令和2年度第2回旭川市科学館協議会議事録

情報発信元 科学館

最終更新日 2021年3月27日

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旭川市科学館 令和2年度第2回科学館協議会

会議の概要

日時

令和3年2月5日(金曜日)午後3時から午後4時4分まで

場所

旭川市科学館 1階 学習・研修室

出席者

(委員)美土路会長、橋本副会長、須賀委員、森田委員、石田委員、古崎委員、白川部委員、チェルネンコ委員
(事務局)高田社会教育部長、吉田科学館長、中田主幹、川辺主査、三浦主査、大野主査、近藤主査

会議の公開・非公開

公開

傍聴者の数

なし

議事

(1) 令和2年度入館者等実績(経過)について
(2) 令和2年度事業実績概要(経過)について
(3) 令和3年度旭川市科学館事業活動計画(案)について
(4) 令和3年度当初予算案について
(5) その他

資料(PDF)

資料1 旭川市科学館令和2年度事業実績概要(4月~12月)その1(PDF形式 165キロバイト)

資料1-2 旭川市科学館令和2年度事業実績概要(4月~12月)その2(PDF形式 377キロバイト)

資料2 令和3年度旭川市科学館事業活動計画(案)(PDF形式 524キロバイト)

資料2-2 令和3年度旭川市科学館事業活動計画(案)別紙(PDF形式 401キロバイト)

資料3 令和3年度当初予算案(PDF形式 203キロバイト)

議事録

議長(美土路会長)
 令和2年度第2回 旭川市科学館協議会を開会します。それでは議事に入ります。まず、「次第2 括弧1 令和2年度入館者等実績(経過)」と「括弧2 令和2年度事業実績概要(経過)について」ですが、関連がありますので一括して説明を受けることにしたいと思いますがよろしいですか。


委員
 (はいの声あり)


議長
 それでは資料について、科学館から御説明ねがいます。


科学館長(吉田)
 「資料1 令和2年度事業実績概要(4月~12月)」を御覧下さい。科学館の利用状況について御説明いたします。始めに、一番上の表、月別、利用区分別の「来館者数」の表を御覧下さい。表の右側に全体の利用者数をお示ししております。一番右下が12月までの合計となっておりまして、4月から12月までの期間で前年度比35.9%、7万6千102人の利用がありました。月別に見ますと、例年では、ゴールデンウイークの5月、学校の見学旅行がある6月、夏休み期間の7、8月の利用が多くなりますが、今年度は、コロナウイルス感染症の拡大による学校の一斉休校や当館の臨時休館などが影響し、8月まではいずれの月も前年割れとなりました。9月は学校等の団体利用が例年以上にあったことから、103.1%とおおむね前年並みとなっておりましたが、10月以降はふたたび前年を下回る結果となりました。
 内訳を利用区分別にみてまいりますと、「展示室」は12月までで3万6千719名と、前年同期の45.7%の利用にとどまりました。月別に見ていきますと、どの月も前年を大きく下回る利用となりましたが、9月、10月の2か月に限りますと、団体での入館利用が多くなり、9月は111.1%、10月は110.7%と、前年度に比べ1割程度、利用者が増加しました。この要因につきましては、これまで見学旅行の目的地を札幌方面としていた道東、道北の学校が、旭川市に目的地を変更したこと、また例年6月前後に実施される見学旅行を、9月以降に延期して実施した学校が多かったことによるものと考えております。
 「プラネタリウム」については、1万6千344人、「天文台」は6千480人と、いずれも前年の半分程度の利用にとどまっております。
 実験実習、企画展、ワークショップなどを含みます「事業活動」については、前年度比13.3%の9千104人となりました。例年ですと、夏休みの企画展、ワークショップで多くの利用があるところですが、これらをすべて中止としたこと、また、実習やワークショップも、定員を半分程度に抑制して実施したことが、減少の要因と考えております。
 レファレンスルームについても、前年度比38.3%の7千110人の利用にとどまりました。これも例年ですと、常設展示やプラネタリウムの見学にあわせて多くの方に利用頂いている場所なのですが、今年は来館者自体が減少している事に加え、感染症予防の観点から、手にとって観察していただける標本類を撤去してしまったことや、さわって体験出来る物を使用中止にしたことが、利用減少につながったものと考えております。
 「その他」の区分には、研修やイベント、会議などでの貸室での利用者数を計上しております。12月までに前年度比24.4%の345人の利用がありました。
 つぎに、その下の表「常設展示室及びプラネタリウム観覧者の年齢区分」の表を御覧下さい。
 常設展示室とプラネタリウムの利用者数は、表の右下にありますとおり、5万3千63人で、前年度比47.5%でした。年齢区分別に利用者数をみてまいりますと、「中学生以下」の区分では、2万7千571人で、前年度比50.2%、「高校生」は529人で、前年度比38.5%、「大人」が2万959人で前年度比45.0%となり、どの区分も9月前後に若干のピークがありますが、全体の合計を押し上げるほどではありませんでした。
 つぎに、その下の「常設展示室及びプラネタリウム団体観覧者数」の表を御覧下さい。上の「常設展示室及びプラネタリウム観覧者の年齢区分」の表でお示しした人数のうち、団体観覧者について、内訳を集計したものです。全体では、表の右下にありますとおり、年間1万3千478人の利用が有り、前年同期比63.8%となりました。世代別にみてまいりますと、中学生以下の区分では、1万907人の利用があり、前年度比76.4%となりました。高校生の区分では、 1人の利用にとどまりました。大人の区分では、124人の利用が有り、前年度比で8.7%となりました。中学生以下の区分で9月に前年度比212.6%、10月と11月の利用者数が前年同期比で400%を超えており、これはさきに御説明したとおり、学校団体での利用がこの時期に集中したことによる利用増です。
 最後に「過去10年間の入館者数の一覧」ですが、平成22年度をピークにゆるやかに減少しておりましたが、平成29年度からは企画展による集客効果もあり、増加に転じておりました。令和元年度も、当初の経過では平成30年度並みかやや上回るペースで来ておりましたが、3月にコロナウイルスの感染拡大で臨時休館の措置をとった影響が大きく、全体として人数を減らす結果となったところです。

 続きまして、資料1の3ページ以降では、令和2年度に科学館で昨年12月までに実施した事業の実績について、お示ししております。このうち、主なものと、今年度に新規実施となったものについて、個別に御説明いたします。まず、「講演・講座」の区分のうち、「サイエンス・セミナー」ですが、当館顧問の先生をお招きして講演会を開催する内容となっておりますが、コロナの関係もあり、12月までには実施出来ておりません。講演をリモートで行うことで、今年度内に実施する計画でおりますことを、ご了承ください。
 つぎに、「実験実習・体験講座」のうち、「科学館クラブ」ですが、前期開催予定のすべてのクラブと、通年の開催を予定していた「センサ・マイコンクラブ」について、学校が休校、当館が休館となったため、全て開催を取りやめました。他の実習と講座につきましても、休校・休館期間中とその前後の日程のものは、開催中止としたところです。休校・休館期間を終え、再開した後の実習・講座の事業については、感染予防の観点から参加定員を減らし実施しているところでありますが、受講機会を確保する観点から、可能なものについては回数を増やすことで、なるべく多くの方に参加していただけるよう配慮したところです。しかしながら市内、道内でのコロナウイルス感染の広がりや、外出を控える要請が出されるなどの影響で、申込が少なくなってしまったり、当日の参加がキャンセルされてしまったりと、常に先の見通せない状況がありました。
 今年度新規開講となりました講座について御説明いたします。中程から下にあります「親子プログラミング体験」につきましては、未就学の幼児を対象に、コンピュータというものが、参加者が組み立てたプログラムの順序どおりに動作するしくみのものであることを理解していただくことをねらいに、開催いたしました。実施後のアンケートでは、「楽しかった」「親子とも興味深く取り組むことができた」と、好評を得ることができましたが、当館で未就学児を対象とするコンピュータの教室は初めてだったため、参加者からは「マウスが大きくて扱いづらかった」などの意見をいただき、内容や取組を調整して実施しました。一番下にある「中高生のPython(パイソン)入門講座」につきましては、これまで当館であまり明確な参加対象としてこなかった、中高生をメインターゲットとして、本格的なプログラミング言語についての実習を行ったものです。長期休暇にあわせ、小学生には学校を通じてイベントカレンダーを配布しておりますが、中高生には個別の案内を配布していませんので、あいにく参加者は定員を下回る3人にとどまりましたが、たいへん熱心に受講されていることもあり、今後は、このあと来年度の事業計画案にもあります「テック・ラボ」の利用促進とあわせて、中高生、10代の利用者の掘り起こしに積極的に取り組んで参りたいと考えております。
 6ページに移りまして、一番上にある「おうちでサイパル」は、コロナ禍の影響により実施できなくなった、工作ワークショップの代わりとして今年度新たに始めた取組で、説明書と材料を持ち帰っていただき、自宅で科学工作を楽しむことができるキットを配布する事業です。夏休み期間からはじめ、現在までで1,000個以上を配布しております。あわせて、資料の表にはございませんが、時期を同じくしてYouTubeを利用して科学実験や工作の動画配信「サイパルチャンネル」を始めまして、これらをあわせて、当館のコロナ禍の下での新たな取り組みとしているところです。
 8ページの学校連携事業のうち、「科学館体験学習」ですが、各学校の見学旅行や宿泊研修等の折に、要望に応じて、個別にサイエンスショーや実験工作等の事業を行うものです。例年ですと6、7月に多くの学校が来館され、利用されますが、今年は休校、休館の時期となったことから利用がありませんでした。しかしながら夏休み以降には、それまで札幌を目的地としていた道北、道東の学校が、目的地を旭川市に変更し当館を利用されたケースが多くあったことから、特に9月以降は例年よりも多くの団体で、利用があったところです。
 令和2年度の12月までの事業実績の概要については以上です。このことにつきまして、委員の皆様の御質問と御意見をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


議長
 いかがでしょうか。
 私から一つよいでしょうか。「おうちでサイパル」など、工作キットを配布したということでしたが、この評判はどうでしたか。


科学館長
 直接の感想は、アンケートを採っていないこともありわからないのですが、キットの配布は館内に配置して、一家族一つお持ち帰り下さいとしています。内容によってばらつきはありますが、早くなくなるものはどんどんなくなって補充して実施したという状況です。来館者からのニーズがあるのだなということは、そういう点で感じました。


議長
 ありがとうございます。ほかになにかございますか。


委員

 感想になるのですが、コロナ禍で事業が出来ないなかで「おうちでサイパル」やYouTubeチャンネルを開設されているというのは、すばらしいなと思いました。いま携帯でも見てみたのですが、結構な数の動画がアップされていて、今年度開設したばかりとはいっても、視聴回数が伸びているものもありまして、今年度の成果の一つだなと思っています。


科学館長
 「サイパルチャンネル」は、学校が休校になったことをきっかけにしておりまして、子どもたちが家で過ごさなくてはならない状況で、科学館として子どもたちに何が出来るかと考えたところで、私達が発信できることをやっていこうと考え、動画を作り、普段館内でやっている実験ショーを見ていただいたり、工作に取り組んでいただこう、プラネタリウムの番組をやったりと、夏場、年の半分は週1本のペースで、今は少し減りましたがアップロードしていたところです。


議長
 よろしいですか、ではつぎにまいります。「次第2 括弧3 令和3年度 旭川市科学館事業活動計画(案)について」、科学館から御説明願います。


科学館長
 それではお手元の「資料2 令和3年度旭川市科学館事業活動計画(案)」について、御説明申し上げます。科学館の事業につきましては、毎年度、この事業活動計画に取組の方針、目標と内容をとりまとめ、これに基づき推進することとしております。今回は、来年度の予算案に関連し、事業活動計画の案について御検討いただき、御意見を賜りたく、この場で御説明申し上げるものです。
 まず1ページ「事業方針等」をごらん下さい。「1 事業方針」では、科学館の設置目的である「科学の理解、普及、学習、研究に資する事業活動」について、展開を図るにあたっての方針を6つ、お示ししております。来年度も、これまでと同様「体験を重視した手法で科学への興味や探究心をはぐくむこと」「多様な世代の人々に機会を提供すること」「グローバルと地域の双方の視点から、未来を創造する能力をはぐくむこと」「他の教育機関と連携し、理科教育の推進に努めること」「地域に根ざした自然科学の調査研究と、その成果の還元を図ること」「メディアを通じた情報発信と、利用の増進を図ること」に主眼を置き、活動を進めて参ります。「2 活動目標」では、事業方針に基づき、「学習普及」「調査研究」「マーケティング」の活動を推進することとし、ここではそれらの活動目標として、目指すところを示しております。この項目につきましては、これまで「事業の柱立て」としていた部分ですが、このたび、目標としての性格を明確にするため、見出しを「活動目標」にあらため、文言を整理しております。「学習普及活動目標」につきましては、科学館が社会教育施設として、多様な世代の人々がさまざまなきっかけ、目的で利用する場であることをふまえ、楽しみながらも、教育・学習の効果をいかに発揮していくかという観点から、10の目標を定めております。2ページに移りまして「調査研究活動目標」につきましては、博物館法に定める登録博物館である当館が、法律において行うこととされている調査研究の取組について、地域の人的・知的資源を活用、連携しながら進めていくことと、その成果を積極的に地域に普及還元していくという観点から、3の目標を定めております。最後に「マーケティング活動目標」についてでございます。科学館への来館者数、各事業への参加者数は、当市の行政運営の基本方針であります「旭川市総合計画」「旭川市社会教育基本計画」において、直接的に当館の活動を評価する指標となっているものであります。「マーケティング活動目標」におきましては、当館への来館利用者・事業参加者の増加に寄与する様々な活動、具体的には広聴広報と誘致誘客の取組について、3の目標を定めております。
 つぎに、「3 事業の分野及びねらい」では、各活動に位置付けられた事業について、その実施のねらいを定めて記載しております。この項目につきましても、今年度の計画では標題を「事業展開の考え方」としていた部分ですが、事業実施におけるねらい、観点としての項目であることを明確とするために、見出しを改め内容を整理しております。
 来年度につきましては、とくに「(ア)特別展示・企画展示・常設展示」の項目に、常設展示の機器メインテナンス及びリニューアルについて明記し、この点における取組を強化して参りたいと考えております。
 7ページからは、「4 事業の体系」として、各活動に位置付けられた事業の一覧を掲載しております。この一覧のうち、右の欄に「継続」「新規」と記載がございますが、令和3年度の新規事業としたものについて、11ページ以降の「事業活動計画」で御説明申し上げます。
 11ページからの「事業活動計画」では、事業方針に基づき実施する活動について、その個別の取組計画を記載しております。「事業1 特別展示・企画展示・常設展示」におきましては、2つの新規事業を計画しております。ひとつめは、夏休み期間にあわせて「コロッ・クルの夏休み」と題したイベントを開催したいと考えております。ここでは、今日(こんにち)的な技術であるドローンやGPSを活用した体験イベントや、インターネットを通じた工作・実験のライブ配信、工作ワークショップなど、さまざまな手段で科学技術への興味関心をひこうとするもので、実行委員会を組織して実施するものです。予算としましては、実行委員会への負担金として50万円が予算案に計上されているところです。ふたつめには、常設展示室のリニューアルを2点、実施したいと考えております。まず、設備の不具合により長年運用を停止しています「北国の動物はなぜ大きい?」の展示については、これを撤去し、そこに「錯覚いろいろコーナー」として、見え方や聞こえ方が実際と異なる錯覚の現象を、さまざま体験できる展示物を集めたスペースをつくりたいと考えております。また、利用者が操作すると、環境、気象、生物、地理など、100以上の資料が地球儀を模した球面型のディスプレイに投映表示されるインタラクティブ地球儀を、常設展示室「地球コーナー」の一角に設置する計画です。これらの展示により、来館者が、自らの興味・関心に応じて地球環境や社会問題を考えるきっかけとすることができるものです。これらのリニューアルですが、昨年度申し出のあった、旭川にゆかりのある方からのふるさと納税の寄附金により、今回設置するものです。
 つぎに、17ページを御覧下さい。新規事業の「ちょっと大人の科学実験」は、これまで実験の教室であまり対象としてこなかった、中学生以上を対象として、生活の中で役に立てられている科学について、実験を通じて興味関心を高める取組として実施するものです。
 家庭ではやりづらい、また学校等でもあまり機会がない、食品科学などの生活に密着した実験を行う予定です。つぎに、26ページを御覧下さい。新規事業の「テック・ラボ」では、電子工作室に新たに3Dプリンターやレーザカッターなどのデジタル工作機械を導入します。利用者は、これらの機械を使って、材料を加工し、自由にものづくりをすることができるようになります。また、そのものづくりに必要なスキルを学ぶための工作体験教室を並行して実施し、利用者の裾野拡大を図っていきます。これも、先ほどの常設展示と同様、寄附金により整備するものです。
 つぎに、30ページを御覧下さい。「おうちでサイパル」は、先ほどの事業実績でも触れたところですが、今年度は計画外の取組として試行的に実施してまいりましたので、来年度は計画では新規事業として記載しているものです。材料の配布だけではなく、サイパルチャンネルで解説を行うことで、より理解を深めていただける取組としてまいります。つぎに、33ページを御覧下さい。「YouTubeの活用」は、「おうちでサイパル」の解説動画を配信するほか、実験実演の模様や、プラネタリウムや天文台と関連した星空解説などを行い、科学館に来られなくても学べる環境を作ろうと実施するものです。これについても、今年度は試行としていたものを、来年度は新規事業として計画に記載したものです。
 最後に、42ページを御覧下さい。「天体を撮る会」は、科学館の大天文台に設置された65センチメートル反射望遠鏡を使い、参加者が自分のカメラを使って天体写真の撮影を体験する機会を提供するもので、今年度の試行で好評を得ましたので、来年度新規事業として計画するものです。
 このほか、昨年度から継続している事業につきましては、配付の資料の通りですので説明は割愛させていただきます。令和3年度の事業計画案の概要については以上です。このことにつきまして、委員の皆様の御意見、御質問があればお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。


議長
 ただいま説明がありました件について、委員の皆様から御質問、御意見があれば、御発言下さい。


委員
 どれか特定の事業のというわけではないですが、ご参考までに伺います。劇的に状況が変わった際に、全国の科学館とネットワークがあって情報共有をしたりアイデアを出し合ったりしていますか。


科学館長
 細かな事業の内容まではしないですが、館が開いているかどうかの情報、地域の状況により、3月4月頃では「うちは閉めた、うちも閉める」という、これは科学館とプラネタリウムのネットワークの双方から情報が入っていました。当館もいつから休館にしたという話を情報交換しました。再開にあたっては、どのような消毒をしているかというようなやりとりがありました。


委員
 事業の中身ややり方については、施設の事情によりそれぞれ考えるということですね。


科学館長
 事業については館ごとに考えることが必要です。考えるにあたっては、科学館が独自に考えるのではなく、業界のガイドラインが政府から出されていましたので、我々科学館は広い意味で博物館ですので、日本博物館協会のガイドラインを参考に、再開館をどうするか、夏場の感染対策にどう取り組むかということについて、我々の施設に落とし込んで考え対応してきました。


議長
 ほかにはございますか。旭山動物園ではインスタライブを発信していましたが、科学館はYouTubeだけですか。


科学館長
 YouTubeだけです。役所の中での手続きのハードルもありましたし、今では旭川市も色々な施設でYouTubeをやっていますが、3月頃にはまだどこもやっていなかったので、先陣を切って始めたという気持ちはあったのですが、今になると色々なところでやっている状況もあり、他の媒体もあるなと言う認識はあります。


議長
 事業計画案に「おうちでサイパル」がありませんが記載漏れではないですか。


科学館主査(三浦)
 記載漏れです、申し訳ありません。

議長
 ほかにございませんか。よろしければ次にまいります。
 「次第2 括弧4 令和3年度当初予算案」について、科学館から御説明願います。


科学館長
 それでは、次に令和3年度の科学館関連の予算案について、御説明いたします。昨年度に比べ、金額、内容が大きく変わったものを中心に説明しますので、お配りした資料3をご覧ください。まず、歳出の一つ目「科学館管理費」では業務委託料で386万1千円増の1億2千525万6千円となっておりますが、これはアテンダントや清掃などの業務を委託する費用で、本年度はアテンダント業務をはじめ21件の契約更新があり、物価や人件費の上昇により増加となっています。つづいて「プラネタリウム運営費」780万9千円ですが、これの内訳は欄外下の注釈に具体的な内容を記載しております。見かけ上の予算額としては247万5千円増加していますが、昨年度は委託費の中で残った予算を使って実施したものを、今回計上したものですので、実際の内容としては変わっておりません。次に2つ目の「科学館補修費」ですが、本年度は法令改正にともない使用できなくなるワイヤレスマイクの機器更新と、電話交換機の入替えが認められ、1千219万3千円の予算を計上しております。補修内容ががらっと変わっておりますので、金額も大きく変わっています。
 つづいて、本年度は中止とした「特別展開催費」ですが、企画しておりました「恐竜ワールド」の来年度の開催については、残念ながら見送られることとなりました。その代わりにではないのですが、その下の行の「企画展開催費」として50万円が措置されており、本年度は夏休みに、科学体験イベントを軸とした事業の開催を企画しております。
 つづいて「科学館事業活動費」ですが、旭川にゆかりのある方から、ふるさと納税を通して科学館に1千400万円の寄附をいただきました。本年度の事業活動費の増額分、1千323万3千円は、この寄附を活用したものであり、新たに常設展示2点の設置と、ものづくり事業を行う経費となっています。新たな展示についてですが、一つ目は先ほどの事業活動計画の説明でふれました「インタラクティブ地球儀」と「錯覚いろいろコーナー」を新設するものです。ものづくり事業についても先ほど説明した「テック・ラボ」です。寄附金活用事業以外の部分については昨年と同様の予算となっております。歳出については以上です。
 つづいて歳入に移りまして、中程の「科学館使用料」についてです。前年比で1千144万3千円の減となっていますが、これは、これまでの歳入予算が平成17年の開館当初の実績をベースに見積もられており、予算と決算に大きな乖離が生じてきたことから、実態に合わせて予算額を縮小したものであります。
 令和3年度 科学館関連当初予算案の概要については以上です。このことにつきまして、委員の皆様の御質問と御意見をお伺いしたいと思いますので、宜しくお願いいたします。


議長
 ただいま説明がありました件について、委員の皆様から御質問、御意見があれば御発言下さい。
 歳出入の差は税金で賄っているのですか。


科学館長
 これは科学館が独自に歳入する部分の予算ですので、足りない部分は市の一般財源で補てんされるということです。


議長
 いかがですか、よろしいでしょうか。今年は寄附金が沢山寄せられたと言うことですが、毎年来るといいなと思います。
 ほかにございませんか。よろしければ次にまいります。「次第2 括弧5 その他」ということですが、科学館からは何か協議事項がございますか。


科学館長
 特にありません。


議長
 委員の皆さんから、特に何か議題などありますでしょうか。


委員
 外の、気温が出ているものですが、直りましたか。みんなの目にとまります。


科学館長
 数字が出ているところは直っていません。青いガラスキューブは、一昨年全然点灯していない部分があって、みっともなかったので、職員と分解して修理をして、LEDは点くようになりました。古い部分との明るさの違いはありますが、それも味のうちかなと思います。7セグのデジタル表示については、消えている部分がありますが、我々で手を入れることができないのでそのままになっています。


議長
 高専でできるのではないですか。


委員
 そうですね、好きな者も居ますので聞いてみます。


議長

 ほかになにかありますか。


委員
 恐竜展が、残念ながら見送りということになりました。見送りと言うことですので、コロナの状況では時期を改めて開催の予定が続いていると言うことでよろしいですか。


科学館長
 令和3年度にやりたいと財政当局に要求していたのですが、コロナを気にしながら開催しなくてはならず、全体の動員数が頭打ちになってしまい、入場料収入を確保できなくなってしまう。その差を埋めるために、一般財源を手当てして欲しいと要求したところ、それは難しいので、先送りするのがよいのではないかという判断があったと思います。令和4年は、旭川市制施行100周年なので、その年に合わせてやったら良いのではないかという意図もうっすらあったと聞いています。


議長
 恐竜展については、コロナが落ち着かないといけない、ということなのでしょうね。ほかいかがでしょうか。


委員
 令和3年度の事業体系の中に、学校と連携した人材育成事業ということで、沢山の事業があり、ありがたく思っています。中でも、プラネタリウムの授業での活用と言うことで、研究会等でも発表させていただきましたが、事業としても継続していただき、ありがとうございます。学校では、一人一台端末の「GIGAスクール構想」を進められています。旭川市では地層の露頭を見られる場所が限られており、本当なら実際に見に行き触るのが大切ですがなかなか厳しく、ドローンを使って地層を見てみるとか、リモートで中継しながらといった、ICTを活用した授業であるとか、川の上流・中流・下流を中継でつないで見るというような、ICTを利用した学校との連携を今後とも協力させていただきたいなと考えています。思いつきではありますが、今後とも宜しくお願いします。


科学館長
 学校との連携については、教育長からも常々言われております。教育委員会事務局には学校教育部と社会教育部があります。科学館は社会教育部ですので、社会教育の範囲にフォーカスしがちですが、教育長からも学校教育と社会教育が連携しなくてはいけないと言われていますので、アイデアを生かすことも含め、取り組んでまいります。プラネタリウムの授業に私も入ったことがありますが、先生から企画を頂き、プログラムをつくり、先生の説明に合わせて上映をしていくのは、なかなかいいなと思いました。神楽中から来られた際は「神楽中だから歩いてこられてよかった。こんな贅沢なことはない。」と先生がおっしゃっていたのが印象的でした。今後も協力・連携を続けて、拡大出来ればと思いますのでよろしくお願いします。


委員
 令和2年度の実績にある、各学校の団体利用のところを見ているのですが、旭川市の学校の利用は毎年この程度なのでしょうか。


科学館長
 数を取っているわけではないですが、意外に市内の学校が少ないという印象があります。札幌圏、今年は十勝と北見圏からの来館が多かったのですが、市内は意外に少ないという印象です。神楽中は歩いて来られるので良かったという話がありましたが、学校にとって科学館との行き来がハードルになっているのではないかと思っていて、学校か科学館にバスが有り、行き来出来れば良いのですが、なかなかそう行かない点があります。


委員
 動物園はバスを出していただけるので、どこの小学校も行くことが多いです。路線バスに乗せること自体が今は難しく、来年もむずかしいでしょうから、その状況を打破できるのかなと感じたところです。


科学館長
 我々も課題認識はあるところですが、どうにも対応がならず申し訳ないと感じています。


委員
 学校の授業と関連したプログラムをうまく組み入れて頂ければ、遠足と兼ねて来られるのではないかと考えていました。今、札幌へ修学旅行に行かなくなっています。定番の札幌市青少年科学館へも行っていません。旭川の小学生がこの数字の中にどれくらい入っているのかなと思っています。可能なら、この立派な施設を有効に使えるのではと思っています。


議長
 旭川市では教育委員会、学校のほうでバスを出すというのはあまりないのですか。


委員
 今回はコロナの支援事業で予算が付いていますが、いままでは保護者負担で結構な額になります。社会見学を優先してしまいます。


議長
 自分が小さい頃は、住んでいた東京の区にプラネタリウムがあって、年に一度バスで見に行くという環境でしたので、今の話を聞くと、館にバスがあったらいいなと思いました。教育長にお伝え下さい。
 ほかにありますか。学校との連携が大きな課題なのかなとおもいます。西高もSSHを来年続けたくて頑張っていますが、その中で、授業だけでなく外で学ぶことが出来れば子どもの世界もどんどん広がるねと話しています、例えば科学館のボランティアをやったり動物園のボランティアをやったり、そういう形で連携がもっと出来たらいいと思っています。
 ほかにありますか。


委員
 ふるさと納税で多くの寄附があったとのことですが、これは科学館に、とのことで寄附があったのですか。


科学館長
 ふるさと納税は、今回のものは旭川にゆかりの方がまとまった金額をということで、当館に1、400万円をという話がまとまり、寄附があったところです。今後、ふるさと納税の受け皿に科学館も名乗りを上げて、一般の方の寄附も受けていきたいと思います。


委員
 科学館が好きで、ということですか。


科学館長
 旭川市に寄附をしたいという話があり、市役所の中で企画のプレゼンを行い、科学館の企画が採用になりました。


委員
 「北国の動物はなぜ大きい」の展示はなくなるのですか。


科学館長
 技術的に修復不能ということで、今は映像作品の上映をしていますが、止まったまま置いておくのも良くないので、寄附も活用して新たな展示にリニューアルしていこうということで、廃止する考えに至りました。

議長
 本日の議題についてはすべて終了しましたが、全体を通じて何か御意見等ございますか。
(特に発言なし)
 それではこれをもちましてすべての議事を終了いたします、本日は皆様に多くの御意見をいただき、ありがとうございました。


(終了)


 

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