「A.POP.square」~文化芸術のカタチvol.22

情報発信元 文化振興課

最終更新日 2022年12月16日

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旭川からサブカルの輪を広げていく。令和4年12月4日(日曜日)開催のオールジャンル創作交流会+展示即売会「A.POP.square(エー.ポップ.スクエア)」に伺い、代表の三浦さんにお話をお聞きしました。

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会場入口
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代表の三浦さん

内容

-イベントの内容を教えてください。-
サブカルチャーやアートに関する幅広いジャンルのクリエイターがブース出展するグッズ即売会です。本日は、道内外の個性豊かなクリエイターに協力いただき、イラストやハンドメイドアクセサリーなどを中心に18件が出展しています。
本日が初開催で、午前10時から午後4時までの間、来場された方には自由にブースを回っていただく形ですが、途中、皆さんに参加いただくお絵描き系の人狼ゲームや、出店者によるマイクパフォーマンスを行う時間を設けています。入場料は無料です。
本日は会場としてコワーキングカフェの「Attic cafe(アティック カフェ)」さんを使用させていただいていて、アットホームな空間でリラックスしながら、飲み物やスイーツを楽しんでいただくこともできます。
このイベントを通じて気軽に交流することで、サブカル系の趣味を持つ方やアートクリエイターが出会い、繋がりが拡大していくことを期待しています。

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三浦さんデザインのパンフレット

 
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タイムスケジュール

-どのような経緯でこのイベントを企画したのですか?-
元々“萌え”のような、いわゆるオタク文化が好きでして、以前に住んでいた秋田で「秋田サブカル推進会」という組織を作り、同様のイベントを開催したことがありました。
今年の4月に夫の転勤により旭川に移住してきたばかりなのですが、秋田のときと同じように地方からオタク文化を盛り上げ、地域活性化にも繋げていきたいという思いをもっていました。
旭川での新生活が始まり、就職のため、今年の6月から市内のPCカレッジ旭川校のWEBデザイン科で6か月間の職業訓練を受けているのですが、毎日学校に集まっているうちに受講生同士で仲良くなり、準備・運営に協力してもらうことができたことで、本日の開催に至りました。
オタク文化は、1990年代からのインターネットの普及や、海外からジャパニメーション、日本の文化として評価されるようになってきたことで、徐々にイメージが改善され、コミックマーケットのような同人イベントも多く見られるようになってきました。ところが、景気の低迷、SNSを通じた非対面の交流の普及、新型コロナウイルスの感染拡大などで、同じ趣味を持つ人がリアルで交流する場が非常に少なくなってしまったので、オタク文化の火を消さないようにという思いで、「思い切って一回やってみた。」というような状況です。

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会場の様子
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-今回は、サブカル・オタク文化だけではなく、ハンドメイドアクセサリーなどその他のアート作品までジャンルを広げたのは何故ですか?-
一昔前は「同人イベント」といえば、本や便箋など紙媒体が主流でしたが、今はプロじゃなくてもデジタル技術を使って本格的なグッズや音楽・映像が気軽に作れる時代です。創作の表現方法が多様化しているので、様々なジャンルの作家さんが集まれば交流の幅が広がり、面白くなるのでは?と思いましたので、幅広く呼びかけました。
サブカル・オタク文化には、その界隈の人限定という内向きな印象を持たれがちなので、今回は初開催の交流の場として、明るくオープンな雰囲気で、あまり馴染みのない方にも気軽に参加いただきたいという思いもありました。

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ハンドメイドの様々な作品の展示
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-今回のイベント開催に当たり、苦労したことはありましたか?-
苦労といいますか、旭川では初めての開催だったので「人が集まってくれるだろうか」「どんな人が来るのだろうか」という心配事が多かったです。11月に新型コロナの感染者が急増し、このまま開催できるのかと悩むこともありました。
天候も心配の一因でした。企画当初は「まだ雪は積もらないだろう」と思ったのですが…北海道の冬を舐めていましたね(笑)。
ただ、雪が降っているにも関わらず、会場に沢山の方にお越しいただき、本当に嬉しく思っています。やはり、コロナ禍で皆さんがイベントに飢えていたんだと思います!
実際に開催してみて、思いのほか盛況で、主催者であることを忘れて楽しんでしまっている状態ですが、お越しいただいた方の声で、「寒いので12月の開催は避けてほしい」「通路や展示スペースが狭かった」等のご指摘もあり、反省しています。。


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三浦さんもイラストやハンドメイドグッズを出展

-三浦さんは、いつからサブカル・オタク文化に興味を持つようになったのですか。-
小学生の時、本屋でアニメ専門雑誌を見たのがきっかけで、興味を持つようになりました。
当時は、アニメは「とっとこハム太郎」「トランスフォーマー」ぐらいしか見ていなかったのですが、アニメ雑誌の声優の情報を見て「あのキャラとこのキャラは同じ声なのか!」と驚いたのを覚えています(笑)。
そこからアニメの奥深さを知り、雑誌を買ってキャラクターを真似して描いていったことが、私の創作活動の原点かもしれません。
サブカル・オタク文化の魅力は、やはり、“推し”がいることです。好きなキャラクターが困難に立ち向かう姿を見たり、元気なアニソンを聴くと私も元気を貰えて、「頑張らなきゃ」と思えます!
また、疲れた時にかわいいキャラクターグッズを見て癒されたりもしています。


-今後もイベント開催などの活動を続けて行く予定ですか?-
移住してきたばかりで、仕事探しなど色々とやらなければならないことがあるので、具体的な予定は決めていませんが、今回のイベントでの新しい出会いを大切にしながら、次回開催も検討していきたいです。参加者同士の交流が図れるよう、今回のような小規模でアットホームな雰囲気は継続したコンセプトにしていきたいですが、今後は、即売会だけではなく、作品展示コーナーを設けたり、出展方法の幅を広げてみるのもアリかなと思っています。
以前に、秋田サブカル推進会の活動をしていた中で、私のように「サブカルで地域を盛り上げたい」と願う仲間と出会うことができました。私は社交的ではないので、積極的に誰かの協力を得ていくのは得意ではないのですが、一人ではイベント開催も難しいですし、私の好きなサブカル文化の輪はなかなか広がっていきません。
秋田のときも、今回のイベント開催に当たっても、良い出会いがあり、様々な方に協力を頂くことができて、本当にありがたいです。
地方で人を呼び込む難しさはありますが、今後も出来る範囲でイベントを企画しながら、コミュニティを作っていければと思っています。

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ゲーム大会で楽しく交流
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出展者のマイクパフォーマンス

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-サブカル・オタク文化にあまり馴染みのない方に向けたメッセージはありますか?-
“オタク”は「気持ち悪い」「マナーが悪い」といったマイナスイメージを持たれている方もいらっしゃると思います。
ですが、私が今まで関わってきた方々の多くは、優しくて才能に溢れた人たちばかりですし、作品も非常に手の込んだ物や、独創的な物が沢山あります。
もっと広く認知され、クリエイターの活動の場が増えていくことで、旭川の文化がより豊かになり、地域の活性化にもつながっていくのではないでしょうか。
北海道は「ゴールデンカムイ」や「銀の匙」などの色々な漫画・アニメの聖地で、ここ旭川も、著名な作家を沢山生み出している土地柄なので、サブカルチャーで若者を呼び込むポテンシャルを秘めていると思います。
「A.POP.square」の活動内容や地域の文化に関連する情報など、ツイッターで日々発信していますので、今後の活動を温かい目で見ていただけると幸いです。

まとめ

●サブカル・オタク文化のほか、幅広いジャンルのアート作品の即売会を初めて開催したところ。

● 市内の職業訓練校の受講生が、有志でイベントを運営している。
● イベントを通じて参加者同士の交流を促し、旭川におけるサブカル・オタク文化のコミュニティの広がりを目指している。

団体情報

名称 A.POP.square
住所

創作・練習の日時・頻度

会員の募集

会費

連絡先

ホームページから問い合わせ(URLは以下のとおり)
http://apops.html.xdomain.jp/hp/index.html(新しいウインドウが開きます)
又は
A.pop.squareのツイッター

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