「ハーモニカあゆみ会」~文化芸術のカタチvol.18
手軽に楽しく和音を奏でる。「ハーモニカあゆみ会」の練習会場にお伺いして、植本さんにお話をお聞きしました。
内容
-どのような経緯で活動を始めることになったのですか?-
元々、月1回の道新文化教室に通っていたメンバーが、教室以外でもみんなで集まって楽しく演奏する機会を持ちたいということで意気投合して、平成13年から中央公民館に週1回集まって、3時間ぐらい練習しています。
ここでは指導者と生徒という関係ではなく、皆で楽しく音を合わせて演奏する場としています。失敗した個所の立て直しやもっと良い演奏となるためのアイデアを皆で出し合って、ワイワイと賑やかにやっています。
-どのような曲を演奏しているのですか?-
「ふるさと」や「赤とんぼ」などの歌い継がれている童謡や唱歌を中心に、「きよしのズンドコ節」といった演歌や「青い山脈」のような懐メロも演奏しています。全体で100曲程度のレパートリーの中から、毎月、皆で相談しながら翌月に練習する曲を10曲程度決めています。
皆で楽しく音を合わせることを重視しているので、あまり新しい曲に挑戦するということはせずに、これまでに練習してきた皆が演奏できる曲を順繰り繰り返し練習していますね。
それでも結構忘れていくので、音の調子やテンポを思い出し、合わせていく作業は程よく刺激があり、楽しいですよ。
-他の楽器と比べて、ハーモニカにはどのような特徴がありますか?-
物によっては2,000円~3,000円ぐらいの手ごろな価格のものもあり、小さくて持ち運びも便利な非常に手軽な楽器です。アンプを使用しなければ大きな音も出ないので、どこでも吹きたいときに吹けますよ。
上手に音を出すにはそれなりに技術を要するのですが、60歳過ぎてから始めた私たちでも、それほど苦労せずに吹けるようになりました。我々のサークルで使用しているハーモニカは、息の吹き込み方などで音色を変える技術もありますが、基本的には穴の位置とリズムさえ間違わなければ上手に演奏できます。どこか懐かしくて哀愁の漂う独特の響きを誰でも手軽に奏でることができるようになるのがハーモニカの魅力ではないでしょうか。
-ハーモニカにも色々な種類があるようですが、どのようなものを使用しているのですか?-
我々のサークルでは、主旋律は複音ハーモニカという初心者にも扱いやすいものを使用しています。複数の穴を同時に使うことで上手に和音を奏でたりできる奥深さがあります。曲によっては、10穴のテンホールズ、バリトンハーモニカなども使います。サークルの演奏では、このほか、バスハーモニカやコードハーモニカといった大きなものも使っており、リズムを取ったり、和音を奏でたりして皆で楽しく演奏しています。
最初は穴の位置の感覚がつかみにくいと思いますが、未経験の方でも2ヶ月ぐらい練習すると1曲吹けるようになりますよ。
-中央公民館での練習のほかに、演奏する機会はありますか?-
年1回、文化会館で開催される中央公民館芸能発表会に参加し、練習の成果を発表しております。今は、11月9日(水)10:30から「ふれあいコンサート」という、朝日地区のおもに一人暮らしの高齢者の方たちにリラックスした雰囲気でお聞きいただくコンサートに出演することになっており、当日の演目を中心に練習に励んでいるところです。
ほかに、平成13年から福祉施設での出張演奏会や町内会の敬老会などで演奏してきました。平成17年に旭川市社会福祉協議会のボランティア団体として登録されてからは、年間60~70回と沢山演奏の機会を頂いたこともありましたが、コロナ禍で最近は行えていない状況です。福祉施設で演奏すると喜んでいただいているのを間近で感じることができるので、サークル活動のやりがいになっています。
-今後、取り組んでいきたいことはありますか?-
コロナ禍で、一時サークルの活動を休止した時期がありました。そのことによって、普通に集まって皆と楽しく演奏できていることの有難さが身に沁みました。福祉施設への出張や、ふれあいランチは未だにできない状況ですので、再開できるようになることを望んでいます。
我々のサークルはコンクール出場などの厳しい目標を立てているわけではなく、皆で一緒に演奏を楽しんでいくことを目的としているので、気軽に参加いただけます。ハーモニカに興味のある方はもちろんですが、何か楽器演奏をしてみたいという方がお試しで参加するのに適した活動内容だと思います。
皆様のご入会をお待ちしています。
まとめ
- ハーモニカは、未経験者でも技術を習得しやすく、持ち運びが便利でどこでも演奏しやすい。
- 指導よりも楽しく合奏することを重視しており、気軽に参加できる。
- ハーモニカを通じて、サークルの仲間や地域住民との交流を積極的に行っている。
団体情報
名称 | ハーモニカあゆみ会 |
住所 | 旭川市中央公民館(旭川市5条通20丁目1717番地209) |
公募展 作品募集 |
毎週月曜日13:00~ |
会員の募集 | あり |
会費 | 月額200円 ※状況によって変わることがあります。 |
連絡先 |
0166-63-7887 代表・柴山さん |
その他 | ー |
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