第93回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2017年1月18日

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第93回対話集会の様子

第93回は、「商店街の活性化」をテーマとして、「市内の商店街振興組合や商店会」の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成28年10月18日(火曜日) 午後6時30分から午後7時28分まで

場所

道北地域旭川地場産業振興センター 2階 会議室
(旭川市神楽4条6丁目)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 市内の商店街振興組合、商店会

(団体の出席者17人)

対話の内容

市長あいさつ

あいさつ

本日はお忙しいところ、まちづくり対話集会に御参加いただきありがとうございます。皆様には、日頃から地域の商店街の振興や発展にお力添えを頂いていることにこの場をお借りして感謝を申し上げます。本来であれば8月17日に対話集会を開催するということで御案内していましたが、大雨警報が発令され、私どもも大雨に対応する体制としていましたし、皆様の安全ということもありましたので、延期させていただき本日の開催となりました。まちづくり対話集会は、市長に就任後、地域や団体の皆様と開催させていただいており、今回は93回目として商店会の皆様から「商店街の活性化」をテーマとして御意見を頂きたいと思います。
市では、「旭川市商店街の活性化に関する条例」を平成27年12月に制定しましたが、人口減少や高齢化などにより商店街を取り巻く環境は厳しくなってきています。また、郊外に大型店が立地したり、駐車場の確保、後継者などの課題もあると思います。いろいろな課題がある中、皆様方が知恵を絞って商店街の振興に取り組んでおられます。本日は、これから商店街をどのように活性化していくかという視点で意見交換をさせていただきたいと思っています。

市長から「旭川市商店街の活性化に関する条例」などについての説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式 425キロバイト)

市長

お配りしている資料を御覧ください。1ページから3ページは、商店街の活性化に関する条例の概要をまとめたもので、1ページは条例制定の趣旨、2ページには条例の目的、基本理念などをまとめています。商店街は、単にそこで商品を売るという役割だけでなく、地域のコミュニティの核としても重要な役割を果たしています。地域の商店街の活力の低下は地域のコミュニティの衰退にもつながりますので、日常の買物の場が失われることは大きな課題だと考えています。最近、宅配事業が増えていることもこのような背景が一つの要因になっていると思っています。3ページには、商店会、行政、大型店設置者などがそれぞれの立場で果たすべき責務・役割を記載していまして、それぞれの立場をしっかりと認識しながら連携することで活性化につながっていくと思っています。
4ページは旭川商店街サポートセンター補助金の概要を、5ページは商店街の活性化に関する施策に対する商店街サポートセンターの助成メニューを記載しています。助成メニューは大きく六つの事業区分としていまして、平成27年度からは商店街を地域のまちづくりの拠点とする取組を重点的に支援できるよう「商店街拠点化促進事業」を新たに設け予算も増額したところです。昨年度の実績は、助成件数が17商店会で23事業、助成額は合計4,729,500円となっています。旭川商店街サポートセンターでは、助成金をまだ活用していない商店会の皆様に働き掛けなどを行っていますが、新たな事業に取り組む人材の不足などもあり活用する商店会が固定化しているのが現状です。より多くの商店会に活用していただきたいと思いますし、活用しやすいメニューを考えていく必要があると思っています。
この後は、皆様と意見交換をしたいと思いますのでよろしくお願いします。

意見交換

旭川平和通三和商店街振興組合

平和通三和商店街振興組合は、平成29年3月までに解散することを決定しました。商店会の多くは、組合員の減少や後継者不足で活動が右肩下がりになり先が見通せないのが実状です。私たちの組合の解散は、ただの解散ではなく新しく生まれ変わるという意味の解散で、やはり商店会の在り方を根本的に見直すべき時期ではないかと思っています。商店会だけで考えるのではなく、広く地域づくり、まちづくりの視点で新しい組織づくりを目指すべきだと思います。
その一つの方法として、広くまちづくりの賛同者を得るために、法令で区域や組合員の資格を限定しないことが必要だと思います。例えば、地域住民、学校、企業、金融機関などの協力を得て商店会を含めて地域の活性化を図るべきだと考えていますし、実際に私たちも賛同者を得て大学、金融機関、地域住民といろいろな会合を開催していまして、解散後はどのようにすべきかという話合いも具体的に進めています。組合の解散は、マイナス思考ではなくプラスを見据えて進めています。

市長

平和通三和商店街振興組合が解散することは寂しい思いですが、お話にありましたように商店会の事業主の皆様だけでなく地域を巻き込んで何か新しい方法を検討していただいているということで大変心強く思っています。市もできることがあれば連携していきたいと思っています。

旭川ロータリー商店会

意見交換2

ロータリー商店会は、国道、市の施設、公園などに隣接していますので、何かを動かしていきたいということがたくさんあります。毎年事業を考えて実施しているところですが、助成金を申請するためには、将来的に自立した活動ができることが前提になります。本日は二つ提案がありまして、一つ目は、空き家を利用し出店する場合の家賃の補助制度について、1年間は100パーセントの補助にしていただきたいということです。新規に開業する場合、空き家には設備費が掛かります。商店会としては、若い人たちの個性ある店舗が軒を連ねることを目標にしていますので、商店会などが補助金を申請できる制度にすることでその可能性が広がると思っています。もう一つは、貸主の方への補助制度です。ロータリー商店会もシャッターが閉まっている所もありますが、空き家ではありません。2階に住んでいる方もいますので、そこを譲っていただく交渉が大変難しい状況です。その方を知っている地域の方に根強く交渉していただく方法しかありません。ロータリー商店会はあと5年もすると空き家が増えていくと思いますので、地権者との交流がとても重要になってきます。助成制度は大体1年間と期限が決まっていますが、空き家を地域の拠点化、昔の公民館のようなコミュニティの場として商店会が運営し、いろいろなイベントを実施するなど毎日開いている状態にすることで、地域の方が意見を出してくれるはずです。ロータリー商店会が5月から9月まで月1回実施している事業にも様々な意見を出してくれています。その意見を着実に消化していくことで継続の可能性が出てくると思います。空き家を開けるための交渉が難しく、また、事業主が補助を申請しなければならないことが高い壁になっているのが現状です。

市長

商店会が補助金を受けて新しく事業を始める方の支援ができないかという現場の貴重な意見を聞かせていただきました。今後、いろいろと検討させていただきます。

豊岡商店街

豊岡商店街振興組合を今年の3月で解散し任意団体として活動しています。昨年は予算の関係で例年実施していました「とよおか村祭」を中止しました。今年は10月16日の日曜日に、地域の方、旭川大学の学生と先生、地域の町内会長など皆様と連携して「新そばまつり」を開催しました。とよおか村は、商店街のたまり場としてオープンし、十数年掛かってようやく地域の皆様に知っていただき、地域の人が集まるようになってきました。現在は毎週火曜日にそばを提供したり、空いている日は地域の手芸サークルの方に利用していただいています。任意の団体として地域の人たちと連携し一生懸命やっていくことが大切ですので、頑張っていこうと思います。

市長

豊岡商店街も組織が大きく変わりましたが、地域のために頑張っていただき本当にありがとうございます。私もとよおか村の近くに住んでいましたので伺ったことがあります。商店会の皆様の努力により十数年間続けてこられた地域の大事な拠点ですので、これからも是非続けていただきたいと思っています。

神楽岡商店会

神楽岡商店会は、国道の拡幅や国道沿いへの大型店の進出により、元は神楽岡駅のそばに15、6の店舗がありましたが、現状では金融機関や理美容院が残っている程度で商店街という形にはなっていません。実は地区の市民委員会では、今年の11月に市のチャレンジ事業で住民アンケートを実施する予定です。地域で何が不便なのかなどを把握し、行政との協働や商店会、社会福祉協議会、地域の住民団体と協力して、地域の事業者が事業を継続できるようにすることを考えています。

地域には神楽岡公園から神楽岡駅に向かって急な傾斜地もあり、15町内に敬老会の対象者が1,100人を超えていまして、特に冬季は買物や通院など高齢者や体の不自由な方には厳しい状況になっています。そのようなこともあり、他の地域で実施しているコミュニティカードの発行も含めて検討しようということで、実施の際には医療機関の協力もお願いしながら、北海道などへの補助金の申請も考えていきたいと思っています。緊急の連絡先を入れれば災害時にも活用できますし、買物の際に割引の特典を付けたり、認知症の高齢者でも個人を特定できるなど多目的に使うことも考えています。
また、地域に根ざした事業として、平成25年に経済産業省の補助金によりそばなどの移動販売を実施し、軽自動車が2台動いています。軽自動車ですと積む量が限られますので、お惣菜などすぐに食べられるおかずを中心に販売していますが、これでは物足りないということで、週1回、生魚や肉を積んだ大型バスが来ますので、そこで買い物をする方もいます。やはり、自分の目で見て物を買いたい消費者は多く、カタログで注文することは高齢者には難しいと思います。このような、移動販売の充実も含めた取組に補助金などで応援していただきたいと思います。ほかにも理美容師訪問サービスなども考えています。
もう一つは、まちづくり推進協議会についてですが、神楽岡と神楽岡東は住所は神楽岡なのですが、協議会は緑ヶ丘地域と神楽地域に分かれていて、具体的な話をするときに二度手間になってしまいます。商店会の連携を考えると次年度以降は配慮していただきたいと思います。

市長

訪問事業や移動販売は、待つだけではなく積極的に出て行く取組ですので、今後ニーズが高まっていくのではないかと思います。

旭橋みずほ通商店街振興組合

学校の行事で商店会に寄附を求められることがあり、地域のことですから私どもも協力しなければならないと思っています。今はインターネットで買物する方も多いですし、商店街を利用する方も少なくなっていますので、寄附はなかなか難しくなるかもしれません。学校も地域づくりのためにいろいろと連携が必要だと思います。また、地域でイベントを実施する際の駐車場の確保など、どこに相談してよいか困ることがあります。商店会も地域づくりに関わる中で、地域のお年寄りや子供を集めて何かやりたくても地域に集まる場所がなく困っている感じがします。

市長

皆様からいろいろなお話を聞かせていただくと、まだ工夫の余地があると思っています。学校の件は、地域との連携について教育委員会に話をしたいと思います。また、イベントに関わる駐車場の件については、基本的に当事者間でお話しすることが大切ですが、行政で支援できることもあるかもしれませんので相談していただければと思います。

旭川平和通商店街振興組合

私どもはケーブルテレビの会社で、地域のコミュニティの場、商店街の活性化、情報発信の基地にすることを目的に、平和通買物公園にサービスセンターとして店舗を開設しました。番組を作っていますので、町内会や商店会の活動についてPRの場としてこのスペースを使っていただきたいと思っています。商店会のイベントなどいろいろな形で情報は出ていますが、市民の皆様に隅々まで情報が届いていないと思っています。先日は、日本ハムファイターズ戦のパブリックビューイングとして店舗を開放し、市民の皆様に大型テレビで応援していただこうということで、市の協力も頂いて開催しました。約150人が集まりましたが、情報を提供することで人が集まることを肌で実感しました。商店会の皆様もPRなどで是非活用していただきたいと思います。

市長

地域のいろいろな情報の発信に関わって御協力いただければありがたいと思います。また、商店会の皆様にも利用していただきたいと思います。

旭川平和通商店街振興組合

意見交換1

商店街の活性化に関する条例を制定していただきありがとうございます。現在、商店会が困っていることは商店会への加入者減少や後継者の問題で、特に商店街にチェーン店が多いと地域コミュニティの考え方を理解していただけない状況です。先々月から手紙や電話で加入のお願いを始めたところですが、その中で「家主と商店会に入らない契約をした。」という方もいまして、建物の所有者にもなかなか理解を得られていない状況です。やる気のある人がたくさん集まることが大切ですが、やはり商店会と市の連携や市の支援も必要だと思います。市では空き店舗を活用する場合に家賃を補助していますが、業種を切り替える場合の補助やアドバイスなどもあればよいと思います。

市長

商店会への加入の勧誘は、皆様大変御苦労されていると聞いています。条例を制定しましたが強制力はありませんので、条例を広くお知らせする中で商店会の皆様と一緒に市職員が同行して条例の趣旨などを説明させていただくこともできますので、相談してください。

旭川平和通商店街振興組合

このような対話集会は非常に意義があると思いますが、任意の団体、商業者などが一同に集まる協議会がありません。市ではどのように考えていますか。

市長

様々な団体が協議を行う組織は現在ありません。そのような組織があれば、いろいろな意見やアイデアが出る可能性がありますので検討させてください。

神楽岡商店会

先ほど申し上げたアンケートで住民が望むことの受け皿として商店会だけではなかなか対応できないということで、任意の団体ですが、神楽岡地区事業者会を立ち上げる予定です。これは商店会の会員と事業をされている全ての方に入会していただき、年会費は通信費と意見交換の会場費を補えるくらいと考えています。
また、災害時の避難所や来年、再来年のカレンダーを入れて、地域で事業をされている全ての方を載せたタウンマップを作る準備をしていまして、事業をしている方が結束する一つのきっかけにしたいと思っています。

市長

素晴らしい取組ですので、是非進めていただきたいと思います。

市長お礼のあいさつ

本日は短い時間でしたがいろいろな御意見を頂きありがとうございます。頂いた御意見は、市として何ができるかということを検討させていただきます。今後もそれぞれの地域で商店街を核にして盛り上げていただきたいと思っていますし、また、皆様方には様々な場面で相談させていただくこともあると思いますのでよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

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