旭川文学資料館 市内の文学碑
※旭川市からのお願い 『アート♪文化応援基金』へのご寄附(ふるさと納税等)について
旭川市では、優佳良織の技術伝承の支援、「彫刻のまち旭川」の整備や文化芸術団体開催事業への助成など文化芸術の振興に関する施策を進めております。
これら文化芸術の振興に資する事業実施に当たり、皆様からのご寄附(ふるさと納税等)をお待ちしております。
詳細は以下のページに記載しています。
『アート♪文化応援基金』(旭川市文化芸術振興基金)
旭川市の文学碑
旭川市にゆかりのある文学者の言葉や、旭川を舞台や題材としてとりあげた作品の一節が刻まれたモニュメントについて、文学(文学碑)、詩(詩碑)、短歌(歌碑)、俳句(句碑)、川柳(川柳碑)の分類で紹介します。
市内に設置された文学碑(49基)の情報を掲載した『旭川文学碑マップ』は、旭川市文学資料館で頒布しています(1冊500円・「旭川市文学資料友の会」作成 ) 。
文学碑(建立年順)
徳富蘆花文学碑
蘆花「寄生木」ゆかりの地
建立
1958年5月24日建立
設置場所
春光台公園内(旭川市字近文5・6線3号~5線5号)
文学者
徳富蘆花(1968~1927)
小説家。実在人物の日記を基に青年将校の苦悩を描いた小説「寄生木」は、旭川の春光台周辺が舞台の一部となった。付近の旭川実業高校(旭川市末広8条1丁目)には蘆花が作品について詠んだ歌碑「春光台腸断ちし若人を 偲びて立てば秋の風吹く」がある。
平岩弓枝文学碑
人生は旅路
夫婦は鉄路
建立
1969年7月建立(2018年9月移転建立)
設置場所
神居大橋付近(旭川市神居町神居古潭)
文学者
平岩弓枝(1932~2023)
小説家・脚本家。原作・脚本を担当したドラマ「旅路」では旭川の神居古潭が重要な舞台となっており、碑文はドラマで描かれた夫婦の絆を象徴している。
知里幸恵文学碑
碑文
銀のしずく 降る降る まわりに
金のしずく 降る降る まわりに
建立
1990年6月8日建立
設置場所
旭川市立北門中学校校庭(旭川市錦町15丁目)
文学者
知里幸恵(1903~1922)
アイヌの口承文学を記録・翻訳した「アイヌ神謡集」の編者。短い生涯のうち13年を旭川で送る。碑文はその冒頭に収められている神謡(カムイユカラ)の一節。北門中学校は幸恵が当時暮らしていた場所に当たり、校内には「知里幸恵資料室 」が開設されている。
井上靖文学碑
碑文
自分が五月に生まれたということも、幼少時代の私にはすばらしいことのように思われた。
母が時に五月の旭川の、百花が一時に開く美しさを語るのを聞いたりすると、私は誰よりも恵まれた出生を持っていると思った。
寒い間、母の腹中にぬくぬくと仕舞われてあり、雪がとけ、春の明るい陽光が降り始めると、私は母の腹中から飛び出したのである。
「幼き日のこと」より
建立年
1993年7月24日建立
設置場所
井上靖通り(旭川市春光4条2丁目)
文学者
井上靖(1907~1991)
小説家。旭川生まれ。碑文のとおり旭川のまちを取り上げた随想が多く、付近には書斎を移転・再現した「井上靖記念館」や妻・井上ふみが靖との生活を振り返った随筆の一節を記した文学碑がある。
三浦綾子文学碑(1)
碑文
風は全くない。東の空に入道雲が、高く陽に輝やいて、つくりつけたように動かない。ストローブ松の林の影が、くっきりと地に濃く短かかった。その影が生あるもののように、くろぐろと不気味に息づいて見える。
建立
2000年10月12日建立
設置場所
「外国樹種見本林」入り口(旭川市神楽7条8丁目)
文学者
三浦綾子(1922~1999)
小説家。旭川生まれ。碑文は代表作となった「氷点」の一節。旭川を舞台とする同作で、見本林は登場人物の心境や立場を象徴するものとして描かれた。碑と並んで「三浦綾子記念文学館」がある。
三浦綾子文学碑(2)
碑文
道ありき
建立
2014年6月28日建立
設置場所
春光台公園(旭川市字近文5・6線3号~5線5号)
文学者
三浦綾子(1922~1999)
小説家。旭川生まれ。碑文にある「道ありき」は自伝的小説のタイトルで、揮毫は夫・三浦光世による。 同作の中で、春光台公園は彼女の人生と信仰が転換する非常に重要な舞台となった。
安部公房文学碑
碑文
「故郷憧憬」
安部公房は近一で学んだ
そして故郷喪失を文学に描いた
それが彼の故郷となった
建立
2014年10月17日建立
設置場所
近文第一小学校校庭(旭川市東鷹栖3線10号)
文学者
安部公房(1924~1993)
小説家・劇作家。両親が東鷹栖出身だったことから、一時期を同地で過ごし近文第一小学校(碑文にある「近一」)に通った。碑文・揮毫は、同じく東鷹栖出身であり親交のあった東京大学名誉教授・保坂一夫による。
詩碑(建立年順)
小熊秀雄詩碑
今野大力詩碑
そんな言葉が
そんな言葉が
私のからだは
井上靖詩碑
宮沢賢治詩碑
朝はやくひとり乗ることのたのしさ
「農事試験場まで行って下さい。」
「六條の十三丁目だ。」
馬の鈴は鳴り馭者は口を鳴らす。
黒布はゆれるしまるで十月の風だ。
一列馬をひく騎馬従卒のむれ、
この偶然の馬はハックニー
たてがみは火のやうにゆれる。
馬車の震動のこころよさ
この黒布はすべり過ぎた。
もっと引かないといけない
こんな小さな敏渉な馬を
朝早くから私は町をかけさす
それは必ず無上菩提にいたる
六條にいま曲れば
おヽ落葉松 落葉松 それから青く顫えるポプルス
この辺に来て大へん立派にやってゐる
殖民地風の官舎の一ならびや旭川中學校
馬車の屋根は黄と赤の縞で
もうほんたうにジブシイらしく
こんな小馬車を
誰がほしくないと云はうか。
乗馬の人が二人來る
そらが冷たく白いのに
この人は白い歯をむいて笑ってゐる。
バビロン柳、おほばことつめくさ。
みんなつめたい朝の露にみちてゐる。
歌碑(建立年順)
九条武子歌碑
酒井広治歌碑
若山牧水歌碑
石川啄木歌碑
- 名のみ知りて縁もゆかりもなき土地の 宿屋安けし 我が家のごと
- 伴なりしかの代議士の 口あける青き寝顔を かなしと思ひき
- 今夜こそ思ふ存分泣いてみむと 泊りし宿屋の 茶のぬるさかな
- 水蒸気 列車の窓に花のごと 凍てしを染むるあかつきの色





























