旭川市彫刻美術館の施設概要
施設概要
中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館
この美術館は、 日本の近代彫刻史に優れた業績を残した旭川ゆかりの彫刻家「中原悌二郎」(明治21年から大正10年)を記念した彫刻専門の美術館として、1994年(平成6年)に開設されました。
悌二郎の作品や、中原悌二郎賞受賞作品の常設展示のほか、企画展、講演会、講座など、彫刻に関する様々な事業を行うとともに、彫刻及び彫刻家に関する資料の収集を行い、「彫刻のまち旭川」にふさわしい個性ある活動を行っています。
悌二郎が残した全12点の彫刻を中心に、 彫刻家としての悌二郎に大きな影響を与えた「ロダン」「荻原守衛」、悌二郎の親友であった「石井鶴三」「堀進二」 の作品と、旭川市が1970年(昭和45年)に悌二郎の優れた業績を世間に広く知らせるとともに、日本の彫刻界の発展に貢献する目的でつくられた「中原悌二郎賞」の受賞作品等を所蔵しています。
明治35年8月28日建築中の偕行社
また、第1回中原悌二郎賞の受賞者「木内克」、 悌二郎の影響を受け彫刻家になった「加藤顕清」、 中原悌二郎賞の選考委員であった「山内壮夫」などの、我が国の近代・現代の彫刻作品を所蔵し展示しています。なかでも、中原悌二郎賞受賞作品のコレクションは、日本の現代彫刻の流れを一目で見渡すことができる優れたものとなっています。
建物は、旧旭川偕行社と呼ばれ、旧陸軍第7師団が旭川に設置された時に、将校たちが親睦を深める場として1902年(明治35年)に建設されました。
主に師団関係者の会議、研修会、講演会、宴会、結婚披露宴、宿泊、レクリエーション等に使用されました。また、皇太子時代の大正天皇や昭和天皇がご来旭された時のご宿泊所にも使用されました。
大正時代の偕行社
第二次世界大戦終戦後は、一時、アメリカ軍の将校のための施設として使用されましたが、1949年(昭和24年)に国から旭川市に移管され、周辺学校の仮校舎などに使用されました。
1968年(昭和43年)、この建物を博物館にするために復元修復工事を実施し、旭川市立旭川郷土博物館として24年間にわたり保存活用されてきました。
1993年(平成5年)、博物館の新築移転にともなって新しく開かれる 美術館に転用され、1994年(平成6年)6月1日、現在の中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館が開館しました。
国内に遺された数少ない明治中期の木造洋風建築物であり、デザインも優れていることから、歴史的にも建築的にも貴重なものとして、1989年(平成元年)5月19日、旭川市では唯一となる国の重要文化財の指定を受けています。
昭和初期の偕行社
2012年(平成24年)から、2017年(平成29年)まで建物を半解体し耐震補強をするほか、必要な修理を実施した上で復元する大規模改修を実施し、2017(平成29年)10月8日に再オープンしました。
お問い合わせ先
旭川市教育委員会 社会教育部文化振興課中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館
〒070-0875 北海道旭川市春光5条7丁目
電話番号: 0166-46-6277 |
ファクス番号: 0166-46-6288 |
メールフォーム
受付時間:
午前8時45分から午後5時15分まで(月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)及び12月30日から1月4日までを除く)