースだけしか見てない人とでは、感染に対する感覚が全然違う。
できないかもしれないが、スマホでYouTubeなどのおすすめに情報が強制的に出て、全く興味がなく、自分から情報を受け取ろうと努力しない人でも情報を受け取れるような仕組みが、もしできればすごくうれしい。
(市長)
自分の関心がある情報には、すごく目が行くけれども、そうではないと、どうしても目に入ってこないというのが、特にスマホでの情報の場合は多いと思います。
調べてみないと、何とも言えませんが、市としてYouTubeに全部配信するというのは、難しいかもしれないので、大きな団体でそのようなことに関心を持ってもらいながら、情報検索する際には必ずどこかで重要な情報が目に入るような、画面の構成の仕方なども、工夫のしようによってはできるかもしれないと思います。
今までも、例えばヤフーのニュースをスマホで検索する時に、画面の一番上に「新型コロナ」と出ているが、そこをタップしないと先の情報は見えない。下の方の情報を見ていたら、そこを開くこともないと思うので、そのような情報の提供は、少し工夫していかないと、なかなか全員の皆さんには情報を伝えきれないと思いますので、その辺は研究をしていきたいと思います。(参加者)
ヤフーでも「コロナ」くらいは目に入ってくるが、テレビでは映像で「こんなに混んでいる」とか「パチンコ屋が開いてるからそこに人が集まる」などの情報が流れてくる。あれぐらいの長さの映像で入ってくるからこそ、危機感が伝わってくる。ヤフーは「コロナ」と小さく出てるから印象に残らない。
(市長)
情報をうまく伝えるのは、大事なことなので、そういう人たちが実際にたくさんいるわけですから、工夫していく必要が当然あると思います。

(参加者)

調べたら、旭川市の緊急対策の追加補正額が26.4億円となっていた。
市としての経済被害額はどのくらいだったのか気になったので、教えてほしい。

(市長)

この間、数か月にわたっての経済被害額はまだ算出していません。
各企業の決算期に、前年度と比べてどれだけの落ち込みがあるか、これから随時、数字として上がってくると思います。それを市全体で見たときに、昨年度比で何割減など、数字としてはどこかのタイミングで出てくると思います。
現時点で数自体は把握していませんが、かなりの経済的な影響、損失は出ていると思いますし、いまだに継続していると思います。
例えば、イベント一つにしても、今までは会場に収容可能人数を入れることができたのが、これからは半分しか入れられないのであれば、それだけでコストは2倍になります。お店も、席と席の間隔を空けることに協力していただいています。本当であれば、10人入るお店に5人しか入れられなくて、お客さんが来ても帰っていただいているお店がたくさんあると思います。
これは日本だけではなく世界中のことかもしれませんが、大変な影響が、しばらく続く可能性があると思っていますので、そういうものだと割り切って、その中で、どう経済を回していくかという視点を持ちながら、必ずくるであろう新型コロナウイルス感染症感染拡大前の状況に戻るまで、耐え忍んで頑張っていくしかないと思います。皆さんが頑張ることができるように、国や市など行政機関がしっかりと応援をしながら、事業活動を継続してもらうことができるような支援を打ち出していくことが、大変重要だと考えています。

(参加者)

通学の時に乗っているバスが動物園行きのバスで、観光客が多く乗るバスです。最近、旭山動物園も開園したので、 これからまた混雑しはじめると思うと、感染リスクが高まることが心配で、本数を増やせないか。

意見交換の様子3
意見交換の様子

(市長)

観光客の皆さんが戻ってきているのは、まだ少ない状況だと思います。いつかのタイミングで、またたくさんの方に来てもらうことができるようになると思いますので、その時に向けて、増便等ができるかバス事業者にも相談する必要が出てくるかもしれません。
バス事業者は市内に二つのバス会社があります。数か月間にわたってお客さんが減っているので、経営的に非常に厳しい状況が続いていまして、そんな中での増便の判断は、大きなハードルがあると思います。今後、お客さんが戻ってきたときに、感染防止対策としての増便を検討していただくのは、非常に大切なことだと思います。
飛行機もしばらく、ついこの前までは1席ずつ空けてお客さんを乗せていましたが、今は、普通に乗せています。300人乗りの飛行機に300人お客さんを乗せると利益が出るけれども、その飛行機に150人しかお客さんを乗せないと、飛行機を飛ばしても赤字になってしまいます。バスも同じで、満車ならいいけれど、そこにお客さんが半分しか乗らないと、バスを走らせても赤字になってしまう。
赤字になってしまうけれども、それに対して何か市としてお願いすることがあれば、それ相応の補助等の応援をバス会社にすることが前提になると思います。
今後、感染対策をしていく上で、バスに限らず色々なところで、そういう問題が出てくると思うので、そのときに、市としてどこまでできるか見極めながら、取り組んでいかなければと思います。
交通機関での感染の心配はありますが、ある面で、あまり心配しすぎると萎縮してしまうので、コロナと共に生きる、マスクをして、自分にうつされない、自分からうつさない、手洗いうがいをこまめにする、なるべく大声で話さないなど、少し気を付けることによって、感染リスクをぐっと下げることができるようになると思います。そういったことで、なるべく社会で色々な障害なく暮らしていくことができるようになるのが、今、すごく大事だと思います。
バスに乗る時も、その辺を注意して乗るだけで随分と感染リスクが下がると思いますので、まず、バスの時だけでなく、色々な場面で、どうしたらうつらないだろう、もし自分がウイルスを持っていたら、どうしたら人にうつさないだろうということを心掛けてやっていただけたらと思います。
市もそういったことを色々な機会に市民の皆さんに伝えていく必要もあると思っています。心配事があると思いますけれども、是非、気を付けて頑張ってください。

市長お礼のあいさつ

今日は皆さんありがとうございます。
学生の立場からのいろんなお話を聞き、私もすごく勉強になりました。
皆さんのそれぞれのライフスタイルの中で、感じることがあると知ることができましたので、是非、今日のお話も参考にしながら、今後の市の様々な事業につなげていくことができるように、検討していきたいと思っております。
皆さんこれからも、是非、感染対策も気を付けてもらいながら、学業あるいはアルバイト、学生生活を楽しんで、また、社会人として、いずれ社会で活躍してもらえる人材になっていきますので、頑張ってもらいたいと思います。
今日は本当にどうもありがとうございました。

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