第90回開催内容

情報発信元 広報広聴課

最終更新日 2016年9月30日

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第90回対話集会の様子

第90回は、「庁舎整備」をテーマとして、「赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会」の皆さんと意見交換を行いました。

日時など

日時

平成28年6月27日(月曜日) 午後0時30分から午後1時30分まで

場所

第2応接室
(旭川市6条通9丁目 旭川市総合庁舎2階)

出席者

  • 旭川市長 西川将人
  • 赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

(団体の出席者16人)

対話の内容    

市長あいさつ

市長あいさつの様子

本日は、「まちづくり対話集会」に御参加いただきありがとうございます。「まちづくり対話集会」は、平成18年に市長に就任してから地域や団体の皆様と続けてきまして、今回で90回目になります。本日は「庁舎整備」をテーマとして意見交換させていただきたいと考えています。
総合庁舎の整備については、本年3月に庁舎整備についての基本構想を策定しました。市民でにぎわい親しまれるシビックセンターを基本理念として定め、今年度は基本計画を策定するための事務を進めているところです。基本計画の策定に当たり、市民の皆様、団体の皆様から御意見を頂くための資料として「基本計画の骨子」を作成し、今月公表したところです。これから議論を進めていく上での一つの大きな柱と考えています。本日は、皆様から総合庁舎の取扱い等も含めた御提言を頂けるということで、よろしくお願いします。

市長から「旭川市新庁舎建設基本計画骨子」についての説明

市長が説明に使用した資料(PDF形式 1,988キロバイト)

市長

皆様にお配りした「旭川市新庁舎建設基本計画骨子」の12ページを御覧ください。新庁舎の敷地利用計画等について、基本構想で策定しました「市民でにぎわい、親しまれるシビックセンター」という基本理念の実現に向け、総合庁舎と市民文化会館との一体的な整備の必要性について記載しています。
基本構想の中で、建設場所として現庁舎周辺エリアとしていましたが、その際に課題となる仮駐車場や仮庁舎の確保、また、一時移転の必要性について解決する対応策として、新庁舎を二期に分けて整備していこうと考えています。
一期目の庁舎は、現在の総合庁舎と文化会館の間の空き地に建設し、それが完成した後に、第三庁舎を解体し、そこに駐車場を整備します。駐車場の整備完了後に、総合庁舎及び7条地下駐車場を解体・撤去し、その跡地に新しい市民文化会館を建設するという内容です。
その後、現在の文化会館を解体し、その跡地に二期目の庁舎の建設と駐車場を整備することで、エリア一体の敷地を有効活用しながら整備計画を進めていく内容です。
本日は皆様からもいろいろと御意見を頂きたいと思っていますので、よろしくお願いします。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会代表あいさつ

本日はこのような機会を頂きまして大変ありがとうございます。
私たち「考える会」は、今年の3月26日に設立しました。今、市長から話がありましたように、新庁舎を整備する上で、私たちは親しみを込めて赤レンガ市庁舎と呼んでいますが、旭川市の総合庁舎を解体する方針だという声が聞こえてきていまして、それに対する危機感が、このような活動を始めた最大の理由であります。
この現庁舎を解体することが基本計画の骨子にも明記されていますが、現市庁舎は日本の近代建築の名作ですが、このことがあまり市民に知られていません。私も所属している日本建築家協会北海道支部旭川会では、一昨年からこの現庁舎の文化的な意味を多くの市民に知っていただきたいという主旨から様々な展覧会やセミナーを開催しています。その活動をもう少し市民の方々にも加わっていただいて拡大したいと思っていまして、現庁舎を解体する施策は、何としても再考していただきたいという思いで、この考える会を設立しています。

意見交換

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会代表

本日は提言書を市長にお渡しし、その中身についてもいろいろと御意見を頂きたいと思っております。
また、ドコモモという近代建築の保存を提唱している国際的な機関の日本支部が、日本における重要な近代建築100というのを選定していまして、2003年に旭川総合庁舎は北海道の公共建築の中で唯一選ばれました。話が古くなって恐縮ですけれども、その主旨で銘板を預かってきておりますので、この場で市長にお渡ししたいと思います。
それでは、この提言の中身について、皆さんと話を進めていきたいと思います。
この提言書は三つのパートで構成しています。1番目は総合庁舎に対する考える会の見解です。2番目は、この度市から出されました基本計画の骨子に対する我々考える会の考えです。3番目は、この総合庁舎を生かしてどのようにシビックセンターを整備していったらいいかという具体的な提案です。では早速、総合庁舎に対する評価といいますか、私たちの会の見解から説明したいと思います。
旭川市で、重要な建築物が文化財としてどのように保存されてきたかということですが、例えば、現在旭川市の市民活動交流センターとして活用されているCoCoDeは、1899年に北海道官設鉄道の旭川工場として作られたレンガ造りで、北彩都の整備のときに是非保存活用しようということで、外観をレンガのままにして内部を改修し、現在大変多くの市民に愛用されています。なかなか予約を取るのが大変なくらい市民に愛された施設になっています。それから、もう一つ旧第七師団の将校クラブであった偕行社です。現在、中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館として活用され、最近では大規模な改修が行われていますので、今後も使われ続けていくと思います。
それでは、20世紀後半の建築物で旭川市にとって重要な建築物として何があるか、これははっきり言ってこの総合庁舎以外にないと思われます。
この庁舎ができたのは1958年で、3年間ですが旭川に居住し、日本の近代建築の歴史上大変重要な役割を演じた佐藤武夫という建築家が設計しました。この庁舎は評価が大変高く、1958年にしゅん工し、翌年には日本で最も権威のある建築賞である日本建築学会賞を受賞しています。しかも、建築学会賞にノミネートされた建物が全部で37作品ありまして、大変な激戦の中でこの学会賞を受賞したということになります。
ちなみに、千葉県にある大多喜町役場は、佐藤武夫と同じように早稲田大学で教授を長く務めていた今井兼次という建築家が設計した建物なのですが、その大多喜町役場も同じ時に建築学会賞を受賞して、実はこのほど保存改修をして、しかもそこに新庁舎を増築して生かされているという状況です。
この市庁舎がなぜ重要な建築物なのかというと、戦後、世界中で一世をふうびしたインターナショナルスタイルという近代建築の一つの理想像として打ち立てた様式があり、例えば、ニューヨークの国連本部のビルを思い浮かべていただければ分かると思いますが、壁面を全面ガラスで覆ういわゆるガラスカーテンという形のビルが世界中に建てられていました。実はこの総合庁舎を造る時も、当時の前野与三吉市長が佐藤武夫に、イメージとしてそのようなモダンなものを、言い換えればガラスのボックスとしての庁舎をイメージしていたようで、佐藤武夫は旭川の北の風土や雪国にふさわしい建物の形があるはずだということで、コンクリートと赤レンガでこの庁舎を造り、当時としても日本中で高い評判を得た建築物がこの総合庁舎です。これがその当時の単なる一過性の評価であれば、その後の評価が定まらなかったということもあり得たかもしれませんが、相当時間が経過した2003年に日本で今重要な近代建築は何かと言われたときに、北海道の公共建築で唯一選ばれたのがこの総合庁舎でした。
この庁舎を造る時に旭川市の職員が5名、佐藤事務所に派遣されて一緒に設計をしていまして、言わば佐藤武夫と旭川市の共同作品でもあります。5名のうち1名の方は本日参加していますが、この総合庁舎は、旭川市にとって、また、我が国にとっても重要な建築物だということを是非多くの方に認識していただきたいと思います。
市の職員が派遣されていたということも一つの理由だと思いますが、その後に建てられた多くの公共建築、常磐公園にある常磐館や多くの市立小中学校の校舎が総合庁舎のデザインに強く影響を受けた建築物でした。その多くは解体されて、新校舎になっていますが、市民の多くは自分が学んだレンガの校舎を記憶の中に持っているはずです。そういう大変重要な建築物であるという認識の下で、これを簡単に壊してしまっては、将来に禍根を残すというのが私たちの活動の原点であります。では、なぜ総合庁舎を解体すべきだということが出てきたかというと、その最大の根拠は耐震性にあります。実は1997年に市はこの建物の耐震診断を行っています。その数値があまりにも低かったためにこれは壊すしかない、という思いが広がったのではないかと思いますが、よく調べてみますと、その耐震診断にも少し問題がありましたし、その後もこの建物は震度4の地震を3回経験しています。もしも、この数値に表れているような本当に弱い建築物だとしたら、その時点で、どこか柱か梁にひびが入って当然に思いますが、そのような痕跡は見当たりません。今後適切な耐震補強を施せば、これからも十分この建築物を活用する可能性はあると私たちは考えています。
それから、先般5月10日に政府が全国の主要61都市の今後30年間に震度6弱以上の地震が起きる確率を公表しました。例えば、千葉85パーセント、横浜81パーセント、それに比べて旭川市は0.38パーセントと1パーセントにも満たない確率が示されています。これは自然から与えられた大きな恩恵だと思います。
市は昨年「第8次総合計画」をまとめました。また、「旭川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、人口減の傾向が強まっている中、それを何とか食い止めるために、市外・道外から多くの方を移住させようという戦略を立てています。その時に、旭川市が地震に強いまちだということは大きなアドバンテージだと思います。全国の都市の中でも地震に強いまちということは、売り込む大きなメリットだと思います。そういうまちであるということの一つのシンボルとして、この現庁舎を残していきたい。また、残すことによって、こういう古い建物もそういうまちだからこそ残せたというメッセージを全国に発信できると思っています。この総合庁舎に対する深い文化性をなくさずに、これからのまちづくりに生かしていただきたいと思っています。
次に、基本計画の骨子に対する意見ですが、新庁舎の規模の算定について、本日は模型を用意していまして、市が骨子の中で提案しているのは、現庁舎と文化会館の間の中庭に2万3千平方メートルの庁舎を整備することになっています。私たちが提言しているのは、総合庁舎を活用する前提ですから、約1万3千平方メートルで十分であるということです。

意見交換の様子1

なぜ1万3千平方メートルかといいますと、提言書の一番最後の整備案になるのですが、具体的な案は、まず現庁舎と文化会館の間に新しく1万3千平方メートルの新庁舎を建てるということです。もう一つは第三庁舎の敷地に建てるということも提案しています。全体のマスタープラン的な見地から言うと、第三庁舎の敷地に建てようというのが、昨年の基本構想の審議会の委員の中で一番多い意見でした。それが骨子では総合庁舎敷地に建てるということになっています。仮に建てたとしても1万3千平方メートルで十分です。現庁舎が1万2千3百平方メートルですので、現庁舎と文化会館の間に1万3千平方メートルの庁舎を建てて、現庁舎の機能、中身をそっくり移して、その後現庁舎の耐震改修とインテリア設備の改修ができます。そうすれば、現庁舎を整備後に第三庁舎の機能、約6千平方メートルを移しても十分余裕がありますので、余裕があるフロアには、市民活動や様々な新しい機能を組み込むというのが、シビックセンターの整備として一番ふさわしいと思います。場合によっては、今分散している他の庁舎機能をこの中に全て包含できます。
このプロセスですと、仮庁舎は一切必要ありませんので、市の骨子と全く同じです。しかも、提言書の中のコストの比較表を見ても分かるように、総合庁舎を改修し7条地下駐車場を有効利用するための改修費1億2千万円を含めても、約17億円ほどは安くなるということです。
その後、第三庁舎を解体して、そこを全面駐車場に利用すれば、駐車場の問題も解決します。文化会館はこのまま使い続けるのが前提で、総合庁舎とほぼ同じ時期に耐震診断をしていまして、そのときには、大ホール、小ホールの部分は、耐震性に問題はないという調査結果が出ています。昔ここに中央小学校の校舎があり、その部分を一部文化会館の機能に転用していますので、その部分は耐震性に問題があるのですが、その部分を耐震補強することはそんなに大きな問題ではありません。
したがって、現庁舎と現文化会館を壊して、新しい文化会館を造ることに比べると、事業費を抑えて全体のシビックセンターが整備できるというのが私たちの提案の骨子です。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

CoCoDeでの対話に4・5回出させていただき、その中で、建築が素人の私でもこれはすごいと思う知識を一つだけ得ることができました。それは、現庁舎の塔屋部分が、佐藤武夫という建築家のオリジナルのデザインでは、金色のもので覆われるはずだったという話を聞きました。その後の資料等も見せていただいて事実だと分かりました。そのようなオリジナルのデザインがあったことを市長は御存じでしたか。これを知ってもらうということは大変意義のあることだと私は思いますが、どうお考えですか。

市長

お手紙を頂いてそのような経緯があることを知りました。総合庁舎は、昭和33年の建設ですので、これから手直しするとか、そういう段階ではないと思っていますが、設計の段階でいろいろな思いがあったことは分かります。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

手直しするということであれば、建物は残すということを踏まえての話だと思うのですが、手直しする前に壊すかどうかという話ですので、壊していいのかを考えるときに、オリジナルはこれほど素晴らしいものだったということを市民の皆さんに知ってもらうことも意義があることではないでしょうか。
ここに持ってきていますが、この金色の紙を窓の内側に貼らせていただければ、オリジナルのデザインがどのようなものかを一部分でも市民の皆さんに知っていただくことができるだろうと思っています。このことに一定の意義があるということを市長も認めてくださると思いますので、市民の皆さんに知っていただく方法を見つけていただけないでしょうか。例えば、月に一回出される広報誌の表紙にオリジナルデザインを掲載して、市民の皆さんに見ていただき、関心を持っていただいた上で、壊すか壊さないかを決めていただいてはいかがでしょうか。

市長

本日は塔屋の部分に関わらず、庁舎全体の価値をお話しされていると思いますので、その主旨は受け止めました。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

旭川市民全員が市庁舎の建替えに関心を持っているとお考えですか。

市長

ここ何年かいろいろな機会に総合庁舎の建替えのお話をさせていただいたり、市議会の調査特別委員会でも議論をしてきていますので、一定程度関心は高まってきていると思いますが、個人個人の差はあると思います。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

私たちは新聞報道と広報誌でしか知ることができません。新聞では新しく建てるということが前面に出て、現庁舎を直して使おうという話は一切出ていません。私の住んでいる周りでは、関心を持っている人は誰もいません。行政はもっと市民の皆さんに考え方を示して、きちんとこういうふうにしたい、皆さんどうお考えですかとボールを投げて、市民からの意見を受け取ってキャッチボールをしないと、市民の真意は分からないと思います。先ほど代表から話のあった過去のことは知らない人は多いと思いますので、メリットとデメリットを全部出して、市民からのアンケートなどでいろいろな意見を頂く必要があると思います。とにかく市民とのキャッチボールが少なすぎると私は感じています。

市長

庁舎の整備に関しては、この数年間は、対話集会や団体の皆様との意見交換、議会での議論もしてきました。その都度マスコミの皆様のお力も借りながら市民の皆さんにお知らせもしています。
皆様の日々の暮らしの中では、市役所の建替えより、自分の子供の学校のこと、保育所のこと、老後の暮らしのことなど関心の高いことがあると思います。私どもが情報を発信する中で、受け取る方の環境によっても変わってくると思います。
これから基本計画を策定していく上では、もっともっと市民の皆様に関心を持っていただけるように、工夫をしなければいけないと思います。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

私たち会員もいろいろなことを伝えていく必要があると思っていますが、行政も同じスタイルでいかないと、支持されませんし、市民の生活が苦しいのに市役所だけ立派になってということになりますので、よろしくお願いします。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会代表

もう一点、是非この場で強調しておきたいことがあります。それは、昨年策定された第8次総合計画の中で「都市づくりの基本方策」というのがあり、その冒頭に「造るから保全・活用への転換」という項目がこのように説明されています。「少子高齢化・人口減少や社会資本の老朽化が進む中、将来世代へ健全な資産として引き継ぐため、50年、100年先の都市の在り方を見据え、「造る」から「保全・活用」への転換を図ります。」となっています。ところが、この度示されたこの基本計画骨子によると、総合庁舎も文化会館もそれぞれ解体して、全く新しくするということですが、昨年作ったばかりの総合計画の基本的な考え方と逆のことを今回の骨子で市が示しています。大きな疑問であり違和感を感じていますが、どのような考え方ですか。

市長

第8次総合計画では、これから人口も減少していくという予測の中で、使える物は手直しして活用していく方針です。市にはたくさん施設がありますので、保全して活用する物、保全するよりも廃止した方がよい物、建替えをしなければいけない物があります。現時点では、後者の考え方でこれまで計画を作ってきています。
総合庁舎については、先ほど費用の比較もありましたが、これから精査をしていく中で増減が出てくると思います。市民の皆様からの声として、貴重な物を残してほしいということもありますし、一方で現在は庁舎が分散していますので、一か所に集約し数の少ないフロアで多くの行政サービスを受けられるようにしてほしいということもあります。また、障害のある方からは、バリアフリーとかユニバーサルデザインという御意見を頂いていますので、現在の庁舎でそれを実現することは難しいという考えもあります。
また、文化会館についても、耐震化が必要な所は旧中央小学校の部分かもしれませんが、近い将来に30億円から40億円くらいの費用を掛けて大規模改修しなければいけないほど老朽化が進んでいます。新しい建物を造ると、費用面で高くなるという予想もあると思いますが、長期間使えるということもあります。
もう一つは、大規模改修する場合には、長期間文化会館を使えない時期が出てきてしまいます。今、道北地域では1,500席もある大ホールは文化会館しかありませんので、例えば1年以上閉鎖になった場合、学会やコンベンション関係に影響が出るということで、観光関係など団体の皆様からも文化会館を閉めないでほしいという意見を聞いています。
いろいろな要素がある中で、必ずしも第8次総合計画の方向性と合致しないこともあるかもしれませんが、その施設によっては個別の判断が必要な場合もあると思います。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

選挙も東鷹栖の支所で終わらせてきました。なんでも集約するのではなく、各地域に支所のようなものがあり、出先機関として機能していけば、市役所が大きくなくてもよいと思います。
インターネットなどもありますので、必ずしも特定の人が何人もいなければいけないということはないと思います。

市長

意見交換の様子2

支所機能を充実させるための改革にも力を入れてきています。これから高齢化に向かう中、身近な行政機関という意味で支所は重要になってくると思います。一方で、総合庁舎の機能もやはり必要で、総合庁舎の機能を小さくして、支所を充実させるという考えもあるとは思いますが、その場合は行政コストが高くなります。支所と同じ機能を備える場合は人員の配置などが必要になってきますので、総合庁舎の機能はどうしても残していく必要があると思っています。
ただ、必要以上に大きな庁舎を整備することは考えていません。第一期目は2万3千平方メートル、第二期目は7千平方メートル程度と現時点で想定していますが、第二期目の工事はまだ先ですので、そのときの状況によって臨機応変に対応できると思っています。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

市長は、旭川の文化や歴史についてどのように考えていますか。

市長

旭川市が開村して126年になりますが、本当にたくさんの歴史があったと思います。
先ほどお話にもありました旧偕行社や改修した公会堂、CoCoDeなど文化的な建物は残した方がよいという考えもあります。ただし、全てをとなると行政としては手が回らない状況もあります。
建物の文化・歴史ということもありますし、人間の文化と歴史は村ができる前からありましたので、残すべきものは文化も含めて残していかなければいけないと思っています。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

総合庁舎については、そういう考えはないということですか。

市長

総合庁舎についてもこれまで検討を重ねてきました。残す場合のメリット、課題などいろいろな検討や皆様方の御意見も頂きながら基本計画の骨子の策定に至っています。

赤レンガ市庁舎を活かしたシビックセンターを考える会

私は、文化会館の改修をするときの委員会の座長を務めていましたので、経過はよく分かっています。公会堂やCoCoDeの改修にも深く関わってきました。ここで改めて総合庁舎をどのようにしたらよいかということを議論する場を是非作っていただけないかということです。今後の公共施設の再配置計画にも関連する話だと思います。専門家など少人数で構いませんので、市長といろいろな意見交換ができる場を是非設けてほしいと思います。市民会議で結論を出すということよりも、全体をこれからどのようにしようかという場があればよいと思っています。

市長

総合庁舎、文化会館に限らず多くの公共施設がありますので、今後もこのような問題が出てくると思います。

市長お礼のあいさつ

本日は時間が短く議論が足りなかった部分もあり申し訳なく思っています。皆様方の思いは、私を始め市の担当職員も知ることができました。本日は非常に貴重な御意見を頂き本当にありがとうございました。
本日頂いた御意見は、今後一つ一つ進めて行く上での参考にさせていただきたいと思っています。

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