令和元年度彫刻美術館本館の展覧会

情報発信元 文化振興課

最終更新日 2019年12月12日

ページID 066882

印刷

企画展「平面コレクション展 モノクローム:モノローグ・ダイアローグ」

旭川市彫刻美術館では、彫刻作品のほか、彫刻家によって描かれた素描や版画など、900点近い平面作品を収蔵しています。

この平面コレクションの中から、単色(モノクローム)で描かれた作品を取り上げ、色彩のない、あるいは色彩の少ない画面の中から、作者独自の世界を表現したものを紹介します。

デッサン、クロッキーなどは木炭やコンテ、あるいは鉛筆等の黒などの単色で描かれることが多く、平面表現の最も原初的なものであるといえます。

また、敢えて単色で表現するということは、限られた色彩により、描写がが集中され、深化された表現となっています。

今回紹介する作品は、単色の表現作品の中でも特に、日記などのように他者を介在しない表現、作者の独白(モノローグ)であり、作者の作家の精神性や内面を表出させています。同時に造形として表現するという行為によって、自己を客観視し、自己との対峙という対話を経ているものであるともいえます。

本展では、こうした作家が表現するより内面的な、より私的な、また独自な世界の魅力をご観覧いただきたいと思います。

R1-13

R1-14

R1-15

R1-16

 ・会期:令和元年12月7日(土)~令和2年3月15日(日)

・休館日:月曜日休館(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12/30~1/4)

・時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

・会場:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館1階展示室(旭川市春光5条7丁目)

・観覧料:一般300円/高大生200円/中学生以下無料

企画展「中原悌二郎賞展 ―1945年以降に生まれた作家たち― 」

旭川市が1970年に開村80年記念事業の一環として中原悌二郎賞を創設してから本年度は、第41回目の受賞者を迎えることとなりました。現在、中原悌二郎賞、中原悌二郎賞優秀賞の受賞者は75名となっていますが、この受賞者の中から、戦後を一つの区切りとし1945年以降に生まれた作家に焦点をあてて紹介します。

中原悌二郎賞創設からほぼ半世紀が経過し、日本の彫刻は大きく変容し、多種多様なものとなっています。中原悌二郎から始まった日本の近代彫刻は、具象彫刻を主体としていましたが、その後、抽象彫刻、更に空間を意識した立体造形へとなり、また、素材も木、ブロンズの他にステンレス、コールテン鋼等の金属、あるいは、合成樹脂、それらを複合したものなど様々なものが使用されています。

戦後、世界からの情報が一気に押しよせるようになり、抽象主義、ネオダダ、ポップ・アート、コンセプチュアルアートなどの新しい美術界の流れが彫刻にも影響を及ばしていきます。こうした世界の流れを美術教育として受け取った1945年以降に生まれた彫刻家たちは、“彫刻とは何か”、“芸術とは何か”という命題に向けて、それぞれに自己の表現世界を追究していくことになります。

中原悌二郎賞を受賞した作家たちを素材別にみてみると、湯村 光(1948~)、寺田 榮(1949~)、五十嵐晴夫(1950~)、高岡典男(1950~)、岡本敦生(1951~)、井田勝己(1956~)は、石という天然の素材と対峙し、抽象的な形態や有機的な造形により作家独自の表現を行っています。

金属を素材としている彫刻家として、三木俊治(1945~)、西 雅秋(1946~)、鈴木久雄(1946~)、植松奎二(1947~)、西野康造(1951~)、内田晴之(1952~)、多和圭三(1952~)、青木野枝(1958~)がいますが、金属の持つ軽快さ、あるいは重厚さの特徴を活かしているものが多く見られます。

深井 隆(1951~)、舟越 桂(1951~)、今回受賞した三沢厚彦(1961~)、は、樟を用いて彩色をしており、古来の手法を踏襲しながらも新しい表現方法となっています。また、同様に木を用いて、場の時間あるいは空間への思索を造形している、古郡 弘(1947~)、戸谷成雄(1947~)、大平 實(1950~)の作品もあります。

今村 源(1957~)、小泉俊己(1958~)は、特異な空間感覚の表現を樹脂やアルミニウム、あるいは天然の素材などを複合的に使用して行っています。また、保井智貴(1974~)は仏像彫刻に見られる乾漆や螺鈿という古くからある工芸的な技法を用いながら「現代的な」感覚で人物などを表現しています。

新しい素材の使用として特筆すべきなのは、岡本は石の中に埋め込まれたLEDライトの点滅により石に生命を感じさせ、内田は磁力の反発力を利用した不思議な空間を構成しています。

一方、笹戸千津子(1948~)は、近代彫刻から変わらない塑像によるブロンズ彫刻ですが、一貫して人体表現を追及し続ける存在を忘れてはならないでしょう。

こうした中原悌二郎賞受賞作家の作品は、素材だけではなく、造形表現の面でも、現代日本の彫刻の歩みを展観するものとなっています。

また、これらの作家は東京藝術大学、武蔵野美術大学などで学んだものも多く、その育成に中原悌二郎賞を受賞した作家が携わっていることを鑑みると、中原悌二郎賞の目的である「日本の彫刻界に寄与する」ことが別の面でも達せられているとも言えます。

本展では、第41回中原悌二郎賞を受賞した三沢厚彦の作品<Animal 2017-05>(代替作品)を迎えて、1945年以降に生まれた中原悌二郎賞受賞作家により日本の現代彫刻を展望するとともに、中原悌二郎賞の意義について改めて紹介します。

R1-6

R1-8

R1-9

R1-10R-12

©Atsuhiko Misawa, Courtesy of Nishimura Gallery

第41回中原悌二郎賞受賞作品の代替作品「Animal 2017-05」も展示中です。

・会期:令和元年9月7日(土)~令和元年12月1日(日) 毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合は翌日)

・時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

・会場:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館1階展示室(旭川市春光5条7丁目)

・観覧料:一般300円/高大生200円/中学生以下無料

*上記料金は常設展観覧料を含む金額

*各種減免規定あり

更新日 2019年9月26日

企画展「彫刻美術館のANIMALZoo~身近な動物集合!」展

旭川市彫刻美術館では、北海道ゆかりの彫刻家や中原悌二郎賞受賞作家の作品を中心に彫刻や素描・版画など約1200点の作品を収蔵しています。この所蔵作品の中から、身近な動物がテーマとなっている作品を取り上げます。

古くから、動物は絵画をはじめ彫刻や工芸品などの芸術作品に表現されてきました。

日常生活でよく目にする猫や鳥、虫などの動物たちの天真爛漫な様子や無邪気な仕草、野生を感じさせる動作は、彫刻家にとっては、格好のモチーフであり、また創作意欲を刺激するものであったといえます。

本展では、身近で親しみやすい動物の様々な表情や姿態の作品により、表現の多様さと面白さなど動物作品の魅力を紹介します。

また、昨年度寄贈を受けた第1回中原悌二郎賞受賞者である木内克が制作した愛情あふれる“猫シリーズ”の作品も展示します。

R1-5

R1-1

R1-2

R1-3
特別企画として野外彫刻の人気投票も行っています。ぜひご参加ください。
R1-3
旭川の野外彫刻マップ

・会期:令和元年6月22日(土)~令和元年9月1日(日)

・休館日:会期中無休

・時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

・会場:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館1階展示室1・2(旭川市春光5条7丁目) 

・観覧料:一般300円/高大生200円/中学生以下無料

*上記料金は常設展観覧料を含む金額

*各種減免規定あり

・主催:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

更新日 2019年6月26日

お問い合わせ先

旭川市教育委員会 社会教育部文化振興課中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

〒070-0875 北海道旭川市春光5条7丁目
電話番号: 0166-46-6277
ファクス番号: 0166-46-6288
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)及び12月30日から1月4日までを除く)