2021年3月3日臨時記者発表(テキスト)

情報発信元 旭川市

最終更新日 2021年3月3日

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皆様、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
本日、第42回目の対策本部会議を開催いたしました。

新型コロナウイルス感染症に関する第8次緊急対策(その3)について

最初に、新型コロナウイルス感染症に関する第8次緊急対策(その3)を取りまとめましたので、皆さんにご報告させていただきます。
お手元の資料「新型コロナウイルス感染症に関する第8次緊急対策(その3)」をご覧ください。
まず、資料に記載の事業費でありますが、基本的に「億千万円単位」の概数となっております。

3月7日までの期間で11都府県に発令されておりました政府の緊急事態宣言につきましては、2月28日までに7府県で解除されました。
3月1日以降は首都圏の1都3県となっております。
一方、本市におきましては、医療機関や福祉施設の大規模クラスターは収束しましたが、依然複数のクラスターや新規感染者が発生している状況であり、引き続き緊張感を持って、感染防止対策を徹底していかなければならないと考えております。
また、先日、国から高齢者のワクチン接種に関わるスケジュールが示されたところであり、市民の皆さんへの感染症のまん延を予防するため、安心して接種していただけるよう、しっかりと準備を進めてまいります。

この度の対策につきましては、こうした本市の現状を踏まえ、ワクチン接種を着実に実施するとともに、感染症の影響を受けている事業者に対する事業継続への追加支援を行うため、第8次緊急対策(その3)として取りまとめたものであります。

はじめに、予算規模でありますが、事業費ベースは、5億円で、地方創生臨時交付金の対象事業となる項目には、黒い印で交付金の「交」という印、国の補助金を活用した対策には、丸い白抜きの印で「国」という印を付しております。

医療・保健対策、市民生活対策

まず、左の「医療・保健、市民生活対策」でありますが、(1)医療・検査体制の強化といたしまして、3億1千万円を計上しております。
これは、ワクチン接種の実施に要する経費として、先の第1回臨時会で議決いただいた14億4千万円に追加するものであります。
具体的には、集団接種のための会場運営や、医療機関への接種業務委託のほか、バスの借上げによる接種会場への集団送迎、タクシーの活用によるワクチン配送等を実施する予定であり、このことにより、あわせて外出自粛に伴い依然厳しい状況に置かれる公共交通事業者への支援にもつなげていきたいという思いで事業を構築したところであります。

また、(2)高齢者の活動促進といたしまして第6次緊急対策で実施しております寿バスカードの利用者自己負担分の無償化について、3月31日までの期間を、4月30日まで延長し、個人でのワクチン接種に伴う移動にもご利用いただきたいと考えております。

なお、今回は、既存予算の残りを活用して実施いたしますので、令和2年度から令和3年度に、1千500万円の予算を繰り越して対応いたしますが、その後につきましては、改めて令和3年度の補正予算での対応を検討しているところでございます。

経済対策(事業者)

次に、右側の事業者の視点からの経済対策でありますが、(1)事業者への追加支援といたしまして、1億8千万円を計上しております。

その内容としましては、飲食店への支援として、引き続き厳しい状況にあります飲食店の利用を促すため、テイクアウトなどに利用できるフードチケットを配布するものでございます。 
現在中学3年生までの子どもがいる子育て世帯などに対し、子ども1人当たり3,000円分の配布を予定しています。
長引く自粛生活は子どもたちに大きなストレスを与えているものと思いますので、食卓を囲み、家族団らんの機会などに利用していただければと考えているところであります。

次に、生花小売事業者への支援として、イベントや式典など、大人数が一堂に会する機会が激減し、生花の売上が減少している現状を踏まえ、旭川生花キャンペーン補助金を新設いたします。
この補助金では、旭川生花商組合が、5つの基幹病院や、大規模クラスターを乗り越えられた吉田病院、北海道療育園に生花を贈り、展示する取組を支援するものでございまして、生花小売事業者への財政支援と合わせて、基幹病院等の従事者の方々への感謝と、来院された市民の皆様にも四季折々の花を楽しんでいただくためのものでございます。

最後に、ホテル旅館業事業者への支援でございます。
こちらも第6次緊急対策で実施しております市内宿泊者への宿泊料金の割引でございまして、当初は2月28日までの実施を予定しておりましたが、全国的な感染拡大を受け、12月28日から停止しております。
今後、政府の緊急事態宣言や、北海道の集中対策期間の動向を見極めた上で、改めて再開し、4月30日まで期間を延長することを想定しておりますが、ホテル旅館業事業者へは、長期的な支援が必要であると認識しております。
なお、こちらも既存予算の残りを活用して実施いたしますので、令和2年度から令和3年度に、1億5千万円の予算を繰り越して対応いたしますが、その後につきましては、改めて、令和3年度の補正予算での対応を検討しているところであります。

以上が、第8次緊急対策(その3)の内容であります。
これらの事業は全て、令和3年度に予算を繰り越して実施していくものでありますが、できるだけ早期に事業着手できるよう、現在開会中の第1回定例会に追加提案してまいります。

おわりに

今後におきましても、本市や国、北海道内の感染状況、市内経済の状況を 注視しながら、引き続き、「市民の命」と「地域経済」を守り抜くため、補正予算を通じ、速やかに追加対策を講じてまいりたいと考えております。

市民や事業者の皆様におかれましても、今後とも、感染防止対策の徹底をお願い申し上げます。

続きまして、新型コロナウイルスのワクチン接種についてであります。
まず、65才以上の高齢者への接種についてであります。
前回の会見では、接種券の送付時期につきまして、「3月中旬以降」とお伝えしていたところですが、先日、国から、「標準的には4月23日頃までに、接種開始時期にできる限り近い時期」に送付することを想定すると示されました。
また、現時点では、北海道から本市にワクチンが供給される時期及びその供給量が示されておらず、接種開始当初の供給量が限定的であることが予想されます。
こうしたことから、旭川市におきましては、高齢者用のワクチンの供給量等が判明次第、接種券の送付時期も含めて決定してまいりたいと考えております。

また、全体的なスケジュールが遅れることが予想されますので、今後、具体的な動きが分かり次第、改めて詳細をお知らせしてまいります。
次に、ワクチンに関する市民の皆様の不安や疑問にお応えするため、3月10日から、旭川市新型コロナワクチンコールセンターを設置いたします。
電話番号は25-3501で、平日8時45分から17時15分までとなっております。
市民の皆様に安心して接種を受けていただけるよう、丁寧に対応いたしますので、どのようなことでも、お気軽にご相談ください。
ワクチン接種の概要につきましては、今月の「こうほう あさひばし」にも掲載いたしますので、ぜひご覧ください。
次に、北海道からの新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた要請についてであります。
既に発表されているところでございますが、札幌市や小樽市との不要不急の往来を控える等の地域を限定した要請は、2月28日をもって終了しました。
また、これまで、国内で緊急事態宣言が発令されている間とされていた集中対策期間については、3月7日までとなっており、北海道からは、引き続き、緊急事態宣言の対象地域との不要不急の往来を控えること、「新北海道スタイル」の実践を宣言していない店舗や施設の利用を控えること、できる限り同居していない方との飲食は控えること、人事異動や入社、入学に伴う人の移動等による感染拡大防止対策の徹底について要請があったところでありますので、市民の皆様への周知をお願いいたします。
なお、イベントにつきましては、大声での歓声・声援等の有無による収容率要件と人数制限を、当面4月30日まで、原則として現在の取扱いを維持するとの通知がありましたので、併せて市民の皆様への周知をお願いします。

私からは、以上であります。どうぞよろしくお願いいたします。

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