平成30年度ステーションギャラリーの展覧会

情報発信元 文化振興課

最終更新日 2019年3月28日

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企画展「思索するアカデミズム〜加藤顕清展」

加藤顕清は、中原悌二郎とともに旭川にかかわりの深い彫刻家です。

1894(明治27)年に岐阜に生まれた加藤顕清は、生後間もなく北海道・深川に移住し、上川中学校(現旭川東高等学校)を卒業し、旭川市内で代用教員を努めた後、上智大学哲学科に入学します。在学中に中原悌二郎の彫刻に出会ったことにより、彫刻家への道を志すことになります。東京美術学校(現東京藝術大学)で彫刻を学び、1921(大正10)年に帝展に初入選、以後、帝展、文展 日展を中心に作品を発表し、1952(昭和27)年に日本芸術院賞を受賞、1962(昭和37)年 には、北海道の彫刻家として初めて日本芸術院会員となっています。また、母校である東京美術学校で約20年間わたって後進の指導に当たり、1966(昭和41)年には、日本彫塑会会長に 就任するなど日本の彫刻界の重鎮的存在でした。

中央で活躍する加藤でしたが、1933(昭和8)年、北海道庁から北海道美術工芸品改良指導を依嘱され木彫熊の造形指導や綜合北方文化研究会常任理事就任、また不慮の事故により未完に終わりましたが、「北海道開拓功労者」の顕彰像4体の作成を依頼されるなど、終生、北海道との関わりを持ち続けました。北海道関係者や上川中学校の同窓生らにより『加藤顕清芸術後援会』が組織され、札幌、旭川で個展が開催されることにより、加藤の作品はもとより“彫刻”が広く紹介されることとなります。特に旭川においては、彫刻家・平櫛田中とともに中原悌二郎の遺作が旭川市に寄贈されるように尽力しており、“彫刻のまち・旭川”の切掛けをつくった存在といえます。

加藤の死後、『遺作保存会』によって旭川市に作品が寄贈され、彫刻美術館で展示するほか、野外彫刻として7条緑道や橋梁に設置されており、市民に親しまれています。

加藤顕清の作品は、初期においては官展の流れをくむ、物の形を写し取ることに主眼をおいたものでしたが、エジプトやギリシャの古典彫刻を研究した堅実でアカデミックな写実的手法を用い、更に造形としての存在感、量塊としての独自性を追求します。また、一時は哲学を志した加藤らしく、生き,悩み,思索する、普遍的かつ実存としての人間像と高い精神性を表現しています。

この展覧会では、旭川のホテルであるOMO7(旧旭川グランドホテル)から、寄贈を受けた<婦人像・夜>、<婦人像・昼>を中心に、イデアとしての「人間像」、また、量塊としての彫刻表現を追究した加藤顕清の世界を紹介します。

加藤顕清展

加藤顕清展

加藤顕清展

加藤顕清展

  • 会場:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー

    〒070-0030 旭川市宮下通8丁目3-1 JR旭川駅東口

  • 会期:平成31年3月28日(木)~平成31年6月2日(日)
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
  • 時間:午前10時30分~午後6時30分(入館は午後6時15分まで)
  • 観覧料:無料
  • 主催:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

更新日2019年3月28日

チェアーズギャラリー「暮らしを彩る北欧の名作椅子と日用品展」のお知らせ

ステーションギャラリーでは、椅子研究家織田憲嗣氏が蒐集したコレクションの中から、北欧の名作椅子と日用品を展示します。

チェアーズ

●会 期  平成31年1月17日(木曜日)~平成31年3月24日(日曜日)

●休館日  毎週月曜日(月曜が祝日の場合は翌日)

●時 間  午前10時30分~午後6時30分(入館は午後6時15分まで)

●会 場  彫刻美術館ステーションギャラリー(JR旭川駅東口)

●観覧料  無料

 「収蔵品展 具象から抽象へ〜山内壮夫展」開催のお知らせ(終了いたしました。)

旭川は“彫刻のまち”といわれ、買物公園をはじめ、橋梁や公園など市内には数多くの野外彫刻が設置されています。この野外彫刻で忠別橋の<家族>、新成橋の<隼の碑>と<風の中の母子像>、大雪アリーナ前の<三人>などで作品を見ることができる山内壮夫を紹介します。

山内壮夫は、1907(明治40年)に岩見沢で生まれ、札幌第二中学校の先輩であった本郷新をはじめ、佐藤忠良、舟越保武らとともに新制作派協会彫刻部を創設するなど日本の彫刻界をリードした彫刻家の一人です。

山内の作風は、初期のブールデルの影響をうけた具象彫刻から、次第に抽象な表現へと変化していき、群像シリーズ、鶴の舞シリーズ、ソンミシリーズなど、さまざまなシリーズで作品を制作していきます。こうした具象から抽象への変化は、建築と彫刻の恊働や札幌オリンピック記念モニュメント<飛翔>など数多くのモニュメンタルな造形へ展開していき、先駆者的役割を果たしていましたが、1975(昭和50年)に67歳で死去します。

彫刻としての造形のあり方を追求していた山内ですが、その根底には、母子像や人物群像に見られるような普遍的な愛の姿や、戦争への怒りなどのヒューマニズム(人間性)、人間の本質に対するまなざしが感じられます。

この企画展では、山内壮夫が選考委員をつとめた中原悌二郎賞の関係で旭川市彫刻美術館に収蔵された彫刻やデッサンなどの山内コレクションの中から山内壮夫の“具象”から“抽象”への変遷とともに、山内が一貫して持ち続けた人間性への眼差しを紹介します。

山内

山内2

  • 会場:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー

    〒070-0030 旭川市宮下通8丁目3-1 JR旭川駅東口

  • 会期:平成30年11月28日(水)~平成31年1月14日(月)
  • 休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)
  • 時間:午前10時30分~午後6時30分(入館は午後6時15分まで)
  • 観覧料:無料
  • 主催:中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

「大学生作品展2018」

 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館の分館施設であるステーションギャラリーは、旭川、北海道ゆかりの彫刻家の作品を展示するとともに、地元である旭川の芸術家の作品発表の場とすることを活用方針の一つとしています。この企画展では、次代を担う若手の芸術家などの発表の場として北海道教育大学旭川校の大学生による作品展を開催します。現在、在学中の彼らは、大学での講義等の課題とは異なる制作活動を“情熱”を持ち、旺盛な研究心、柔軟な発想、そして鋭い感性により意欲的に行っています。これらの瑞々しい作品は、学生自身の大きな可能性を秘めたものであり、将来への様々な期待を込めて紹介します。

学生展チラシ

学生展写真1

学生展写真2

学生展写真3

  • 会 期  平成30年10月27日(土)~平成30年11月25日(日)
  • 休館日  毎週月曜日
  • 会 場  中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー(JR旭川駅東口) 
  • 時 間   午前10時30分~午後6時30分(入館は午後6時15分まで)
  • 観覧料  無料

更新日2018年11月2日

チェアーズギャラリー「近代デザインの名作椅子展 織田コレクションから」

ステーションギャラリーでは、椅子研究家織田憲嗣氏が蒐集した1、300点を超えるコレクションの中から名作椅子を中心に展示します。

  • 会 期  平成30年7月4日(水曜日)~平成30年10月21日(日曜日)
  • 休館日  10月1日(月)、10月9日(火)、10月15日(月) 
  • 時間   午前10時30分~午後6時30分(入館は午後6時15分まで)
  • 会 場  彫刻美術館ステーションギャラリー(JR旭川駅東口) 
  • 観覧料  無料

chairs

近代デザインの名作椅子展(PDF形式 2,274キロバイト)

更新日平成30年7月3日

  • 会 期  平成30年6月30日(土)~9月30日(日)(会期中無休)
  • 会 場  中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旭川市春光5条7丁目 )
  • 時 間  午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • 観覧料  一般300円/高大生200円/中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
         *各種減免規定あり

更新日平成30年7月3日

企画展「北海道建築展 巡回展2018 ~100の住宅模型で見る暮らしのカタチ~」関連イベント

彫刻美術館ステーションギャラリーで開催中の「北海道建築 巡展回展2018 ~100の住宅模型で見る暮らしのカタチ~」の関連イベントとして、ワークショップとセミナーを開催します。是非御参加下さい。  

「ワークショップ」

  • 内 容 折り紙を使った制作時間30分程度の簡単な工作
  • 日 時 平成30年6月9日(土曜日)、6月10日(日曜日)、6月23日(土曜日)、6月24日(日曜日)

     各日2回 午前11時~正午、午後1時30分~午後2時30分

  • 会 場 彫刻美術館ステーションギャラリー
  • 参 加 どなたでも(無料)

「セミナー」

  • 内 容 「ときわの家での3年」と題した建築に関する講演
  • 講 師 建築家 鈴木 理 氏
  • 日 時 平成30年6月23日(土曜日) 午後3時から
  • 会 場 彫刻美術館ステーションギャラリー
  • 参 加 どなたでも(無料)

更新日平成30年6月6日

企画展「北海道建築展 巡回展2018 ~100の住宅模型で見る暮らしのカタチ~」

彫刻美術館ステーションギャラリーでは「北海道建築展 巡回展2018 ~100の住宅模型で見る暮らしのカタチ~」を開催します。         

近年、家具と密接な関わりを持つ住宅建築において、北海道の風土や環境から様々な提案や実践がなされています。

本展は、昨年7月に札幌の地下歩行空間「チ・カ・ホ」で日本建築家協会(JIA)北海道支部が主催した道内建築家の仕事を紹介する「北海道建築展2017」の巡回展です。また、旭川の建築家の仕事も模型とパネルでご紹介します。

この機会に是非間近に1/100や1/50の住宅模型をご覧いただき、それぞれの「暮らしのカタチ」をお楽しみ下さい。

北海道建築展1

北海道建築展2

  • 会 期 平成30年6月5日(火曜日)~平成30年7月1日(日曜日)
  • 休館日 会期中無休
  • 時 間 午前10時30分~午後6時30分(入館は午後6時15分まで)
  • 会 場 彫刻美術館ステーションギャラリー
  • 観覧料 無料
  • 主 催 (公社)日本建築家協会北海道支部、旭川市彫刻美術館
  • 協 賛 (一社)北海道建築会旭川支部、(一社)北海道建築士事務所協会旭川支部
  • 後 援 北海道新聞旭川支社、旭川家具工業協同組合、建築模型型製作所ブロック・エム

 更新日平成30年6月6日

お問い合わせ先

旭川市教育委員会 社会教育部文化振興課中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

〒070-0875 北海道旭川市春光5条7丁目
電話番号: 0166-46-6277
ファクス番号: 0166-46-6288
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受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)及び12月30日から1月4日までを除く)