新型コロナウイルス感染症に係る変異株疑い事例の確認について

現在、世界では、イギリスや南アフリカ、ブラジルで確認された3つの変異株の感染が拡大しており、国内でも、変異株の感染が広がりを見せる中、道内においても、札幌市や小樽市などでイギリス型の変異株への感染が確認されているところであります。

このような変異株の感染状況を鑑み、市保健所において、3月15日以降に変異株の検査が実施できる態勢を整え、22日から31日までに12件の検査を行ってきたところであります。

そのような中、昨日陽性が判明いたしました市内の感染者について変異株の検査を行ったところ、本市で初となる変異株疑い事例が確認されたのでご報告いたします。

この感染者につきましては20代柔道整復師で、3月25日に発症し、昨日、市内医療機関を受診し、抗原検査で陽性、市保健所におきましてもＰＣＲ検査を実施し、陽性となりました。

その後の疫学調査により、札幌市との往来が多かったことから、市保健所において変異株検査を実施し、その結果、変異株疑い陽性者と判明したところであります。

この感染者につきましては、現在は味覚異常の症状程度の軽症でありますが、国の変異株感染者の取り扱いに基づき、現在は市内基幹病院において入院加療中であります。

今回の感染者の濃厚接触者は現在のところ8名、その他幅広の接触者も含めると、検査予定人数は70名程度となる見込みで、本市在住者については明日以降、順次、市保健所においてＰＣＲ検査を実施していく予定であります。

今後も引き続き、本市における変異株の存在の有無や感染状況を監視することを目的に、市保健所で新型コロナウイルスへの感染が確認された検体を中心に、また、今回と同様に必要に応じて市内医療機関で感染が確認された検体についても、随時、検査を行ってまいります。

ワクチンの接種体制などについて

次に、新型コロナワクチンの接種体制などについてであります。

3月の定例記者会見でもお伝えしましたとおり、4月中に旭川市に供給される高齢者向けワクチンの量は約1,000人分と大変少ないため、4月に先行して接種する対象者について、旭川市医師会や基幹病院などにもご意見を伺った結果、市内の高齢者施設のうち、重度の介護を必要とされる方が入所する特別養護老人ホームから接種を開始することといたしました。今後、多床室があり、定員が多い施設から順次、接種希望を伺ってまいります。

次に、5月中旬以降に開始を予定しております、65歳以上の方を対象としたワクチン接種体制についてお知らせいたします。

本市の接種体制は、かかりつけ医での個別接種と、特設の会場で行う集団接種を併用した体制を考えております。

個別接種は、約100軒ほどの医療機関に協力していただくことを予定しており、より多くの方にかかりつけの医療機関で受けていただけるよう、現在、個別に調整を進めております。

なお、接種を受けられる医療機関一覧については、4月末までに発送を予定している接種券に同封いたします。

さらに、かかりつけの医療機関がない方や、お休みの日に接種を希望される方のために、旭川市総合防災センターと、市内商業施設2箇所の合計3箇所において、集団接種会場を開設することを予定しております。

防災センターは5月下旬以降、市内商業施設については6月以降、土日祝日に開設することを想定し、現在準備を進めております。

次に予約方法ですが、かかりつけ医がいる方は電話などで病院へ直接予約していただくほか、かかりつけ医がいない方や集団接種を希望する方は、旭川市新型コロナワクチンコールセンターへお電話いただくか、市で用意するワクチン予約システムから予約していただくことを想定しております。

予約開始時期は、接種券を発送した後の5月上旬を予定しておりますが、決まりましたら改めてお知らせいたします。

また、旭川市におけるワクチン接種体制を理解していただくため、市内医療機関を対象とした説明会を4月下旬に開催する予定であります。

説明会では、ファイザー株式会社の担当者にも出席いただき、ワクチンに関する質問に答えていただくことを予定しておりますので、近隣自治体及び医療機関にも御案内をさせていただく予定であります。

今後のワクチンの供給量が見通せない中ではありますが、市民の皆様が安全かつ円滑に接種を受けられるよう、このたびの人事異動においても、保健所のワクチン接種担当を大幅に増員し、現在、鋭意体制を整えております。

また、今後も、様々な情報を丁寧にお伝えしてまいりますので、報道機関の皆様におかれましては、ワクチン接種の市民への情報について、御協力を賜りますようお願い申し上げます。

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