令和元年度第1回中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館協議会 会議録

情報発信元 文化振興課

最終更新日 2019年9月3日

ページID 067334

印刷

令和元年度第1回中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館協議会 会議録

会議概要
日時 令和元年5月30日(木) 午後3時~午後4時30分
場所 旭川市彫刻美術館 研修室
出席者
  • 委員

上西信昭、吉野法行、梶浦仁、杉本リリ子、藤井忠行、椎名澄子

弦間信、八重樫良二、黒田忠

  • 彫刻美術館
社会教育部長、文化振興課長、彫刻美術館長、彫刻美術館職員
会議の公開又は非公開の別 公開
傍聴者数 0人
会議の内容
(議題)
1 平成30年度事業報告について

2 令和元年度事業計画(案)について

3 旭川市彫刻美術館の観覧料改定について

4 その他
以下の会議録のとおり

会議資料(PDF形式)

会議の内容 

1 開会

2 社会教育部長挨拶

以下、八重樫会長の進行により、議事を審議する。

3

(1) 議事1「平成30年度事業報告について」

(2) 議事2「令和元年度事業計画(案)について」

(3) 議事3「旭川市彫刻美術館の観覧料改定について」

事務局から一括して報告、説明を行い、これに関する質疑応答は次のとおり

●会長

今、事務局より、平成30年度事業報告及び令和元年度事業計画と彫刻美術館の料金改訂についてまとめて説明がありました。ご意見ありましたらどうぞご発言下さい。

●委員

 彫刻サポート隊への(中学生の)参加についてですが、関係構成という部分で難航するという話があったかと思いますが、そういうことであるならば、美部連の方から事務局の会議に参加させてもらい、実際の実務的な打ち合わせをさせてもらえると、一歩でも前に進めるのかなと思いますので、そうした形で関わらせてもらえるとありがたいと思います。

●事務局

 ありがとうございます。

 野外彫刻のサポート隊の班長会議というところで、班長や各班の代表の方と会長さんも含めてこちらの研修室等に集まり会議を開く機会がございますので、その中で今後調整が必要ではありますが、こういう意見を示させていただき、そのような場を設けさせていただければと思いますのでよろしくお願いいたします。

●委員

 30年度において900点程所蔵されているとのことですが、毎年寄附などで作品を受け取ってほしいといった状況はありますか。

●事務局

 今ちょうど世代的に代替わりする時期なのかどうか分からないですけれど、昨年は木内克の作品を彫刻美術館に寄贈したいとのお話しを頂いて収蔵させていただいておりますが、こちらからお願いしているという状況ではありませんが、問い合わせは年に数件ある状況となっております。

●委員

 学芸員が作品を見て判断しているのですか。

●事務局

本州の方の場合は難しい部分もあるので写真等でやり取りしながら、しっかりとした作品かどうか判断させて頂いて、収蔵できるような作品であれば寄贈いただいているといった状況となっております。年々大きな作品の保管が厳しくなってきておりますが、個人所蔵のものであれば、ご家庭にあるような大きさのものとかもありますので、そういったものは収蔵しております。作家のご家族が亡くなった時などにお話をいただく時には、購入することが出来ないので寄贈で良ければという形でお話しさせていただいておりますが、収蔵する場所にも限りがある状況です。

●委員

 将来的には収蔵のスペースがなくなったら、市内の小中学校に設置するなどは如何ですか。

●事務局

 収蔵庫で眠らせておくよりは、公共施設で目に触れる方が作品にとってもいいことだと思いますので、そういった部分を検討していかなければならないと思っています。

●会長

 平成30年度の事業報告、そして今年度の令和元年度事業計画と観覧料の改定についてその他にそれぞれの立場でありませんか。

●委員

 観覧料について、改訂しなければならないところもあるかとは思うのですが、パブリッ

クコメントなどの意見も反映されていくのでしょうか。

●事務局

 そうですね。今受け付けているパブリックコメントで出てきた意見について、市全体として検討する中で最終的な改定率を含めて決定していくことになるかと思います。今回は、彫刻美術館がおしなべて1.5倍としておりますが、例えば文化会館ですとか公民館では色々な部屋ごとに算定しておりまして、上がっているものもあれば下がっているものもあります。行政としては建物を維持していくために必要な経費、後は利用率ですとか民間の類似の施設があるかなどの諸々考慮した上での料金改正を考えておりまして、公民館であれば毎週使う方もいらっしゃることから、かなりの御意見をいただいているとも聞いておりますし、文化会館でも会議室は下がっておりますがホールは結構大きく上がっているところがあるというところで、実際のところなかなか厳しいところがあるのではと思います。ただ改定を市が見直しをせずに長くきているところが多く、消費税が5%から8%になる時にも手をつけていないということですので、ある程度上げさせていただくことについてはやらざるを得ないのではとの考えも持っておりますが、何度か行っている説明会の中ではある程度の御理解をいただきつつも個別の部屋について御意見をいただいているところです。彫刻美術館はおしなべて1.5倍で分かりやすい改訂でありますが、他のところは色々な動きがございます。全体の資料ですと60ページぐらいになります。

●委員

4ページの観覧者数の推移ですが、おそらく改修前の平成21年度から平成23年度は、およそ7千人から8千人くらいの観覧者数でしたが、改修後を見るとだいたい6、7割程度の観覧者数という形になっていますが、これはここにオープンしたことがまだ周知されていないことが原因なのでしょうか。

●事務局

そうした部分と平成24年度からステーションギャラリーをオープンしているので、2つの美術館にお客様が割れているのではとも思っておりまして、両方合わせると1万5千人ぐらいはなりますが、それで増えているとの楽観的な考えはしていませんが、本館に来ていただいた方々についてはステーションギャラリーに流れている可能性もあるのかということで、2館体制になってからまだ2か年しか経っていないものですから、まだ判断はしかねるところではありますが、両館合わせた観覧者数としての視点をもっていくべきなのではないかと思っております。

私共としてはこの施設を評価するうえで観覧者数は避けられないところですので、かなり悩んでいるところでもあります。オープン当初は平成8年度に2万人来ていた時代もありまして、そこまでとはいかないまでもやはりステーションギャラリーがあるとはいえ出来るだけ昔の数字に近づきたいという思いもあります。なかなかそういう数字が上がらないことで彫刻美術館として予算を確保出来ないというのも、財政としては予算をつける立場の理屈としてあることからも、観覧者数をやはり今後とも私どもは意識していかなければならないと考えております。観覧者の数字を見ますと中学生が以前はかなり多く、現在より千人以上も多いので、学校の巡回展とかもやっておりますが、子供さんに興味持っていただけるような取り組みをもっとやっていかなければならないのかなとも思っておりまして、そのあたりを上向きに出来るようにしていくのが私どもの宿題であり課題でありますが、協議会の皆様に私どもの活動に対して何か御提言をいただければありがたいと思っております。

●会長

美術館という存在への関心や役割が時代とともに変化をしている中、以前には中学生の学校教育現場では社会見学をする場面でバスを用意して半日使って美術館に行きましょうということもありましたが、現在の状況は学校の時間割もたて混んでいるのでそういう機会も難しくなっているように思われます。また、博物館を経て今は美術館として利用しているこの建物自体が市の歴史的文化財の一つであるということを含めて、ここに来るお客さんはどういう人であるかということも考えていくことが大切だと思います。地元の方に訪れてもらうことももちろん大事なことですが、動物園にリピーターとして訪れるお客さんや、インバウンドでやってくる層などに対してこうした話題が、旭川市の中で関連づけて出来ているのだろうかという思いがあります。その解決には行政上の枠組みを考える事にもなるでしょうし、今年41回目を迎える歴史ある中原悌二郎賞もこれまでの流れから変化して迎える中で、色々なことを発信していくことも必要ではないかと思います。前回の協議会で、委員から具体的な意見もいただいていますが、協議会以外の場面での意見の吸い上げのようなことを行うようなこともあってもいいのかなと思います。これはなんとか出来ないだろうかと美術館の活動に関心ある方々に御意見を聞いてみるといったことをやってみるといいのではないかと思います。

●事務局

予算が無いですとか人がいないですとか、諸々の課題は組織としてはもちろんありますが、今の旭川市若しくはこうした社会情勢ではやむを得ない事だと正直思います。行政全体の事業費の中で、こういった文化的なものはどうしても優先順位は高くはないのが実態です。そんな中で予算を確保していく為に、観覧者数などの成果を挙げるよう取り組んでいかなければなりませんが、私共職員だけが考えているだけでは難しいことから、皆さまから色々教えていただかなければならないと考えております。公立の施設ですので観覧者数だけではなく展示内容も常に意識していかなければなりません。特にステーションギャラリーは街中にあるという事で、本館と比べると色々な方が観覧されますので、展示の中身もけっこう厳しく言われることがあります。2館体制になって職員も増えない中で試行錯誤しておりますものの至らぬところが沢山あると思いますが、温かく見守って頂きながら、協議会以外の場でも御意見をいただき、皆様に彫刻美術館を応援いただければ非常にありがたいと思います。

●委員

私はNHKの朝ドラはあまり見ないのですが、いま流行っているNHKの朝ドラ「なつぞら」は十勝の方ですごく人気があるらしく、例えば地元菓子店が神田日勝の未完の馬をモチーフにしたクッキーを発売し、それが「なつぞら」の放送とマッチしてすごく売れ行きがいいとの話です。それで私はめったに朝ドラを見なかったのですが、たまたま朝テレビを見た時に「なつぞら」が放送されていて、主人公が東京でお世話になる所が川村屋というお店ということで、その川村屋はドラマですから実際と違いますが、日本で一番最初にインドカレーを発売したところということでした。川村屋は新宿中村屋のことで、中村屋といえば中原悌二郎という話になります。中村屋は相馬愛蔵と相馬黒光が創業したパン屋さんで、日本で一番最初にクリームパンを発売したところでして、創業者家族の方は今の会社とは全く関係ない事となっていますが、そういう歴史的な繋がりの中で相馬夫妻は芸術家のスポンサーのような取り組みをした方々で、中村彝ですとか碌山もそのアトリエで制作をした。中村彝とお友達でした中原悌二郎も当然そのアトリエで制作した作品がこの彫刻美術館にもあるのではないかなという風に思えます。宣伝といってはなんですが、中原悌二郎の残した作品12点が全部一堂で見られる場所は碌山美術館と旭川の彫刻美術館だけですよということをアピールして、もっと沢山の人に知ってほしいという思いは常々しています。

●事務局

そうですね。おそらく一般的ではないでしょうが外部から評価をいただける美術館だろうと思います。簡単なことではないですが、そうした価値等をピーアールする情報発信が十分ではないと認識しております。先程お話にもありましたが、なかなか市民のリピーターは難しいところがある中で、観光客の方がこの建物に来て写真を撮っている方もよく目にしますので、彫刻美術館以外の集客についても取り組んでみることだと思います。

●委員

中村屋創業者一族とのその芸術家との繋がりの相関関係はすごく面白いので、そいうゆうことももっとアピールして欲しいなと思います。

●委員

そういうことが見える場所があるといいですね。この場でそういう詳しい話が出ても外に出ていかないので、色々な人に聞いてもらおうと思うとやはりメディアですが、お金がかかりますよね。

●委員

インドの独立運動の志士であるラス・ビハリ・ボースを中村屋で3か月ぐらい匿っていたということで、相馬さんの長女と結婚したという面白い話も沢山あるので、ドラマの中では変えていますが、一つ一つのそういう成り立ちや関連性を見ていたら、平櫛田中も繋がりますしすごく面白いと思います。

●委員

聖地巡礼の対象になったら良いですね。

●委員

前回もお話しましたけど、碌山美術館では大型バスが何十台も夏場来ていますが、展示作品でしたら彫刻美術館は遜色無いと思います。

●事務局

現状は大型バスを何台も止める場所が無いですとか、トイレも団体の集団が来た場合は足りないなど、この建物における制約はありますが試行錯誤して取り組まなければならないという現状を皆さまにご理解いただいた上で、なにか良い話といいますか少しでも出来る事を考えて行きたいと思っております。

●委員

自分は商品を作ったりですとか、世の中に知ってもらい買ってもらうといった仕事をしていますが、小さな商店などはお金が限られるのでみんな知恵を絞ってやっていますが、やはりアイディアが大事ですし、やるぞっという本気の人じゃないと成功しない。外から見ると大変そうだろうと思っても困っていない人がいて、だんだん悪くなっている人を外からなんかしてあげようと思ってもちょっと難しい。やはり自分で一念発起してやる気を出してもらわないと、なかなか出ていかなと話題にもならないし、いいものが出来ないと思います。例えばお金がかからないように何かしようと思ったら、体を使うとか何か他にに必要なものが出てくるんですよね。こういう所で話をして何かアイディアが出たとしても、それがすごく大成功というのはたぶんあり得ない事でして、どういう目的や目標で話をしたらいいだろうと考える所があって、アイディアを出すのが仕事ですが、ただアイディアを出すだけではそこで終わってしまうので、行動に移したりとか形にしてみたりとかお金なくてもやろうとおもったらいくらでもやれることってあると思います。

●事務局

今お話ししていただいたとおり、そういう意味で私どもの決意やよしやるぞという気持ちが皆さんに伝えられていないのかなと正直思いますが、5年間程の休館を経て再開館しステーションギャラリーとの2館体制で1年半ほどやってきて、なかなかまだ上手くいっていないというのがあるのかなと思います。そのあたりを整理し前提にしたうえで旭川市彫刻美術館は彫刻や旧偕行社の魅力ですとか、井上靖記念館との連携し子供や観光客を対象としたものを考えるといった事を私共の方でもう少し煮詰めた上で、こうしたところでお話する形で皆さんに更にご意見を頂きたいと思います。

●委員

 先程からお話されている他の美術や文化的な施設と連携を組むという話ですが、人を呼ぶとか来てもらうためには、手っ取り早く人が集まる所に行くということが必要かなと思います。似たような問題を抱えているところではなくて、例えば食べマルシェのようなイベントは人が沢山集まるので、そういうものと連動して一緒にイベントをやってみるとか、これから旭川のデザインウイークがありますので、どれぐらい芸術との距離感があるか分からないですけれども、融合したイベントをやってみるなどしてここに人が来る流れを作ことも考えられるかもしれません。こういう文化や芸術と少し外れていても人が集まる「上川神社」の祭りでもいいと思うので、人が流れて来る違うジャンルの所と連携するとか、一緒にやる事は一つ手かなと思います。

●会長

 これまで議案に沿って総括的に進めさせていただきましたが、過去に比べ入館者数が少ないという課題に対し、入館者数を伸ばしていきたいという思いから議論していただきました。議案1から議事3について他にご質問や御意見はありませんか。なければこのあたりで区切りの時間ですので、ご承認をいただきたいと思いますがよろしいですか?

(●委員一同了承)

●会長

 ご承認を頂いたとさせていただきたいと思います。続きまして、その他と致しまして事務局から説明頂きたいと思います。

●事務局

 現在市役所の建て替えの話が進んでいるところですが、来年度から実際に建替工事がスタート致します。新庁舎が建つ場所に彫刻作品2点が設置されておりまして、この作品を別な場所に移動させなければいけないということになっております。今年度雪降る前に作業を行うこととなっておりまして、その件につきましてご説明させて頂きたいと思います。作品2点ですけれども、「親和」と「凍れる滝」の2つの作品となりますが、こちらについてはこの場所から10月位までには撤去しますが、このうち「親和」につきましては昨年度彫刻フェスタにおいて春光園を彫刻公園として整備するということで作品を置かさせて頂いておりますが、「親和」につきましては春光園のいずれかの場所に移設する方向で現在話を進めているところです。まだ具体的にどこに設置するのは決まっておりませんが、地域住民や市民委員会の方々に彫刻を置かさせて頂く場所として、以前からご了承を得ている彫刻設置可能エリアを優先的に検討しておりますが、「親和」という作品はかなり大きな作品になりますので、春光園に設置した際に今の環境を崩してしまったり公園で遊ぶお子さんの邪魔になったり危険性がでることがないような位置で改めて場所を決めさせて頂いて、「親和」を移動する予定で作業を進めております。「凍れる滝」につきましても、この場所から撤去する必要がありますが、噴水作品になっておりまして、下の水盤全体を含めると直径13m程度の相当の大きな作品になっています。この作品をいずれかの公園等に移動させるということで公園の担当部局と協議を進めている所ですが、噴水作品ということから木から葉が落ちてくるような公園だとすぐ噴水が詰まってしまったり、監視員がいないとお子さんが水の中に入った時にケガしてしまうといった管理の部分が課題となっておりまして、この段階でどこの公園に移設すればいいのかまだ答えがでていないという状況にあります。ただ、10月までにはどこかに移さなければならないということで、今年度この彫刻2作品について今の場所から撤去するということをご説明させていただいたところであります。

●会長

 ただいまご説明があったとおり、市庁舎にある彫刻作品2点のうち「親和」は春光園に移設し、「凍れる滝」については、公園の状況を踏まえた設置になるだろうとの説明がありました。

●委員

 一度設置すると簡単に移設が出来ないので、移設場所は慎重に検討されるべきだと思います。

●事務局

 昨年彫刻フェスタで彫刻を設置する時には、地元の彫刻家の方々にご協力を頂きながら進めてきた経過もございますので、「親和」の設置場所についても専門的見地からご意見頂きながら、相談していきたいと考えております。

●会長

 今、補足説明ありましたが、具体的にここに決めたという風なご説明ではなく、候補地として考えられるだろうということです。どこまでを了承したのかという区切り付けは難しいですが、市役所の敷地にある2点について春光園での設置を含めてご承認いただければと思いますが、よろしいでしょうか。

(●委員一同了承)

●会長

この機会に春光園の彫刻フェスタ作品の展示を含めて、ますます彫刻公園的な性格を帯びるように思います。美術館の前の公園ということもありますが、施設と共に関連性が強まることを願っております。ある種のパブリックイメージが確立されるためには、他の作品も置かれてより充実した空間になればいいなと思います。

●委員

子供達にどういう風にすれば彫刻に少しずつ親しみをもたせられるかと思っているところです。今年度でいえば、移動巡回展で学校にも来ていただけることになっており、子どもたちが彫刻に触れる機会が少しできるかと思っています。本校は非常に彫刻美術館と近いものですから、子どもにどうすれば身近なものにできるかを考えているところです。

もう1点は、先日地域のまちづくり協議会があり、春光地区の魅力を含めた探訪ができるような形を少しでも地域の人たちに根づかせていきたいという話がありました。その中で井上靖記念館ですとか彫刻美術館に地域の人が足を運んでいないのではないかという話が出ていました。昨年、本校に赴任したときに彫刻美術館を見学しお話を聞かせていただき、さらに、井上靖記念館も説明を聞かせて頂く場面がありましたが、割合近くに住んでいる人が近いけど来ていないっていうのはとても残念だと思っていました。

先程、発信する話がありましたが、遠方からここに来ていただく方も大事だけれど、近くの人も知っていただくような機会が何かあればいいんだろうなと、地域行事の中でそういう形で少しでも根づくような活動の中にここを入れていただくと良いのかと思います。その中で、どうしても年配の方があちこち歩き回る場面が多くなっていますから、観覧料は減免の対象になる場合もあるという話がありましたので、そういうものを活用しながら少しずつ地域の近くの人から良さを知ってもらって、そこから発信をできるものが一つあったら良いと感じながら聞かせていただきました。

●委員

私も今の話をお聞きしていて、札幌の芸術の森はたくさんの家族連れが訪れるところで、私もずっと札幌で子育しながら暮らしていた頃にも、もちろん美術展に行くんですけど、ちょっとカモに餌をあげに行こうとか遊びに行こうみたいな感覚でけっこうお子さん連れの方が来ていて、ついでにという形で彫刻を見たり作品を見たりしています。彫刻美術館に水の中に入ることが出来る彫刻があると、もしかしたらご家族連れが来てくれるのではないかということと、彫刻を作っている立場で言うと美術系の人間からすると、美術館の魅力は今回の展覧会はどの学芸員が企画したんだろうというところで、食いつきもあるんですよね。やはり常設展ばかりになってしまうと残念な状態になってしまうので、お金がないという悪循環から来ているのはわかるんですけど、もう少し学芸員の人がイキイキと企画ができるという環境もすごく大事ではないかと感じています。

●事務局

学芸員については、一つの専門分野でなかなか仕事をしていく形に役所がなっていないのかなと正直思っております。そのあたりが彫刻美術館だけでなく課題になっていますが、そういったところの意識が教育委員会としても発信不足で、なかなか全市的な認識までまだ行けてない所もありますので、そのあたりが私どもの努力不足であると思っております。

●会長

それでは何か最後にご発言ありませんか。無ければ予定の時間を過ぎましたので、これで第1回中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館協議会を閉会致します。長時間に渡り、熱心にご発言していただきありがとうございました。最後に事務員から連絡事項があればお願いします。

●事務局

最後になりますが、議題の中でご審議していただきました彫刻美術館の観覧料の改定についてですけれども、この後市民への説明会がございますし、パブリックコメントを踏まえて最終案を7月中に文章にて皆様にご報告させていただきたいと考えております。また本日の会議録については、事務局で作成後に出席委員にご確認いただきまして確定したいと考えておりますので、引き続きご協力お願いしたいと思います。

その後、作成した会議録につきましては、皆様に送付させていただきますのでご確認いただければと思います。

それでは長時間に渡りまして本日はありがとうございました。

お問い合わせ先

旭川市教育委員会 社会教育部文化振興課中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

〒070-0875 北海道旭川市春光5条7丁目
電話番号: 0166-46-6277
ファクス番号: 0166-46-6288
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)及び12月30日から1月4日までを除く)