令和4年度第1回中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館協議会 会議録

情報発信元 文化振興課

最終更新日 2020年4月10日

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令和4年度第1回中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館協議会 会議録

会議概要
日時 令和4年9月7日(水曜日) 午後3時~午後4時30分
場所 旭川市彫刻美術館 研修室
出席者
  • 委員

石塚睦、西村徳清、梶浦仁、山下真実、弦間信、藤井忠行、
南部正人、村田典子、水田恵學

  • 彫刻美術館
高田社会教育部長、高桑文化振興課長、山腋彫刻美術館長、朝倉
会議の公開又は非公開の別 公開
傍聴者数 0人
会議の内容
(議題)
1 令和3年度事業報告について
2 令和4年度事業計画(案)について

以下の会議録のとおり

会議資料(PDF形式)

会議の内容 

1 開会
2 社会教育部長挨拶
3 会長・副会長選出
(南部委員を会長に、藤井委員を副会長に互選により選出した。)
以下、南部会長の進行により、議事を審議する。

4(1) 議事1「令和3年度事業報告について」
(2) 議事2「令和4年度事業計画(案)について」

事務局から一括して報告、説明を行い、これに関する質疑応答は次のとおり
会長
ただいま事務局より令和3年度事業報告及び令和4年度事業計画についてまとめて説明がありましたが、御意見がありましたら御発言下さい。
委員
9ページ(令和4年度事業計画より)彫刻教室について、市民を対象として彫刻制作体験を行うことについて、とても良いことだと思います。このような感じで高校生とか大学生の美術部を主体として学校対抗のコンクールのような形でやられたらどうかなと思います。いずれ全国高校彫刻甲子園を旭川でやっていただきたいと思っております。まずはこういうものから手がけられて進められたらと思います。
事務局
これまでこども彫刻教室というものは実施してきておりますが、一般の市民の方を対象とした彫刻教室は初めてのことになります。こども彫刻教室は、工作的な造形そのものを楽しむことを主眼に置いたテーマ設定及び素材の選択をしておりますが、一般の方を対象とした彫刻教室につきましては、市内で主に木彫り等の教室を開いたり作品制作を行っている方に講師をお願いしまして、短時間となるため、大きな作品は難しいですが、彫刻刀で小さい形を彫るという、より彫刻的な内容で考えております。素材は木を想定しておりますが、どのような形を作るか、どのような道具を使用するか等具体的な内容についてはこれから講師の方と詰めていく予定です。
委員
高校生対抗で、例えば「旭川の未来」といったテーマを決めて同じ材質で、3~4時間といった時間を決め、競い合うようなことができるようになればと思います。木や石膏、紙粘土といった手がけやすい素材を選び、30cm四方で作品を作らせることで、完成した作品をいろいろな場所に展示したり紹介したりすることもできると思います。
事務局
資料にもありますとおり、入館者数があまり多い施設ではありません。企画展を行ってもなかなか多くのお客様を呼ぶことは難しいと認識しております。一方でこども彫刻教室のようなイベントは、ものを作ることに興味を持っている方が多いためか、多くの方に集まっていただけます。大人になっても何か作りたいと思っている方もたくさんいらっしゃると思いますので、この彫刻美術館に足を運んでいただく機会としてこのような切り口が良いのではないかと考えております。ご提案がありました件について、今すぐ実現ということは難しい部分もあります。こども彫刻教室では完成した作品を短期間彫刻美術館に展示したことで、多くの方に見にきていただいたということもありましたので、企画展以外でもこの彫刻美術館に足を運んでいただく機会を多く作りたい、そういった観点で現在様々なことに取り組んでおります。
委員
彫刻美術館自体を知らない方が市民にも多く、職場で「彫刻美術館」と言うと、道立の美術館と勘違いされる方も多いです。この旧旭川偕行社には、未だ旭川市博物館郷土資料館があるという認識です。もう少しPRされて欲しいと思います。道の駅や旭川駅等にも彫刻美術館のポスターや案内があればなと思います。道の駅にないのは残念です。「旭川野外彫刻たんさくマップ」は旭川のパンフレットの中でも一番見やすいし、便利で素晴らしいものだと思います。私は旭川のパンフレットは全部見てますが、これは最高です。ですが道の駅にも旭川空港にもありませんし、観光物産センターの案内の方に聞いても存在を知らなかったです。例えば中央図書館にあれば、図書館の帰りに常磐公園の野外彫刻を知っていただくきっかけにもなるし、良いPRになると思います。Yahoo!等で彫刻美術館と検索すると、未だにリニューアルする前のものが出てきたりします。道立旭川美術館に来られる方は美術が好きな方で、札幌や地方のナンバーの車も駐車場に停まっています。道立旭川美術館とコラボしたり、共通券を発行したり等すれば知名度も上がるし、旭川に来たついで彫刻美術館に足を運んでみようと思う方も増える思います。リピーターも大事ですが、興味がある方じゃないとこちらに足を運んでいただくのは難しいと思います。
今年の旭川彫刻フェスタの記事がメディア旭川の9月号に掲載されましたが、中原悌二郎の字が間違っていました。その程度の知名度しかないのが残念です。中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館というと一個人の美術館と勘違いされる方も多いため、「旭川市彫刻美術館」とした方が知名度は上がるのではないかと思います。
会長
ありがとうございました。今の件について、事務局から説明はありますか。
事務局
今年度につきましては、道立旭川美術館で行われた企画展で相当数当館から貸し出しした作品があったほか、札幌の道立近代美術館や本郷新記念札幌彫刻美術館にも数点貸し出しをしており、当館収蔵作品が他の美術館でも鑑賞できる状態にありました。ここ2年間は新型コロナウイルスの影響により観覧者数が落ち込んでいましたが、令和4年度は回復してきており、当館の活動の結果だけだとは思えませんが、少しずつ彫刻美術館のことを知っていただける機会を作ることができているように思っております。彫刻美術館の存在を知らない方、未だに博物館と認識している方がいらっしゃることはこちらも把握しており、周知の方法について今後も考えていく必要があると考えております。
旅行会社から当館を紹介していただけるようなお話が来ており、ツアーを組めるぐらい彫刻美術館で集客効果があるのか聞いたところ、全国の美術ファンや彫刻ファンを対象にしたものであれば、一定数は見込めると聞きました。一般の方だけでなく、そういったマニアックな方に対しての周知方法もこれから考えていかなければならないと思っており、旭川と言えば、旭山動物園以外に行くところとして、何十人のうちの一人でもいいので、彫刻美術館を候補にあげてもらえる方が少しでも増えたらと考えております。
会長
今、PRの方法等についてのお話があり、既にやっていることと、まだまだ足りない部分とあるかと思いますが、委員の皆様いかがでしょうか。
委員
2年前に、彫刻美術館Web関係の整備のことでお話させていただきましたが、コロナ渦の中で進展したことはありますか。
事務局
情報発信について協議会の中でもご指摘があり、予算をかけずにまず何ができるかというところで、今年度、彫刻美術館のTwitterアカウントを作りまして、少しずつ事業等周知や収蔵作品の多角的な見方を発信する等活用しているところでございます。軌道に乗っているとはまだまだ言い難い状況ではありますが、事業の周知だけでなく作品の多角的な見方等を発信することで、彫刻そのものに興味を持っていただけるような活用方法を模索していきたいと考えております。委員の皆様には、Twitter等のより効果的な使い方等あれば、教えていただければと思います。
委員
ポスターにQRコードを掲載する等ちょっとしたことで広まっていくのかなと思いますが、いかがですか。
事務局
先日まで開催しておりました旭川彫刻フェスタ20周年記念展では、これまで旭川彫刻フェスタで公開制作された野外作品を紹介する動画コンテンツをYoutubeにアップロードしておき、作品のキャプションにリンク先QRコードを載せることで、簡単に各作品紹介動画にアクセスできるようにしました。当館には作品の説明パネルを設置する備品や物理的スペースが現状あまりありませんが、QRコードを活用すれば、少ないスペースで、必要な情報を取り出すことが可能になりますので、そういった形での情報発信の方法について、これからもよりよい方法を模索しながら実施していきたいと考えております。
委員
個人的な活動として、Googleに彫刻美術館の口コミや写真を投稿しています。建物の内観及び外観写真をアップロードすることはできますが、彫刻作品の写真をアップロードできないのは残念です。
委員
一保護者として以前、子供向けの事業に参加させていただいたことがあります。2年前に委員になり、何も知らないのはいけないと思い、それから街を運転してても(野外彫刻が)こんなところにある、こんなところにあると目に止まるようになりました。この程度の知識しかない私からしても、この野外彫刻たんさくマップは本当に面白いと思います。彫刻の知識があまりない人でもちょっと(たんさくマップを見ながら)行こうかなと思う人もいるのではないかと思います。わかりやすく、作品の解説もしていただいていて、屋外での活動はあまりコロナのことも気にしなくて良いので、強みになると思います。いろいろなところで手に取れるようになったらいいなと思います。
委員
Twitterの開設おめでとうございます。Youtubeの方はチャンネル登録者数9名でフォロワーは27人でまだまだ少ないのが残念です。たんさくマップの発行部数はそんなに多くないと思われますので、マップ自体をたくさん配って多くの方に知っていただくのは難しいのかなと思います。逆にその発行部数の少なさを利用して、Twitter等でこういうマップがあるということを発信し、欲しくても手に入らないようなマニアックな人たち向けのものという性質をもったコンテンツとして捉えていったら良いのではないかと思います。
あと、やはりTwitterのフォロワーが少なすぎます。現在は、フォローしないで一方的な情報発信だけ行っているかと思われますが、Twitterのアカウントで(企業等の)公式のものには2種類あって、公的な情報を一方的に発信しているケースと、Twitter内で他のアカウントと積極的に交流しているケースがありますが、成功しているのは、積極的に交流しているケースです。例えば、美術館同士でフォローし合ってみたり、マニアックな会話をTwitter内でしたりすると、話題になったり注目を集めることができると思いますので、コミュニケーションをとるような使い方をしてみたら良いかと思います。
Youtubeについては、Twitter内でYoutubeのことを紹介するなど、双方をクロスするような運用方法が良いかと思います。投稿動画を増やしていくことも課題です。
また、Wi-fi環境は整備されましたか。
事務局
毎年予算要求はしておりますが、認められないため現在整備には至っておりません。しかしながらWifi環境を整備する必要がないと判断されてしまい予算が付かない、とならないよう彫刻美術館周知のためSNSやYoutube等を活用している実績をつくり、今後も積極的にSNS等活用していきたい、そのためにWifi環境が必要なんだと訴えていくために少しずつそういった取り組みを始めたところです。
Wifi環境は市の社会教育施設でも未だに整備されていないところが多く、要望も来ています。社会教育施設の中で彫刻美術館は、どうしても利用者が多い図書館等に予算の優先順位で負けてしまっているのが現状です。また、フォロワー数については、リアルタイムでリアクションしていかなければ難しいと感じており、今後の課題と認識しています。
たんさくマップは旭川彫刻サポート隊が作成したため、役所的ではない読み応えがある文章等になっており、また、毎年更新しています。現在、市が作るもので毎年更新しているものはあまりないと思われます。一方で、こういったものを紙で作る時代ではないという声もあり、たんさくマップにつきましても紙ではない形で見せていけるような方法を考えていかなければならないと考えております。
委員
グーグルマップの情報等を落とし込んでいくのも良いかもしれませんね。あまり手に入らないものがある、ということは続けていった方が良いと思います。
会長
今、委員の皆様からご提案いただいたSNS等の使用方法について、是非参考にしていただけたらと思います。
学校教育の場ではWifi環境が急速に整備され、別世界になったという話を聞きます。タブレットが校舎内で使えるようになって、Wifi環境が既に整備されているのに未だにうまく扱えないという声もありますが、使いこなせるようになったところでは、今までアレルギーを持っていた年配の教員からもこんな便利だったのかという声をききました。ネット環境が高速で遅延なくつながっている状態だからこそ快適に使えますが、そうでないととんでもない厄介者になってしまう難しさも持っています。
委員
学校でも新型コロナウイルスの影響もあり、急速にWifi環境が整備され、本校でも活用が進んでおりまして、こんなこともできるのかというようなこちらが驚くようなことも先生方は熱心に取り組まれています。ただWifi環境やICT化を活用することでできることありますが、手で触れたり土の匂いを嗅ぎながら自分の手で造形活動等行ったりすることとのバランスも大事だと感じています。そういった意味で彫刻美術館で行っている巡回展示は実際触らせてもらったり、重みを感じさせてもらったりできますし、作品のいろいろな角度から見ることもできます。子供たちは造形活動、ものづくりがすごい好きなので、造形的活動とこの施設の事業とを、うまく橋渡しができるような方法はないかなと思ってお話を聞かせていただいていました。
委員
事業計画のお話を聞いていたら、このような活動をしていただいているだけで素晴らしいと思いました。このような活動を維持していくだけでも大変なこともあるのかなと思います。新しいことに取り組んでいくことも必要でありますが、今ある事業を維持して芸術、彫刻、美術いろいろなものにしっかりと向き合うことも大事なことだと改めて感じています。彫刻美術館にたくさんの方に来ていただく、観ていただくことも大事ですが、今ある事業をしっかりと維持していくことも大事だと考えます。私も彫刻が好きでこの彫刻美術館を訪れたりしますが、彫刻だけでなく、やはりここの良さは建物なので建築の部分でもアピールできたらいいのになといつも思っています。この建物に入っていくだけでも、新しい何か、すごい感動があるので、そこにさらに彫刻があると自分が特別な空間にいる感じがいつもするので、その点は駅のステーションギャラリーの彫刻とは違う良さがあると思います。旭川は建築関係でいろいろな活動されている方もいるので、そういったアピールの仕方ができたら良いなと感じています。彫刻散歩もこども彫刻教室も参加させていただきましたが、いろいろな視点から観ることができ、新しいことを学ばせていただいています。大きく何かを変えるのではなく、少しずつ変える取り組みを進めていけたら良いのではと思います。
事務局
建物をもっとPRしたら良いということは常に言われています。観光客の目的は中の彫刻だけではなく、この建物を観ることだという方もたくさんいらっしゃるかと思います。TVの番組で岡山の偕行社が出たことで、偕行社の問い合わせも多数いただきました。2階のバルコニーをもっと何かに使えないか、結婚式をやったらどうかという声もあります。もともと社交場だったわけですから、ダンス教室とか開かれたり、仮面舞踏会をやっていたという話も聞いています。彫刻美術館の機能を維持しつつそれらを行うということは難しいですが、この建物に足を運んでいただくきっかけとしてこの建物が「旧偕行社」であるという強みを使わない手はないと考えていますし、これからも考え続けていかなければならないと認識しております。これまでも色々なご意見をいただいているところですが、具体的な実績を報告できないのはこちらとしてもつらく反省しなければなりません。
会長
偶然ですが、私、本日この建物に入る際に新婚の夫婦とカメラマンの方が屋外で建物を背景に撮影されているのを見ました。あれは許可を取っているわけではないですよね。
事務局
外観の撮影は自由で、本日撮影をされていた方は、事前にご連絡をいただいておりましたので、館内及びバルコニーの撮影につきましても許可していました。その撮影後に屋外出られて撮影されていました。館内で記念撮影したいというご要望は年間何回かいただいておりまして許可しておりますが、館内の撮影で作品が映り込んでしまうと著作権の問題がありますので、SNS等のアップロードについてはご遠慮いただいておりますけれども、例えば中央階段のところですとかバルコニー部分ですとか、建物部分については全く問題ありませんので、SNS等へのアップロードについて問題ありませんとお話しています。館内外での記念撮影について、ご要望があれば基本的に許可しておりますが、しかしそればかりだと彫刻が鑑賞されなくなってしまうことも考えられますので、これまでは積極的にはアピールしてこなかったのですが、建物自体に足を運んでもらうことを主に考えなければいけないというところで、今後はバルコニーでの撮影等も可能であることを発信していかなければならないと考えているところです。
委員
今回、彫刻美術館から作品をお貸しいただき、かつ館長に来ていただき、ギャラリートークを行っていただきました。専門の方が自分の所蔵している作品について解説してくれることは、来館者の大きな喜びにつながりますし、心に残ります。後々の来館者の増に結びつくものだと思います。彫刻美術館には大変お世話になっておりますので、連携をもっと密にしたいですが、いろいろな課題もあり、難しい部分もありますが今の段階でできる限りのことは一生懸命、連携をとりながらやらせていただいているというところでございます。入館者数の件で言うと、令和元年度からみると、とてもがんばっていらっしゃると、なかなかの数字を出しているなと思っております。中止になった事業もありますが、やろうとしている気持ちがきっと市民の方々に響いているのかなと思います。令和3年度は、コロナ感染症拡大の影響で道立美術館よりも彫刻美術館は閉館となってしまった日が多い中でも多くの方に来館していただいているなという印象です。道立美術館は令和2年度は1万6千人程で、令和3年度は5万4千人程で、かなり観覧者数が回復してきておりますが、令和2年度は極めて少なかったです。一方で彫刻美術館は、観覧者数をある程度維持しておりますので、それだけファンがいる、市民の方に伝わっているのではないかと思います。入館者を増やす方法は難しく、自分も常に考えていますが、考えているのは、今の中学生の美術部の生徒さんの中にも美術部に入って初めて旭川美術館に来ましたという生徒も少なくないようです。出来れば小さい子供のうちから美術館に行くという原体験を持たせてあげることが学校教育にもつながり良いのかなと思います。更なることとしては、例えばPTAの研修事業の中で「親子で美術館へ行こう」とか。市や道の職員の職場研修、親子研修の中で道立美術館や旭川市彫刻美術館で研修を行うとか。これらの取組が出来れば、拡がりも期待できますし、今求められている感性とかセンスとか直感力、前例のない問題を解決していく力とかを育むことにもつながるものと思います。情報として一般企業の中でも職場研修として美術館等の社会教育施設を活用した取組が増えているようです。あと、最後に特に子供は、体育館にいるときの子供と、昼食を食べているときの子供と、掃除しているときの子供と、授業受けているときの子供と、同じ子供でも表してくる表現が違います。ですから、いろいろな場面、ステージに子供を立たせてあげることが、その子の良いものを出してあげること、見つけてあげることにつながると思いますので、全体として美術館等含む社会教育施設でいろいろなことを体験できるようになれば良いなと思っています。
事務局
子供の来館者数については、市の社会教育施設の中で言えば、科学館や博物館に負けてしまう現状にあります。幸いにも学校の授業等で見学に来ていただけることも少しずつ増えてきていますが、郊外にある施設で距離があることがネックなので、こちらでバスを用意し来てもらうことも考えており、来年度の予算要求の準備をしています。
委員
子供たちに例えば2tくらいの石を置き、チェーンブロックで持ち上げ、どのぐらい重たいか彫刻の原体験をさせるような仕掛けがあると良いかなと思っております。絵画と彫刻で一番違うのは、重さの経験だと思います。重たい石等一人では動かせないものを実際に動かしてみるという原体験は、将来に渡って創造的な部分につながっていくと思います。美術館の外に重たい石を置いておき実際に動かしてみる、実際にものをつくる以前に発生するそういった素材と接する原体験は、子供たちにとって良い経験になるのではと思います。
委員
道内の博物館、郷土資料館に行ったとき、まず写真を撮らせてもらいます。家に帰ってから紹介したりするのが趣味です。彫刻の写真をとらせていただいたら、それをネット上で紹介することができます。そうしたことができたらと願っております。また、地方の博物館巡りに行った際、大抵の博物館等は午後4時半か5時で閉館となりますが、新ひだか町博物館は午後6時まで開いていました。時間ぎりぎりまで回りたいと思う観光客にとっては有り難いと思います。自分はいろいろな郷土資料館や博物館を回りますが、解説をしてくれる館は評価が高いですし、自分で観て回るよりも3倍から10倍知識が入ります。彫刻美術館でも説明をしていただけるようになると有り難いです。江別の郷土資料館では、学芸員の方が3時間半通して案内していただいたこともあります。2~3冊分の本を読んだくらいの知識が入りました。そこまでいかなくても10~20分程度の説明をしていただけたら全然違うと思います。家族や親族で来館したとき、説明していただけると、入館した価値がぐっと2~3倍は上がります。自衛隊の方に北鎮記念館というものがありますが、入館時に解説が必要か聞かれます。そういうことをやっているところはやはりグーグル上での評価もすごく高いです。写真も撮らせてもらえたので、私もPRすることができました。そのような形で彫刻美術館でも写真を撮らせてもらえたらなと思います。旧偕行社は国の重要文化財ですが、市民の方でもなかなか知らない方が多いです。私はそういったことも紹介しています。
委員
作品の写真をSNSにアップロードすると、著作権の問題が出てくるとのことですが、そういった問題はどうしてもクリアできないのでしょうか。
事務局
当館の収蔵作品の撮影につきましては、撮影された写真をご自身で楽しむ分には許可をしておりますが、それをWeb上にアップロードした時に第三者に悪用される可能性がゼロではありません。撮影された方が悪用をしなくても、第三者がたまたま画像検索で見つけ、アップロードされた画像を使い商業的なものや反道徳的なことに利用されたりする可能性があります。現状解決策は見出せないため、一律にそういった行為を禁止させていただいておりますが、撮影そのものは許可しております。何か良い解決策があればとは思っております。
会長
時間になりましたが、ほかにご意見等ございますでしょうか。
なければ、本日の議案について、ご承認をいただければと思いますが、いかがでしょうか。(一同承認)
それでは、これにて令和4年度第1回中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館協議会終了したいと思います。熱心にご発言いただき、ありがとうございました。最後に事務局から連絡事項があればお願いいたします。

5 報告事項
事務局
多岐に渡る貴重なご意見をいただきまして、誠にありがとうございました。今後の運営の参考にさせていただきたいと思います。本日の会議録については、この後事務局で作成後に出席委員の方にご確認いただきまして、確定いたします。また確定後に送付させていただきます。
また、年度内にもう一度お集まりいただきまして、令和5年度の事業の実施内容につきましてご意見を頂戴したいと考えております。本日はありがとうございました。
以上質疑応答終了

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ファクス番号: 0166-46-6288
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