第110回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2019年9月5日

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集合写真
集合写真

第110回は、「第8次旭川市総合計画の見直し」と「使用料・手数料の見直し」をテーマとして、北海道旭川商業高等学校の生徒の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

令和元年6月14日(金曜日) 午後3時30分から午後4時30分まで

場所

北海道旭川商業高等学校3階図書室
(旭川市曙3条3丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 北海道旭川商業高等学校生徒(2、3年生)
    (団体の出席者12人) 

対話の内容

市長あいさつ

本日は商業高校の皆さんとの意見交換を通じて、高校生の皆さんがいつもどのようなことを考えているのか聴くとともに、これからの旭川を担っていく世代の人たちの意見をまちづくりの参考にしたい。
内容が「第8次旭川市総合計画の見直し」で、今まで高校生の立場で旭川市の総合計画を考える機会はあまりなかったかもしれないが、この対話集会を高校生の立場で将来のまちづくりを考える機会にしていただければと思う。
もう一つは「使用料・手数料の見直し」で、旭川市には多くの公共施設があるが、無料のものもあれば、有料のものもあり、金額設定も様々である。今、使用料・手数料を見直すタイミングであり、高校生の立場でいろいろな意見を述べていただければと思う。

テーマに沿った対話

第8次旭川市総合計画の見直し

(参加者)

子どもを増やすために、出産に対し、国だけではなく、市からもお金を出してはどうか。

(市長)

市はお金を出していないが、少子化対策のため、一回で多額の給付がいいのか、少額でも継続的な給付がいいのか、いろいろ考えたい。

(参加者)

2018年9月6日、北海道胆振東部地震が発生した際、私はインターネットで情報を収集したが、ウソのものもあった。
市のLINEで正確な情報を発信してほしい。

(市長)

市の公式のHP、SNSなどで正確な情報を発信したい。

(参加者)

中心市街地の活性化について、毎週日曜日に駅前広場でイベントを開催し、市民が定期的に中心部に行くようにしてはどうか。

対話の様子1
対話の様子1

(市長)

イベントを毎週実施するのはよい。
冬はいろいろな制約があるが、極力増やしていきたい。
民間が実施主体であるイベント数を増やす取組をしていきたい。

(参加者)

音楽イベントの実施など、音楽を利用した市の活性化を図ってはどうか。

(市長)

音楽による活性化はとてもよい。
若者が実行委員会をつくり、行政が支援するという形が一番よいと思う。
音楽大行進は北海道内で有数の音楽イベントである。
かつて旭川でライブジャムという音楽イベントが実施されていたが、若い世代に引き継ぐことができなかったため、なくなった。
皆さんが主体的に企画し開催しようとする場合、行政はしっかり応援する。

(参加者)

音楽大行進で食べマルシェのようなお店を出せるとよい。お店を出せば、お客がいるので、利益が出る。
旭川に北海道で一番大きいプールなどのレジャー施設を作ってはどうか。
札幌などと差別化でき、外国人観光客も利用し、多くの人が旭川を訪れるのでは。

(市長)

音楽大行進には多くの人が訪れるので、出店の件は実行委員会で検討したい。夏は「旭川夏まつり」など、秋は「北の恵み 食べマルシェ」があるが、現在、春はない。音楽大行進にお店の要素を加えるのは非常によいので、是非検討したい。
市だけで大きなレジャー施設をつくるのは非常に難しい。民間の企業に投資をしてもらい施設を造れないか考えたい。かつて台場にジャンボプールがあった。しかし、思うように収益を上げることができず、時代に応じた設備更新ができなかったため、結局、閉鎖した。
レジャー施設は時代に応じた設備更新が重要で、更新可能な収益を上げ続けることが必要である。このような収益を上げることができる見込みがあるのであれば、本格的に検討してみたい。

(参加者)

通年滞在型観光について、資料を見て、冬期の観光客が夏期と比べて少ないことを初めて知り驚いた。
冬まつりで、あたたかい食べ物や飲み物を提供すれば、人がたくさん訪れるのでは。

(市長)

冬まつりのイベント自体は、人が結構来ている。100万人ぐらい来ている。しかし、冬期間全体では、夏期と比べ、人が少ない。そのため、昨年から、外国から旭川にスキー客を呼び込むことに力を入れている。ニセコは、多くの外国人が訪れている。
最近は、ニセコ以外にも、多くの外国人が訪れている。旭川では、カムイスキーリンクスなどに訪れる外国人が増えてきている。スキーやスノーボードなど、ウィンタースポーツを前面に出して、冬期の観光客を増やそうとしている。
現在、冬まつりの食べ物はとても充実しているが、より来てもらえるよう、努力したい。スキーやスノーボード以外の取組では、現在、駅前にスケートリンクを開いており、外国人も結構利用しているが、このような取組や食べ物の充実など、いろいろなことに力を入れ、冬期間の観光客を増やしていきたい。

(参加者)

私が小学生のとき、市主催の「旭川の食を学ぼう」というイベントがあった。実際に農家などに行って、牛などと触れ合い、調理実習なども行った。
このようなイベントを実施して、旭川の食をPRしてはどうか。

(市長)

今後も食を通じたPR活動に力を入れていきたい。

(参加者)

旭川市の課題として市外からの移住者を増やすというものがある。
そこで、提案であるが、市が留学したい人を支援し、留学した人に留学先で旭川の良さをPRしてもらう。これにより、旭川に行ってみようと思う人が増え、観光客の増加が期待できる。旭川に実際に来てもらい、良いところであると感じてもらえれば、移住者も増えるのではないか。
合わせて、市が旭川に留学したい外国人を支援し、旭川の良さを感じてもらうことができれば、その人を通じて旭川をPRでき、観光客が増えるのではないか。その人自身が旭川に住み続け、定住者も増えるのではないか。

(市長)

財政上の問題はあるが、既存の留学制度の活用など検討していきたい。

使用料・手数料の見直し

(参加者)

第8次総合計画の重点テーマ「こども」に関する主な取組に「子どもの夢を応援」とあるが、使用料・手数料のアップによって、スポーツで頑張ろうとしている子どもは総合体育館などが利用しにくくなる。音楽で頑張ろうとしている子どもは文化会館などが利用しにくくなる。これでは「応援」にはならない。
そこで、提案であるが、アップがやむを得ないとしても、学割などを導入できないか。コンクールに勝つために施設を利用したい中学生が経済的な理由で利用を諦めたという事例が実際にある。

(市長)

中学生、高校生にとって会場の使用料は大きな問題である。今回、新しい基準で見直しを行い、上がるところもあれば、住民センターのように下がるところもある。学割であるとか、若者の使用料の減免などにより、若者の活動を制約しないようにしっかりと考えていきたい。

(参加者)

事前レクチャーを受け、初めて使用料・手数料が上がることを知った。また、パブリックコメントを実施していることも知った。使用料・手数料の見直しは大事なことであるが、市民の大多数は知らないと思う。
SNSを活用したり、お金をかけてでも駅前でアンケートを実施するなど、積極的に伝えていくべきでは。

(市長)

市民に全ての情報を伝え切れていないという状況がある。若者に情報を伝えるという観点から、SNSの活用が重要であると考えている。市民にどのように情報を伝えていくか、しっかり力を入れて取り組んでいきたい。今後、案件によっては、街頭アンケートを実施していきたい。
これからは、紙媒体での情報提供だけではなく、SNSを活用した情報提供に力を入れていきたい。

(参加者)

事前レクチャーでパブリックコメントの提出意見数を聞き衝撃を受けた。
市民の皆さんに知ってもらうために、高校生などのボランティアでチラシを配布したり、列車の中に広告を掲示したり、町内会の回覧板で周知したりするのはどうか。

(市長)

高校生などに情報が伝わるように、案件によっては、学校に掲示してもらうということが必要であると考えている。
公共施設、駅、列車などの公共空間で積極的にPRする必要がある。

対話の様子2
対話の様子2

皆さんになかなか伝わらず、申し訳ない。

(参加者)

旭山動物園の入園料がアップするが、年間パスポートの価格をもっとアップしてよいと思う。
理由は、動物のこどもが生まれた場合、同じ人が何回も来園し、入園者ののべ数が増えると思うが、アップしても購入するはずなので、アップして動物のためにお金を使ってはどうか。

(市長)

今回の見直しにより、旭山動物園の入園料も上がる。今のパスポートの価格は2回行けばもとがとれるので安いという声もある。
どのような料金がよいのか、今の意見も参考にして検討したい。

(参加者)

今回の対話集会を通じて市の課題を知ることができ、また、正面から向き合って考えることができたので、とてもよかった。
今後、若者との対話集会を多く開催し、深く話したり、具体的に話したりすると、若者の市に対する興味や関心が高まり、自分たちがまちづくりをしていこうと思うので、若者が地元に愛着を持ち、定着するのでは。
このような機会がもっとあればよいと思う。

(市長)

普段、若者と触れ合うことはあまりない。今回、皆さんと意見交換でき、とてもよいと思った。これからも若者と意見交換していきたい。
若者にも旭川への興味・関心を持ってもらいたい。

生徒の感想等

(参加者)

私は、事前レクチャーのとき、外国人の移住者を増やし、介護問題を解決する観点から、外国人向けの日本語学校、居住及び就労の一体型施設をつくることを提案したが、市の職員から費用の問題、土地の問題などを考える必要があると指摘された。
一つのことを実行するにしても多くの問題があると感じたとともに、市はこのようなことをまとめて実行していて凄いとも感じた。
今回の経験を私の今後の進路に生かしていきたい。

(市長)

提案された施設は、財政的な問題があるものの、可能性はある。可能性を探っていきたい。

(参加者)

私が中学生から高校生になり、友だちと遊びに行くとなったとき、「旭川には何もないよね」と札幌に行ったりしている。
しかし、対話集会を通じて、旭川にもできることがあるのではないか、イベントをもっと増やせば若者も楽しめるのではないか、旭川には伸びしろしかないのではないかと感じた。
私は音楽を学びたいので、来年、旭川には残らず、東京に進学するが、大人になって旭川に戻り、音楽の企画をしたいと思っている。
また、パブリックコメントであるが、ただ単にSNSで伝えるだけではなく、ツイッターであれば、面白いツイートで、全国に「旭川って面白い市だな」と思ってもらえると、フォロワーが増え、旭川の情報が全国に行き渡る。

(市長)

是非、頑張って音楽を勉強してほしい。そして、できれば今の気持ちを忘れず旭川に戻ってきてほしい。
私も楽しい旭川にするため頑張る。また、皆さんも若い視点でどのようなまちであれば楽しいか知恵を絞ってもらい、一緒に楽しいまちにしていきたい。

(参加者)

今回、対話集会に参加するに当たり、旭川のことをいろいろ調べた。旭川の現状や良いところを知ることができた。と同時に、旭川は観光が弱いと感じた。
私は小学生の頃「川のおもしろ館」に行っていたが、それがなくなってしまい、川の魅力を伝えるものがなくなったと思う。「川のおろしろ館」のような川の魅力を伝える施設を造ってはどうか。
自分でも旭川を盛り上げるため、旭川で開催されるイベントには積極的に参加していきたい。

(市長)

「川のおもしろ館」がなくなり、私も残念である。施設の老朽化、財政的な問題などから、閉鎖した。
旭川は川のまちなので、川を知ってもらう施設はまちにとってよいと思う。
ツイートは面白くやることにより若者の目をひける。若者のアイディアで面白くやっていきたい。

(参加者)

私は、現在、学校の非公認団体である「旭商チャレンジ」に所属し、冬まつりのとき、ムスリムの方にせんべいを販売した。この販売を通じて海外の方と交流して楽しいと感じた。私は英語がとても苦手であるが、身振り手振りでも伝えられたので、もっと海外の方と交流できればと思った。
今回、旭川市の課題を知ることができた。それを高校生なりに解決できないかを考え、高校生の力で変えることができるものは変えていきたい。

(市長)

市民が海外の方と交流できる機会を増やしていきたい。

(参加者)

対話集会に参加する前、旭川について考えることはなかった。しかし、対話集会に参加して、旭川は市民の意見を聴いてくれる良いまちだと感じた。
今、若者の政治離れが問題となっているが、旭川はちゃんと若者の意見を聴いてくれる。政治に関心を持っていきたい。

(市長)

現在、18歳から選挙権がある。しかし、旭川をはじめ全国的に投票率が低い。投票率が低いことは問題であることから、若者が政治に関心を持ち、選挙で投票してくれることを望む。

(参加者)

まちのことについて、今まで考えるだけだったが、事前レクチャーや対話集会で自分の意見を話すことで、形になった。
また、考えたり、思いだけではダメだと感じ、問題をもう一度見直していこうと思った。

(市長)

見直したいと思ってくれ、本当によかった。
これからも若者の気付きとなる機会を増やしていきたい。

(参加者)

今回、旭川市について考えることで、市の職員をはじめ多くの大人が難しいことをしてくれているので、私たちは毎日のびのびと生活できていると感じた。
私たちの学校は3年で課題研究という授業があり、私のクラス(3年C組)は世界の宗教や文化などに関する本を一冊読んだ上で、日本や世界の政治など難しいテーマについて、先生が入らず生徒だけでディスカッションしている。この課題研究のテーマを旭川市にすれば、自分たちでまちのことを考えることができると思った。
対話集会を通じて高校生の力でまちを変えることができると感じたので、今後、このような機会があるとよい。

(市長)

課題研究はとてもおもしろい。全市のいろいろな高校の生徒に集まってもらいディスカッションするというイベントを実施できれば、いろいろな意見が出てくると思う。実施を検討したい。

(参加者)

今まで旭川のことについて考えることが全くなかったが、今回、対話集会に参加し、他の人の意見を聞くことで、旭川のよいところをたくさん発見できた。
また、旭川はスポーツが盛んなので、和寒町の玉入れのようなスポーツイベントを実施できればと思う。また、スポーツイベントとラーメンのような食を合体できればとも思う。

(市長)

いろいろ考えていきたい。

(参加者)

事前レクチャーを受けた後、今日の対話集会で話すことを考えるため、いろいろ調べた。調べる中で、旭川市の観光のホームページに「永山カレーラーメンサラダ」が紹介されていた。私は永山に住んでいるが、全く知らなかった。
私が旭川のためにできることは、実際にそれを食べてSNSなどでおいしかったと広めることである。このように、対話集会を通じて、旭川のために自分ができることを考えられてよかった。

(市長)

是非いろいろな情報を発信してほしい。

(参加者)

私は将来、市に関わりたいと思い、今回参加した。
事前レクチャーを受け、私の知らない市の課題がたくさんあった。
対話集会を通じて、旭川をより良くするために市に関わっていきたいと更に思った。と同時に、日々、どうすれば良くなるかについて視野を広げ考えていきたいとも思った。

(市長)

是非市役所を受験してほしい。

(参加者)

まず、対話集会に参加できて本当によかった。
私は小さい頃、札幌から旭川に引っ越してきた。旭川は本当に住みやすいまちだと思うので、住みやすさをより発信していけば、人口が増えると思う。
私は将来北海道の職員になりたい。そして、道職員という立場で旭川の良さを広めていきたい。

(市長)

是非旭川のために頑張ってもらいたい。

市長お礼のあいさつ

時間が足りなかったかもしれないが、今日は内容が非常に圧縮された素晴らしい時間だった。
今日の対話集会が、皆さんにとって旭川をこのようなまちにしたいなどと考えるきっかけになればと思う。
また、私も若者からのいろいろな意見を踏まえ、若者にとって魅力的なまちとは何かをしっかり考えていきたい。

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