第94回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2017年2月6日

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第94回対話集会の様子

第94回は、「結婚に関する情報提供などの支援」をテーマとして、「旭川市結婚相談所」「旭川信用金庫」「旭川ケーブルテレビ株式会社」「特定非営利活動法人旭川NPOサポートセンター」「旭川市農業委員会」の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成28年11月14日(月曜日) 午後1時30分から午後2時33分まで

場所

第2応接室
(旭川市6条通9丁目 旭川市総合庁舎 2階)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • あさひかわ縁結びネットワークの構成団体

旭川市結婚相談所

旭川信用金庫

旭川ケーブルテレビ株式会社

特定非営利活動法人旭川NPOサポートセンター

旭川市農業委員会

(団体の出席者8人)

対話の内容

市長あいさつ

参加者に配付した資料(PDF形式 183キロバイト)

各団体の取組について

意見交換

市長お礼のあいさつ 

市長あいさつ

市長のあいさつ

皆様こんにちは。本日はお忙しい中、対話集会に御参加いただきありがとうございます。今日は「結婚に関する情報提供などの支援」をテーマに皆様と意見交換させていただきたいと思います。
全国的に人口減少、少子化が進む中、晩婚化、結婚を望まない、又は、結婚したくてもチャンスがないという方も多くなっています。そのような中、結婚して家庭を持ち、子供を生み育てていくきっかけになればと思い、今回のテーマを設定させていただきました。
皆様もこれまで様々な活動をされてきておりますが、旭川市も、結婚を希望する方をサポートするため、皆様とともに「あさひかわ縁結びネットワーク」を設立し、情報を共有する取組を進めています。また、婚活イベントとして10月30日に「出会いのバスツアー」を開催したところです。
本日は、長い歴史のある旭川市結婚相談所、旭川信用金庫の皆様に御参加いただいています。旭川信用金庫におかれましては、市と職員交流などもさせていただいています。今月、結婚相談所を設置したと伺っていますので、取組内容についても聞かせていただきたいと思っています。
旭川ケーブルテレビ、旭川NPOサポートセンターの皆様方には、結婚への支援に関わりいろいろな情報を発信していただいています。
また、本日は農業委員会からも参加していただいていますので、農業青年を取り巻く環境や後継者の課題などについて御意見を聞かせていただければと思います。
本日は、市の今年度の結婚支援事業を要約したものや、アンケート調査の結果を資料としてお配りしています。また、本日御参加の皆様からも活動内容の資料を提供していただいています。興味深いデータもありますので、内容を見ていただき御意見を頂きたいと思っています。

各団体の取組について

旭川市結婚相談所

旭川市結婚相談所は昭和16年8月1日に、東京、大阪に次いで3番目に開設し、現在残っているのは旭川だけですので、一番古い相談所ということになります。開設当初から市と関わりがあり、旭川市長が名誉所長になっています。
相談所では、市の支援を受けながらボランティアが相談に乗り状況を見守るという活動をしています。相談所を知らない方もいると思いますが、平成27年2月の広報誌に掲載されたことで登録に来た方もいました。現在は約430人の方が登録しています。また、登録していなくても参加できる出会いのパーティーを年4回開催していまして、道内からはもちろん東京から参加する方もいます。
この度、長年の活動に対して北海道社会貢献賞を頂きました。私たちはボランティアですので、「ありがとうござました。」と言ってくださることを一つの糧として頑張っています。

旭川信用金庫

11月1日に結婚相談所を開設し、現在は会員を募集しているところです。構想自体は昨年4月頃からあり、具体的に動きだしたのが今年の6月で、今月の開設に至っています。開設に当たりいろいろな方のお話を聞いたり、金融機関での結婚相談所の開設が道内で2番目ということで、先進金融機関への視察や情報交換を行ってきました。開設してからの問合せが35件で、登録された方は今日現在で6人となっており、まだまだ駆け出しの状況です。地域の金融機関としては、人口が減少することにより影響が出てくることもありますし、地域への貢献も含め取り組んでいます。問合せは30代後半から40代の方が多く、また、3分の1は親からで、熱心さが初めて分かりました。開設したばかりですが、少しでも出会いの機会を作りたいと思っています。

旭川ケーブルテレビ

旭川ケーブルテレビは、地域貢献ということで、数年前から婚活事業を実施しています。旭川市だけではなく周辺の5町を含めて域内交流の活性化、地域への移住・定住ということも考えています。事業の名称には、大雪山の周辺にあるということ、大切なパートナーを選ぶという二つの意味を掛けて「たいせつな」という言葉を入れて、一昨年からこれまで計4回の事業を実施しました。
1回目は当麻町でバーベキューをしながらの「バベ婚」、2回目は美瑛町でレクリエーションをしながらの「レク婚」、3回目は今年5月に鷹栖町のパレットヒルズで行った「パレ婚」、4回目は先月で、真面目に本気で結婚に取り組もうということで「マジ婚」を開催しました。1回目は参加者が100人で成立したカップルが1組という結果で、アンケートによると「会話の時間が短い。」「どのような話をしていいか分からない。」という意見があり、これを解消するために2回目は1泊2日で実施しました。前回の事業の反省点や課題を踏まえがら取り組んでいます。
過去4回実施した中で、参加者の居住地とカップル成立数について面白い傾向が見られましたので報告します。参加者の居住地を旭川周辺と旭川周辺以外に分け、参加者の総数に占める居住地が旭川周辺以外である割合を見ますと、1回目が5パーセント、2回目が19.6パーセント、3回目が13.8パーセント、4回目が22.9パーセントとなっています。これに各回のカップル成立数を照らし合わせると、1回目が1組、2回目が8組、3回目が6組、4回目が15組となっていまして、この数字だけで言い切ることは難しいのですが、旭川周辺以外の参加率が高いとカップル成立数も多くなる傾向が見られます。実際に結婚したのは2回目の8組のうちの1組だけということになっていますが、来年はもう少し地域の活性化も含めたような婚活事業に取り組みたいと思っています。

旭川NPOサポートセンター

旭川NPOサポートセンターは、平成12年にNPOの中間支援センターとして設立し、まちづくりや地域活性化などに取り組んできました。10年ほど前からは子育て支援事業を開始し、昨年は旭川市からの委託事業として結婚サポーター養成講座を実施しました。6日間で延べ259人に参加していただき、全講座に出席された方が22人もいました。今年1月に開催した結婚応援フォーラムにも約100人が参加していただき、そういう場を求めている市民がとても多いと実感しました。本年度は自主事業として様々な婚活イベントを実施しており、「プチ出会い体験」、「ピザ婚」、明日と明後日は「親コン交流会」を開催します。結婚サポーター養成講座を受けた方が旭川市結婚相談所でボランティアとして活躍されていますが、そのほかの方は私たちが実施する婚活イベントで活躍していただいています。そうした思いを持っている結婚サポーターの組織づくり、婚活カフェなど常設で気軽に足を運べる出会いの場づくりも必要ですし、また、情報の提供が非常に重要だと考えています。
それから、行政が実施する婚活支援は信頼があり引き続き求められると思いますが、市の直営ではなく民間に任せるということも検討していただければと思います。

旭川市農業委員会

私たちは、農業青年と女性の交流会を実施していまして、今年は愛別町で開催しました。平成2年に上川中央部農村パートナー推進協議会を立ち上げ、平成3年には美瑛町を除いた近隣の1市7町で活動していました。現在は旭川市と愛別町、鷹栖町で運営しています。これまで結婚に至ったカップルは12組で、内訳は愛別町が8組、鷹栖町が3組、旭川市が1組となっています。
交流会について、今年は参加者が道内のみでしたが、過去には大阪、名古屋など本州からの参加者もいました。今年の交流会では、20代前半から40代前半までの年齢層でしたが、女性参加者のうち開始後2時間以内に帰った方が2人いたそうです。農村の男性は口下手な人が多く、初対面の女性とは何を話していいのか分からないようです。

意見交換

旭川NPOサポートセンター

意見交換2

市の資料では、独身者の約2割が早く結婚したいと考えていて、そのうち約5割は現在婚活していないということです。結局は独身者のうち1割しか婚活していないということになりますので、情報発信や講座などで婚活したいと思えるような取組が必要だと思います。あさひかわ縁結びネットワークのホームページも開設されましたが、婚活情報だけでなく、例えば、婚活後に結婚した方のコメントや、結婚のきっかけについてのインタビュー記事などポジティブな意見を掲載し、結婚は良いものだという期待感や憧れを高められるような情報も必要だと思いました。ターゲットを20、30代としますと、SNSの中で一番活用されているフェイスブックに縁結びネットワークと連動した婚活のページを作成して情報発信していくことも必要だと思います。

旭川市結婚相談所

結婚相談所の登録者は30代の女性が多く、周りの方が早くに結婚して失敗していたりなど、結婚に対して慎重になっているという話をよく聞きます。結婚はお互いに努力して相手を理解することが大事ですし、友人とは悪い話ばかりではなくポジティブな話をするようアドバイスしています。

市長

結婚に対する期待感をどのように高めていくか、また、どのように伝えていくか、情報発信の仕方に工夫が必要だと思います。

旭川市結婚相談所

男性ですと、以前は仕事帰りにお酒を飲みに行ったり、歌声喫茶のような所で踊ったりする機会がありましたが、今は忙し過ぎてそのような機会がありません。収入が少なく結婚できないという方も多いです。そのような方には、女性も結婚して家庭に入るのではなく、一緒に働いて2人で家庭を支えていくという考え方に切り替えてはどうかという話もしています。

市長

全国的には共稼ぎ世帯が増えています。いろいろな状況があると思いますが、結婚に結び付けばよいと思います。

旭川市結婚相談所

結婚相談所ではお互いに会える日時を調整しますが、夜勤などがある仕事をしている方ですと、相手と会うまでに1か月以上掛かったり、数か月後に進み具合を聞くと、まだ1回しか会っていないという場合もあります。そのようなときは「もう辞めます。」という方もいて、もったいないと思っています。今は働く時間帯が人によって違いますので、それを合わせるのが大変です。

市長

初めて会うまでに1か月以上となると、結婚までは難しいかもしれません。少し無理をしてでも時間を作って会う気持ちになっていただきたいと思います。

旭川市結婚相談所

共稼ぎ世帯が多いという話がありましたが、結婚後に仕事を辞めて専業主婦になりたいという方も多いです。働くことにも意義がありますし、家で1人で子育てするのも大変だというお話もしています。収入の多い女性は仕事を続けたいという方が多いです。

旭川信用金庫

意見交換1

以前は男性では20代半ば、女性では20代前半くらいで結婚することが多かったのですが、例えば当金庫の場合ですと、現在は男女共に30代で、20代ですとまだ早いという雰囲気です。晩婚化の原因としては、結婚しづらい社会情勢や収入的なこともあると思います。あるいは一定の年齢になり自分で自由に使えるお金が増えることで、独りの方がよいということもあると思います。30代後半くらいになり結婚という話になると独りの方が気楽だというようになり、そのまま40代になると自分が希望しても相手がいないという悪循環になっていきます。
いずれにしても、人口は減少していきますので、行政を含めて結婚の年齢を少しでも早められるような流れを作ることが必要だと思います。

旭川NPOサポートセンター

以前スタッフとして婚活フォーラムに関わったときの印象ですが、いろいろな出会いのパーティーに参加してもうまくいかず、自信を失っている参加者がいました。そのような方をフォローする場所や支えてあげる人もいませんので、何か諦めにも似たような気持ちで参加していました。声を掛けてもらうことを待っているだけで、積極的に出会いを見つけようとする気持ちが足りない方が多かったと思います。私たちが一生懸命作った出会いの場に参加はするのですが、そこから前に進むエネルギーが足りないような気がします。特に男性はコミュニケーションが下手で、どうしたらよいか分からない方が多いと思います。
昨年の養成講座を受講して結婚サポーターとなった皆さんが、なかなかうまくいかない方をフォローするような場所を作って、アドバイスをするなど少しずつ自信を付けてあげられるようにすると、皆さんが準備した出会いの場と連動して、全体として有機的に機能すると思います。

旭川市農業委員会

飲食店などでは楽しく会話できることもありますが、婚活となると構えてしまうこともあると思いますので、出会いのパーティーにアドバイザーのような方がいると違ってくると思います。

旭川市結婚相談所

愛別の人から聞いた話ですが、本州から参加した女性が愛別町の方とめでたく結婚して、次の年にはその女性の友人がまた本州から参加して結婚し、その次の年もその友人が参加して、うまくいっているということでした。遠くから参加される方や農業を知らない方にとっては、同じ仲間がいると安心感があると思います。結婚した後も、青年団で和気あいあいとバレーボールをしたり、奥さんたちが集まる場所があったり、都会と違って農家は近所で支え合っていますので心強いです。

旭川ケーブルテレビ

これまで婚活事業を4回実施しましたが、サポーターが一番重要だと思います。いろいろな業種や世代の方が集まりますので、共通の話題が何なのか、どのような話をしていいのか分からないと思います。その結果、男性、女性だけのグループができてしまいます。アンケートでも「もっと話がしたかった。」、「どのように話せばよいかアドバイスしてほしかった。」という意見が多いです。単に出会いの場を設けるだけでなく、その中で共通の話題を引き出せるサポーターがいるとかなり違ってくると思います。サポーターの人数も多い方がよいと思います。最初から結婚を目指すと難しいので、まず出会いの機会を増やしていくことが必要だと思います。中には、カップルになったのですが親戚からいろいろ言われて駄目になったこともありました。本人同士の気持ちだけではうまくいかないこともありますので、非常に難しいと思いました。

旭川NPOサポートセンター

出会いのパーティーなどではたくさんカップルができると聞いていますが、さらにアドバイスや相談に乗ってあげる人がいると、もう少し結婚に結び付いていくと思います。せっかく機会があって出会ったのに、その場で終わってしまうことも多いと思います。

旭川市結婚相談所

結婚相談所では、登録している方が相手を選ぶときに少し助言をしますが、肯定的に話すようにしています。確かに今は背中を押してあげないと前に進めない人が多いのですが、やり過ぎると駄目になることもありますので、お見合いした後は担当者がのんびり見守っています。
親の中には、女の子であれば離婚して戻ってきても困らないと考えている方もいるそうです。結婚がよいことだという雰囲気を作っていくことも必要だと思います。出産についても年齢が上がると難しくなると言われていますし、パソコンなどから出る電磁波が影響するという話もテレビで見ました。そのようなことを教育の一環として子供に伝えることも大切だと感じています。

旭川NPOサポートセンター

明日と明後日、親コン交流会を開催する予定で、親からの問合せもあり、男性が女性を養っていくという考え方を持っている方も多く、親も変わらないとなかなか難しいと感じました。講師の方には親の心構えについてもお話ししていただく予定です。

旭川ケーブルテレビ

先月実施した「たいせつなマジ婚」では、旭川NPOサポートセンターの協力を頂いて、二つのテーマについてワールドカフェを行いました。「なぜ結婚したいのか」というテーマでは「子供が欲しいから」と「老後が寂しいから」という意見が多く、「私が結婚相手に求めること」というテーマで、「共働き」と「思いやり」という意見が多かったです。どちらのテーマでも、理想というよりは現実的な考え方になってきていると感じました。

市長

いろいろな条件などを冷静に判断していく方がよいと思いますが、考えれば考えるほど難しくなる場合もあると思います。

市長お礼のあいさつ

本日はいろいろと御意見を頂きありがとうございました。皆様がいろいろな活動を通じて感じていることを知ることができ、本当に有意義な時間でした。市としましても、本日頂いた御意見を参考にさせていただき、皆様と更に連携しながら、効果的な取組を進めていきたいと考えています。また、今後も様々な場面で皆様からお話を聞かせていただきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
本日はありがとうございました。

お問い合わせ先

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