水質検査体制
概要
安全で良質な水をお届けするために、水源である上流部から市内の蛇口まで、さまざまな検査を行い、水質を厳しくチェックしています。
水源上流部
水道水源である石狩川、忠別川の上流部と、石狩川の最上流部にある大雪ダムと忠別川の最上流部にある忠別ダムの水質調査を定期的に行い、水質の動向を監視しています。
浄水場
河川から取水した原水については、魚類を用いた装置(バイオアッセイ)で安全性を確認しています。
また、河川水を水道水へと処理する工程ごとの水質を検査し、適切な処理が行われ、安全な水がつくられているか監視を行っています。
給水栓(蛇口)
市民のみなさんに供給している水道水の安全性を確認するため、市内14ヶ所で、消毒に関する安全性の目安である残留塩素の検査などを毎日実施しています。このほか、市内11ヶ所で水質基準の検査項目をはじめ、さまざまな水質検査を定期的に実施し、安全でおいしい水の供給に努めています。
水質検査施設案内
水質に関するさまざまな検査は石狩川浄水場内の水質試験棟で行っています。水の性状の検査や理化学試験をはじめ、分析機器を用いた高度な微量分析、水処理の障害となる生物の検査、細菌類の検査など100項目以上の検査を実施しています。水質試験棟の主な設備、機器等について紹介します。
理化学試験室
ここではpH、電気伝導率、濁度、アルカリ度など水の基礎的な性質や性状などの試験を行っています。また、分光光度計、イオンクロマトグラフ(IC)、高速液体クロマトグラフ(HPLC)を設置しており、アンモニア態窒素、シアンなどの測定を行っています。このほか、水銀分析装置などを設置しています。
農薬等試験室
ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)、高速液体クロマトグラフ(HPLC)、液体クロマトグラフ-質量分析計(LC-MS/MS)を設置しており、農薬類をはじめ、水の消毒の際に生成する物質などの測定を行っています。
VOC試験室
ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)を設置しており、カビ臭の原因物質や水の消毒の際に生成するトリハロメタンなど揮発性有機化合物(VOC)の測定を行っています。
重金属試験室
誘導結合プラズマ質量分析装置(ICP-MS)、原子吸光光度計を設置しており、鉄、鉛、ヒ素などの金属を測定しています。
生物試験室
光学顕微鏡や実体顕微鏡を設置しており、水処理の障害やにおいの原因となる藻類などの観察を行っています。
細菌試験室
病原菌などによる汚染の指標となる大腸菌などの細菌を検査し、水源の河川を監視するとともに、水処理の過程で消毒が適切に行われているかを確認しています。
お問い合わせ先
浄水課 水質試験係
電話番号
0166-57-5003