平成30年度彫刻美術館本館の展覧会
平面コレクション展~ 連作(シリーズ)とイメージの魅力
旭川市彫刻美術館では、彫刻作品のほか、彫刻家によって描かれた素描や版画など、900点近い平面作品を収蔵しています。この平面コレクションの中から、作者が連作、シリーズとして、また同じイメージから作成された平面作品を選び紹介します。本来、彫刻家は作品を三次元で表現していますが、彫刻制作のための構想スケッチやドローイング、制作の概念を表現したもの、彫刻とは独立して一つの表現となっている作品、また版画作品など様々な形で平面作品を数多く制作しています。これらの作品によって彫刻家が対象をどのようにとらえているか、また、彫刻家の芸術観、精神性をうかがい知ることができ、大変重要な意味を持っています。本展では、こうした平面作品の中でも作者が同じイメージで作成した、いわば連作ともいえる作品により、彫刻、平面を超えた芸術世界の魅力を1期、2期に分けて紹介します。
- 会 期 平成31年1月26日(土)~平成31年6月16日(日)(展示替期間あり)
1期:1月26日(土)~4月14日(日)
2期:4月20日(土)~6月16日(日)
- 休館日 毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合は翌日)、6月から無休
- 時 間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 会 場 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館1階展示室(旭川市春光5条7丁目)
- 観覧料 一般300円/高大生200円/中学生以下無料
企画展「ぬくもりの彫刻ー木とテラコッタとー」開催のお知らせ
旭川市彫刻美術館では、約300点近い彫刻作品を収蔵していますが、その素材もさまざまです。この度の企画展では、木と土(テラコッタ)を素材とした彫刻作品を紹介します。
木は古来より仏像に多く用いられたことから、日本にはなじみやすい素材であり、木の種類も多く、その多様な性質を生かした彫刻が数多く制作されています。
テラコッタとは粘土質の土で作ったものを窯に入れ、火で焼いたものですが、日本では素焼き、須恵器と呼ばれ、こちらもまた縄文・弥生時代に土器や埴輪などがつくられ、耐久性があるなど古くから身近な素材であったといえます。
また、これらの素材は、現代においても古来の手法とほとんど変わることなく、1点1点自らの手や鑿など用いて作られ、特にテラコッタ作品においては、短時間でも制作できるなど彫刻家にとっても魅力的であり、数多くの作品が制作されています。
日本人が古くから利用している素材、また身近にある自然派生の素材であることから、彫刻となっても作品との距離が近く感じられ、彫刻家の手のぬくもりすら感じることができます。
本展では、こうした木とテラコッタを素材とした彫刻により、彫刻をより身近に感じてもらうとともに、彫刻家によって同じ素材ながら、扱われ方の違いを紹介します。
- 会 期 平成30年10月6日(土)~1月20日(日)
毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始
- 会 場 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旭川市春光5条7丁目 )
- 時 間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 観覧料 一般300円/高大生200円/中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
*各種減免規定あり
更新日2018年10月10日
企画展「チノオモテ、ソラノソコ 長澤裕子展」
旭川市では、1970(昭和45)年創設の中原悌二郎賞の贈与とともに隔年で 旭川彫刻フェスタを開催し、現代の彫刻家の公開制作の場と作品を紹介す る機会を設けてきました。この彫刻フェスタで2008(平成20)年に制作を行 ったのが長澤裕子です。 長澤裕子は、武蔵野美術大学大学院造形研究科を修了した後に、フランスに滞在し、フランスを中心としてイタリアなどでも制作・展示を行って います。帰国後も欧州やアメリカでも作品の発表を続け、日本では宮崎国 際現代彫刻展等をはじめ、公開制作などの活動を精力的に行っています。
また、作品は日本はもとよりカナダやベルギー、ポーランドなど数多く 設置されています。
「記憶」をテーマとする長澤の作品は、石の表面に緩やかな曲線や毛細 血管のような、皺のような溝、あるいは土俗的な文様が刻まれ、素朴な形 態とあいまって共感ともいうべき不思議な親しみやすさと静かな存在感を 感じさせます。
本展では、道内では初めての長澤裕子の個展となり、新作を中心に彫刻 フェスタで下川産のミズナラの原木を使って制作された「カゼノコエヲキ ケ」も併せて展示し、長澤裕子の作品を紹介します。
- 会 期 平成30年6月30日(土)~9月30日(日)(会期中無休)
- 会 場 中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旭川市春光5条7丁目 )
- 時 間 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 観覧料 一般300円/高大生200円/中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
*各種減免規定あり
更新日平成30年7月3日
お問い合わせ先
旭川市教育委員会 社会教育部文化振興課中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館
〒070-0875 北海道旭川市春光5条7丁目
電話番号: 0166-46-6277 |
ファクス番号: 0166-46-6288 |
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受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)及び12月30日から1月4日までを除く)