第111回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2019年9月5日

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デジタルサイネージ
デジタルサイネージ

第111回は、「AI,IoTと旭川の未来」をテーマとして、旭川大学情報ビジネス専門学校の生徒の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

令和元年7月18日(木曜日) 午後4時から午後5時まで

場所

旭川大学情報ビジネス専門学校1階ロビー
(旭川市8条通7丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 旭川大学情報ビジネス専門学校2年生
    (団体の出席者9人) 

対話の内容

市長あいさつ

市長あいさつの様子
市長あいさつの様子

皆さんは普段から学校で、IT、プログラミングなどコンピュータ関係のいろいろな勉強をしていると思う。学校を卒業後、今勉強していることを知識や技術として仕事に生かし、自分のため、社会の発展のために頑張ると思う。
まちづくり対話集会は今回で111回目。これまで若い方々との会はなかなか持てず、4期目を迎えて以降はなるべく若い世代と多く対話集会をしたいと思っている。これからの旭川、地域社会を担っていく人たちの想いを聴かせてもらい、行政、まちづくりの中でもそれらを実現していきたいと思っている。皆さんも、このような機会を通して、学校の勉強から、それらが社会のためにどうなっていくのか、まちづくりにどのように関わっていくのかという視点から考えてもらい、皆さんの毎日の勉強に対しての想いや意識も変わるとうれしい。一人一人が旭川というまちづくりの主体者なのだという想いを若い時代から持ってもらうことができれば、いいまちづくりが進めていけると思っている。
皆さん情報関係の勉強をしているので、テーマをAI、IoTにした。最初は「中心市街地の活性化とAI、IoT」、その後「暮らしの向上とAI、IoT」というテーマで意見交換し、最後に一人一人全員から、感想や言い残したこと、みんなの話を聞いて思ったことなど話をしてもらいたい。

テーマに沿った対話

中心市街地の活性化とAI、IoT

(参加者)
日本国内で、旭川市の中心部のどこでもFree Wi-Fiでインターネットを使えたり、スマートフォン等を充電できたりする、という例はあまりないと思う。
そこで、このような取組を実施してはどうか。
このような取組で、民間企業が中心部に投資する、ということも考えられると思う。

(市長)
Wi-Fiは、旭川市の中心部だけではなく、郊外も含めて、全市的に設置できるのが理想である。ただ、厳しい財政状況の中、旭川市のお金だけで全市に設置するのは難しいことから、民間企業の協力が必要となる。
また、今後、技術革新が進み、現在と比較しより低廉な費用で設置できるようになればと思う。

充電についても、若い世代の方々から声をあげてもらい、流れをつくってもらえればと思う。

(参加者)
観光客がJR旭川駅で降りて進行方向を決める際、多くの人がGoogleマップを利用すると思う。
そこで、大きな看板等を置けば、容易にGoogleマップで確認できることから、行きたいところに行きやすくなるのでは。
特に、駅を降りてどちらに行けばイオン旭川駅前店に行けるかが、容易に看板等で分かるようになればよいと思う。

(市長)
旭川市外の人から、JR旭川駅を降りても、どちらが東か、西か、南か、北かが分からないと言われたことがある。
主な施設を東西南北で案内すれば、容易に方角が分かると思う。
現在、北海道旅客鉄道株式会社と協議しているが、今後も、案内の工夫について協議していきたい。

(参加者)
旭川市内で開催されるお祭りやイベントのまとめサイトがないと思う。まとめサイトがあれば、旭川に観光に行こうと考えている人にとって便利であると思う。
また、旭川市内のバス事業者から市内のバスの運行に関する情報を入手できるサービス「バスキタ!」が提供されているものの、これを知らない市民がとても多い。
そこで、旭川市が中心となって、「バスキタ!」をはじめ、市民にとってプラスになるサービスをPRしてはどうか。

(市長)
SNSなどを活用して、分かりやすく、旭川市内で開催されるお祭りやイベント情報を発信する。

バス事業者と、「バスキタ!」やフィール旭川などに設置している市内のバス運行情報を表示したデジタルサイネージについて、市民の皆様に広く知ってもらうためのPR方法を協議する。
また、「バスキタ!」の内容についても、バス事業者と情報交換する。

(参加者)
若者が利用できるコワーキングスペースを提案したい。

フィール旭川7階などに学生が勉強できるスペースがあるものの、友だちと話しながら勉強できるようなスペースはない。
そこで、駅などにコワーキングスペースを設けてはどうか。
また、スマートフォンなどで、コワーキングスペースの利用状況を確認できるようにしてはどうか。
さらに、防音にして、社会人が会議等で利用できるようにしてはどうか。

このように、中心部にコワーキングスペースを設けて若者をここに集め、活性化を図ってはどうか。

(市長)
現在、JR旭川駅構内に旭川家具が設置され、学生等がそこで勉強等していることから、このスペースを積極的に活用してはどうか。

皆さんをはじめ若い方々に使用していただき、改善等の意見があれば教えてほしい。その意見を踏まえ、北海道旅客鉄道株式会社と協議していきたい。

中心部に若い方々を集め、その活動の促進に資するスペースはどのようなものか、研究していきたい。

(参加者)
イベント等に行きたいと思っても、駐車場の場所が分からない、場所が分かっていても空き状況が分からないことから、イベント等に行かないという人が結構多い。
そこで、中心部の駐車場だけでも、空き状況をリアルタイムに把握できるアプリケーションを開発・提供してはどうか。

(市長)
私もイベント等に行った際、駐車場探しで苦労している。

今後、技術革新が進み、インターネットで駐車場の料金メーター等と車のカーナビ等が結ばれ、カーナビ等で駐車場の空き状況等をリアルタイムに把握できるようになると思われる。

是非、皆さんにこのようなアプリケーションを開発してほしい。

このように考えると、皆さんの仕事は本当に夢がある。

(参加者)
他の人の意見を踏まえ、市長に質問したいと思う。

イオンモール旭川駅前店の大型デジタル・ビジョンにバスの時刻等を表示することは可能か。

(市長)
大型デジタル・ビジョンには、イオンモール旭川駅前店において多くの市民に知ってもらいたい情報が表示されている。
とすると、御意見がバスの時刻等その関連情報だけ表示するという趣旨であれば、難しいと思う。

バスの時刻等を表示するデジタルサイネージは、イオンモール旭川駅前店及びフィール旭川の店内に設置されているので、その設置場所を知り、利用していただきたい。

(参加者)
他の人の質問に対する市長の回答を踏まえ、市長にさらに質問したいと思う。

JR旭川駅構内にバスの時刻等を表示するデジタルサイネージは設置されているか。

(市長)
JR旭川駅構内にも、旭川観光物産情報センター近辺(東口(北彩都病院側))に設置されている。

バスの時刻等を表示するデジタルサイネージは、イオンモール旭川駅前店内、フィール旭川店内、そして、JR旭川駅構内の3か所に設置されているが、知らない人が結構いるということが分かった。
観光客を含めより多くの人に知ってもらえるよう、設置場所やPR方法を工夫していきたい。

暮らしの向上とAI、IoT

(参加者)
私は釧路市出身であるが、同市のロータリーは進路ごとに線が引かれており、とても通りやすい。
他方で、旭川市のロータリーは進路ごとに線が引かれておらず、とても通りにくい。
このような状況では、旭川市のロータリーを通った観光客は悪い印象を持ち、その後、訪れなくなるおそれがあるので、線を引いて通りやすくすべきである。

(市長)
旭川市のロータリーはローカルルールで運用されており、市外の人はもちろん、市内の人でも通行しにくい。
市外の人を含め誰でも通行しやすくなるよう、警察と協議したい。

(参加者)
私は旭川大学情報ビジネス専門学校に通学するため、市外から市内に引っ越してきたことから、どのバスに乗ればどこに行けるかを知らない。
市内にバス停は多くあるが、どのバスに乗ればどこに行けるかが全く分からない。
少なくとも中心部のバス停は、どのバスに乗ればどこに行けるかが分かるようにすべきでは。

(市長)
ある目的地に行くためには、どのバス路線を使い、どこのバス停で降りるかが、現在のバス停での表示、「バスキタ!」では分かりにくいと思われる。
分かりやすくすることでバスの利用者が増えると考えられることから、今後、バス事業者と工夫等について協議したい。

(参加者)
AI、IoTを活用し、市役所の窓口業務等の定型的業務を人でなく機械で対応するようにしてはどうか。

対話の様子
対話の様子

これにより、労働力不足という問題を解消できる。

また、業務効率化で生じた余剰人員を他の業務に充てることもできる。

(市長)
そのとおりであると思う。

例えば、現在、空港では、搭乗手続、荷物預け等が無人化されている。
将来的には、空港の定型的業務は、全て、人でなく機械が行うようになると思う。

市役所でも、住民票や印鑑証明書は機械で入手できる。
また、マイナンバーカードがあれば、コンビニエンスストアでも、住民票や印鑑証明書を入手できる。

市役所の業務を効率化しつつ、市民の皆様が便利になるよう、無人化を進めていきたい。

感想等

(参加者)
「暮らしの向上とAI、IoT」について、意見を述べたい。

除排雪についてであるが、十分に行われていない箇所が多いと思う。
適時、適切な除排雪を目指し、AI、IoTを活用してはどうか。

(市長)
センサーを設置する等して、降雪状況を把握し、効率的かつ効果的な除排雪を実現することは、今後の課題として捉えていく。

(参加者)
先程、マイナンバーカードがあれば、コンビニエンスストアで、住民票等を入手できるということであるが、マイナンバーカードに運転免許証、健康保険証等様々な機能を付加し、カードの付加価値を高めてはどうか。

(市長)
現在、マイナンバーカードがなかなか普及していないことから、国において、様々な取組を行っている。

マイナンバーカードにありとあらゆる機能が集約されているという時代が到来することを願っている。

(参加者)
私は今回の対話集会を通じて、二点思った。

一点目は、先程の除排雪に関する意見への付け加えとなるが、冬期間以外の期間は2車線であるが、冬期間は2車線に満たないという道路が多々ある。
除排雪をしっかりと行ってほしい。

二点目は、先程のロータリーに関する意見への付け加えとなるが、ロータリーに入り、例えば、9条通りに出るような場合、一時停止ではないので、ヒヤリとすることがある。
一時停止にしてほしい。

(市長)
まず、除排雪について、私が市長に就任した当時、予算は約20億円であったが、現在は1.5倍の約30億円である。
もっとも、増加の主な理由は、人件費等の費用の増加である。
今後も、限られた予算の中で、最大限、効果的な除排雪となるよう、しっかりと検討する。

次に、ロータリーについて、ここから出るとき、一時停止をする必要はないが、人がいると、ヒヤリとすることがある。
先程のロータリーの通行のしやすさや歩行者の安全等、ロータリー全体について、警察と協議する。

(参加者)
本日の対話集会で出た意見を参考に、少しでも前進してくれれば、市内に住んでいる人、本市を訪れようとする人にとって、魅力的なまちになると思う。

(参加者)
AI、IoTの活用は、高齢者等にとって分かりにくい。
AI、IoTの活用を進めるに当たっては、情報格差の解消が課題となる。

(市長)
何人にとっても分かりやすいことが重要である。

(参加者)
若い世代の投票率がとても低い。
高校に投票所を開設してはどうか。

今後、若い世代との対話集会が数多く開催されれば、まちがよくなっていくと思う。

(参加者)
二点、要望したい。

一点目、「バスキタ!」やJR旭川駅交内等に設置されているデジタルサイネージで把握されていないバスもある。
「バスキタ!」などで、全てのバスを把握してほしい。

二点目、バスカードであるが、使わないと残高が分からない。
「バスキタ!」などで、使わなくても残高が分かるようにしてほしい。

(参加者)
インターネットで総合体育館等の団体予約以外の利用状況を確認できるようになれば、運動しようとする方が増えるのではないかと思う。

集合写真
集合写真

(市長)
個人の利用状況の確認について検討する。

(参加者)
本日の対話集会で出た意見を参考に、いろいろ改善できれば、市民にとって住みやすいまち、市外の人にとって訪れたいまちになると思う。

(市長)
そのようなまちになるよう、頑張っていきたい。

市長の御礼等

限られた時間であったが、活発な意見交換ができた。

皆さんのような情報関係の勉強をされている若い方々の意見を聴く機会はあまりないので、本日はとても勉強になった。

直ちに解決できない問題もあるが、実現されることが望ましいので、どうすればよいかを考えていき、できるところから一つずつ着実にやっていきたい。

皆さんにはまちに対するいろいろな思いがあるので、いろいろな機会でその思いを述べ、学生の立場で頑張ってほしい。

皆さんが学校を卒業し市外に出たとしても、旭川を好きであってほしい。旭川のことを頭の片隅に留めておいてほしい。

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