第109回開催内容
第109回は、「地元金融機関職員として、旭川をどのようなまちにしたいか」をテーマとして、旭川信用金庫入庫から5年程度の期間を経過した20歳代の職員の皆さんと意見交換を行いました。
日時など
日時
令和元年6月10日(月曜日) 午後6時から午後7時10分まで
場所
旭川信用金庫本店3階会議室
(旭川市4条通8丁目)
出席者
- 旭川市長 西川将人
- 旭川信用金庫職員
(団体の出席者10人)
対話の内容
市長あいさつ
対話集会は、市長になってからこれまで継続し、今日で109回目を迎える。今まで、地域の皆さんと、あるいは、保育園や老人クラブの皆さんなど団体の皆さんと対話集会をしてきたが、一つの企業との対話集会は初めてなので、今までとは、カラーの違った対話集会になると思っている。
旭川信金とは、連携協定を結び、まちづくり事業も協働して進めている。また、人事交流交換を行なっており、市役所に戻って頑張っている市職員の姿を見ている。刺激を受けて相乗効果が生まれるのだと思っている。
対話集会でいただいた意見はなるべく市政に反映させており、例を挙げると、大雪カムイミンタラDMO、北の恵み 食べマルシェを始めたのは、対話集会で出た意見を参考にした。
今日は、「地元金融機関職員として、旭川をどのようなまちにしたいか」という、大きなテーマについて、金融機関という立場、地元を盛り上げていくという立場、あるいは、若い世代なので、これからの旭川地域を担っていくという立場など、いろいろな視点から、今後の旭川がどのような街を目指していくべきかについて、いろいろなお話を聴かせていただき、意見交換できればと思っている。
意見交換
課題提起
参加者
学校の授業で、地元の勤労者等とふれあう教育をすると、進学で旭川を離れた人も、旭川に就職する。
市長
大学卒業後に旭川に戻ってきてもらうためには、郷土愛の醸成が重要で、教育と関連していると思う。
参加者
中心市街地を、夜も明るく活気があるまちにすると、Uターンで戻ってくる若者が増える。
市長
中心市街地活性化のため、新規出店への家賃補助や駐車場の割引制度など、いろいろな取組をしている。
参加者
大学と地元企業と市が連携し、公立大学を卒業して地元企業に就職した人に対して奨学金以外にも特典を付けることができれば、地元企業に就職する人が増え、人材不足の問題が解決し、市の税収が増えるなど市全体が盛り上がる。
市長
旭川大学の公立化を検討している。卒業後は旭川に就職してもらえるような仕組みを作るために、地元企業、大学とより連携を深める。
参加者
ハウスメーカーは土地や空き家を探している一方、空き家が放置される問題があるので、市と提携して空地に住宅を建てたり中古住宅をリノベーションすることが、人口減少を止めることにもつながる。
市長
宅建協会と連携して空き家対策に取り組んでいる。金融機関とも連携できれば、対処方法が幅広くなると思う。
参加者
買物公園に、壁に絵を描いたウォールアートや花を使ったアートなどインスタ映えするスポットを作ると、観光客が来る。
買物公園内やその近辺にある駐車場の料金が高い。
市長
インスタスポットは、若い方に人気がある。
討論
参加者
旭川大学は旭川駅から遠いので、中心市街地に大学の一部を設置して学生が通うようにすると、中心市街地がにぎわう。
市長
中心部にサテライトキャンパスなどがあると、一定数の学生が中心部に常にいる状態になるので、いいと思う。
参加者
食べマルシェで旭川家具をPRするブースを作ると家具のまちであることをアピールできる。
旭川は橋が多いので、橋を巡るスタンプラリーをすると観光客が来る。
市長
家具はもっと可能性があると思う。デザイン都市宣言が承認され、ユネスコの「創造都市ネットワーク」へのデザイン分野での加盟認定を進めている。認定されると国内で3都市目である。
橋の好きな人はいるので、PRするのはいいと思う。
参加者
新たに作らなくても旭川にはいいところが多くある。
災害の少なさを生かして企業誘致をするといい。
市長
旭川は、地元の人が気付かないいいところが多くあるので、PRしていこうと思う。
参加者
中心市街地活性化のために、小規模でもイベントを増やし、緑も増やすといい。イベントの例として、旭川の企業限定の食べマルシェはどうか。
市長
常時イベントをやると、中心部のにぎわいにつながると思う。
参加者
まちなかのラーメン屋の閉店時間を遅らせる、大型商業施設内のフードコートに旭川のお店を出店するなど、外国人観光客が地元のお店に行きやすくするといい。
市長
早く閉まると、もったいない。観光客が、遅くまで空いているお店を探し当てるのは、少し大変かもしれない。
参加者
検診などの健康情報を、若者にも届くように発信する必要がある。
市長
広報誌でお知らせしているほか、インターネットでも配信しているが、もっと分かりやすく迅速に伝わるようにしていく必要があると思う。
感想
参加者
若者向けの対話集会はとてもいいので、他の業種とも開催するといい。
市長
是非、そのような機会を設けたいと思う。
参加者
飲み会の場でも、まちづくりについて話をしたい。
対話集会を続けてほしい。参加すると、まちづくりについて考えるようになる。
市長
一つのきっかけになってくれたら、本当にうれしいと思う。是非、周りの皆さんとまちづくりについて、お酒を飲みながら話をしてほしい。
参加者
他の業種とも対話集会をするといい。
市長
是非、これをきっかけにいろいろな機会を作ってもらえたらいいと思う。私もまた、いろいろな人と話をする機会を作りたいと思う。
参加者
選挙に対する姿勢が変わった。
若者も興味を持つような発信が大事。
市長
今までたくさん対話集会をしてきたが、やはり、年が上の人との会が多く、なかなか若い人とというのはできなくて、今回は、旭川信金の若手の方と対話集会を実施した。このようにターゲットを絞ると若い人達と話す機会が増えるので、積極的にやっていきたいと思う。
参加者
市とのつながりを大切にしたい。
市長
是非、よろしくお願いしたい。
参加者
対話集会を、いろいろな所で開催すると、旭川について考える人が増えるのでいい。
市長
なかなか会えなくて申し訳ないと思っている。旭川信金は、情報発信力がある企業なので、皆さん一人一人に考えていただくと、まちがいい方向へ行くと思う。
参加者
中心市街地について、買物公園を区画割りして自転車通行帯を作る、市と連携し地権者が複雑な土地を再開発につなげたい。
除雪に力を入れて交通事故を減らし安全に暮らせるまちにしたい等
市長
外から来た人の方がいろいろと気付く部分もあると思うので、よろしくお願いしたい。
参加者
これから市の制度を活用したいし、お客様にも案内したい。
市長
市もいろいろな事業をしている。なかなか全ての事業を皆さんに知っていただけていないので、私たちも、情報発信の仕方を工夫していかなけばならないと思っている。
市長お礼のあいさつ
熱心な意見交換、議論ができてよかったと思う。
これをきっかけに旭川のまちづくりを考えていきたいという声が多かったので、とてもよかったと思う。そのことが、まちなかの元気につながっていく。旭川信金という金融機関は信頼されている企業なので、皆さんにいろいろな情報を発信していただくと、私ども行政で発信するのとはまた違う効果があると思うので期待している。また、連携協定に基づいて、コラボレーションしながら、いろいろな事業を進めていけたらと思っている。